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レビュー:《FOuR DANCERS vol.41》東野祥子

村上 潔 2015/12/18

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last update: 20151225


《FOuR DANCERS vol.41》@Ur_BANGUILD:東野祥子:近代の箱庭の片隅で演じらる、孤独なボードビルショー。都市の狂騒、消費社会、大衆の欲望、疎外の憂鬱、ファシズム、それらすべての血を取り出し、混ぜ合わせて生まれたような小さな怪物。宿命的に破滅的な存在。>続
2015.12.18 16:48

《FOuR DANCERS vol.41》@Ur_BANGUILD:東野祥子:続>背徳・耽美・悪夢、すべてが備わっていて、それが動力源となっている。しかしやがてその時代が終わる。不安に怯え、蝕まれる身心。終わらない静かな死。夢も感傷もむなしさも文化も残らない。無と黒の世界。>続
2015.12.18 16:55

《FOuR DANCERS vol.41》@Ur_BANGUILD:東野祥子:続>そこには目に見えない環境汚染といった状況も読み取れるが、近代のそれが「人の生」と密着していたのに対して、生との関係性は見えてこない。ここでは、デカダンスという段階の「あと」の世界が描かれている。>続
2015.12.18 17:13

《FOuR DANCERS vol.41》@Ur_BANGUILD:東野祥子:続>これは「現在」なのか、という問い。それが現在だとして、取り戻すべきは近代の遺功なのか、そうでないなら、緩慢な無の世界に人は何を投影するのか、という問い。この公演からは、そうした問いが引き出される。
2015.12.18 17:19


◆FOuR DANCERS vol.41
(2015/12/17 at UrBANGUILD)
・東野祥子
・きたまり
・今村達紀+塚原悠也(ピアノ)
・重里実穂
http://www.urbanguild.net/event/events.html


*作成:村上 潔
UP: 20151225 REV:
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