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『BCGと人体実験――その真相を究明する』

美馬 聰昭 20190715 あけび書房,261p.

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last update:20210611

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■美馬 聰昭 20190715 『BCGと人体実験――その真相を究明する』,あけび書房,261p. ISBN-10: 487154169X ISBN-13: 978-4871541695X 税抜き価格2000+ [amazon][kinokuniya] ※ e04

■内容

あけび書房HPより

著者は、集団予防接種による肝炎患者大量発生のメカニズムを解明し、肝炎患者集団訴訟全面勝利の中心人物となった著名な医師。
「ある報告書との出合いが、結核予防・BCGと人体実験のカラクリを解き明かした! 満洲における背蔭河、平房、新京を結ぶ七三一部隊を超えた枠組み。東京帝大伝染病研究所の犯罪と戦後に続く人脈を追究した大労作!」と坂下明彦・北海道大学教授が推薦。資料多。 戦前・戦後の日本医療史の暗黒の部分に迫る。

■目次

第1章 国民病 結核

第2章 背蔭河での東郷部隊の実験
東郷部隊
人体実験の開始
ツベルクリン反応検査について(第2報)
ツベルクリン反応検査について(第1報)
二木秀雄のインタビュー
モルモットとBCG
人とBCG
背蔭河の大脱走事件
結核の発病率と死亡率

第3章 日本脳炎の人体実験

第4章 第4性病(鼠径リンパ肉芽腫症)の研究
実験医学雑誌の雑報
実験動物は2〜3歳の男の子
癩菌の純培養

第5章 731部隊
超音波処理BCGワクチン
石井四郎の役割

第6章 満州国衛生技術廠
田中正稔の自殺
肺切除
東大の博士論文
癩病(ハンセン氏病)とBCGの予防効果
凍結乾燥の技術
凍結乾燥BCGワクチン

第7章 日本学術振興会第8小委員会
傍観していた結核問題
第8小委員会の討議

第8章 伝染病研究所
私立伝染病研究所
内務省の伝染病研究所
文部省の伝染病研究所

第9章 同仁会

第10章 国立予防衛生研究所
国立予防衛生研究所(国立感染症研究所)
野外実験
BCG騒動

おわりに

■引用

本書「おわりに」より(抜粋)

たまたま入手した1冊の『結核予防接種に関する報告書』が人体実験集と分かり、
その証明には4半世紀かかりましたが、遂に全貌を明らかにすることができたと思うので、
記録として残すために出版することにしました。
「結核予防に関する実験」は背蔭河、731部隊、満州国衛生技術廠で行われました。
特に満州国衛生技術廠では、1934(昭和9)年10月~1944(昭和19)年4月まで、
子どもたちを実験動物として結核の研究が行われます。
今回の著書は、我が国の結核研究の人体実験を、
これまで隠されてきた戦前・戦後の手に入る限りの資料を検証して明らかにしたものです。

■書評・紹介


■言及



*作成:宮内 沙也佳
UP:20210611 REV:
人体実験 ◇身体×世界:関連書籍  ◇BOOK
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