『脱施設化と地域生活支援:スウェーデンと日本』
河東田 博 20130531 現代書館,243p.
last update: 20190107
■内容
出版社HP
http://www.gendaishokan.co.jp/goods/ISBN978-4-7684-3522-9.htm
2000年までに全ての入所施設を解体、地域生活が実現しているスウェーデンと、「施設から地域」が謳われながら地域移行が進まない日本。両国の知的障害者をめぐる制度・政策、生活実態の違い、その背景から、日本の課題を浮き彫りにする。
[著者紹介・編集担当者より]
スウェーデン、イギリス、アメリカ、オーストラリア、ノルウェー、オランダと日本における施設解体・脱施設化の流れと地域移行後の知的障害者の地域生活と支援の実態を20年あまりに渡って研究してきた著者による集大成。なぜ施設内処遇の改善ではだめなのか。18年間の都立施設の職員経験、スウェーデン留学中のパーソナルアシスタンスの経験、大学教員として日本各地の施設調査と本人活動への関わり、知的障害当事者団体のスウェーデン・グルンデン協会やオランダのLFBとの継続的交流など、机上の学問ではないからこその説得力と地道な調査の裏づけがあります。(猫)
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「BOOK」データベースより
施設を完全になくしたスウェーデン、地域移行は進んでも脱施設化・地域生活支援がなかなか進まない日本との違いは何か。日瑞の地域生活支援の実態を比較する。
著者略歴
「BOOK著者紹介情報」より
河東田/博
東京学芸大学特殊教育学科卒業。ストックホルム教育大学(現ストックホルム大学)大学院教育学研究科博士課程修了(Ph.D)。1974年から86まで12年間、東京都の社会福祉施設に勤務。86年から91年まで約5年間、スウェーデンに滞在。脱施設化や自立生活運動、当事者参加・参画に関心をもち、研究を開始。四国学院大学、徳島大学を経て、立教大学コミュニティ福祉学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
■目次
はしがき
第1章 ノーマライゼーション原理と脱施設化・地域生活支援
第1節 1946年のノーマライゼーション原理をめぐる検討
第2節 1946年以後のノーマライゼーション原理の展開
第3節 ノーマライゼーション原理は人権獲得と共生の理念
第4節 スウェーデンにおける1980年以降のノーマライゼーション原理と脱施設化・地域生活支援
第2章 スウェーデンにおける脱施設化と地域生活支援
第1節 ノーマライゼーション原理の法的具体化と脱施設化・地域生活支援
第2節 施設カールスルンドの解体とスウェーデンにおける脱施設化政策
第3節 スウェーデンにおける地域生活支援策
第3章 日本における脱施設化と地域生活支援
第1節 日本におけるしょうがい者福祉施策と脱施設化・地域生活支援
第2節 日本における脱施設化・地域生活支援の実態
第3節 結婚支援を通して見る日本における地域生活支援の実態
第4章 スウェーデンと日本における脱施設化・地域生活支援の実態と課題――元入所施設居住者への聞き取り調査を通して考える
第1節 元入所施設居住者への聞き取り調査概要
第2節 調査対象(旧)施設について
第3節 スウェーデンと日本における脱施設化・地域生活支援の比較
第4節 脱施設化・地域生活支援の2国間比較結果に影響をもたらしたもの
終章 ノーマライゼーション原理の具現化と脱施設化・地域生活支援
第1節 研究結果から見えてきたもの
第2節 脱施設化・地域生活支援を一人ひとりにあったものにするために
あとがき
資料 スウェーデンと日本における聞き取り調査(第4章)で使用した「各種インタビューガイド」
初出一覧
■引用
■書評・紹介
■言及
*作成:塩野 麻子 更新:岩﨑 弘泰