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『若者を見殺しにする国――私を戦争に向かわせる ものは何か』

赤木 智弘 20071101 双風舎,349p.


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■赤木 智弘 20071101 『若者を見殺しにする国――私を戦争に向かわせるものは何か』,双風舎,349p. ISBN-10: 4902465124 ISBN-13: 978-4902465129 1470 [amazon] y01

■出版社/著者からの内容紹介
「『丸山眞男』をひっぱたきたい----31歳、フリーター。希望は、戦争。」
赤木智弘の衝撃的な論考が、月刊誌「論座」2007月1月号に掲載された。

フリーターである自分が、なぜ戦争に希望を見いだすにいたったのか。
それは、俗流若者論を通して、社会全体がすべてを「若者がおかしいから悪いのだ」というイメージで了解していること。
バブル崩壊後に何の責任もとらず、正社員として安定した生活を送ってきた「おとな」たち。彼らが、一部の世代を見殺しにしている現状から、必死に目を背け 続けていること。

見殺しにされている団塊ジュニア世代の自分が、人間としての尊厳を得るためには、まず国民全体に「見殺しの罪」を直視させなければならない。
赤木は、若者を見殺しにするこの国の現状を、右派も左派も含めたかたちで、徹底的に批判する。そして、彼に説教をする知識人に対して、こう訴える。

説教するなら、職をくれ!

ひっそりと「声を押し殺して生きる若者」たち。その当事者のひとりが声をあげた。
その声が、行き詰まる若者の姿を、私たちの目に見えるようにした功績は大きい。
「論座」に掲載されたふたつの論文のほかは、すべて書き下ろしで構成。
赤木智弘。32歳、フリーター。希望は、戦争。
衝撃のデビュー作。

■出版社からのコメント
私は死にたくありません。
だからこうやって悪あがきをする。それはかっこ悪くてみっともないことだけど、しょうがないですよ。こうやってかっこ悪いことを書いて、それが他人に伝わ るかはわからない。伝わったとしても誤読されるかも知れない。また、伝わっても、何もしない人ばっかりかも知れない。
それでも一縷の望みをつなごうと必死なのです。
赤木智弘。32歳、フリーター。分厚い記述に、魂を込めて!
(「あとがき」より)

■カバーの折り返し
私たちのような、いまだに真っ当な役割を与えられぬまま、社会の周辺で、社会の内部にいる他人を恨みながら生きるしかない人間を、社会のなかに組み入れる ためには、どうすればいいのか。
社会の内部にいる人間の、ほんのわずかな「親切心」や「思いやり」の連続が、かつて社会の外部で、なかをにらみつけることしかできなかった人間を、社会に とって必要不可欠な「ひと」に変えていくのではないでしょうか。

■著者について
1975年、栃木県生まれ。フリーターとして働きながら、執筆活動を続けている。月刊誌「論座」(朝日新聞社)に掲載された論文「『丸山眞男をひっぱたき たい----31歳、フリーター。希望は、戦争」(2007年1月号)や「けっきょく、『自己責任』ですか?」(同年6月号)が、非正規雇用の若者からあ がった貴重な声として、話題を呼んだ。webサイト「深夜のシマネコ」を主宰。

■目次

まえがき
第一章 強大な敵としての俗流若者論
第二章 私は主夫になりたい!
第三章 「『丸山眞男』をひっぱたきない」ができるまで
第四章 私が戦争を希望する理由
第五章 どうすれば貧困層を救い出せるのか
第六章 「思いやりのある社会」への希望
あとがき


UP:20071111
「若年者雇用問題」文献表
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