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『心でっかちな日本人――集団主義文化という幻想』
山岸 俊男 20020225 日本経済新聞社,261p.
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last update:20170318
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■山岸 俊男 20020225 『心でっかちな日本人――集団主義文化という幻想』,日本経済新聞社,261p. ISBN-10:4532149665 ISBN-13:978-4532149666 1400+
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■内容
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商品説明
終身雇用制の崩壊やリストラ、いじめなどといった日本が抱える問題の根本原因を、すべて「伝統的な文化の衰退」に求める論調がある。西欧の個人主義思想が入ってきて思いやりの心がなくなってきたため、日本文化が衰退し、殺伐とした世の中になってきたという説は、果たして本当なのだろうか。
本書のタイトルにもある「心でっかち」とは、心と行動のバランスがとれなくなってしまっている状態を指す、著者の造語である。日本人は集団主義だなどという通説も、実は心でっかちの思い込みにすぎないということをユニークな実験で実証しているが、心でっかちな思考が、どれだけ私たちの「現実を見る目」を曇らせているかが理解できる。
ただし、本書の大半を占める社会心理学の実験は、似て非なる内容が続き、あまり耳にしない用語も出てくるため、丁寧にたどっていかないと混乱してしまう。やさしい言葉に置き換えて説明されているとはいえ、読み通すには少し努力が必要かもしれない。
「文化は、私たち自身の行動によって生み出され支えられている」ということが理解できると、次に気になるのは、大きな変化の時代にどう行動するべきかであろう。その答えは、本書にはない。ただ、現実を正しく見ようとする人と、心でっかちな見方しかできない人との行動には、大きな差が出てくることは確かなようだ。(朝倉真弓)
内容(「BOOK」データベースより)
本書は、「日本文化」という神話のベールを一枚一枚丹念に剥ぎ取っていき、その裸の姿を明らかにする。
内容(「MARC」データベースより)
なぜ出る杭は打たれるのか? なぜ派閥が出来るのか? 集団主義文化という幻想によって生み出される摩訶不思議な現象と、そのメカニズムを解明。「実は日本人は集団主義ではなかった」という事実を説き明かす。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
山岸/俊男
1948年、名古屋生まれ。一橋大学社会学部卒、同大学院社会学修士課程修了後、ワシントン大学社会学博士、北海道大学文学部、ワシントン大学社会学部助教授を経て、現在、北海道大学大学院文学研究科教授。社会心理学専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
■目次
第1章 日本人は集団主義ではなかった
第2章 心でっかちの落とし穴
第3章 心でっかちな文化理解を取り除く
第4章 内集団ひいきはどのようにして生まれるのか
第5章 だれもが皆、心の道具箱を持っている
第6章 心の道具箱を整理しよう
■引用
■書評・紹介
■言及
*作成:岩﨑 弘泰
UP:20170318 REV:
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