HOME > BOOK >

『高度経済成長下の生活世界』

間 宏編 19940439 文眞堂,324p.


このHP経由で購入すると寄付されます

■間 宏 編 19940439 『高度経済成長下の生活世界』,文眞堂,324p. ISBN-10: 4830941448 ISBN-13: 978-4830941443 \3,360  [amazon][kinokuniya]

■内容
今変わろうとしている社会の原型は、第2次世界大戦後、高度経済成長期に作られた。高度経済成長下の生活をごく普通の人々の日常生活を対象にして労働生活と非労働生活に分けて分析。日本の社会の原型を多角的、実証的に解明していく論文集。

■目次

まえがき

第I部 高度経済成長期とは何だったのか

第1章 高度経済成長の社会的影響
 1.高度経済成長と生活世界
 2.戦後の高度成長
 3.生活世界の変貌

第2章 科学技術の発達と生活意識の変化
 はじめに
 1.文化国家建設と経済復興のための科学技術(終戦から1950年代前半)
 2.国家威信と経済成長のための科学技術――製品革新と生活革新(1950年代後半から1960年代前半)
 3.公害意識の増大と科学技術文明への不信の時代(1960年代後半)
 おわりに

第II部 労働生活の世界――先進部門

第3章 男性ホワイトカラー――東京でのライフスタイル
 1.東京のホワイトカラー――戦後のライフ・スタイルのパターン・セッター
 2.東京のホワイトカラーの特徴
 3.「会社人間」の形成――労働生活
 4.地域,家族からの疎遠と企業コミュニティへの編入 ?非労働時間
 5.物の豊かさを求める時代の「中流意識」 ?社会意識
 結びにかえて――東京のホワイトカラーのライフ・スタイル

第4章 女性労働者――職場進出とキャリア形成
 1.女性役職者のパイオニアとしての第3次産業・大企業・ホワイトカラー
 2.高度成長期以前の女性労働者の特質
 3.高度成長期の女性ホワイトカラーの激増
 4.キャリア形成に果たした女性のホワイトカラーの主導的役割
 5.女性役職者とそのキャリア形成の特徴

第5章 労使協議制の定着と組合機能
 1.労使協議制と団体交渉
 2.労使協議制の提唱と展開
 3.労使協議制と組合機能
 むすび

第III部 労働生活の世界?後進部門

第6章 高度成長と兼業化
 はじめに
 1.プロレタリア化と地域的ヒエラルヒー
 2.周辺から中核への労働移動
 3.高度成長期の兼業化の動向
 4.農村労働市場の登場と消滅
 5.兼業化の類型と促進要因
 6.出稼ぎの村と通勤兼業・下請け自営兼業の村
 7.生存戦略の転換――兼業農民から土地持ち労働者へ

第7章 中小製造業の労働市場
 1.職業移動と中小企業労働市場構造
 2.中小製造業技能労働者の職業経歴と職種的封鎖性

第8章 近隣型商店街?地域社会の変貌のなかで
 プロローグ――「地域」問題としての「商業」問題
 1.数の増加・内部での格差拡大
 2.存立条件のゆらぎ――変わる消費者行動のなかで
 3.家業性の後退
 4.ある商店街の高度成長期
 エピローグ――店頭から「地域」がみえる

第IV部 非労働生活の世界――家族・余暇・教育・医療

第9章 家族――ある家族のモノ語り
 はじめに
 1.家族生活の物語
 2.新しいモノの家族への侵入
 3.「新しい家族」の現実
 まとめにかえて

第10章 レジャー産業の展開と労働者の余暇
 はじめに――問題の所在
 1."レジャー"の萌芽期――1950年代後半
 2."レジャー・ブーム"の時代――1960年代前半
 3.マス・レジャーへの離陸期――1960年代後半〜1970年代前半
 4.余暇の産業化・商品化と今後の課題

第11章 教育問題の変容
 はじめに――問題の所在
 1.子どもたちの高度成長期
 2.学校化社会の教育問題
 3.高度成長と戦後教育の変貌――結びにかえて

第12章 高度成長と開業医
 はじめに
 1.高度成長期までの概況
 2.高度成長期における変貌

生活史年表

あとがき


■引用

■書評・紹介

■言及



*作成:影浦 順子 
UP: 20090731 REV:
  ◇身体×世界:関連書籍  ◇BOOK
 
TOP HOME (http://www.arsvi.com)