? イムレ・ラカトシュ 『方法の擁護　　科学的研究プログラムの方法論』
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『方法の擁護　　科学的研究プログラムの方法論』

イムレ・ラカトシュ　19860625　新曜社　ISBN 4788502437

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■Imre, Lakatos. (edited by John Worrall and Gregory Currie), The Methodology of Scientific Research Programmes, ――Philosophical Papers vol.1――, Cambridge University Press, 1978.
＝19860625 村上 陽一郎・井山 弘幸・小林 傳司・横山 輝雄共訳　『方法の擁護　　科学的研究プログラムの方法論』　新曜社　ISBN-10 4788502437　［amazon］ ［kinokuniya］　

■新曜社のHP
http://www.shin-yo-sha.co.jp/mokuroku/books/4-7885-0243-7.htm

■Cambridge University PressのHP
http://www.cambridge.org/catalogue/catalogue.asp?isbn=9780521280310

■目次
編者の序
序論――科学と疑似科学

第一章　反証と科学的研究プログラムの方法論
　　一　科学――理性か宗教か
　　ニ　可謬主義対反証主義
　　　(a)　独断的(あるいは自然主義的)反証主義、経験的基礎
　　　(b)　方法論的反証主義
　　　(c)　洗練された方法論的反証主義対素朴な方法論的反証主義、前進的問題移動と退行的問題移動
　　三　科学的研究プログラムの方法論
　　　(a)　否定的発見法――プログラムの「堅い核」
　　　(b)　肯定的発見法――「防御帯」の構築と理論的科学の相対的自律性
　　　(c)　二つの実例――プラウトとボーア
　　　(d)　決定実験の新しい観方――一時点での合理性の終焉
　　四　ポパー主義研究プログラム対クーン主義研究プログラム
　　補遺　ポパー、反証主義そして「デュエム=クワイン・テーゼ」について

第二章　科学史とその合理的再構成
　　序
　　一　対立する科学的方法論――歴史の導きとしての合理的再構成
　　　(a)　帰納主義
　　　(b)　規約主義
　　　(c)　方法論的反証主義
　　　(d)　科学的研究プログラムの方法論
　　　(e)　内在史と外在史
　　ニ　諸方法論の批判的比較――合理的再構成を歴史によってテストする
　　　(a)　メタ基準としての反証主義――歴史によって反証主義(およびその他の方法論)が「反証」される
　　　(b)　歴史記述研究プログラムの方法論。歴史は、さまざまな程度でその合理的再構成を験証する
　　　(c)　方法論に対するア・プリオリな接近や反理論的アプローチへの反論
　　　(d)　結論

第三章　境界設定と帰納に関するポパーの見解
　　序
　　一　境界設定に関するポパー
　　　(a)　ポパーの科学のゲーム
　　　(b)　科学というゲームの規則をどのように批判できるのか
　　　(c)　ポパーの境界設定の規準の準ポランニー主義的「反証」
　　　(d)　修正された境界設定の規準
　　　(e)　修正されたメタ規準
　　ニ　帰納の問題に対する否定的解決と肯定的解決――懐疑主義と可謬主義
　　　(a)　科学のゲームと真理の追求
　　　(b)　ポパーへの請願、「帰納主義」を一服

第四章　コペルニクスの研究プログラムはなぜプトレマイオスの研究プログラムより優れていたのか
　　序
　　一　経験主義者による「コペルニクス革命」の説明
　　ニ　単純性主義
　　三　コペルニクス革命についてのポランニー的およびファイヤアーベント的説明
　　四　科学的研究プログラムの方法論からみたコペルニクス革命
　　五　科学的研究プログラムの方法論の新しいザハール版の見地からみたコペルニクス革命
　　六　科学史とその合理的再構成に関する追記

第五章　科学的規準に対してニュートンの与えた影響
　　一　正当化主義者が必ずたどる心理主義と神秘主義への道
　　　(a)　正当化主義とその二つの極――独断主義と懐疑主義
　　　(b)　心理主義的正当化主義
　　　(c)　正当化主義の可謬主義
　　ニ　ニュートン主義の方法論対ニュートン主義の方法
　　　(a)　ニュートンの問題。規準と業績の衝突
　　　(b)　形而上学的批判に対するニュートン主義者
　　　(c)　ニュートンの実験的証明についての考え方と、不合理なるがゆえにそれを信ず
　　　(d)　ニュートン主義者と事実による批判
　　　(e)　ニュートンの二重の遺産

原注
解説にかえて(村上 陽一郎)
訳者あとがき
訳語解説
参考文献
項目索引
人名索引



■その他
原著編者の一人、グレゴリー・カリーは近年では映画哲学、美学・芸術哲学、心理学の哲学についての著作を発表している。

飯田隆　「分析哲学としての哲学／哲学としての分析哲学」　『現代思想』　第32巻第8号　2004　青土社
中味を少し覗いてみよう。序論以外の最初の論文は「存在したことのない映画理論――神経質なマニフェストThe Film Theory That Never Was: A Nervous Manifesto」と題されている。その著者のカリー(Gregory Currie)を私はフレーゲの研究者として知っていたが、執筆者紹介の項目をみると最近はむしろ美学に属する仕事の方が多いように見受けられる。(p.49)


＊作成：篠木 涼
UP:200802　REV:20080616
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