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『うその心理学』

相場 均 19650316 講談社,講談社現代新書,223p.

last update:20120414

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■相場 均 19650316 『うその心理学』,講談社,講談社現代新書,223p.  ISBN-10: 4061154362 ISBN-13: 978-4061154360 [amazon][kinokuniya]

■内容

出版社/著者からの内容紹介
「うそをつかない人間はいない」といわれる。つまり、人間であるためには、意識的にせよ無意識的にせよ、うそをつかなくてはならない場合が少なくないからである。しかも現代のような複雑な人間関係の中では、うそが潤滑油の働きさえすることもある。詩のような美しいうそもあれば、政治的な狡猾なうそもある。ユーモアにあふれる人間の機微をついたうそもある。うそという現象を、心理的に解明すればするほど、“人間とは何か”が、わかってくる。本書は、うそを悪いものとして考えるのでなく、うそを通して、人間の本質を追究した名著である。

うその本質とは何か――うそは人間性と堅く結びついたもので、本質的には悪いものではありません。しかし、その効用によっては、人間に悪いことをもたらします。うそが楽しく美しいものともなれば、また逆に、犯罪やデマと結びついて、他人をだましたりするものにもなります。うそという現象を心理学的にとらえてみると、人間性の本質が、一層はっきりと浮かびあがってきます。ですから、わたしは、うそを分析するだけに終わらせず、日常生活の中で使ったり、使われたりする実際のうそを通して、社会生活を営む「人間の研究」としたいと考えました。――著者のことばより

著者紹介
1924年東京に生まれる。早稲田大学心理学科卒業。米国テキサス大学院に3年間留学後、西独チュービンゲン大学客員研究員を経て、早稲田大学教授。専攻は、臨床心理学、精神病理学。1976年死去。主な著書には、『性格――素質とのたたかい』――中公新書『人の心は動かせる』――学研ビジネス『異常の心理学』――講談社現代新書がある。訳書としては、クレッチメル著『体格と性格』――文光堂がある。

■目次

1うそという名の現代病
2人間関係のうそ
3うその種類
4うその効用
5うそと記憶
6うそと犯罪
7うその社会心理
8うその生理
9うその心理

■引用

■書評・紹介

■言及



*作成:八木 慎一
UP: 20120414 REV:
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