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言葉を調べる
立岩 真也,
企てに参するを企てる
・4
生存学の企て,gacco:無料で学べるオンライン大学講座
https://lms.gacco.org/courses/course-v1:gacco+ga124+2019_01/about
登録無料です。どうぞ。
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■生存学の企て,gacco:無料で学べるオンライン大学講座
https://lms.gacco.org/courses/course-v1:gacco+ga124+2019_01/about
登録無料です。どうぞ。
■立岩真也
「企てに参するを企てる」
1〜6
■
HP広告
■
PV
石井雄一
「言葉がさかさまになる怪獣」
※以下立岩担当分
■
企てに参するを企てる
■1
与える人たちの学問でないこと
■2
歴史を見る
■3
なおる/なおらない/なおさない
■4 言葉を調べる
■5 名付けられること/わかること
■6 誰が?
■4 言葉を調べる
★01例えば病気と障害という言葉はなんとなく分けられていますし、私たちはなんとなくわかっているように思っています。ただ、例えば、「精神病」とも言いますし「精神障害」とも言います。いったいどうなっているでしょう。こうして、ある言葉が何を指しているのか、それはどのように変わってきたのかという研究の主題、方向もあります。
★02それには大きくは二つあって、一つは、ある言葉が実際にどのように使われてきたのかを調べるというものです。例えば「難病」という言葉がどのように出てきて、どう使われてきたか。そしてそれは、たんに言葉の問題というだけのことではないのです。制度としての「難病」や「障害」に含まれると、サービスを使えるけれども、含まれないと使えないといったことがあります。その含める/含めないがどういうことになっているのかを調べるということは、人によっては生命・生活が関わっていることになります。
あるいは、もっと細かなことになりますが、みなさんは「筋ジストロフィー」という言葉を聞いたことがあるかもしれません。やっかいな病気・障害です。けれどもこれらは「難病」に含まれてきませんでした。かといって制度がなかったというとそれも違っていて、「難病」についての政策が始まる前から、筋ジストロフィーについては政策があったということなのです。わざわざ面倒な言葉の使い方をしてきた役所がよくないとも言えるけれども、この面倒くさい世の中でやっていくためには、そういうことにも付き合っていかざるをえないのです。そういう研究って、すこしまめな人なら誰でもできるんですが、以外とされていません。だからやってほしいなと思っているわけです。
★03以上まず一つは、社会の中で使われている言葉の使われ方を調べるということです。もう一つは、まず研究者の方でだいたいを決めて、そのうえで考えていくというやり方です。例えばさきほどの「病気」と「障害」ですが、これは人によって使い方が一通りでないし、ゆれているし、自分でもよくわからないまま使っていると思います。そこで、私はちょっと考えてみて、障害については「できないこと」と「異なること」、病気については「苦しいこと」「死に至ること(があること)」、そして両方に関わって、「加害性」、この五つがあると言うことにしました。
そしてこのように分けてみた上で、それぞれが、その本人とまた本人でない人にとってどんなものであるかを分析するということになります。そうして枠組みを作ってみて、それで見ることによって、いろいろとわかることがあると考えるわけです。
例えば、痛み、そして死はその人自身から他の人に移しかえることはできません。その人だけが困ることだとまずは言えます。では、できないことはどうか。多くのことについては、自分ができなくても、誰か別の人がやってくれれば、別の人が手を貸せば、自分は困らないということがあります。
★04 だとすると、本人は、病気的な部分については困るが、なおってほしいが、障害の部分については、人々・社会がちゃんと対応すればの話ですが、べつに困らないということはありえます。すると「私は障害者だけど不幸じゃない」というすこし無理のありそうな言葉もそう,無理でないということもありうる、ということになります。
他方、その別の人は手を貸すのは面倒だということがあります。病気については、感染させられないかぎりは、他人たちは別にかまわないのだが、障害のほうについては、手がかかって面倒だということにもなりえます。
さて、とすると、「できない」ことは面倒なとこでもありますが、しかし、手段なら別の手段もありうる、他人が代われる、から実は、社会の側で、かなりなんとでもなる、本来は軽減が可能だということにもなります。ならやればよいではないか。私はそう思っていますし、そのわけだとか、では具体的にどうするかといったことを考えて言ってきました。そしてこの場合にも、既にそのことが考えられ主張されてきたことを知ることができます。つまり、障害者の運動や、それから「障害学」が言ってきたのはそういうことですし、私はそういうものから学んで、そして考えようと思ってきました。
こうやって、一つに言葉の使われ方を見るということの意味があること、一つに言葉を切り分けてみて、その一つひとつを考えていくというおもしろいということ、そのことを言いました。
★01 PPT
【障害…なに?
/病気…なに?】
★02 PPT
【一つ、言葉を巡る謎の道を辿る。
もう一つ、言葉を分けてみて、
一つずつ分けて、考えてみる。
★03 PPT3
【病気:@苦しい・A死ぬ(かも)
障害:Bできない・C異なる
+
D加害?】
★04 PPT4
【苦しいことは代わってもらえないが
できないこと、は他人が代われる。】
※この話に関係する、番組収録の後に刊行された本
◆
立岩 真也 2018/11/30
『不如意の身体――病障害とある社会』
,青土社
文献表
■問題 ○×で答えてください。
◇1 なにか与える側の学問と別に、与えられる側が研究したってよい、と講師は述べた。○/×
◇2 障害はつねに直るのがよい、と思わない人もいるようだからその事情を調べるとよい、と講師は述べた。○/×
◇3 研究で金をえられるようになるかどうかはわからないが、しかし楽しいことはあるかもしれない、と講師は述べた。○/×
○4 過去を明らかにすることは楽しいことばかりではないが、しかしそれでも明らかにした方がよいこともある、と講師は述べた。 ○/×
○5 言葉がどう使われてきたかをきちんと調べることも研究の一つであると、講師は述べた。○/×
JMOOK:
https://www.jmooc.jp/
UP:2018 REV:20190118
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立岩 真也
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