『現代思想』(青土社)2016年1月号、特集「ポスト現代思想」は今売っている。
http://www.arsvi.com/m/gs2016.htm#01
そこに掲載された第119回「加害について少し」
http://www.arsvi.com/ts/20160119.htm
から6回め。
前回は「反保安処分闘争」
http://www.arsvi.com/d/h07.htm
「強制医療/保安処分/心神喪失者医療観察法/…」
http://www.arsvi.com/d/f01.htm
桐原尚之他作。(他に比べて)ずいぶん分量多い頁も紹介した。
今回のHP版は
http://www.arsvi.com/ts/20162107.htm
次の段落は前回にも引用した。
「■やがて社会防衛が一部で否定される
[…]
ただ以上略述した事情によって、保安処分関係については、例外的にたくさんのことが書かれ、本も出ている。私が二冊の本に書いてきたようなことに比べると、多くのことはもう言われていて、私自身が加えるべきことを思いつかないということもあった★02。それでこれまで書かなかった/書けなかったということもある★03。
この社会に作られ維持されているとされる大枠からそれほど外に出ることはできないという感覚がある。それが書くことがないと思えてしまう第二の理由である。さらに第三に、その大枠は動かせないままで、具体的なところとなるとそうはっきりとしたことを言えないとも思える。そして詳しくもない。こんな時にはごく基本的なことを確認しておく他私がすることはないから、それを少し行なう。」
その★02は以下
「★02 法律家や医師、社会運動の担い手によって書かれているものは多い。ただ多様な医療・福祉の職種の各々について書かれたものは少ない。精神科のソーシャルワーカー(PSW、資格としては精神保健福祉士)が医療観察法にどのように対したのかについては樋澤の研究(樋澤[2008][2011])がある。看護師たち(はあまり動かなかったこと)については阿部[2015]に記述がある。」
阿部あかね 2015 「精神医療改革運動期の看護者の動向」,立命館大学大学院先端総合学術研究科2014年度博士学位論文
樋澤吉彦 2008 「心神喪失者等医療観察法における強制的処遇とソーシャルワーク」、『Core Ethics』4:305-317
―――― 2011 「心神喪失者等医療観察法とソーシャルワークとの親和性について」、『生存学』3:155-173
これら文献については『現代思想』連載第119回頁からどうぞ。
http://www.arsvi.com/ts/20160119.htm
とりわけ『生存学』第3号は特集「精神」ということで、読んでほしい原稿がいろいろとあります。片山知哉「ネオ・リベラリズムの時代の自閉文化論」等。それから特集と別に天田城介さんとのちょう長い対談が載っています(続きは第4号に載っています)。