「地域の精神障害者リハビリテーション活動で、ユニークなのはファウンテンハウスです。今から四〇年前、州立精神病院を退院した数人の元患者が始めた、仲間同士のクラブ組織ですが、ニューヨークのタイムズ・スクエアの近所にある最初の組織のほかに、同じやり方をとっているものがアメリカ全体で一三〇か所あり、最近ではヨーロッパやアジアでも、この方式のリハビリテーション活動が始まっています。精神障害者の社会復帰、リハビリテーションがほとんどすべて、まわりから与えられるものであり、精神障害者は、常に保護される受け身の存在でしかなかったのですが、ファウンテンハウスでは、精神障害者は活動の主体であり、主人公であるという点で、精神障害者リハビリテーションの伝統的な構図を書きかえるものであり、身体障害者の「自立生活運動 Independent Living Movement 」と相呼応するものといってよいと思います。……
彼らの活動が脱施設化の大きな支えになっていることは間違いありません」(pp.128-9)