東京新聞2002年3月23日(土)朝刊
世界最安のエイズ薬発売
タイの公社、来月から
1カ月3600円
【バンコク22日田内建一】世界有数のエイズ患者を抱えるタイの国家薬品公社は22日、世界で最も安価なエイズ治療薬を来月から同国内で発売すると発表した。
「GRO-VIR」と呼ばれるタイ初の国産新薬で、同公社がすでに効能が確認されている3種類の抗ウイルス性薬品を調合して新たなエイズ治療薬を開発した。
厚生省によると同国には約70万人のエイズ感染者がいるといわれているが、薬代は最低でも毎月2万バーツ(6万円)かかり、患者にとって大きな負担になっていた。「GRO-VIR」の価格は1錠20バーツ(約60円)。1日2錠の服用が必要だが、1カ月の薬代はたった1200バーツ(3600円)で済み、同公社は「世界で最も安いエイズ治療薬」と説明している。
同公社では当面12万錠の発売を予定しており4月下旬から系列の薬局や公立病院で処方されることになるという。