ノリエガ将軍亡命申請 パナマの最高実力者マヌエル・ノリエガ将軍がパナマ市内のローマ法王庁(バチカン)大使館に政治亡命を申請。米国は同将軍の身柄引き渡しを求めたがバチカン側は拒否。ノリエガ派パナマ国軍と米軍の戦闘はおさまった。
チャウシェスク夫妻処刑 ルーマニア新政権・救国戦線評議会は非公開の特別軍事法廷でチャウシェスク前大統領夫妻に国民殺害、経済破壊などの罪で死刑を宣告、銃殺刑にした。
受精卵凍結児が誕生 千葉県市川市の東京歯科大市川総合病院で、体外受精卵を凍らせて保存した後、解凍して子宮に戻す「受精卵凍結」の方法で妊娠した37歳の母親が女の双子を出産。受精卵凍結の技術を使った赤ちゃん誕生は国内初。
交通事故死、最近15年で最悪 今年の交通事故の死者数は23日で1万831人。この15年で最悪の記録となったことが警察庁のまとめでわかった。北海道、神奈川、愛知など26府県で昨年の死者数をすでに突破。
ルーマニア新指導体制 ルーマニアの救国戦線評議会はイオン・イリエスク元共産党書記を評議会議長(国家元首)とする新指導体制を確立、食料品の輸出を禁止するなど悪評だった前政権時代の政策の撤廃を打ち出した。
核疑惑に米国が照会拒否の回答 1965年に沖縄近海で水爆搭載機の水没事故を起こした米空母「タイコンデロガ」の核持ち込み疑惑で、米政府が照会拒否の回答を寄せたことについて、外務省は「理解する」という見解を示した。
防衛費は1%枠内で決着 1990年度予算案の閣僚折衝で、防衛費は89年度当初予算に比べて6.1%増の4兆1593億円で決着。対国民総生産(GNP)比は0.997%で、当初予算案としては4年ぶりに1%未満となった。政府開発援助(ODA)費も8175億円、8.2%増で決着、冷戦構造の変化に対応する姿勢を示した。
1990年度予算案決定 政府は、総額66兆2736億円の1990年度一般会計予算案を閣議決定した。前年度当初予算に比べて9.7%増。赤字国債の新規発行を16年ぶりにゼロにする財政再建目標を達成した。政策経費である一般歳出の伸びを、81年度以来の高水準である3.9%とし、自民党が反発した老人医療制度の改正を先送りするなど総選挙対策が色濃いものになった。
チェコ新大統領にハベル氏、ドプチェク氏も復権 チェコスロバキア連邦議会は、民主化運動組織「市民フォーラム」の指導者バツラフ・ハベル氏(53)を満場一致で大統領に選出、同氏はただちに就任した。また、同連邦議会は28日、「プラハの春」の指導者のドプチェク元共産党第1書記を議長に選び、同氏は約20年ぶりに政治の表舞台に復権した。
(来年2月に予想される総選挙後の政局に触れて)参院の与野党逆転状態は当分続く。こうした状況を打開するため、自民党は左派を除いた社会党と大同団結することを考えてもよいのではないか。
1989年12月31日 朝刊 新年特設面
◆89出来事ファイル
《1月》
4日 米、リビア軍機撃墜 地中海上で2機の戦闘機を撃墜した。米政府はリビア機の敵対行動に対する自衛措置と説明したが、リビアは「公然たるテロ」と非難、リビアの化学兵器工場の建設疑惑をめぐり両国の軍事的緊張が高まった。
20日 米国大統領にブッシュ氏就任 米国の大統領就任式が行われ、第41代大統領にブッシュ前副大統領(64)が就任した。
24日 原田経企長官が辞任 リクルート関連企業からの政治献金閣僚調査で、原田憲経済企画庁長官が献金を受けたことがわかり、引責辞任した。昨年12月末に発足した竹下改造内閣は1カ月足らずで長谷川峻法相に次ぎ2人の重要閣僚が辞任。
31日 島田事件死刑囚に無罪 1954年3月、静岡県島田市で幼女が殺害された事件の犯人として死刑が確定、以来無罪を叫び続けていた赤堀政夫さん(59)の再審裁判で静岡地裁は「自白の信用性は乏しい」と無罪判決。刑事補償金は1億1900余万円と、再審事件では最高。
《2月》
13日 江副前会長を逮捕 未公開株譲渡事件で東京地検は株譲渡をわいろと断定、江副浩正リクルート前会長(52)らを逮捕するなど、強制捜査に乗り出し、3月に入って、真藤恒NTT前会長(78)、加藤孝元労働事務次官(58)、高石邦男前文部事務次官(59)らを次々と収賄容疑で逮捕、起訴した。5月には、捜査が政界ルートに及び、公明党の池田克也代議士(52)、続いて自民党の藤波孝生・元官房長官(56)を22日、受託収賄罪で在宅のまま起訴、捜査は終結し、11月から裁判が始まった。
14日 「悪魔の詩」で国交断絶 インド出身の英国作家ルシュディ氏の作品「悪魔の詩」がマホメットを侮辱した、とイランの最高指導者ホメイニ師がルシュディ氏の処刑を宣告。欧州共同体(EC)はこれに抗議し20日、駐イラン各国大使らの召還を決め、イランもすぐに対抗してEC諸国駐在のイラン大使を召還。インド、パキスタンでは出版禁止を求めるデモで死者が出、外交問題に発展した。3月7日にはイラン外務省が、英国と国交断絶を発表するまでにエスカレートした。
15日 ソ連軍、アフガン撤退完了 9年2カ月にわたりアフガニスタンに駐留していたソ連軍は、昨年4月に調印されたジュネーブ合意に基づき、最後の部隊が帰国、撤退を完了した。
22日 吉野ケ里で古代史ブーム 佐賀県神埼郡の吉野ケ里遺跡で弥生時代後期としては最大規模の環濠(かんごう)集落が見つかった。佐賀県教委が3月2日、墳丘部を発掘したところ、かめ棺から特別な飾りのついた有柄銅剣1本と緑色ガラス製管玉1個を発見。さらに翌日、長さ6.5センチの弥生時代では最大のガラス製管玉も出土した。7月17日には、わが国最古の染色絹も見つかった。
23日 民社・永末体制が発足 リクルートコスモス社の未公開株5000株を譲渡されていた塚本三郎委員長の退陣表明を受け、党大会で新委員長に永末英一氏を選出した。
24日 恩赦、約1100万人救済 昭和天皇のご逝去に伴う政令恩赦、特別恩赦が「大喪の礼」にあわせて実施された。対象者は大赦3万人、復権が延べ約1100万人、特別恩赦は数千人。野党の反対が強かった選挙違反者も1万5000人が復権した。
《3月》
5日 ラサで騒乱、12人死亡 中国・チベット自治区のラサで独立を求める大規模な騒乱が発生、公式報道でも12人が死亡、戒厳令が敷かれた。
8日 法廷傍聴メモは自由 傍聴人にメモを許可しないのは、憲法が保障する知る権利を侵し、裁判公開の原則に反するとの米人弁護士の訴えに、最高裁は「審理を妨げない限りメモは原則自由」の初判断を示した。
14日 知事交際費の公開命令 大阪府公文書公開等条例に基づき、市民グループが知事交際費の公開を求めた訴訟で、大阪地裁は「条例で定める非公開文書、情報に当たらない」と全面公開を命じた。自治体首長交際費の情報公開をめぐる司法の初判断。
17日 玉ぐし料、公費支出違憲 愛媛県が靖国神社と県護国神社へ玉ぐし料や供物料を支出したことは「憲法に定めた政教分離原則に反する」との地元住民の訴えに、松山地裁は「公金支出は宗教活動」とし違憲の明確な判断を示した。
18日 日本選手初の金 フィギュアスケートの世界選手権がパリで行われ、女子シングルで伊藤みどりが優勝した。
26日 ソ連人民代議員選挙でエリツィン氏圧勝 新しい最高権力機関、人民代議員大会の複数候補制による代議員選挙の投票で、急進的な改革派エリツィン元政治局員候補(58)が圧勝、党幹部は各地で敗北した。
《4月》
1日 仙台、指定都市に 東北の中核都市・仙台市(2月末現在人口90万1192人)が政令指定都市に移行した。80年4月の広島市以来9年ぶりの誕生、全国で11番目。
5日 東邦優勝 第61回選抜高校野球大会の決勝戦は、東邦(愛知)が延長の末、上宮(大阪)を3−2で破り、48年ぶり4回目の優勝を飾った。
7日 ソ連原潜が火災、沈没 核魚雷2基を積んだマイク級原子力潜水艦「コムソモレツ」がノルウェー沖で火災を起こし沈没、42人の乗組員が死亡した。
11日 竹やぶに2億3500万円 川崎市高津区の竹やぶで、タケノコ採りに来た人が1億4500万円入りのバッグを発見、16日には9000万円入りの手提げ袋が見つかった。神奈川県警の調べに、5月8日、東京都大田区の通信販売会社社長(46)が「置いた」ことを認めた。
15日 サッカー場で95人死ぬ 英国中部のシェフィールドで、サッカーの試合中にフェンスが崩れて観衆がグラウンドになだれ落ち、95人が死んだ。
28日 自民、予算案を単独可決 リクルート疑惑解明で混迷する国会は、衆院本会議で全野党欠席のまま89年度(平成元年度)予算案を自民党単独で可決した。
28日 FSXやっと離陸 航空自衛隊の次期支援戦闘機(FSX)の共同開発をめぐる日米交渉が決着。生産分担の40%を米が確保、日本の独自開発技術は無条件で米に供与するなど、日本側の大幅譲歩となった。
《5月》
1日 外貨準備、1000億ドル超す わが国の4月末の外貨準備高が1003億6100万ドルと大蔵省が発表。47年に国際通貨基金(IMF)が発足して以来、1000億ドルの大台に乗ったのはわが国が初。外貨準備高は、56年に8億3000万ドル、71年に100億ドル台で、最近の“黒字大国”を浮き彫りにした。
7日 水爆搭載の米軍機水没 沖縄近海で65年12月米空母から水爆を積んだ艦載機が転落、水没したことが米誌の報道で判明した。同空母は2日後、横須賀に入港しており、米艦の核持ち込みが極めて濃厚になって「非核3原則」厳守の声が盛り上がった。
10日 和泉雅子さん北極点に到着 スノーモービルとソリで800キロ近い氷原を走破、62日目で「地球のてっぺん」に立った。
13日 村田投手が200勝 ロッテの村田兆治投手(39)が、山形県野球場で行われた日本ハム7回戦に登板、完投勝利。プロ21人目の200勝投手となった。
16日 中ソ関係正常化 ソ連最高首脳として30年ぶりにゴルバチョフ書記長が訪中し、トウ^小平・中央軍事委主席と会談。対立していた中ソ関係の正常化を宣言した。また書記長は、ソ連は極東で12万人の兵力と太平洋艦隊の16隻の艦艇を89−90年に削減すると発表。中ソの国境地帯の非武装化を目指すとともに、経済特別区を創設する考えも明らかにした。
16日 サンゴ損傷事件 4月20日付朝日新聞夕刊に掲載の「地球は何色?
サンゴ汚したK・Yってだれだ」の写真について、本社は沖縄県竹富町ダイビング組合からの指摘を認め、社告で、ねつ造の事実と関係者の処分を発表した。第11管区海上保安本部は同20日、写真部員から事情聴取を開始。本社は10月9日、不祥事の再発防止のため、「ねつ造報道」を生んだ経過と改善策を報告、同26日にサンゴの修復状況について調査報告した。那覇地検は12月15日、この事件の関係者の不起訴処分を決定。
17日 公明党委員長が交代 「明電工」関連株取引に関与の疑惑が持たれた矢野絢也委員長が辞任を表明。去年1月の砂利船汚職やリクルート事件関与など同党議員による一連の不祥事の責任をとった。18日、後任に石田幸四郎副委員長が昇格した。
29日 難民漂着ラッシュ 長崎県五島列島の美良島(びりょうじま)に、ベトナム難民とみられる107人が上陸。以来、九州を中心に難民船の漂着が相次ぎ10月28日現在で2804人(法務省調べ)に達した。うち1660余人は中国からの偽装難民と判明。
《6月》
3日 ガス爆発が列車直撃 ソ連・バシキール自治共和国のシベリア鉄道沿線で、液化石油ガスの輸送管が爆発。通りかかった旅客列車2本が巻き込まれて炎上、キャンプに向かう子どもら607人が死亡した。
27日 第2次教科書訴訟で訴え却下 家永三郎・元東京教育大教授が文部大臣を相手取り、高校日本史教科書の改訂検定不合格処分の取り消しを求めた「第2次教科書訴訟」の差し戻し審で、東京高裁は「訴えの利益はない」との判断を示し、訴えそのものを却下する原告敗訴の判決を言い渡した。また、「検定制度は、憲法が保障する表現の自由や学問の自由に反する」と国を訴えた「第3次教科書訴訟」で東京地裁は10月3日、検定の一部に裁量権の乱用があったとして、国に10万円の損害賠償の支払いを命じたが、検定制度自体は合憲とした。
28日 日米電気通信交渉が決着 自動車・携帯電話などの市場開放をめぐる日米交渉が、米モトローラ社方式の自動車、携帯電話を首都圏、中部圏に参入させるため、周波数を割り当てることで合意。交渉10日目での決着。通信分野での対日制裁は回避された。
30日 廃金庫に1億7000万円 横浜市旭区の産業廃棄物処理場に運ばれた耐火金庫から、旧1万円札ばかりで1億7000万円が出て来た。7月3日になって、当時の創価学会総務、中西治雄さん(60)が「持ち主」と名乗り出た。
《7月》
13日 伊東沖で海底噴火 6月末から群発地震と微動が続いていた静岡県伊東市の沖3キロ付近で、噴煙を伴って高さ約30メートル、直径約100メートルの水柱が6回にわたって噴き上がり、気象庁は海底噴火と断定した。けが人などはなかった。
16日 がけ崩れ小型バス直撃 福井県・越前海岸沿いの国道で山側斜面が崩れ、防護施設を押しつぶした。通行中の観光マイクロバスが岩石の直撃を受け、滋賀県の青果食品関係者15人全員が死亡した。
23日 参院選で自民大敗北 消費税、リクルート事件、農政の「3点セット」が争点となった第15回参院選(改選議席数126)が行われた。その結果、自民党は改選議席69から36へと激減したのに対し、社会党は改選議席の2倍を上回る46と大躍進した。初挑戦の連合も11議席獲得の健闘。参院勢力は与野党逆転し、自民の単独支配は崩れた。
《8月》
3日 大学進学率、女子が逆転 大学、短大に今春進んだ学生のうち、女子の進学率が史上最高の36.8%に達し、初めて男子を上回った。
11日 「しんかい」が世界記録 潜水調査船「しんかい6500」が、宮城県金華山沖で6,527メートルの海底に到達、現役の船では世界記録を達成した。
18日 コロンビア麻薬組織が大統領候補暗殺 次期大統領の最有力候補とみられていたルイス・カルロス・ガラン上院議員が、世界最大の麻薬密輸組織「メデジン・カルテル」に暗殺された。
22日 帝京が初優勝 第71回全国高校野球選手権大会の決勝戦は、帝京(東東京)が延長10回、2−0で仙台育英(宮城)を下し、初優勝した。
25日 山下長官、女性で辞任 発足して間もない海部内閣で山下徳夫官房長官の女性交際問題が表ざたとなった。官房長官就任の話が出たあと、女性に口封じともとれる300万円を渡していた。
29日 都銀同士の大型合併 銀行のなかで預金量7位の三井銀行と8位の太陽神戸銀行が、合併することで基本的に合意。90年4月に実現の予定で、預金量は約37兆円と都市銀行で2位、店舗、従業員の数はトップとなる。金融の自由化、国際化が進み、自己資本の充実が必要なため。
《9月》
12日 礼宮さま、ご婚約 天皇家の次男、礼宮さま(23)の婚姻に関する皇室会議が開かれ、学習院大大学院生、川嶋紀子さん(23)との婚約が、全会一致で決まった。
14日 南ア、新大統領選出 南アフリカ共和国は人種別3院制議会で、新大統領に白人与党、国民党のフレデリク・デクラーク党首(53)を選出。11年間政権を握ってきたボタ前大統領が黒人抵抗運動を弾圧したのに対し、デモを公認する柔軟策をとった。10月15日には黒人政治犯のウォルター・シスル氏(77)を26年ぶりに釈放。
22日 千代の富士、最多勝を記録 大相撲秋場所13日目で、横綱千代の富士は序ノ口からの通算965勝をあげた。大潮(現・錣山親方)の記録を抜いて史上1位。29日、相撲界では初の国民栄誉賞を受賞。
24日 時速300キロで営業開始 フランスの超高速新幹線の新世代、TGVアトランティックが時速300キロの世界最高スピードで営業運転を開始した。
26日 ベトナム軍、カンボジア撤退 カンボジアに駐留していたベトナム軍の残留部隊2万6000人(ベトナム発表)が最終撤兵した。これでほぼ11年間に及んだカンボジアへの軍事介入に終止符が打たれた。
27日 コロンビア映画を買収 ソニーは米大手映画会社コロンビア・ピクチャーズ・エンタテイメント社を買収する、と発表。買収金額は1株当たり27ドル、総額34億ドル(約4800億円)で、11月6日に買収完了。日本企業による米国での最大の企業買収となった。ソニーは2年前にCBSレコードを20億ドルで買収している。「米国の魂の一部を買うようなもの」とニューズウイーク誌が報道したほか、11月15日には米下院の委員会で異例の公聴会が開かれた。
《10月》
1日 ソ連より日本が脅威 米ニューズウイーク誌は米国人600人を対象にした世論調査で、米国に対する脅威として「日本の経済力を挙げた人が52%で、ソ連の軍事力が脅威であるとした33%を上回った」と報じた。
5日 ダライ・ラマにノーベル平和賞 ノーベル賞選考委員会は、平和賞にインド亡命中のチベット仏教最高位聖職者でチベット解放運動指導者ダライ・ラマ14世(54)を決めた。
8日 IJPC、清算で合意 日本とイランの合弁プロジェクトだったイラン・ジャパン石油化学(IJPC)の事業清算が正式に決定。着手以来18年の歳月と6000億円をつぎ込んだが、革命、戦争で中断を繰り返し、85%まででき上がった工場群は120発余の弾痕を残し幕。日本側の清算金は約1300億円。
9日 立山で遭難、8人死亡 富山県・北アルプス立山連峰で、京都、滋賀両府県の税理士夫婦など10人の登山グループが、猛吹雪に見舞われ、8人が死亡した。
10日 8年ぶりに2階級制覇 ユーゴ・ベオグラードで行われた世界柔道選手権で、小川直也5段(明大)が95キロ超級で優勝。15日の無差別級にも優勝して、山下泰裕6段に続く、8年ぶり史上2人目の偉業を達成した。
11日 小2少女を誘拐殺人 愛知県豊橋市の小学2年生、小林美幸子ちゃん(8)が誘拐された。愛知県警は13日、同市内の元喫茶店経営者(27)を逮捕したが、美幸子ちゃんは静岡県湖西市内の雑木林で遺体で見つかった。
14日 田中元首相が引退 病気療養中の田中角栄元首相(71)が次期衆院選に出馬せず今期限りで42年にわたる政界からの引退を発表。
17日 米西海岸で大地震 サンフランシスコ市一帯でマグニチュード7.1の地震が発生。高速道路が崩壊したほか、建物の倒壊、火災が起こり、60人を超す死亡が確認された。
17日 象牙(ぞうげ)の取引全面禁止 スイスで開かれたワシントン条約締約国会議(加盟103カ国)で、アフリカ象の商業取引全面禁止案が採択された。
29日 20歳で天皇賞連覇 競馬の第100回天皇賞で、スーパークリークが優勝。武豊騎手は弱冠20歳で、史上5人目の天皇賞春、秋連覇。
29日 巨人が逆転で日本一 プロ野球日本シリーズで巨人が近鉄に3連敗のあと4連勝し、8年ぶり17回目の日本一となった。
31日 パチンコ献金表面化 10兆円産業といわれるパチンコ業界から与野党国会議員が多額の政治献金を受けていたことが明るみに。自民党は過去13年間に党、個人あわせ約1億1800万円、野党は社会党の802万円をはじめ公明、民社、社民連なども顔をそろえた。
31日 ロックフェラーと提携 三菱地所は米国ニューヨークのロックフェラーセンターはじめ市内に14のビルを保有しているロックフェラーグループ社(略称RGI社)の株式51%を8億4600万ドル(約1200億円)で買収、資本提携したと発表。
《11月》
9日 トウ^氏、党中央軍事委主席を辞任 中国の最高実力者、トウ^小平氏(85)が最後のポストである党中央軍事委主席からの引退を申し出、13期5中全会で承認された。後継には江沢民総書記が選出された。
13日 日本初の生体肝移植 島根医大は、先天性胆道閉鎖症で入院中の男児(1)に父親(26)の肝臓の一部を移植する手術を行った。
20日 減反面積の凍結決定 農水省は来年度から始まる水田農業確立後期対策(90−92年度)について、減反目標面積を現状凍結し、83万ヘクタールにすることを正式決定。
21日 「新・連合」スタート 総評が39年の歴史を閉じ解散した。新たに民間労組と官公労組を統一した日本労働組合総連合会(新「連合」)と、反「連合」の全国労働組合総連合(全労連)が誕生。新「連合」は国内で史上最大の約800万人を、一方、全労連は約140万人を結集した。
22日 ジャンボ機墜落全員不起訴 520人の犠牲者を出した85年8月の日航機墜落事故の刑事責任を追及していた前橋地検は、日米の関係者30人全員を不起訴処分にした、と発表。
29日 ガンジー首相辞任 インドのガンジー首相は、与党国民会議派が総選挙で大敗した責任をとり辞任した。新首相には、ジャナタ・ダル(JD)のV・P・シン総裁が就任。ほぼ10年ぶりに国民会議派以外の政権が誕生した。
30日 ドイツ銀行頭取暗殺 西独最大の民間銀行であるドイツ銀行のヘルハウゼン頭取が乗車中の車を爆破され即死。極左テロリストグループ「西独赤軍」(RAF)の犯行と見られる。
《12月》
1日 フィリピン軍の一部が反乱 反アキノ大統領派の国軍将兵約2000人がビリャモア空軍基地、国営テレビ局、国際空港などを占拠した。マニラ市内を中心に銃撃戦をしたうえ、大統領官邸を爆撃した。6日、アキノ大統領は国家非常事態宣言を発動。7日、反乱軍が投降し、6日ぶりに収束へ向かった。死傷者は600人以上にのぼった。
1日 ソ連とバチカン和解 ゴルバチョフ・ソ連最高会議議長がバチカンを公式訪問。ローマ法王ヨハネ・パウロ2世と会見し、70年余り続いた対立関係を終え和解した。
2日 米ソ首脳会談 ブッシュ大統領とゴルバチョフ最高会議議長の首脳会談がマルタ島マルサシュロック湾に停泊するソ連客船マクシム・ゴーリキーで行われた。2日間にわたる会談後、そろって会見した両首脳は冷戦の時代が終わり、新しい時代に入ったことを確認。戦略兵器削減交渉(START)と欧州通常戦力交渉(CFE)が、来年合意できるとの期待を寄せた。
14日 チリ、民政復帰へ チリで19年ぶりに大統領選が行われ、反軍政派の統一候補パトリシオ・エイルウィン氏(71)が圧勝。ピノチェト軍事体制から16年ぶりに民政への移管が決まった。
20日 米、パナマに侵攻 パナマの最高実力者ノリエガ将軍の身柄拘束などを名目にパナマへ軍事介入。同国軍と激しい銃撃戦を行った。24日、ノリエガ将軍はパナマ市内のバチカン大使館に亡命を求め、パナマは21年間の軍主導の政治体制が崩壊、米国の支援で発足したエンダラ新政権が本格的に始動することに。
25日 凍結受精卵で赤ちゃん 体外受精卵を凍らせて保存したあと、解凍し子宮に戻す「受精卵凍結」の方法で、37歳の母親が千葉県市川市にある東京歯大病院で女の双子の赤ちゃんを出産。国内で初めて。不妊症の女性には朗報で、生命の永久保存にもつながるが、倫理上の問題はある。
29日 来年度予算は66兆円 1990年度(平成2年度)の政府予算案が決まった。一般会計総額は66兆2736億円で、前年度当初比9.7%増と9年ぶりの大型。赤字国債の新規発行も16年ぶりにゼロとなった。
(海外のニュースは現地日時)
●昭和天皇ご逝去 元号は平成
昭和天皇は1月7日午前6時33分、十二指腸部の腺(せん)がんのため、皇居・吹上御所でお亡くなりになった。87歳だった。明仁親王が直ちに皇位を継ぎ、新天皇となられた。政府は新元号を「平成(へいせい)」と制定、昭和時代は終わった。昭和天皇の在位期間の62年は歴代最長。また、天皇として最もご長命だった。新元号は中国の古典「史記」の中の「内平かに外成る」、「書経」の中の「地平かに天成る」から「平」と「成」の文字を組み合わせた。政府はその意味を「国の内外にも天地にも平和が達成される」ことだと説明した。2月24日に行われた「大喪の礼」は、164カ国、28国際機関の弔問代表ら約9800人が参列した。
●消費税3% 存続か廃止か
ほとんどの商品、サービスに3%の税率がかかる消費税が4月1日、実施された。高齢化社会対策などの是認論に対し、低所得層に影響が大きいといった批判が相次ぎ、9月28日開幕の臨時国会では、野党4会派が消費税廃止、税制再改革基本法など関連9法案を提出した。自民党は12月に非課税品目の拡大を主とした見直し案を発表。結局、野党案は参院で可決されたものの衆院では審議未了、廃案となり「消費税の存廃」は、来年2月にも予想される総選挙の結果待ちになった。
●民主化つぶした天安門事件
胡耀邦前総書記(73)の急死に端を発した中国学生の民主化要求運動に対し、北京に戒厳令を発令していた政府は6月4日、人民解放軍を動員、天安門広場で非暴力のデモやハンストを行っていた学生、市民に発砲、武力鎮圧した。李鵬首相(61)によると、死亡者は319人にのぼった。政府は「反革命分子」狩りを強行。多数の学生指導者や市民が逮捕され、破壊行為を理由に死刑を受ける者も出て国際的非難が高まった。中国共産党は13期4中全会のコミュニケを発表、学生運動を「反革命暴乱」と位置づけ、責任者として趙紫陽総書記(69)を糾弾、党内のすべての職務を解任。新総書記に江沢民政治局員(62)を選出した。
●破壊される環境、地球を救え
第15回主要先進国首脳会議(サミット)が7月14日、パリのアルシュで開かれ、政治、経済問題とともに地球環境保全についても論議された。「大気、湖沼、河川、海洋における汚染の増大、酸性雨、危険物質及び急速な砂漠化と森林減少に対し重大な懸念をもって留意する」と宣言。また3月、124カ国が参加した「オゾン層を救う−−ロンドン会議」は「オゾン層を守るため、フロン、ハロンを全廃することが共通の認識」との議長声明を発表。5月には、モントリオール議定書第1回締約国会議がヘルシンキで開かれ、フロンガスを西暦2000年までに全廃するとの宣言を採択した。
●竹下・宇野、そして海部首相
リクルート疑惑をきっかけとする政治不信、消費税強行導入−−世論の怒りの高まりに竹下登内閣は支持率が1ケタ台に追い込まれ6月2日、総辞職。575日の短命に終わった。後継に難産の末、宇野宗佑氏が選出され「改革前進」をうたい2日組閣した。だが、参院選で自民惨敗という激震を受け、自らの女性問題にも足を引っ張られ、8月9日退陣。わずか68日の超短命政権で消えた。自民結党以来の危機を背負って同日、昭和生まれ初の首相として海部俊樹内閣が誕生。国会の首相指名投票で、参院では、土井たか子社会党委員長に敗れ、41年ぶり国会史上2度目の事態という波乱のスタート。「対話と改革」を掲げたが、国民の政治への信頼回復、消費税見直し、対外経済摩擦と難問山積である。
<首相3人、今年のひとこと>
●平常心● 竹下首相
(退陣表明の記者会見で)元来、自分の感情を表に出さないことをむねとしてきたので、無念ということはない。平常心だ。
●明鏡止水● 宇野首相
(退陣表明の記者会見で)自分としてやるだけのことはやった。これだけの敗北(参院選)だから責任はとる。明鏡止水の心境だ。
●対話と改革● 海部首相
(政権発足の抱負を尋ねられ)対話と改革。風通しを良くして、永田町と国民の間にある乖離(かいり)をなくしていきたい。
●連続幼女誘拐、むごい結末
埼玉県と東京都内で昨年8月から4人の幼女が行方不明になり、3人が遺体で発見されたり、自宅に遺骨が送り付けられた事件で、警視庁は8月11日、4件のうち東京都江東区の幼稚園児野本綾子ちゃん(当時5つ)の誘拐殺人容疑で東京都西多摩郡五日市町、印刷業手伝い宮崎勤容疑者(26)を逮捕した。警視庁・埼玉県警合同捜査本部の調べに対し、宮崎容疑者は14日までに、埼玉県入間市の今野真理ちゃん(当時4つ)、同県川越市の難波絵梨香ちゃん(同)の誘拐殺人も自供した。行方が分からなかった同県飯能市の吉沢正美ちゃん(当時7つ)についても、宮崎容疑者が犯行を自供。合同捜査本部の捜索で9月6日、ほぼ供述通り五日市町の山林で、正美ちゃんの遺体を発見した。東京地検は10月19日までに、埼玉県内の事件を含めた4件の事件で、宮崎容疑者を誘拐、殺人などの罪で起訴、連続幼女誘拐殺人事件の捜査は終結した。
●東欧に民主化 「ドミノ」現象
東欧の社会主義国が民主化の「ドミノ」現象で政権交代。保守的な社会主義を貫いてきたルーマニアは12月22日、反政府デモを武力弾圧し多数の犠牲者を出したチャウシェスク政権が崩壊。24年間君臨した同大統領(71)とエレナ夫人(70)は25日、処刑された。イリエスク元共産党中央委書記(59)を議長とする救国戦線評議会が実権を握った。「ベルリンの壁」も11月9日、実質的に崩壊。東独はこの日、西独との国境を開放した。これに先立ち10月18日、18年間権力を振るってきたホーネッカー国家評議会議長兼社会主義統一党書記長(77)が退陣。後任のクレンツ書記長(52)も12月3日、辞任した。チェコスロバキアでも、11月24日、ヤケシュ書記長(67)が辞任、指導部を大幅刷新。12月28日、「プラハの春」の立役者ドプチェク氏が約20年ぶりに復権、議長に。社会主義国で初の自由選挙を行ったポーランドでは、圧勝した自主労組「連帯」主導の内閣が9月12日、発足。社会主義労働者党(共産党)を社会党に改名していたハンガリーは10月23日、人民共和国から「ハンガリー共和国」へ国名を変更。ブルガリアでも、11月10日、35年の間、絶大な権力を握ってきたジフコフ党書記長(78)が辞任した。