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『近代日本の精神医学と法――監禁する医療の歴史と未来』

井上 俊宏 20100918 ぎょうせい,108p.

last update:20110331

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■井上 俊宏 20100918 『近代日本の精神医学と法――監禁する医療の歴史と未来』,ぎょうせい,108p. ISBN-10: 4324800278 ISBN-13: 978-4324800270 \2100 [amazon][kinokuniya] ※ m.

■内容

入院中心主義に基づく日本の精神科医療の特異性と後進性を鋭く指摘し、地域社会と融合した人権擁護と福祉に基づく新しい精神科医療構築への方策を示す。 (序章より抜粋) 本(書の)研究は精神医学における疾患概念や治療技術、あるいは精神科病院などの発展に関する医学史的な検証や、精神科医療の法律についての法学的な検討を行うものではない。 (本書では)むしろ、精神疾患を有する者が、精神医学と法によってどのように自由を剥奪され監禁されてきたか、あるいは患者の監禁という事象をめぐって精神医学と法がどのように相互に関係してきたかに焦点が絞られる。これらを考究することによって、精神医学の「知」と「法」のダイナミズムの一端が明らかにされよう。

■著書

井上 俊宏(いのうえ としひろ)
精神科医 平成2年千葉大学医学部卒。その後、東京医科歯科大学大学院(犯罪精神医学)修了(医学博士)、東京大学大学院総合文化研究科(表象文化論)修了(学術修士)。 千葉大学医学部附属病院、中村古峡記念病院、東京都立墨東病院、モントリオール大学フィリップ・ピネル研究所、厚生労働省、川崎市こころの相談所などを経て、平成20年より千葉市こころの健康センター所長を務める。

■目次

序章
第一章 明治期から戦前までの精神医学
 1 精神医学の導入期
 2 精神病患者の監禁に関する最初の法――精神病者監護法
 3 明治期における精神医学の状況  
 4 精神病院を生み出す法――精神病院法
第二章 戦後から現代までの精神医学  
 1 欧米における精神医学の発展  
 2 医療と保護のための法-精神衛生法  
 3 精神衛生法による医療と保護――入院中心主義による精神病院の拡大
 4 保安処分をめぐる日本精神神経学会内の紛争  
 5 精神病院における人権侵害――明らかになる精神衛生法の欠陥
 6 精神障害者の人権保護のための法――精神保健法  
 7 障害者福祉の導入――精神保健福祉法  
 8 危険な精神障害者の問題  
 9 性同一性障害に関する性別変更の立法化
第三章 日本の精神医学の現在――入院中心主義からの脱却
 1 精神医学の発展と法の生成――医療と監禁  
 2 精神医学の権力――入院中心主義の根源にある「知」
 3 薬物療法における積極主義――もう一つの精神医学の権力
終章 精神医学の未来――人権思想と福祉の内在化
参考文献
あとがき
索引

■引用


■紹介・言及

◆立岩 真也 2015 『……』,青土社


*作成:山口 真紀
UP:20110330 REV:
精神障害/精神医療 身体×世界:関連書籍BOOK
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