■西 成彦 20080220 『エクストラテリトリアル――移動文学論・2』,作品社,346p. ISBN:9784861821745 (4861821746) 3360 [amazon]/[kinokuniya] ※
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■内容紹介
「エクストラテリトリアル=治外法権」をキーワードに、多言語的な東欧の文学世界を読み解いていく、新しい文学史記述の野心的な試み!
■目次
1 ポーランド文学、その拡張
一九三〇年代ポーランド文学論―「春」と「黒人」の問題圏
ゴンブローヴィッチとその同時代人
多言語的な東欧と「ドイツ人」の文学
G・グラス『蟹の横歩き ウィルヘルム・グストロフ号事件』(書評)
モアシル・スクリャールと多文化主義
フルブンと「死刑囚」の詩的言語活用
声の宛先、あるいは二人称の廃墟
2 ポーランド文学の外
コンラッドと英語、コンラッドとポーランド語
さまよえるポーランド文学―「灯台守」から『ノストローモ』まで
ジョゼフ・コンラッド『シャドウ・ライン』(書評)
在外ポーランド人作家にとってのポーランド
前線をさまよう裸の眼『ペインテッド・バード』について
ゴンブローヴィッチとボウルズ
ユダヤ文学の語りの戦略――方法としてのイディッシュ
3 カフカのまわり
イディッシュ語を聴くカフカ
ハエの羽音のような言語――イディッシュ文学のアヴァンギャルドな実験
断食芸人論
難民小説としての『城』――アーレントの読み
あつかましさについて