『高齢社会と生活の質――フランスと日本の比較から』
佐々木 交賢・ピエール アンサール 20031020 専修大学出版,219p.
■佐々木 交賢/ピエール・アンサール 20031020 『高齢社会と生活の質――フランスと日本の比較から』,専修大学出版,219p. ISBN-10: 4881251430 ISBN-13: 9784881251430 \2600 [amazon]/[kinokuniya] ※ a06, qol
■内容
「高齢社会における生活の質の変化-日仏の比較」というテーマを基軸に、いろいろの角度からこのテーマにアプローチした、2001年開催のシンポジウムの記録。日仏両国の社会学者が発表した研究を収録する。
■目次
はじめに
序章 大衆長寿時代のいのちのあり方
- いのちのあり方を求めて
- 比較研究の試み
第I部 老いと高齢社会への視角
第1章 フランスにおける老いの歴史的変遷
- 序
- 歴史上の「制約」と「自由」
- 高齢者の現状
- 第3期の政治力(まとめ)
第2章 大衆長寿時代の3つの命題
- 大衆長寿時代へ
- 老いを命題化する
- 老若定めなく、寿命こそはかりがたし
第II部 高齢期における生活の質
第3章 高齢期の生活費――日仏比較研究
- はじめに
- 「家計状況についての意識」の日仏比較
- 「消費支出と日消費支出」の日仏比較
- 社会的収入の日仏比較
- 社会的支出の日仏比較
- まとめ――新しい生活保障のあり方
第4章 労働市場における高齢者層の参加
- 高齢者集団の労働市場への参加についての比較分析の概念図式
- 公的介入により媒介される規範と秩序
第5章 高齢者のボランティア活動とそのパワー
- 運動の発生とその社会的背景
- 退職者のボランティア活動
- 社会を変える力
- 結論
第6章 いかに老い、いかに連帯するか
- 社会―人口統計上の新たな層と新たな問題
- 社会の老齢化と概念の再考
- 「人口統計上の高齢化」がもたらす社会的影響とは何か
- 消費社会の「仕掛人たち」
- 家族、市場、国家
第III部 高齢期の生活サポート
第7章 変わる日本人の高齢期――「多産少死」世代の高齢期への移行
- はじめに
- 問題の所在――急激に高齢化する日本社会、これに対する高齢者の対応
- 社会福祉サービスの選好と自助の現状
- 急激な高齢化への対応――「20世紀近代家族創生世代」としての前期高齢者
- おわりに
第8章 要介護高齢者の諸問題
- 高齢化の進展
- 要介護高齢者の増加
- 要介護老人の概念
- 要介護高齢者に対する制度・思索の推移
- 介護保険について
- サービスの変遷
- 在宅介護の問題
- 結語と考察
第9章 青年後見制度の国際比較――イギリス・ドイツ・日本の比較から
- はじめに
- 日本社会と権利擁護意識の動き
- イギリス・ドイツ・日本の状況
- ドイツ世話法との日本の成年後見制度の特徴
- まとめにかえて
第IV部 高齢者と終末
第10章 高齢期の医療化――後期高齢者の〈生活の質〉
- まえがき
- 老人医療費に見る医療の介入
- 高齢者の生活
- 医療化の論理
- おわりに
第11章 大衆長寿時代の時間意識――平均寿命の伸長と近代的時間意識の変容
- はじめに
- 平均寿命の伸長が意味するもの
- ライフコースの斉一化
- 時間意識変容の兆候
- 大衆長寿時代のライフコースと事故アイデンティティ
第12章 高齢者の自殺と生きがい――秋田県と沖縄県の高齢自殺者の分析を通して日本の高齢自殺者の現状を展望する
- 秋田県における自殺
- 日本における自殺の特徴
- 高齢者の自殺率の県別比較
- 各国の高齢者の自殺率
- 秋田県と沖縄県の高齢者の自殺
- 家族形態と世代間ギャップ
- 高齢者の役割と地位
- 結論――生きがいと自殺の関係
第13章 高齢社会における葬儀のあり方
- はじめに
- 村落社会における共同体中心の葬儀
- 現代社会における葬儀の家族化
- 変化しつつある現在の葬儀
- フランスの葬儀における自己決定権
- 今後の展望――何をなすべきか?
■引用
■書評・紹介
■言及
*作成:本岡 大和