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『生み出された物語――目撃証言・記憶の変容・冤罪に心理学はどこまで迫れるか』

山本 登志哉 編 脇中 洋・齋藤 憲一郎・高岡 昌子・高木 光太郎 20030520 北大路書房,219p.


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■山本 登志哉 編 脇中 洋・齋藤 憲一郎・高岡 昌子・高木 光太郎 20030520 『生み出された物語――目撃証言・記憶の変容・冤罪に心理学はどこまで迫れるか』,北大路書房,219p. 3400 ISBN-10: 476282318X  ISBN-13: 978-4326652549 2940 [amazon][kinokuniya] ※ b

■目次

序 物語の始まり
1. ことの始まり――甲山事件
2. 新しいパラダイムの実験を
3. 本書の構成

第I部 生み出された物語
第1章 ある幼稚園のできごと
1. できごとの始まり
2. 実験の構成
3. ゴウくんがやってきた
4. 園児は誰も見なかった
5. ゴウくんがいない
6. ゴウくんは見つかった……らしい
7. 学生による聞き取り
8. 私たちの実験の目的
9. 語りの階層性
10. その後の顛末
11. 3年後の子どもたち

第2章 くいちがい
1. はじめに
2. 最終報告書
   (1)報告書の中の「朝から来ていたタカちゃん」
   (2)報告書の中の「1人で出て行ったゴウくん」
3. くいちがい
   (1)くいちがいの実態
   (2)くいちがいの持つ意味
4. いなかったタカちゃんが現れるまで――実態から離れる過程としての聞き取りおよび聴取者会議
   (1)第1回聞き取りおよび第1回聴取者会議
   (2)第2回聞き取りおよび第2回聴取者会議
   (3)第3回聞き取りおよび第3回聴取者会議
   (4)全体をふり返って
5. ゴウくんが1人で出て行ったとされるまで――動かない物語に苦闘する過程としての聞き取りおよび聴取者会議
   (1)第1回聞き取りおよび第1回聴取者会議
   (2)第2回、第3回聞き取りおよび第2回、第3回聴取者会議――情報収集と内容確定の過程
   (3)第3回〜第5回聞き取りおよび第3回〜第5回聴取者会議――物語が部分的に折り合い始める過程
6. おわりに

第II部 物語を読み解く――認知心理学的現象として
第3章 タカちゃんはなぜ朝から来たのか
1. はじめに
2. 何がタカちゃんの物語を作ったか その1――聴取者側から
   (1)初期の思い込みとその揺るがされ
   (2)「タカちゃんが来たのは1日だけ」という思い込み
   (3)聴取者の各できごとのとらえ方
   (4)大人の側からみた物語形成
3. 何がタカちゃんの物語を作ったか その2――子ども側から
   (1)2つの物語から1つの物語へ
   (2)幼稚園の生活スクリプトによる物語形成
   (3)物語はどのように1つになったのか
4. おわりに

第4章 1人で出て行ったゴウくん
1. 物語が生み出された経緯のちがい
2. 実験者と子どものはざまで、聴取者が感じたであろうこと
3. 子どもたちは、できごと直後に確認しあう
4. 小さい子は、すぐに飽きてしまう
5. タカちゃんは、折り紙をしてみせるお姉さん
6. 個別体験的スキーマと、一般概念的スキーマ
7. 体験における推論

第5章 認知的枠組み理論で物語をどこまで読めるか
1. 日常生活における情報処理
2. 認知的枠組みの種類
3. 認知的枠組みが記憶に及ぼす影響
4. 人物の外見に関する子どもたちの証言
5. 取捨選択され形成されていく人物像
6. 虚記憶の生起にかかわる既有知識
7. 子どもの絵に描かれている情報の信憑性
8. スキーマとスクリプト
9. 子どもの記憶受容
10. まとめあげられていく過去

第III部 物語を読み解く――コミュニケーション現象として
第6章 子どもたちの証言
1. 子どもにとっての体験
2. やりとりの量から見た聞き取り場面
3. 自分に率直な子どもたち
   (1)覚えていないことは「忘れた」と言う子
   (2)おしゃべりに興じる子
   (3)「子どもらしい」子ども?
4. 大人に「すなお」な子どもたち
   (1)おとなしい子ども
   (2)敏感に答えを変える子ども
   (3)軽い調子の子ども
   (4)要領を得ない子ども
5. 対人関係の中での想起

第7章 切り刻まれる物語と、生み出される物語
1. 子どもに対する聞き取り
2. 淡々と問いかける
3. 子どもの発言を復唱する
4. 理屈で問いかける
5. 指示代名詞と倒置表現の多用
6. 切り刻まれる物語
7. 子どもとの関係の変容
8. ラポールの形成と情緒的揺さぶり
9. 聞き取りの中での保留的態度
10. 物語が生み出されるプロセスへ

第8章 かけひきの中の物語――聴取者会議
1. はじめに
2. 単に情報を報告し合う段階
3. 対立点の明確化――服の色は黄色かオレンジ色か?
4. 対立の激化を避けながら主張し合う段階
5. 聴取者がみんなで1つのタカちゃん像を描いていく段階
6. 信用できる子、できない子
7. 無難な結論にまとめあげていく段階
8. かけひきの中で生み出される物語

第IV部 もう1つの物語の始まり
第10章 心理学と私たちの物語
1. 記憶=ビデオテープ論
2. 「いま=ここ」に立ち上がる過去
3. 社会的な記憶
4. 語りの多様性と権力構造

第11章 「物語の始まり」への回帰――反‐物語としての初期証言
1. 裁判と「物語」
2. 生成へのまなざし
3. 生成の「物語」
4. 反‐物語としての初期証言

終章 体験性・物語性・そして事実性――物語の終わりに

引用文献・参考文献
あとがき


*作成者 篠木 涼
UP:20080519 REV:20081104
ナラティヴ・物語  ◇身体×世界:関連書籍2000-2004  ◇BOOK
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