『語りかける身体――看護ケアの現象学』
西村 ユミ 20010320 ゆみる出版,269p.
■西村 ユミ 20010320 『語りかける身体――看護ケアの現象学』,ゆみる出版,269p. ISBN-10: 4946509259 ISBN-13: 978-4946509254 2200+ [amazon]/[kinokuniya] ※ n04.
■西村 ユミ
1991年日本赤十字看護大学卒業後、神経内科病棟勤務。1997年女子栄養大学大学院栄養学研究科(保健学専攻)修士課程修了。2000年日本赤十字看護大学大学院看護学研究科(基礎看護学専攻)博士後期課程修了。現在日本赤十字看護大学基礎看護学II(成人)講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
■内容(「BOOK」データベースより)
いわゆる植物状態と呼ばれる患者は外側から観察されるかぎり、なんのふるまいも声を発することも出来ず、他者との交流が不可能な存在とされている。しかし、実際にケアに携わる看護者たちは、彼らとの交流を確かなものとして実感し、はっきりとは見てとれないが経験の内に埋もれている“何か”に、著者の視線は向けられる。メルロ=ポンティの「身体論」を手がかりに“身体”固有の始源的次元へと立ち帰り、そのはっかりとは見てとれない関係を経験の内側から、看護者の視線から記述した画期的労作。
内容(「MARC」データベースより)
他者との交流が不可能とされるいわゆる「植物状態」の患者。だが看護婦たちは彼らとの交流を実感している。メルロ=ポンティの「身体論」を手がかりに身体固有の始源的次元へと立ち帰り、看護という営みそのものを論じる。
■目次
第1章 “植物状態患者の世界”への接近
1 植物状態患者との出会い
植物状態患者とは
看護実践から見えること
2 方法論的模索
測定と観察から見えること
データを抽象化すること
メルロ=ポンティの<身体>へ
〈身体〉固有の次元と実存的分析
対話・語り・現象学的記述
第2章 看護経験の語り
1 Tセンターでの経験
Tセンターにおけるケアの目標
出会うべくして出会った人
プライマリーナースとしての直観
2 受持ち患者との関わりをふり返る
語り(1) 住田さんとの関わり
語り(2) 横井さんとの関わり
語り(3) 村口さんとの関わり
3 経験のふり返りと気づき
患者の価値
開かれていること
〈身体〉に沈澱していた過去の経験
第3章 “身体”を介して交流する看護ケア
1 視線が絡む
2 手の感触が残る
3 タイミングが合う
雰囲気をつかむ
表情が出る
4 交流が成立する基礎
第4章 臨床のいとなみへのまなざし
1 探究のプロセスのふり返り
2 看護研究における現象学的方法論の課題
注および文献
解説にかえて 臨床のまなざし、現象学の思考 鷲田清一
あとがき
■引用
■書評・紹介
■言及
*作成:山本 晋輔