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『脳と人間――大人のための精神病理学』

計見 一雄(けんみ・かずお) 19990708 三五館,395p.

last update:20110404

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■計見 一雄 19990708 『脳と人間――大人のための精神病理学』,三五館,395p. ISBN-10:4883201759 ISBN-13:978-4883201754 \1890 [amazon][kinokuniya] ※ →20060810,講談社学術文庫,400p, ISBN-10:4061597736 ISBN-13:978-4061597730 \1312 [amazon][kinokuniya]※ 

■内容

・ブックレビュー社
臨床精神医療の第一人者が,分裂症という「脳の異常」を通じて,脳の正体,ひいては人間の本質にまで迫る
脳の構造と機能の解明は,素人には想像もつかぬレベルまで進んでいる。それでも,わからないことの方が遥かに多い。本書の著者は,精神科救急医療分野の開拓者であり,臨床精神科医の重鎮的存在。特に,精神分裂病を専門としている。
あらゆる科学的な研究にとって,「異常」や「例外」の徹底的な検証と洗い出しは,最重要課題である。そこで著者は,分裂病という脳の異常を通して,脳のしくみを読み解いていく。ただし,本書は専門書でもなければ医療書でもない(専門的な要素は多々含まれているが)。
例え話を多用し,高度な論理をあくまでも平易に,かみ砕くように説明してくれる。おかしなことが起こる→なぜ起こったのか,という臨床例を多数展開し,「ここは読まなくてもいい」というただし書きつきで専門的考察を加え,最後には,「時間とは,リアリティーとは何か」という哲学的テーマにまで到達する。その大家ぶりと明晰さには感嘆させられるほかない。「論理的思考かくあるべし」という手本としても,万人に一読を薦めたい本である。

・出版社 / 著者からの内容紹介
脳の機能不全と精神分裂病の間の関係とは?
現実世界との間にズレが生ずるのは何故か。外界のリプレゼンテーションという作業を脳がこなしきれなくなるとき症状が現れる。脳の働きと精神の病理を解き明かす。

■目次(文庫版)

第1章 「意図のセンター」の障害(ケース・プレゼンテーション/時間感覚が歪むということ)
第2章 リンビックシステムの暴走(名前がつき、意味が生まれる/恐怖が支配する時)
第3章 行為のプランとワーキング・メモリー(先のことを考えること/大脳皮質前頭前野の働き/ワーキング・メモリー/「意図のセンター」の脳科学的裏づけ/意志決定と前頭連合野/セントラル・ドグマに風穴があいた?)
第4章 自己と現実(現実とは?/病気で失われるもの/過去優先の脳/残された大物の症状/東洋の知恵)
終章 文庫版にむけて
補説

■引用


■書評・紹介


■言及



*作成:山口 真紀
UP:20110404 REV:
精神障害/精神医療   ◇身体×世界:関連書籍  ◇BOOK
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