『ファミリズムの再発見』
井上 眞理子・大村 英昭編 19951201 世界思想社,247p.
last update:20100506
■井上 眞理子・大村 英昭編 19951201 『ファミリズムの再発見』,世界思想社,247p. ISBN-10:4790705749 ISBN-13:978-4790705741 \1988 [amazon]/[kinokuniya] ※ s f04
■出版社からの内容紹介
内容(「BOOK」データベースより)
ファミリズム―個人にとって不可欠な相互扶助・感情的依存の要求を充足する集団の機能。現代日本の家族における自立と依存の絡み合いを軸に、21世紀社会におけるファミリズムの意義を再検討する。
内容(「MARC」データベースより)
ファミリズム、個人にとって不可欠な相互扶助・感情的依存の要求を充足する集団の機能。現代日本の家族における自立と依存の絡み合いを軸に、21世紀社会におけるファミリズムの意義を再検討する。
■目次
「ファミリズム」論 井上 眞理子
1 コンティンジェントな親の愛
2 日本ではいま
第1章 障害児の親と新しい「親性」の誕生 石川 准
1 悲嘆の過程からの脱出
2 社会は存在証明を要求する
3 親はいつまでも社会のエージェントであり続けるのか
4 親が子供を救うのではなく子供が親を救う
5 新しい「親性」を発見する父親
6 新しい文化が創造される現場
第2章 家族と感情の自伝―喘息児としての「私」 岡原 正幸
はじめに
1 感情的社会学という手法
2 喘息児よいう「私」
3 「メジヘラー」――自立の契機と挫折
おわりに
第3章 閉ざされた扉の後ろの不条理な「愛」の世界―家族の中の子ども 井上 眞理子
1 子ども虐待現象とその説明
2 子ども虐待の一般化
3 家族の愛
第4章 老人虐待をめぐって―老人の「依存」と高齢者の「自立」 杉井 潤子
はじめに
1 「老人虐待」という現実
2 「老人」から「高齢者」への動きのなかで
3 「高齢者」としての落とし穴――自立幻想
おわりに
第5章 父親のゆくえ―自立と依存のはざまで 伊藤 公雄
はじめに
1 日本のお父さんたち――「父親論」の時代
2 女性問題としての父親論――性別役割意識を超えて
3 男性問題としての父親論――傷つきやすい男たち
4 ゆらぐ近代家族――父親論とファミリズム
5 父親であること/父親になること――男たちの自己再発見
6 父親像のゆくえ――自立と依存のはざまで
第6章 家族をめぐる世俗性と脱世俗性 大村 英昭
1 オオヤケとワタクシ
2 共同信仰と「女の宗教」
3 共同体と自立性
4 デュルケムの私権論
5 個人所有権の起源
6 現代社会の「滅私奉公」
7 中間層の”ハビトゥス”
8 家族、この宗教的なもの
9 ”パブリック・ファミリズム”へ
あとがき
*作成:櫻井 浩子