『父は子へ何を伝えられるか』
斎藤 茂太 198906 ガイア,203p.→19930914 PHP文庫,204p.
■斎藤 茂太 198906 『父は子へ何を伝えられるか』,ガイア,203p. ISBN-10: 4876790000 ISBN-13: 978-4876790005 [amazon]/[kinokuniya] m.→19930914 『父は子とどうわかり合えるか』,PHP文庫,204p. ※ m.
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内容(「BOOK」データベースより)
茂吉との父子関係を回想し、4人の子どもの父親としての体験をふまえて語る、父の信念と心の伝え方。
■著者
大正5年、東京生まれ。明治大学文学部、昭和医大卒。
慶応義塾大学医学部にて精神医学専攻。医学博士。現在、精神神経科斎藤病院院長、日本精神病院協会名誉会長、日本旅行作家協会会長、アルコール健康医学協会会長、日本ぺンクラブ理事など、いくっもの顔をもち、活躍中。
主な著書に、『長男の本』『精神科医三代』『「なりたい自分」になれる本』『元気が湧きでる本』『サラリーマン諸君!』『叱り上手・叱られ上手』『心に良いこと悪いこと』『新・養生訓』『茂太さんの快老術』『立派な親ほど子供をダメにする』『心のウサが晴れる』『「スランプ・失恋・病気」をバネにする本』『人生は思い立ったら旅支度』『愛する幸福愛される幸福』など多数。
■目次
第1章 父親らしさとは何か
現代の陰湿ないじめの裏には父親不在がある
親がオロオロすれば子どもはつけ上がる
父親をないがしろにするところからマザコンが生じる
親子の癒着が子どもをダメにする
教育を母親任せにしない
第2章 父として子どもにどう接するか
父・茂吉はどのような人間だったか
父の叱責と大甘な婆やの間で育ったわたしの子ども時代
父の生活態度からわたしは何を受け継いだか
子育ての中で親が学ぶこと
子どもに対して最低限望むこと
父親は子どもの進路にどういう態度をとるか
嫁に対してどう対応するか
第3章 しつけにおける父親の役割は何か
親子の距離をどう保つか
父子の距離をどう縮めるか
ストレスを与えてしごくのも父親の役割である
父親は気遣いと頑固さを使い分ける
第4章 父は子へ何を伝えられるか
父の感情は子の思いを越えて
父親の威厳が家族を支える
子どもに尊敬される父親とは
父親は心にゆとりを
■引用
「わたしが父から勉強を見てもらうような時期というのは、父にとってはとてもそんなことをしていられないという”非常時”的な状況にあった。大正十三年の火災の後の病院再建の時代で、病院長を祖父と交代したり、とにかく大変な時期だった。その頃は厚生省もない時代で、なんと精神科の病院の監督官庁は警視庁だったのだ。
今の警視庁とちがって、ちょっと患者が病院からいなくなっても始末書を取られたり、病院長が呼びつけられたりで、監督というよリアラ探しに近かった。病院長職も「祖父ではダメであるから、父に代われ」と命令したのも警視庁である。
当時、警視庁には父の後輩で、日本精神病院協会を昭和二十四年に創立した、金子準二先生という専門家が技師として居られたからまだよかったが、それにしてもいやなことだらけであったと思う。」([1989→1993:130])
■言及
◆立岩 真也 2013/11/ 『造反有理――精神医療の現代史
へ』,青土社 ※