『捕囚の呻き――辰田 安信 遺稿集』
辰田君遺稿集発行委員会 197404,50p.
last update:20190319
■辰田君遺稿集発行委員会 197404 『捕囚の呻き――辰田 安信 遺稿集』,50p. I※ o/a01, o/kokuryo, md, r
■内容
「はじめに」より(本書3ページより)
筋ジストロフィー症。一般に難病といわれる病気で、患者は20才前後で死亡するといわれている。現に、辰田安信君も、25才をまつことなく、短命をとじた。
だがこういった遺稿集というものを出すのは、われわれの、そして辰田氏の短命をなげくものではなく、我々をとりまく環境、そして我々自身の姿をとらえ直し、文章に表現することによって、社会における障害者へのあやまった認識をとらえ直すための、問題提起である。
「刀根山の現状」
時々新聞などで、刀根山が紹介されるが、事実は、新聞記事のように、和気あいあいとしたふん囲気の影に、自分たちの心の中にひそんでいる「本当の感情」というものを出し得ない状況がある。うわべだけで満足させられている。子供にアメ玉をしゃぶらせて、なだめすかす大人たち。そんな中で、我々のやるべき事を見い出していくための第一歩として、この遺稿集を考える。
病院の中での生活は、いろんなたいくつしのぎの生きがいを与えられ、患者自身も、それで満足していこうとしている傾向がある。そのうわべだけの満足感――病院の中だけの満足感にひたってしまって、病院・親、そして患者自身も、社会に対するはたらきかけをおこたっている現状である。
その中での辰田氏の遺稿集の発行です。青い芝の会の会員でもあった辰田さんの死に対して、私達は言葉を持たない。
■目次
■引用
■書評・紹介
■言及
*作成:岩ア 弘泰