last update: 20171230
◆パーソナルアシスタント――介助者を選び・育てるという増田英明さんの実践
- 本人が介助者を決定し、介助者への指導、シフトの調整、報酬の管理などを行う。
- 同居人や家族以外で、友人や知り合いなど、自分で介助者を探す。
- 介助者の募集と面接、ケアなどの指導や教育は自らが行う。
- 介助事業所からの派遣ではなく、自分で介助者を選んで、自分の生活を自由にかつ主体的に組み立てていく。
◆パーソナルアシスタントとの日常
- 体位変換(運動)
- 文字盤でコミュニケーション
- 朝食(胃ろう)片付け、定時の水分補給
- 口の吸引など
- 口腔ケア、洗顔
- 着替えて車いすに移乗
- 外出
- 戻ったら着替え、体位変換
- パソコンとスイッチの設置
- 夕食(胃ろう)
- オムツの交換
★現在、パーソナルアシスタントは15人いて、そのほとんどが学生である。
学生は卒業と同時にパーソナルアシスタントを終了する。
そのため常時パーソナルアシスタントの募集を行っている。
◆福祉制度
★介護保険制度
訪問入浴、訪問リハビリ、福祉用具貸与(ベッド・エアーマット・リフト・車いす・クッション・段差スロープ)、など
★重度訪問介護
障害者総合支援法に基づく重度訪問介護:月987.5時間
1)パーソナルアシスタント、2)介護事業所ヘルパー(月約80時間)
◆パーソナルアシスタントの育成
★コミュニケーションがスムーズに図れることが、ケアを任せられる要件。
- 本人が介助者を選び育てていくのだが、喀痰吸引などの医療的ケアは、医療者による指導体制が保障されているため、本人以外の人が連携し合って訓練することが可能。
- 本人のケアをよく理解しているパーソナルアシスタントがいること、医療者による医療的ケアの指導体制が保障されていることが、本人の負担を分散し、介護体制及び地域生活を維持することへとつながっていた。
◆家族の視点
- 本人が介助者にケアを教え育てていくことで、家族も介助者にケアを任せることができる。
- 仕事や買い物など、自分の時間を過ごすことができる。
◆ALS患者の視点
ケアの主体:生活の流れを把握し意思疎通がスムーズに図れる人
→家族のケア負担を前提とした意思決定の枠組みの変容をも促す。
◆ALS患者が家族以外の人のケアを受け入れていく過程。
→家族を、ケアを担う主体という役割から解放し、自立した生活を構築していく試みである。
増田英明さんからのメッセージ
家族だけに頼らずパーソナルアシスタントを活用し、幅広く支援をしてもらうこと、自分にあったケアをしてもらっていくことが大切です。
そうすれば意思表示が困難になっていってもコミュニケーションはできると思っています。
*作成:小川 浩史