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文章作法?

Methods of Writing Treatise

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last update: 20230719

■全般


 ほかにもいろいろあるはず。追加します。

◆主語と述語の対応関係をチェックすること。

◆上記にも関係し、主語・述語が1つの文に複数ある場合は、とくに上記他、対応関係がうまくいっているか、確認すること。

◆能動・受動がおかしくなっていないかチェックすること。

◆基本論文では敬語を使う必要はない。

◆漢字よりひらがなの方が適切な場合がある・他

例え → たとえ(「たとえ……でも」)
単なる/単に → たんなる/たんなる(漢字ではだめということでもないですが)
言う → いう (「ということ」「というよリ」等)
事 → こと(「ということ」等、多くの場合「こと」でよいはず)
余り → あまり(「あまりに大きな」等)
…に過ぎない → …にすぎない
にも関わらず → にもかかわらず
風に → ふうに
様に → ように
決して → けっして
未だに(「…である」といった場合)→いまだに
訳で → わけで
「○○のもとで」は「基で」ではない。漢字なら「下で」
「話を聞いた」など名詞の場合は「話しを聞いた」ではない。

◆同音異義熟語に注意

対象/対照/対称
同士/同志
紹介/照会
一貫/一環

◆冗長な表現を避ける

断定できるのであれば
「といえる」「といえるだろう」といった表現はむやみに使わない。

「ということ」は「こと」だけでよい場合が多い。
「というもの」はなくてもよい場合がある。

これは好みの問題でもあるが:「にて」も「で」でよい場合の方が多くないか。
「においては」は「では」でよい場合が多くないか。

◆読点の場所に注意

不要な場所に読点があることが多い。

◆同じ文末表現が続くのは、一般的にはあまりよくない。

◆その他(立岩の私見も含まれる)

・「深掘り」「紐づけ」などは(今のところ)使わない
・「にて」はとくに必要な場合以外は、「で」等でよい。

 ※ただある程度の不統一は(とくに同一の文章内においても)問題ないと思います。あまり神経質になりすぎることはない。

◆ウェブサイトのばあい「最終参照 2023-4-3」等はいらないと立岩は考えている。

■文献・人名


◆その他(一般的なルールとは限らないが)

書名は『』で囲む
論文名などは「」で囲む

◆文献表:きわめて間違いが多い。なにか標準的な一つにきちんと依拠すること。
 立岩は「『ソシオロゴス』方式」というあまり標準的でない方法を使っている。そして著者などでは正しい書式をすこし崩して文献表を作っている場合がある。ただそれでも許容範囲ではあると考えるので、立岩の書籍の文献表をまねしてもらえれば、許容範囲内のものはできる。

◆普通は著者名アルファベット順(姓・名の順なので間違えないこと〜英語等の場合は複数表記法があるが、それにして第一著者は、例えばMarx, Karl のようにする)。
 →ヘボン式ローマ字に変換(アルファベット順に文献を並べる場合、『社会学評論』方式はこれを採用するようにとしている)
 http://hebonshiki-henkan.info/

■雑誌・新聞等の扱い


 統一されたルールはないのではないかと思う。必要な情報を含み一貫した合理的な方法によること。

 ※森下[2023]では以下のようにしてみた。
 ……(『ゆきわたり』503、2017)。これで2017年に刊行された503号というのはわかる。さらに頁数を知らせたければ「503:4」のようにすればよい。
 そしてこの場合には、文献表に『ゆきわたり』をいれる必要はないだろう。

 ※兵頭[2023]では以下のようになっていた。
朝日新聞社, 1963,『朝日新聞』1963-5-28, 夕刊
朝日新聞社, 1988, 「社長が指揮した覚せい剤のワナ(ニュース三面鏡)」『朝日新聞』1988-1-12, 朝刊
……
産業経済新聞社, 1968,『週刊サンケイ』1968-7-25

 文献表にはいれず、上記の森下の場合のように……
(「社長が指揮した覚せい剤のワナ」(ニュース三面鏡、『朝日新聞』1988-1-12 朝刊))
みたいな感じでよいでしょう。(「ニュース三面鏡」を入れるかどうかは微妙。)
 新聞記事がたくさんあって、それを列挙することに価値があると考えられる場合には、普通の文献表と別に、
□新聞・雑誌記事(発行年順)
みたいなものを作って
1963 「★」(見出しあった方がよい、というかないと意味ない),『朝日新聞』1963-5-28夕刊
1968 「★」,『週刊サンケイ』1968-7-25
1988 「社長が指揮した覚せい剤のワナ」(ニュース三面鏡),『朝日新聞』1988-1-12 朝刊
といった感じでよいかなと。

■その他


■教育力強化予算による論文指導・助言スタッフ等に見てもらうことを強く勧めます。
◆プロジェクトマネージャー(研究指導助手)[立命館大学先端総合学術研究科]
https://www.r-gscefs.jp/?p=68

■〈arsvi.com〉内関連項目
記録/文字化のための道具
TeraPadを使ってHTMLファイルを編集する

■参考


2023年度春学期《アカデミックライティングI(C)》:村上潔提供資料
開講研究科:立命館大学大学院先端総合学術研究科
担当教員:村上 潔・吉野 靫

◆自分でできる! 論文・レポート用文章チェック
(2023-01-11 建築・環境計画研究室 (山田あすか))
https://blog.goo.ne.jp/yamadaasukalab/e/65978158daf14cd33bf320fcae4ba304

◇高橋正明(東京外国語大学)「書評論文をどう書くか」
http://www.tufs.ac.jp/ts/society/masaaki/nyumon/kakikata.htm
◇大阪大学附属図書館「書評の書き方」
学習・研究支援 > パスファインダー
2020年8月4日
https://www.library.osaka-u.ac.jp/doc/ISLIB_076.pdf[PDF]


UP:20050822 REV:20060122, 20090427, 20100225, 20110903, 20150909, 16, 20170603, 20180728, 20221023, 20230113, 0403, 0620, 0719
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