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Young, Iris Marion

[アイリス・マリオン・ヤング]


last update:20121231

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*2004年度立命館大学大学院先端総合学術研究科で集中講義
 2004/01/26月〜30金
 アイリス・ヤング集中講義 1限〜3限
 集中講義のための勉強会のためのメモ

*2004/11/22 集中講義・事前勉強会・第1回
 10時半〜立命館大学衣笠キャンパス・創思館3階プロジェクト研究会室302
*2004/12/15 集中講義・事前勉強会・第2回
 10時半〜立命館大学衣笠キャンパス・学而館246
 cf.立岩発ヤングML宛eMAILS

立岩担当の講義Justice and the Politics of Differenceをすこし読んでみています。
 →Justice and the Politics of Differenceの紹介

*田林葉さんの立命館大学大学院政策科学研究科の2003年度・後期の授業でInclusion and Democracyを読みます。
 http://online-kaikou.ritsumei.ac.jp/syllabus.php?yyyy=2003&webctid=GSPS0014

Young, Iris Marion, 2003(forthcoming), "Take the basic Structure Seriously", Perspectives in Political Science.
Iris Marion Young
Professor, Department of Political Science
University of Chicago

Pick 522A
5828 South University Ave.
Chicago, IL 60637
Phone: 773-702-0522
Fax: 773-702-1689
E-mail: iyoung@uchicago.edu

◆履歴書(含著作目録)
http://political-science.uchicago.edu/faculty/young_cv.html

◆Department of Political Science, University of Chicago. での紹介
http://political-science.uchicago.edu/faculty/young.htm
(2000,2001年のものだが、"Foucault on Discipline and Governmentality", "Body Politics", "Global Justice" の授業内容紹介をここから見ることができる)


■ 単著、および日本語訳(あるいは詳しい紹介)のある論文 (他言語への翻訳に関する情報は上記「履歴書」を参照)

◆2000: Inclusion and Democracy, Oxford University Press. ※
・紹介を見てみる
 http://www.oup-usa.org/isbn/0198297556.html

◆1997a: Intersecting Voices: Dilemmas of Gender, Political Philosophy and Policy, Princeton University Press. ※
・内容を見てみる amazon

◆1995: "Mothers, Citizenship, and Independence: A Critique of Pure Family Values," Ethics, Vol. 105, April, pp. 535-556.
reprinted in Uma Narayan and Julia J. Bartkowiak, ed., Having and Raising Children: Unconverntional Families, Hard Choices, and the Social Good (University Park: Penn State Press, 1999), pp. 15-38.
 =1996: 田坂さつきによる紹介が『生命・環境・科学技術倫理研究資料集(続編)』(千葉大学), pp.16-22 にあり

◆1990a: Justice and the Politics of Difference, Princeton University Press. ※
・内容を見てみる:amazon
 http://www.ritsumei.ac.jp/acd/gr/gsce/db1990/9000yi.htm
 *章によっては全訳(に近い)ところもあります。

◆1990b Throwing Like a Girl and Other Essays in Feminist Philosophy and Social Theory, Indiana University Press, 0253205972 [amazon] ※ *
・紹介を見てみる
 http://www.indiana.edu/~iupress/books/0-253-36857-X.shtml

◆1989a: "Polity and Group Difference: A Critique of the Ideal of Universal Citizenship," Ethics: A Journal of Moral, Political and Legal Philosophy, Vol. 99, no. 2, January 1989, pp. 117-142.
   reprinted in Ronald Beiner, ed., Theorizing Citizenship, State University of New York Press, Albany, 1995, pp. 175-208.
   reprinted in Robert Goodin and Philip Pettit, ed., Contemporary Political Philosophy, Blackwell Publishers, 1997.
   reprinted in Gerson Shafir, ed., The Citizenship Debates, University of Minnesota Press, 1997.
   reprinted in Anne Phillips, ed., Feminism and Politics, Oxford University Press, 1998.
   =1996 施光恒訳「政治体と集団の差異――普遍的シティズンシップの理念に対する批判」,『思想』867(1996-9):097-128

◆1981: "Beyond the Unhappy Marriage: A Critique of the Dual Systems Theory," in Lydia Sargent, ed., Women and Revolution, South End Press, pp. 43-70.
reprinted in Susan Moller Okin and Jane Mansbridge, ed., Schools of Thought in Politics: Feminism, Edward Elgar Publishing, 1994.
reprinted in John Holmwood, ed., Social Stratification, Edward Elgar Publishers, 1996.
=1991 (田中 かず子 訳)「不幸な結婚を乗り越えて: 二元論を批判する」,『マルクス主義とフェミニズムの不幸な結婚』, pp.81-111.


■ 編著

◆2003: (with Stephen Macedo), Child, Family, and State, (Nomos, No 44), New York University Press.

◆1998: (with Alison Jaggar), Companion to Feminist Philosophy, Blackwell Publishers.
・内容を見てみる amazon

◆1997b: (with Patrice DiQuinzio), Feminist Ethics and Social Policy, Indiana University Press.
・目次を見てみる amazon

◆1989b: (with Jeffner Allen), The Thinking Muse: Feminism and Modern French Philosophy, Indiana University Press.
・目次を見てみる
 http://www.indiana.edu/~iupress/books/0-253-35980-5tc.html


■ Young とN.Fraserの間の議論

◆Fraser, Nancy. 1993 "Recognition or Redistribution? : A Critical Reading of Iris Young's Justice and the Politics of Difference," Jounal of Political Philosophy, Vol.3, no.2, pp.166-180.

◆Young, Iris Marion. 1997 "Unruly Categories: A Critique of Nancy Fraser's Dual Systems Theory", New Left Review, no. 222, pp. 147-160.
reprinted in Cynthia Willett, ed., Theorizing Multiculturalism: A Guide to the Current Debate (Oxford: Blackwell Publishers, 1998), pp. 50-67.

 「フェミスニトや反人種主義の運動が自己敗北的なジレンマに陥ると彼女は示唆しているけれども、私にはこのジレンマは政治戦略の具体的な問題であるというより、彼女の抽象的な枠組による構築物であると思われる。……フレイザーによる再分配と承認の二項対立は、さらに、ニューレフトの理論活動からの後退をかたちづくる」(Young[1997:148],大川正彦による引用・訳,大川[1997-1998:18])

◆Fraser, Nancy. 1997 "A Rejoinder to Iris Young," New Left Review, no. 223, pp.126-129, reprinted in Cynthia Willett, ed., Theorizing Multiculturalism, pp.68-72.


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■Youngへの言及

◆立岩 真也 2003 「アイリス・ヤングの勉強会のためのメモ・1」
 http://www.arsvi.com/ts/2004126.htm

◆立岩 真也 2003 「再分配と承認のジレンマ?――アイリス・ヤングの勉強会のためのメモ・2」
 http://www.arsvi.com/ts/2004127.htm

◆立岩 真也 2003 「差異の政治について――アイリス・ヤングの勉強会のためのメモ・3」
 http://www.arsvi.com/ts/2004128.htm

◆立岩 真也 2003 「アイリス・ヤングの勉強会のためのメモ・4」
 http://www.arsvi.com/ts/2004129.htm

◆立岩 真也 2003 「アイリス・ヤングの勉強会のためのメモ・5」
 http://www.arsvi.com/ts/2004130.htm

◆1990 The Ideal of Community and the Politics of Difference, L.J.Nicholson ed.Feminism / Postmodernism, Routledge, 300-323
 についての言及

 「彼女は、明確に、彼女がイデオロギー集団と呼ぶナチや人種差別主義者たちのような集団を除外している(20)。それはこれらのアイデンティティが、共有さ(p.263)れた経験にではなく、むしろ一連の信念にもとづいているということを根拠にしている。これはあやふやな戦略である。というのも、きわめて多くの人種主義者たちは、特有の非反省的な精神を特徴としており、またかれらの人種差別主義は、二〇世紀後半のなんらかの奇妙な人種理論共有しているということに関係していると同時に、たんに同じような立場におかれた諸個人からなる集団といっしょにいるということに関係しているからである。」

 「ヤングは、「媒介よりも直接性」に特権を与えているという理由で、共産主義的な政治思想のいくつかのを批判している。顔と顔をつき合わせた小さな共同体という(ロマンチックな)理想を、その直接性――それらがはぐくむ社会関係の直接性と正統性――を根拠として擁護する人々は、ヤングに言わせれば、(p.273)「主体相互の直接的接触」の可能性という「形而上的な幻想」の下でもがき苦しんでいるのである。彼女はさらに次のように論じている。

 顔と顔をつき合わせた二人の人間の関係でさえ、声や身振り、間合や時間性によって媒介されている。……[したがって]顔と顔をつき合わせた関係の方が、時間や距離を超えて媒介された関係よりも純粋で正統的な社会関係であると考える根拠は何もない。なぜなら、顔と顔をつき合わせた関係も、そうでない関係も、媒介された関係であることに変わりはなく、どちらの場合にも、コミュニケーションや合意の可能性と同じくらい、決裂や暴力の可能性が存在しているからである。(Young 1990:314)

 […]これらはたしかに重要な警告であるが、だからといって、顔と顔をつき合わせた直接的な経験と、メディア・テクノロジーによって得られる経験とのあいだに区別をつける必要がなくなるというわけではない。はっきりさせておかねばならないのは[…]」(Tomlinson[1999=2000:273-274]*)

*Tomlinson, John 1999 Globalization and Culture, Polity Press=20000331 片岡信訳,『グローバライゼーション――文化帝国主義を超えて』,青土社,371+25p. 2800 ※

◆有賀 美和子 20000115 『現代フェミニズム理論の地平――ジェンダー関係・公正・差異』,新曜社,230p. 立命館367.2-A79

 「たとえば先のギリガンは、ロールズの正義にかんする所論に多く依拠しているコールバーグの道徳性発達理論への批判において、ケアや関係性(contextuality)や他者への気配りにかんする道徳性と、正義や権利や支配にかんする道徳性とを対比し、前者の代弁者(ボイス)を主として女性に、後者を男性に結びつけている(37)。アイリス・ヤング(Young, I.M.)は、道徳的論法における公平さや普遍性という理想が、他者性や差異性の排除および理性と感情との二分法によって誤った方向に導かれていると論じ、ロールズの理論が過度に合理主義的でモノロジカルでカントのそれと同じく特殊性からの抽象であるとしている(38)。しかしながら、ここでは、ロールズの正義論がそれ自身、主として道徳的人間が、とりわけ自分とはもっとも異なる他者へのケアや気配りを表明する能力に依存していると論ずることによって、女性原理としての<ケアの倫理>と男性原理としての<正義の倫理>との二分法に基づく学問的見解を克服することができよう。一方セイラ・ベンハビブ(Benhabib, S.)は→Benhabib, Seyla
」(有賀[2000:124-125])
 (38)Young, I.M., "Toward a Critical Theory of Justice", Social Theory and Practice, no.7, 1981, pp.279-301

Rorty, Richard 1999 Philosophy and Social Hope, Penguin Books=20020725 須藤 訓任・渡辺 啓真 訳,『リベラル・ユートピアという希望』,岩波書店,334p. 3200 ※

 「まず、「アイデンティティ」と「差異」が政治的熟慮にとって重要な意味をもちうる概念だとは思わない理由をてみじかに説明したいと思う。[…]」(Rorty[1999=2002:291])
 「ヤングは、リベラルな伝統、ミルとデューイの伝統が、差異の「均質化」という企てに力を注いできたとみなしている。この見方はわたしには間違っていると思われる。ミルとデューイは、多元主義のために――個人が多様化し、また、自己を再創造する個人の能力を育成してくれるものである限りにおいて集団も多様化する、そういう機会を最大化することに――献身したのだとわたしなら考えただろう。リベラルな伝統が要求する均一化とは、多元主義を最大限拡大するために作られ(p.295)た諸制度のサポートを目的として、互いに強調しようという、グループ間の合意だけであるとわたしは思う。差異の政治というものが、議会制民主主義の歴史を通じてつねに存在してきた通常の利益集団の政治と、何か興味を惹くような点において異なっているとは思えない。」(Rorty[1999=2002:295-296])

大川 正彦 19971201「分かち合い,分かり合い,その困難(上)」
 『未来』375(1997-12):16-23 ※

 「わたしは、フレイザーが指摘する政治的ジレンマとは、フレイザー自身による「抽象的な枠組みによる構築物」、さらに言えば、J・ロールズの主張をその代表とするような福祉国家擁護のリベラリズムと、それへの批判を企てるC・テイラー流の「承認の政治」との理論上の対立を、現実の複雑性のうちに無造作に投げ入れたことの結果ではないか、という疑念をヤングと共有している。こう言ってもいい。彼女のいうジレンマとは、「差異のジレンマ」[Minow 1990]というべきものである、と。「差異のジレンマ」とは、マイノリティが現状批判を企てるさいに追い込まれがちな「平等か、それとも差異か?」という二者択一(し(p.18)かもその「平等」は「同じ」であることを前提としたものであり、マイノリティによる平等の要求には、マイノリティ自身の側の「同じであること」の挙証責任が課されもする)をあらわしている。しかし、これはそもそも、そうしたマイノリティが生きている現実を構成している(とその都度受け入れられ再生産される)関係の凝縮物、磁場の効果にほかならないのではないか。」(大川[1997:18])

■Young へのある程度の言及がある日本語文献(出版年順)
 (労作を見落としていることを惧れます。御存知のものがありましたら是非お知らせください 記:北本潮)

岡野八代 2000 「家族と政治」,『立命館法学』2000年3・4号上巻(271・272号):234-
岡野八代 20020723 『法の政治学――法と正義とフェミニズム』,青土社,318p.,2600円 ※
◆ポール・ケリー 2002: (佐藤 正志・石川 涼子 訳)「第一〇章 契約論的社会正義」、デイヴィッド・バウチャー、ポール・ケリー 編『社会正義論の系譜』(ナカニシヤ出版)
◆野崎 綾子 2001 「Iris Marion Young, Inclusion and Democracy (Oxford University Press, 2000, 10+304pp., includes bibliographical references and index)」(学界展望 法哲学),『国家学会雑誌』114(3・4), 2001.4, pp. 230〜232.
◆向山 恭一 20010510 『対話の倫理――ヘテロトピアの政治に向けて』,ナカニシヤ出版,186p. ISBN:4-88848-633-6 2000 ※
山森 亮 20000120 「福祉国家の規範理論――アファーマティブ・アクションと差異に敏感な社会政策」(大山 博・炭谷 茂・武川 正吾・平岡 公一 編『福祉国家への視座――揺らぎから再構築へ』ミネルヴァ書房,MINERVA福祉ライブラリー35)
◆田原 宏人 1998 「分配の正義論ノート」
  http://t-office.raputax.com/works/arch02/index.htm
山森 亮 1998 「福祉国家の規範理論に向けて」,『大原社会問題研究所雑誌』473, pp. 1-17.
 http://oohara.mt.tama.hosei.ac.jp/oz/473/index.html
 (この山森[1998]を圧縮・修正したものが、山森[2000])
大川 正彦 19980101「分かち合い,分かり合い,その困難(下)」
 『未来』376(1998-01):08-15 ※
◆酒匂 一郎 1997 「『差異の政治』とリベラリズム」,『法の理論』16, pp.21-59.
◆中村(笹本) 雅子 1997 「多文化教育と「差異の政治」」,『教育学研究』64(3), pp.281-289.
◆千葉 眞 1995 『ラディカル・デモクラシーの地平』(新評論)中、pp.130-140.


UP:2002 REV:20030208,11,14,22 0421,0627,30,0702,22,0927 1117 1208, 20100704,20121210,1230, 31
WHO  ◇フェミニズム feminism  ◇立命館大学大学院・先端総合学術研究科  ◇Core Ethics? /Core Sociology?

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