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Young, Allan

アラン・ヤング


1938年アメリカ合衆国ペンシルヴァニア州フィラデルフィア生まれ。1959年ペンシルヴァニア大学人類学部卒業。1974年同大学人類学部博士(Ph.D)。ニューヨーク大学、ケース・ウェスターン・リザーヴ大学などを経て、現在、カナダ・ケベック州モントリオール(モンレアル)のマッギル大学社会学的医学研究部門主任教授、人類学部・医学部教授。彼は、我が国では『PTSDの医療人類学』によって1998年ウェルカム医療人類学賞を受賞したことで知られていますが、以後、同テーマで継続的に一連の研究を行いつつ、脳の進化等、進化精神医学の最近の一連の広いテーマも精力的に精査し、北アメリカの精神医学関係の学会でも諸論文を発表しています。


■2007

◆2007/07/21土 「PTSDと「記憶」の歴史――アラン・ヤング教授を迎えて」
 於:立命館大学


■著書

◆Young, Allan 1995 The Harmony of Illusions: Inventing Post-Traumatic Stress Disorder, Princeton University Press=20010215 中井 久夫・大月 康義・下地 明友・辰野 剛・内藤 あかね 訳,『PTSDの医療人類学』,みすず書房,441+29p. ISBN:4-622-04118-9 7000 [amazon][kinokuniya][bk1]kinokuniya ※+[広田氏蔵書] m. ptsd.

◆立命館大学グローバルCOEプログラム「生存学」創成拠点 20080229  『PTSDと「記憶の歴史」――アラン・ヤング教授を迎えて』 ,立命館大学生存学研究センター,生存学研究センター報告1,157p. ISSN 1882-6539

■書評・紹介

◆立岩 真也 2004/02/25 「『PTSDの医療人類学』」(医療と社会ブックガイド・35),『看護教育』45-02(2004-02)


■言及
◆1995 J ブレスラウ 「人類学者から見た阪神大震災への精神医学的応答」,中井 久夫他 『昨日のごとく――災厄の年の記録』,みすず書房,p126−135
「「人類学者アラン・ヤングが、・・・PTSDについて・・・・既に指摘ているとおり、・・・次の二つの点でユニークである。第一にPTSDは定義の中に因果関係が含まれる唯一の障害である。・・・第二に、ヤングは、PTSDとは時間の障害であって、それは、事件は過去のものであるのに終結しておらず、それどころか、その痕跡がしかるべき限界を超えて患者の生の中に存続し続けていることが監督されるということを意味しているからであるという。この二面のいずれを見ても、PTSDという診断は、疾病概念が規定する特殊な概念的というか「語り」的構造にしたがって、想起を行わせるひとつの方式であるとみなすことができる。さらに重要なのは、これが、地震の余波に起こる時間とアカウンタビリティの不確定性に公然と対決するような行動を行わせるひとつの方法であるということがわかる。」(「人類学者から見た阪神大震災への精神医学的応答」p132)
UP: 20070623 REV:20070715 2008031 20081005
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