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東條 由紀彦

とうじょう・ゆきひこ



■研究テーマ
 経済学博士

■所属
 明治大学経営学研究科
 (教員紹介)
 http://www.meiji.ac.jp/dai_in/business_administration/faculty/tojo.htm
 ホームページ(業績一覧あり)
 http://www.kisc.meiji.ac.jp/~tojo/index.html

■本
◆東條 由紀彦 20050210 『近代・労働・市民社会――近代日本の歴史認識T』,ミネルヴァ書房,445+9p. ISBN-10:4623036146 ISBN-13: 978-4623036141  [amazon][kinokuniya] w01 w0112
◆東条 由紀彦  19900131 『製糸同盟の女工登録制度――日本近代の変容と女工の「人格」』,東京大学出版会,456+3p ISBN-10:4130260499 ISBN-13: 978-4130260497 \7560 [amazon][kinokuniya] w01 w0112

■論文
栗田 健・東條 由紀彦 20000300 「戦後日本における労働集団の形成」『明治大学社会科学研究所紀要』38(2) (通号 52),63-102
東条 由紀彦; 山本 潔 19980600 「資料篇 馬淵威雄(労務担当重役)よりの聴取り記録 (東宝争議(1948年)の研究)」『社会科学論集』(通号 94),49-71
劉 隼・東条 由紀彦 19980600 「分析篇 東宝争議(1948年)の再検討 (東宝争議(1948年)の研究)」『社会科学論集』(通号 94),21-49
東条 由紀彦 19960700 「日経連『新時代の日本的経営』の再検討」『季刊労働者の権利』(通号 215),2-14
栗田 健・東条 由紀彦 19941000 「近代日本社会における労働者集団の考察」『明治大学社会科学研究所紀要』33(1),1-53
東条 由紀彦 19940300 「近代社会形成と市民社会の論理 (歴史科学協議会第27回大会報告--世界史認識の再検討-3-<特集>) -- (「近代」の成立と社会的編成(パネルディスカッション))」『歴史評論』(通号 527),100-117
東条 由紀彦 19931000 「近代社会形成と市民社会の論理 (〔歴史科学協議会〕大会準備号--世界史認識の再検討-3-) ―― (「近代」の成立と社会的編成(パネルディスカッション))」『歴史評論』(通号 522),16-18
東条 由紀彦 19930700 「「日本における産業民主主義の前提--労使懇談制度から産業報国会へ」佐口和郎(東京大学産業経済研究叢書)」『経済学論集』59(2),95-97
東条 由紀彦 19930700 「「構造不況」地域(室蘭)における中小企業活性化の条件」『経営論集』41(1),37-53
東條 由紀彦 1993 「「キカイ」の出現と生活世界」『シリーズ日本近現代史 2』岩波書店
東條 由紀彦 1993 「「キカイ」の出現と生活世界」『資本主義と「自由主義」』(シリーズ日本近現代史2) 299-338,(岩波書店)
東條 由紀彦 19920831 「西欧社会民主主義と日本の「社会民主主義」」『社會科學研究』44(1),105-114
東条 由紀彦 19920800 「「製糸労働争議の研究--岡谷・山一林争議の一考察」松本衛士」『歴史学研究』(通号 635),49-52
東條 由紀彦 19920620 「西成田 豊著『近代日本労資関係史の研究』, 東京大学出版会, 一九八八・九刊, A5, 四三六頁, 六八〇〇円"」『史學雜誌』101(6),1173-1179
東條 由紀彦 19911125 「『日本経済史1・2・3』, 岩波書店、1、一九八八年一一月、三二四頁、2、一九八九年一〇月、三二八頁、3、一九八九年三月、三四七頁、各二六八〇円」『社會經濟史學』57(4),534-539
東条 由紀彦 19911100 「日本労働者の自己意識の変遷と社会形成 (1991年度歴史学研究会大会報告――歴史認識における<境界>-2-) ――(近代史部会――労働者――その結合の形態と論理〔含 討論要旨〕)」『歴史学研究 (通号 626),136-146
東條 由紀彦 19890930 「<書評>労使関係調査会編『転換期における労使関係の実態』」『社會科學研究』40(3),181-185
兼岩 龍二・東條 由紀彦 19890700 「「満足度」の相対増加率が低下するときの確実性選好 : 強者の戦略・弱者の戦略」『商學討究』40(1),25-48
東条 由紀彦 19881100 「「雇用関係の生成」森建資」『日本労働協会雑誌』30(11),54-57
東條 由紀彦 19880723 「女工登録制度廃止と女工の「人格」 : 日本近代の変容と女工の「人格」(六)」『社會科學研究』40(1),95-147
東条 由紀彦 19880700 「日本近代の変容と女工の「人格」-6-女工登録制度廃止と女工の「人格」」『社会科学研究』40(1),95-147
東條 由紀彦 19871031 「女工の勤続,熟練度とその向上,賃金決定システムとその水準,及その相関についてのシミュレーション分析(下) : 日本近代の変容と女工の「人格」(五)」『社會科學研究』39(3),221-266
東條 由紀彦 19870920 「女工の勤続,熟練度とその向上,賃金決定システムとその水準,及その相関についてのシミュレーション分析(上) : 日本近代の変容と女工の「人格」(四)」『社會科學研究』39(2),79-120
東條 由紀彦 19870310 「労使関係の「近代的枠組」の変容と製糸女工(下) : 日本近代の変容と女工の「人格」(三)」『社會科學研究』38(6),41-166
東条 由紀彦 19870300 「日本近代の変容と女工の「人格」-3-労資関係の「近代的枠組」の変容と製糸女工-下-」『社会科学研究』38(6),41-166,
東条 由紀彦 19870300 「「技術革新と女子労働」中村政則編」『歴史評論』(通号 443),96-99
東條 由紀彦 19861213 「労使関係の「近代的枠組」の変容と製糸女工(上) : 日本近代の変容と女工の「人格」(二)」『社會科學研究』38(4),61-125,
東條 由紀彦 19861024 「製糸同盟の女工登録制度 : 日本近代の変容と女工の「人格」(一)」『社會科學研究』38(3),1-112
東条 由紀彦 1986 「日本近代の変容と女工の「人格」-2-労資関係の「近代的枠組」の変容と製糸女工-上-」『社会科学研究』38(4),61-125,
東条 由紀彦 19831000 「製糸同盟の女工登録制度の変遷について」『土地制度史学』26(1),36-55
東条 由紀彦 19800920 「明治二〇〜三〇年代の「労働力」の性格に関する試論」『史學雜誌』89(9),1388-1417, 1502-1503

■言及
榎 一江 20060900 「書評 東條由紀彦著『近代・労働・市民社会――近代日本の歴史認識1』」『経営史学』41(2),85-88
米山 秀 20060700 「書評 吉田恵子・斎藤晢・東條由紀彦・岡山礼子著『女性と労働――雇用・技術・家庭の英独日比較史研究』」『歴史と経済』48(4) (通号 192),72-75
松浦 京子 20050400 「書評と紹介 吉田恵子・斎藤晢・東條由紀彦・岡山礼子著『女性と労働――雇用・技術・家庭の英独日比較史研究』」『大原社会問題研究所雑誌』 (通号 557),65〜68
姫岡 とし子 20050000 「書評 吉田恵子・斎藤晢・東條由紀彦・岡山礼子著『女性と労働――雇用・技術・家庭の英独日比較史研究』」『西洋史学』(通号 220),346-348
石井 香江 20041000 「書評 吉田恵子・斎藤晢・東條由紀彦・岡山礼子著『女性と労働:雇用・技術・家庭の英独日比較史研究』」『明治大学社会科学研究所紀要』43(1) (通号 61),241-245
稲葉 振一郎 19921000 「労使関係史から労使関係論へ――東条由紀彦「製糸同盟の女工登録制度――日本近代と女工の『人格』」(東京大学出版会,1990年),佐口和郎「日本における産業民主主義の前提――労使懇談制度から産業報国会へ」(東京大学出版会,1991年)」『経済評論』41(10),88-112
 http://www.meijigakuin.ac.jp/~inaba/rousi_.htm
二村 一夫 19911200 「近代史部会--石原俊時「19世紀スウェ-デン社会と労働組合運動」,東条由紀彦「日本の労働者の自己意識の変遷について」,中国労働運動史研究会報告者集団「民国期中国労働者の構成・意識・組織」 (1991年度歴史学研究会大会報告批判)」『歴史学研究』(通号 627),p49〜52
佐口 和郎 19911000 「「製糸同盟の女工登録制度――日本近代の変容と女工の『人格』」東条由紀彦」『経済学論集』57(3),115-118
岩本 由輝 19910800 「「製糸同盟の女工登録制度――日本近代の変容と女工の『人格』」東条由紀彦」『日本史研究』(通号 348),72-79
市原 博 19910700 「「製糸同盟の女工登録制度」東条由紀彦」『経営史学』26(2),p82〜86
大島 栄子 19910300 「「製糸同盟の女工登録制度――日本近代の変容と女工の『人格』」東条由紀彦」『歴史評論』(通号 491),84-90
池田 信 1991000 「「製糸同盟の女工登録制度――日本近代の変容と女工の『人格』」東条由紀彦」『社会政策学会年報』(通号 35),223-227
下田平 裕身 19901200 「「製糸同盟の女工登録制度――日本近代の変容と女工の『人格』」東条由紀彦」『日本労働研究雑誌』32(12),46-49

■引用
◆19920825 「日本労使関係の現局面と展望」
 栗田健編[1992:333-358]
 栗田 健 編『現代日本の労使関係』,労働科学研究所出版部,365p. \5500

「本章の課題は、本書の議論全体を総括することを通して、日本の労使関係の現状と将来の可能性について、示唆を与えることである。その作業の前提としてまずはじめに、現代市民社会の究極的な構成原理について作業上の仮説を示しておこう。」(p.333)

「今世紀初頭、労働者の人格的自立の要求と、生産の非人格化の要請(テイラー・フォード方式の本来の意味である)がぶつかりあった。様々な起伏を経ながら結局労働者は、自己を、「非人格的」労働力と「人格的」所有者へと分裂させることによって、これに対処するほかなかった。この時労働者諸個人の労働力「所有者」としての人格性を認知する主体として、国家は、その存在根拠を労働者諸個人の内面のうちに持つことになった。そして、この<同意の組織化>の「場」が労働者団結であった。したがって現代市民社会が市民社会であるかぎり、<資本のヘゲモニー>の主体としての労働者団結は、不可欠である。
 <産業民主主義>は、そのありうる一形態である。
 <産業民主主義>の特質は、その「労働力」取引の、いわば「あとくされ」のなさである。労働者は「売った」部分(非人格的労働力)に不干渉である。資本は「売らない」部分(人格的諸個人)に不干渉である。その前提のうえに、取引のルールをあらかじめ決めておく法治主義、取引行為の基準としての「価値」が定立される。むろん本来の「外なるモノとしての労働力」自体がフィクションなのであるから、労働者諸個人は労働行為の内容に固着を示しつづけ、「あとくされのなさ」も表見上のものに過ぎない。しかし団体交渉制度に基づく産業民主主義体制は、やはり最も「外なるモノ」の交易への「昇華」に成功しているのである。」(p.334)

「同時に、「人格を認める主体(権威)」としての国家が、ここでは「会社」にとりかわっている。実に「会社」とは、それ自体が、戦後日本社会に汎神論的に存する国家のことだったのだ。「会社」こそ「権力」であり、「人格を認める主体」であったのだ。ゆえに「従業員」こそ、戦後日本社会の市民のことであったのだ。
 こうした文脈で、日本社会を「会社主義」社会と称することに、一定のリアリティーがある。同時に日本の労働者の抱える「従業員性」は、「市民」としての存在のかくも奥底にある規定性であり、安易な「克服」への発言を許さぬものなのである」(p.338)


UP:20080911 REV:20080912 1012
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