土本 典昭
つちもと・のりあき
1928/12/11〜2008/06/24
last update: 20190210
◆https://ja.wikipedia.org/wiki/土本典昭
■新着
◆没後10年特別企画「土本典昭特集」
2019/02/16(土)〜02/22(金) 於:第七藝術劇場
2019/02/23(土)〜03/01(金) 於:シアターセブン
上映作品:『パルチザン前史』(1969年/120分)・『水俣――患者さんとその世界〈完全版〉』(1971年/167分)・『水俣一揆――一生を問う人びと』(1973年/108分)・『不知火海』(1975年/153分)・『わが街わが青春――石川さゆり水俣熱唱』(1978年/43分)・『原発切抜帖』(1982年/45分)・『海盗り――下北半島・浜関根』(1984年/103分)・『みなまた日記』(2004年/100分)
◇[人模様]「水俣を撮りつづけて」刊行 小池征人さん
『毎日新聞』2019年1月31日東京夕刊
“記録映像作家、土本典昭さん(1928〜2008年)の著作集「不敗のドキュメンタリー 水俣を撮りつづけて」(岩波現代文庫)が1月、刊行された。没後10年にちなみ、故人の「思想と仕事を伝えよう」と映画監督の小池征人さん(74)ら有志が企画した。[…]”
◆土本典昭 20190116 『不敗のドキュメンタリー――水俣を撮りつづけて』,岩波書店(岩波現代文庫S-311),352p. ISBN-10: 4006033117 ISBN-13: 978-4006033118 1320+ [amazon]/[kinokuniya]
◆没後10年・土本典昭特集で「水俣」シリーズや「パルチザン前史」など46本上映
(2018年6月11日22:15|映画ナタリー)
https://natalie.mu/eiga/news/285141
“特集上映「土本典昭特集〜土本典昭と同時代を生きた仲間たち〜」が、6月16日から29日にかけて東京・ポレポレ東中野で行われる。
「水俣」シリーズなどで知られる記録映画作家・土本典昭の没後10年特別企画となる同特集。ラインナップには監督デビュー作「ある機関助士」をはじめ、高度経済成長期の東京におけるタクシー運転手の労働実態を追った「ドキュメント路上」、活動家・滝田修の革命運動を捉えた「パルチザン前史」、そして「水俣―患者さんとその世界―(完全版)」や「不知火海」といった「水俣」シリーズなど監督作29本が並ぶ。[…]”
◆[没後10年特別企画]土本典昭特集〜土本典昭と同時代を生きた仲間たち〜
(2018年6月16日(土)〜29日(金)/於:ポレポレ東中野)
【チラシデータ(PDF)】https://www.mmjp.or.jp/pole2/2018/tuchimoto/tuchimoto2018.pdf
■略歴
▼『水俣映画遍歴』著者紹介(1988)より
1928年 岐阜県に生まれる。
1946年 早稲田大学専門部法科入学、1949年同大学第一文学部に再入学、後除籍。
1956年 岩波映画製作所に臨時雇員として入社、1957年退社。以後フリーのドキュメント作家として、岩波映画、小川プロダクション、青林舎などで記録映画を製作、現在にいたる。作品としては、20年をこえる水俣とのつきあいのなかから『水俣――患者さんとその世界』(第1回世界環境映画祭グランプリほか受賞)をはじめとする一連の水俣ドキュメント映画、『ある機関助士』(第18回芸術祭文部大臣賞、ベルリン映画祭青年文化賞ほか受賞)『ドキュメント路上』(芸術祭奨励賞ほか受賞)『留学生チュアスイリン』『キューバの恋人』『パルチザン前史』『原発切抜帖』『海盗り』『はじけ鳳仙花』など。
著書 『映画は生きものの仕事である』『逆境のなかの記録』(以上、未来社)『わが映画発見の旅』(筑摩書房)など
■映像作品
→ ◇水俣病 > [映像]
◆『医学としての水俣病――三部作 第一部:資料・証言篇』(DVD)
シグロ/2006年/82分
http://karaimobooks.shop-pro.jp/?pid=139710389
“1956年、50名余の「奇病」患者発見から始まる医学者チームの研究と記録をたどり、人類史上初めての環境汚染、未知の有機水銀中毒病の追究過程が詳細につづられる。
初期の疫学的研究で、魚に原因があるとし、水俣病の発症が病理学的に解明される過程が描かれ、さらに、患者の医療補償を求める闘いの歴史では水俣病が「社会病」でもあることを示し、今日のヘドロ未処理の現状までを描いている。”
■書籍
● → 土本典昭:KARAIMO BOOKS カライモブックス オンラインショップ
*映画パンフレット等
◆石牟礼道子編 19720428 『水俣病闘争 わが死民』,現代評論社,326p.
◇土本典昭「患者さんとその世界」
◆土本典昭 19880515 『水俣映画遍歴――記録なければ事実なし 水俣語りつぎ2』,新曜社,365p.
◆シグロ編 19890720 『ドキュメンタリー映画の現場――土本典昭フィルモグラフィから』,現代書館,246p.
◆土本典昭・石坂健治 20080730 『ドキュメンタリーの海へ――記録映画作家・土本典昭との対話』,現代書館,373p.
■リンク
◆土本典昭の仕事部屋改め映画同人「シネ・アソシエ」(責任者 土本基子)
http://www2.ocn.ne.jp/~tutimoto/index.html【リンク切れ】
*プロフィール・主要作品・主要論文等。貴重な作品紹介、記事、論文が掲載されています。
◆日本映画監督協会「あなたの台本見せてください 土本典昭監督 『ある機関助手』『路上』『よみがえれカレーズ』」
http://www.dgj.or.jp/modules/contents4/index.php?id=20【リンク切れ】
*2005年8月5日土本監督のご自宅での佐藤真監督によるインタビュー。
◆『海とお月さまたち』について(土本典昭の文章から)
http://www2.ocn.ne.jp/~tutimoto/newpag35.htm【リンク切れ】
■上映案内
◆「土本典昭フィルモグラフィー展2005」
http://terra.zone.ne.jp/cinenouveau/tsuchimoto_filmo_hp/tsuchimoto.html【リンク切れ】
*植田さんより
先頃は「熊笹の遺言」「ホストタウン」の上映におきまして、ご支援・ご協力いただきましてありがとうございました。
さて、この度、当館では4月30日から2週間、日本を代表するドキュメンタリー映画作家・土本典昭監督の全貌を特集する「土本典昭フィルモグラフィ展2005」を開催する運びとなりました。
土本監督といえば、「水俣」シリーズで知られるとともに、日本のドキュメンタリーを世界的なものにした偉大な映画監督です。シリーズ第一作『水俣―患者さんとその世界―』は、水俣病の患者さんへの愛と尊敬と信頼に満ちた、深い魂の叫びともいえる感動作として高く評価されていますが、同時に水俣病を世界に知らしめることになった記録映画の記念碑的作品です。従来の「記録映画」では“公平性”が作る基準だったのですが、土本監督は作家の映画として患者さんの側にたって“荷担する映像”で描き、世界のドキュメンタリー映画にも大きな影響を与えました。その後も、患者さんたちの動き、裁判などを水俣発の映画として描き続け、世界屈指のドキュメンタリー・シリーズとして作り続けました。
そして現在、「胎児性水俣病患者」も50歳を超え、来年は「水俣病公式発見」から50年を迎えます。
昨年10月には、水俣病関西訴訟で最高裁は「被害は深刻で、国・熊本県に対して水俣病被害の発生・拡大を防ぐために適切な規制をしなかったことが違法である」と、対策を怠った国と熊本県の責任を認定。「公式発見」から48年にして行政責任を認める司法判断が確定しました。
水俣病の節目の年を前に、土本監督の作品を上映することで、「水俣病は決して終わってはいない」ことを広くアピールしたいと思います。
他者を顧みない現在、さまざまな事件も数多く発生しているなかで、他者への深い愛に満ちた映画を撮り続けてきた土本監督の作品を見ることは、今を生きていくことの最も大切なものを見い出すことになると、深く確信しております。
私どもの主旨をご理解いただくとともに、ぜひお力をお貸しいただきますようお願い申し上げます。大変お手数とは思いますが、チラシの配布などに協力していただければと考えています。
特に、若い方々には土本監督を知らない方も多くいらっしゃることと思います。「こんなすごい人がいた」「こんなすごい映画があった」「こんな人たちがいた」……そんなことを発見していただき、多くを考えるきっかけになれば幸いです。
土本監督は現在77歳、いまなお作品を作り続けておられます。そして、5月3〜5日には来阪され、シネ・ヌーヴォでトークショーなどを行なっていただく予定です。
大変お忙しいとは存じますが、ぜひお力をお貸しいただけますよう、心よりお願い申し上げます。
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シネ・ヌーヴォ
〒550-0027
大阪市西区九条1-20-24
Tel/06-6582-1416
Fax/06-6582-1420
e-mail:cinenou@osk4.3web.ne.jp
http://terra.zone.ne.jp/cinenouveau/
担当/植田
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■追悼企画
◆上映会:映画に刻んだ「水俣」 社会派監督追悼特集・土本典昭の世界 /京都
(『毎日新聞』2008年7月3日地方版)
◇京都シネマ、5日から4作品
「水俣の図・物語」など水俣を描いたドキュメンタリー映画を数多く製作し、先月24日に79歳で亡くなった記録映画作家、土本典昭(つちもとのりあき)さんの作品を集めた上映会「特集 土本典昭の世界」が5〜11日、下京区の京都シネマ(075・353・4723)である。
土本さんは岐阜県生まれ。学生運動で早稲田大文学部を除籍後、岩波映画に入り1957年からフリーに。羽仁進監督の助監督などを経て、63年に「ある機関助士」でデビューし、京都大の全共闘の学生を撮った「パルチザン前史」などで「社会派監督」としての地位を築いた。65年以降は水俣病をテーマに17本の記録映画を製作した。
今回上映されるのは「水俣−患者さんとその世界−」「水俣一揆−一生を問う人々−」「不知火海」と、土本さんが水俣への思いを語ったドキュメンタリー「映画は生きものの記録である 土本典昭の仕事」の4作品。
料金は「映画は−−」が一般1700円、大学生1300円、高校生以下・シニア(60歳以上)1000円。他の3作品は一般1200円、大学生以下・シニア1000円。リピーター割引きもある。【小川信】
◆土本典昭さん関連のお知らせ二点です。
◎一点目は昨日から始まってしまいましたが、(連絡が遅れてしまい、本当に申し訳ありません)、7月7日から11日にかけて土本典昭さんを偲ぶ映画上映会が東京外国語大学で開催されております。
詳細は以下の通りです。まとめていっぺんに観れるまたとないチャンスです。
どうか是非是非ご参集ください!!
日程および連絡先などは下記の通りです。 → 東京外国語大学ホームページ
http://www.tufs.ac.jp/index-j.html (上記リンク先トップにも情報あり)
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シネマ・ユニオン企画
《記録映画作家・土本典昭さんを偲ぶ》
〜映画は生きものの仕事である〜
7月7日(月)〜11日(金) 時間:午後6時10分(18時10分)より場所:研究講義棟115教室にて
7日(月)『水俣──患者さんとその世界』〈完全版〉1971年(2時間47分)
8日(火)『水俣一揆──生を問う人々』1973年(1時間48分)
9日(水)『不知火海』1975年(2時間33分)
10日(木)『回想・川本輝夫 ミナマタ──井戸を掘ったひと』1999年(42分)
11日(金)『みなまた日記──甦える魂を訪ねて』2004年(1時間40分)
連絡先:
東京外国語大学教職員組合 シネマ・ユニオン(担当:大川正彦 okawa@tufs.ac.jp) ※
課外授業も兼ねています。
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◎二点目はこちらも既に刊行されておりますが、『週刊読書人』(7月11日号)に最首さんが「自らを未党派と名付ける」と題して土本典昭さん追悼文を寄せられております。 → http://www.dokushojin.co.jp/yomimono.html
こちらはいずれ最首さんにおねだりしてホームページに掲載する予定ですが、書店や図書館で是非お読みください。
丹波博紀
◆『土本典昭さん お別れの会』
『土本典昭さん お別れの会』のご案内
やがて梅雨も明け、今年も暑い夏になりそうな気配です。皆様、ご健勝でお過ごしのことと存じます。
すでに新聞の報道などでご承知のことと存じますが、記録映画作家土本典昭さんが6月24日逝去されました。
肺がんの治療のため5月8日より板橋区の東京都老人医療センターに入院され、5月19日より千葉県南房総市の花の谷クリニックに転院されていました。
享年79。葬儀は土本基子夫人を喪主に、6月26日近親者による密葬にて行われました。
つきましては、故人と親交のあった皆様方と、左記日程にてお別れの会を催したいと存じます。
ご参集いただきますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。
謹んでご案内申し上げます。
2008年7月7日
会場 如水会館スターホール
(東京都千代田区一ツ橋2?1?1 TEL 03-3261-1101)
地下鉄東西線 竹橋駅下車1b出口 徒歩4分
地下鉄半蔵門線・三田線・新宿線 神保町駅下車A8・A9出口 徒歩3分
http://www.kaikan.co.jp/josui/company/access.html
日時 2008年7月26日(土曜日)
午後6時開会(午後8時30分閉会予定)
会費 3千円
*当日は平服にてお集まりください。
*ご出席される方は、ファックス、メールにて左記までご連絡いただければ幸甚に存じます。
連絡先 シグロ ファックス 03-5343-3102 メール siglo@cine.co.jp
東京都中野区中野5-24-16-210 TEL 03-5343-3101
世話人
安倍徹郎 石坂健治 一之瀬正史 岩佐寿弥 大津幸四郎
久保田好生 久保田幸雄 熊谷博子 小池征人 佐々木正明
実川悠太 清水良雄 鈴木一誌 高木隆太郎 時枝俊江
中野理惠 旗野秀人 東陽一 藤岡朝子 藤原敏史
伏屋博雄 堀傑 松原明 松本昌次 松本正道
村井三夫 矢野和之 山上徹二郎
なお、故人のゆかりの地であります熊本県水俣市のもやい館ホールでも、本年8月31日にお別れの会が催されることになっております。