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田中 昌人

たなか・まさと
1932〜2005

last update:20101013

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全国障害者問題研究会(全障研) 1期〜14期全国委員長
http://www.j-ihd.com/archive_tanaka.html

 http://www.nginet.or.jp/about/tanakamasato.html

全国障害者問題研究会 1期〜14期全国委員長

□略歴
 1932年、東京生まれ。1954年、京都大学教育学部教育心理学専攻卒業。京都大学教育学部助手を経て、1956年、大津市立南郷中学校近江学園分校教諭、1964年滋賀県立近江学園指導係長。1970年京都大学教育学部助教授となり、1983年教授。1995年停年退官、名誉教授。1996年より龍谷大学文学部教授。2003年まで同大学教育開発センター・センター長をつとめた。
 1958年から大津市の乳幼児健診相談活動に参加。1963年創設された重症心身障害児施設・びわこ学園を舞台にした療育実践記録映画『夜明け前の子どもたち』(1967年完成)の制作に携わる。同映画の全国各地での上映運動は障害児者の諸問題と発達を保障するという考え方への理解をひろげた。1966年、心身障害児教育研究運動をすすめる会発起人の一人となり、全国心身障害児(者)教育研究会結成準備合宿研究会をよびかける。この後、全障研結成準備会ができ、日教組の教研集会・心身障害児教育分科会を契機に、1967年全国障害者問題研究会結成にむけての取り組みがひろがる。結成大会の開かれた1967年8月、第1回総会にて全国委員長に選出され、その後、1981年までつとめる。1973年創刊された『障害者問題研究』第1号には、巻頭に「障害者科学運動の新しい発展を期して」を執筆、1980年より1999年まで本誌編集委員であった。
 専攻分野は教育心理学、教育指導論、発達診断学、発達保障論、障害者教育学。研究テーマは、発達における内的合法則性の科学的解明、および日本における発達の概念の導入についての歴史的研究。
 2005年11月18日、病のため死去。享年73歳。

□所属学会・団体
 全国障害者問題研究会のほか、大学評価学会(共同代表)、日本科学者会議、日本教育学会、日本心理学会、日本教育心理学会、関西教育学会、関西心理学会、日本霊長類学会、日本応用心理学会(元会長)、人間発達研究所(所長)等

□おもな著作
田中昌人・田中杉恵『「精神薄弱児」研究の方法論的検討』1968年、財団法人大木会・心身障害者福祉問題総合研究所。
田中昌人『講座 発達保障への道』全3巻、1974年、全障研出版部 (復刻版)
田中昌人『私たちの障害児教育―小学校障害児学級からの報告』1975年、ミネルヴァ書房。
田中昌人『人間発達の科学』1980年、青木書店。
田中昌人・田中杉恵『子どもの発達と診断』全5巻、1981〜1988年、大月書店。
田中昌人『人間発達の理論』1987年、青木書店。
田中昌人・清水寛『発達保障の探究』1987年、全障研出版部。
田中昌人『発達研究への志』1996年、あいゆうぴい(萌文社)。
田中昌人「全障研の結成と私の発達保障論」『全障研30年史』1997年。
田中昌人・田中杉恵「予防接種被害の発達的特徴と改善措置の基本的方向」『障害者問題研究』第26巻4号、1999年。
田中昌人『1歳児の発達診断入門』1999年、大月書店。
田中昌人「インタビュー 今日における発達保障の理論と課題」『障害者問題研究』31巻2号、2003年。
田中昌人『障害のある人びとと創る人間教育』2003年、大月書店。
田中昌人『日本の高学費をどうするか』2005年、新日本出版社。

〈ビデオシリーズ〉
田中昌人・田中杉恵監修『発達診断の実際』1〜8、1993〜2003年、大月書店。
田中昌人・田中杉恵監修『あそびのなかにみる1歳児』〜『あそびの中に見る6歳児』1996〜2003年,大月書店。

■「訃報」

 http://www.nginet.or.jp/news/Mtanaka.html

  2005年11月18日、病のため死去されました。73歳。故人の遺志により、葬儀は密葬にて行われ、1か月間は公表を控えさせていただきました。「偲ぶ会」などの日程は未定です。
  1932年生まれ、京都大学助手、近江学園職員を経て、70年に京都大学へ。京都大学名誉教授、全国障害者問題研究会顧問(初代全国委員長)、人間発達研究所所長など務められました。 著書に『発達保障への道』(全障研出版部)、『障害のある人びとと創る人間教育』(大月書店)など。
  9月に結成された「障害者・患者9条の会」への田中さんの賛同メッセージをご紹介し、哀悼の意と、私どもの決意とさせていただきます。
  「戦争は、まず真実と内外の人間の生命を奪い、国土を荒廃させ、戦後になっても障害を含む人間の生命の数だけ苦しみをつくり続けます。戦争で政府や軍隊が障害のある人や患者を守ることはあり得ません。
  二度と戦争をしない、武器をもたないと反省し、平和と安全、発達保障の道を歩んで国際社会と人類の歴史に貢献しようと努力している国民を敵視し、日米軍事同盟を最優先して改憲をくわだて、あまつさえ武器で金もうけしつづけようとするたくらみを絶対に許してはなりません。
  真実をあざむくことから戦争への道ははじまります。どこまでも真理・真実を大切に、真実和解方式で平和を創り出す道に日本国憲法第九条を生かし、開花させ、拡めていくことができます。
  呼びかけに対し、生涯をかけて賛同します。庶民増税を止め、応益負担の前に発達保障の制度的基礎を!」
  全国障害者問題研究会  2005年12月22日
*弔問、弔電、香典などは固くご辞退したいとのことです。
  諸連絡はすべて全障研全国事務局(03−5285−2601)にお願いいたします。
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◆田中 昌人 19851105 『乳児の発達診断入門』,大月書店,241p. ASIN: B000J6RE0Y 1500 [amazon] ※ e19.
◆田中 昌人・清水 寛 19870825 『発達保障の探究』,全国障害者問題研究会出版部,342p. ISBN-10: 4881346032 ISBN-13: 978-4881346037 [amazon][kinokuniya] ※ e19.

◆田中昌人『人間発達の科学』1980年、青木書店
◆田中昌人 1970 『講座 発達保障への道 全三巻』,全障研出版部
http://www.nginet.or.jp/shuppan/2006/miti1_2006.html
◆田中 昌人 1974 『夜明け前の子どもたちとともに』(講座発達保障への道・2),全国障害者問題研究会出版部,全障研新書,215p.
◆田中 昌人 2006 『夜明け前の子どもたちとともに 復刻版』(講座発達保障への道・2),全国障害者問題研究会出版部,216p.
◆田中 昌人 19960122 『発達研究への志』,発行:あいゆうぴい,発売:萌文社,200p. ISBN-10: 4900801046 ISBN-13: 978-4900801042 2718+ [amazon][kinokuniya] ※ e19.
◆『障害のある人びとと創る人間教育』,大月書店

■引用

◆田中 昌人 19851105 『乳児の発達診断入門』,大月書店,241p. ASIN: B000J6RE0Y 1500 [amazon] ※ e19.

 「障害の多くは、乳児期に発見されます。予知ができ、はっきりそれがあらわれてくるまでに、予防医学的なとりくみ、早期リハビリテーションによって改善できるものもあります。障害がはっきりしてきても、二次的な不適応症状をなくしていくことはできはじめています。障害のために能力の発達や人格の形成を貧困にすることはふせげます。むしろ、障害を克服していくねばり強い努力が人格の形成に積極的な意義をもたらすように、また家族に障害や発達についての正しい理解がえられるように貢献することができはじめています。こうして障害のある赤ちゃんに協力する関係をひろげることができはじめています。こうして障害のある赤ちゃんに協力する関係をひろげることができはじめています。障害を予防し、障害を重くしないようにし、しかも残された障害の重さは、発達保障のとりくとみによって社会的価値の重さをしめすものとして、そこから多くの教訓を引き出して、人類進歩の共同の財産としてその重荷をわかちあうことができはじめているのです。」(田中[1985:225])

◆田中 昌人 19960122 『発達研究への志』,発行:あいゆうぴい,発売:萌文社,200p. ISBN-10: 4900801046 ISBN-13: 978-4900801042 2718+ [amazon][kinokuniya] ※ e19.

 最終講義:1995年3月7日、京都大学

 「公的機関と関係学界、またこの少し後には非常に暴力的な過激な運動がもちこまれることになりましたが、それらの在り方に疑問を持った私たちは、真の学問の自由を障害者問題研究の世界に打ち立てるために、教育研究集会からの呼びかけに応え、新たな段階における呼びかけ人にもなって、各地の労働組合やサークル活動を進めていた人たち、そして何よりも障害を持っている人自身の参加を得て、1968年には、自主的・民主的な研究団体として全国障害者問題研究会を組織しました。私はそこで最初の全国委員長に選ばれました。近江学園在職中で35歳、以来15年間、皆様に支えられてその役にありました。この間に、障害者の生活と権利を守る各地の運動とともにあって、すべての障害児の教育権を保障していく運動が大きく前進することになりました。議会内外の取り組みによって、1979年には学校教育法にもとづく義務制が実施されることになりました。」(田中[1996:13])

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■言及

◆立岩 真也 2011/**/** 「もらったものについて・6」『そよ風のように街に出よう』80:-

◆立岩 真也 2017/05/01 「高野岳志/以前――生の現代のために・21 連載・133」,『現代思想』45-(2017-5):-

◆立岩 真也 2017 『(題名未定)』,青土社


UP:20101012 REV:20101013, 1112, 20, 20170413
病者障害者運動史研究  ◇障害者と教育  ◇全国障害者問題研究会(全障研)  ◇WHO 
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