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高木 仁三郎

たかぎ・じんざぶろう
1938/07/18〜2000/10/08

last update:20110729

略歴 ◇関連 ◇業績

■略歴

19380718群馬県前橋市に開業医の子として生まれる。
1957群馬県立前橋高等学校を卒業し東京大学理科一類に入学。
1961東京大学理学部化学科を卒業(核化学)。日本原子力事業(NAIG)に入社しNAIG総合研究所核化学研究室に勤務。
196507東京大学原子核研究所助手となり宇宙核化学を研究。朝日学術奨励金を得たプロジェクトでアルミニウム26の検出に従事。
1969論文「宇宙線ミュー中間子と地球物質との反応生成物の研究」で理学博士号取得(東京大学)。7月、東京都立大学助教授に就任(理学部化学教室)。このころ同人誌『ぷろじぇ』に参加。三里塚闘争にかかわり始める。
1972055月から独ハイデルベルクのマックス・プランク核物理研究所客員研究員(73年5月まで)。
197308東京都立大学を退職。
1974プルトニウム問題を考える自主グループ「プルトニウム研究会」を組織。
197508京都で「反原発全国集会」。
197509原子力資料情報室が設立され(武谷三男代表)、専従世話人となる。
1976内部告発による美浜原発1号の燃料棒折損事故を追及。(プルートーンの火、社会思想社教養文庫)
1978反原発運動全国連絡会『反原発新聞』創刊。編集長を務める(88年まで)。
19790328米スリーマイル島原発事故。
198509日比谷公会堂での「三里塚・東峰裁判完全勝利をめざす集会」実行委員長。
19860426チェルノブイリ原発事故。秋、ヨーロッパを訪問。
198701原子力問題の講師養成のため「反原発出前のお店」開講。
198705原子力資料情報室の代表に就任。
19880424反原発運動全国集会(原発止めよう2万人行動・日比谷公園)事務局長。脱原発法制定運動を提起。
1991原子力資料情報室とグリーンピース・インターナショナル共催「国際プルトニウム会議」(大宮市)。
1992多田謡子反権力人権賞を受賞。
199301「日本の脱プルトニウムへ向けた希求と、日本政府のプルトニウム政策転換を求める強い意志を表わすため」(「脱プルトニウム宣言」)科学技術庁前でハンスト。
199309原子力資料情報室がシンポジウム「今、なぜプルトニウムか」を開催(日本原子力産業会議と共催)。『マリー・キュリーが考えたこと』でサンケイ児童出版文化賞を受賞。
199511国際MOX燃料評価(IMA)プロジェクトを開始。研究代表を務める。イーハトーブ賞を受賞。
199711IMA最終報告書"Comprehensive Social Impact Assessment of MOX Use in Light Water Reactors"(MOX燃料の軽水炉利用の社会的影響に関する包括的評価)を発表。
19971203長崎被爆者手帳友の会平和賞を受賞。
19971208スウェーデンでライト・ライブリフッド賞を受賞。
199708原子力資料情報室代表を退任。
19990907原子力資料情報室が特定非営利活動法人の認証を受ける。
19990930茨城県東海村のジェー・シー・オー東海事業所で臨界事故。
20000702第9回田尻賞を受賞。
20001008午前0時55分、東京都中央区の聖路加国際病院で死去。
参照:
高木仁三郎の部屋「年譜 高木仁三郎が歩いた道」
http://cnic.jp/takagi/life/index.html
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■関連

◇高木仁三郎の部屋
http://cnic.jp/takagi/index.html
◇高木学校
http://takasas.main.jp/
◇原子力資料情報室(CNIC)
http://cnic.jp/
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■業績


◇〜1980年
◆1976 『現代の博物誌 プルートーンの火――地獄の火を盗む核文明』教養文庫,社会思想社,ISBN-10: 4390109030,ISBN-13: 978-43901090311976,,[amazon]
◆Caldicott, Helen 1978 Nuclear Madness: What You Can Do, Autumn Press=19790625 高木 仁三郎・阿木 幸男 訳『核文明の恐怖―原発と核兵器―』,岩波書店,194p. [amazon] ※松原
◆19790329 『科学は変わる――巨大科学への批判』,東経選書(16),206p. ISBN:4-492-80003-4 →198706,現代教養文庫(1199),社会思想社,234p. \530 ISBN-10: 439011199X ISBN-13: 978-4390111997 [amazon][kinokuniya] ※** s
◆198001 『スリーマイル島原発事故の衝撃――1979年3月28日そして… 』,社会思想社,317p. \1800 [amazon]

◇1981年〜1985年
◆1981 『いま、普段着の科学者として考えること』オルターナティブを考える会 ◆198111 『危機の科学』朝日選書〈194〉,朝日新聞社,ASIN: B000J7TTFQ,[amazon]
◆19811110 『プルトニウムの恐怖』岩波新書 黄版 173,岩波書店,ISBN-10: 9784004201731 ISBN-13: 978-4004201731 ASIN: 400420173X,[amazon]
◆19820621 『元素の小事典』,岩波ジュニア新書(49),216p. ISBN-10: 4005000495→199903 『新版 元素の小事典』,岩波ジュニア新書(316),219p. \780+税 ISBN-10: 4005003168 ISBN-13: 978-4005003167 [amazon][kinokuniya]
詳細(Kinokuniyaデータベースより)
単位の歴史やお国柄による違い、ガル、バイトなどよく使われる新しい単位のことから、世界共通の単位系・SIについてまでやさしく解説。 文系・理系問わず楽しめ、単位に強くなれる一冊。 巻末には便利な「単位の辞典」もついている。
第1章 生活の中の単位
第2章 単位の歴史―キュービットからメートルまで
第3章 SI単位
第4章 単位とのつき合い方
第5章 素粒子から宇宙へ
第6章 単位を考える

メートル,円,カロリー.私たちはさまざまな単位の中で生きています.単位の歴史やお国柄による違い,ガル,バイトなどよく使われる新しい単位のことから,世界共通の単位系・SIについてまでやさしく解説.文系・理系問わず楽しめ,単位に強くなれる一冊.巻末には便利な「単位の辞典」もついています.

□出版社/著者からの内容紹介[boople]
メートル,円,カロリー.私たちはさまざまな単位の中で生きています.単位の歴史やお国柄による違い,ガル,バイトなどよく使われる新しい単位のことから,世界共通の単位系・SIについてまでやさしく解説.文系・理系問わず楽しめ,単位に強くなれる一冊.巻末には便利な「単位の辞典」もついています.
□内容(「BOOK」データベースより)[boople]
単位の歴史やお国柄による違い、ガル、バイトなどよく使われる新しい単位のことから、世界共通の単位系・SIについてまでやさしく解説。文系・理系問わず楽しめ、単位に強くなれる一冊。巻末には便利な「単位の辞典」もついている。

◆198212 『わが内なるエコロジー――生きる場での変革』,人間選書(65),農山漁村文化協会,225p.  ISBN-10: 4540820583 ISBN-13: 978-4540820588,\1000 [amazon][kinokuniya]
◆198307 『核時代を生きる――生活思想としての反核』,講談社現代新書 (699)、講談社,230p.ISBN-10: 4061456997 ISBN-13: 978-4061456990,[amazon]
◆1983 『少数派の力を見直す』日市連ブックレット1 日本はこれでいいのか!,市民連合
◆1984 『反原発・エコロジーについて』核と戦争のない社会を!軍拡の中曽根はゴメンだ!,ちば行動
◆1984 『ぼくからみると』(え・片山健)かがくのとも,福音館書店(『QUI VOIT QUOI ?』(『ぼくからみると』仏訳)l'ecole de loisiers社)
◆高木 仁三郎,前田 哲男,198412 『核に滅ぶか?』こみち双書―世界の本,径書房,142p.ASIN: B000J6SEQC,[amazon]
◆198503 『単位の小事典――1ポンドは何グラムか』,岩波ジュニア新書(90),212p. \530 ISBN-10: 4005000908 ISBN-13: 978-4005000906→19950920 『新版 単位の小事典』,岩波ジュニア新書(262),206p. \650+税 ISBN-10: 4005002625 ISBN-13: 978-4005002627 [amazon][kinokuniya]
百十余個の元素すべてについて,その性質と特徴を,私たちの生活と関わる興味深いエピソードを通して解説した本書を読めば,宇宙や地球の誕生から現代の公害,原発,環境破壊等の問題に至るまで,思いがけない広い世界が見えてくる.元素の基本知識はもとより,広く科学と人間の関係をも考えさせる「読む事典」の改訂決定版.
出版社のページより:http://www.iwanami.co.jp/.BOOKS/50/5/5000490.html

◆19851105 『いま自然をどうみるか』,白水社,292p. \1524+税 ISBN-10: 4560040052→19980610 増補新版,292p. \2000+税 ISBN-10: 4560040621→20110506 新装版 \2000+税 ISBN-10: 4560081565 ISBN-13: 978-4560081563 [amazon][kinokuniya]
内容:数多くの紙誌から絶賛された根源的エコロジズムの記念碑的名著。現代の危機を解く自由と開放の自然観に基づきつつ、新たな地球像と人間の生き方を探り、技術文明の一大転換を訴える。

「大方の批判とは逆に、まさにこの人間の自由と解放という点にこそ、私はエコロジズムに大きな可能性をみたい。つまり、単純に自然の全体の中に人間を埋没させることとしてでなく、人間の精神を広大なる自然へ向かって解放するかたちで人間を相対化するものとして、エコロジー的な自然と人間の関係を構想したい。この相対化は、二元化された自然像から私たちを解き放ち、根源的な自然と人間の関係を復権させしめるだろうから、それにより私たちは、より解放的で創造的な地平へと到達できるだろうと、期待されるのである。」(本文より)

各紙誌絶讃の記念碑的名著
 原子力資料情報室代表であった故高木氏が「自然とは何か」という重い問いに真正面から取り組み、自由と解放の自然観へと思索の歩みを進めたのが本書である。
 ギリシア以降現在に至る自然観を追うことによって著者は、人間にとっての自然が感性的・有機的な自然と、合理的・無機的な自然とに引き裂かれてしまったとみる。後者において人間は自然を支配したかのような錯覚に陥り、自然に対して傲慢にふるまってきた。進歩・科学の名により正当化されるこうした人間中心主義の自然観からの一大転換が必要だとし、著者は単なる科学批判ではなく、民衆にとっての労働・生活の観点を加えながら現代の危機的状況を超える具体的な道を探ってゆく。3・11フクシマの惨事を体験してしまった私たちにとって、自然と人間の関係の立て直しは焦眉の急の課題となった。このとき人の内なる自然に根ざした生き方を志向する著者の根源的な自然論は、まさに得難い指針となるだろう。「本書で強く心をひかれたのは、進化を様々な生の相互作用がもたらす熟成とみる考え方だった。……その点で高木氏ほどラディカルな地点に到達しているエコロジストは世界にも稀である」(関曠野)。多数の紙誌から絶讃された記念碑的名著。

 [目次]
  序章 いまなぜ自然か
 第一部 人は自然をどうみてきたか
  第一章 ゼウスとプロメテウス
   1 プロメテウス神話
   2 ヘシオドスの世界
  第二章  ロゴスとなった自然
   1 宇宙大の動物
   2アリストテレスの宇宙
  第三章 機械としての自然
   1 解放の時代
   2 近代的自然観へ
   3 ニュートンのもたらしたもの
  第四章 宇宙は解けたか
   1 数学的宇宙
   2 宇宙と人間
 第二部 いま自然をどうみるか
  第五章 エコロジー的地球像
   1 宇宙船「地球号」モデル
   2 開放定常系のモデル
   3 ガイアのモデル
   4 生物と文化
  第六章 民衆の自然
   1 先住の世界から
   2 近代を超える精神
  第七章 自然と労働
   1 自由の国・必然の国
   2 労働と生活
  終章 自然に生きる
  増補 そしていま、自然をどうみるか
   1 激動の時代の中で
   2 根源的転換に向けて
*白水社のウェブサイトより転載:http://www.hakusuisha.co.jp/detail/index.php?pro_id=08156


◇1986年〜1990年
◆1986 『エネルギーを考える 社会・未来・わたしたち8』岩崎書店
◆1986 『ヨーロッパ反原発の旅』,原子力資料情報室
◆高木 仁三郎・水戸 巌・反原発記者会,198704 『われらチェルノブイリの虜囚――ドキュメント・日本原発列島を抉る』,三一新書,三一書房,241p. ISBN-10: 4380870014 ISBN-13: 978-4380870019,682,[amazon]
◆19860525 『科学とのつき合い方』,河合ブックレット,河合教育文化研究所,81p. ISBN-10: 4879999016 ISBN-13: 978-4879999016,420,[amazon]
◆前田 俊彦・高木 仁三郎 198610 『森と里の思想 大地に根ざした文化へ』,七つ森書館,200p.ISBN:4822886018 ISBN-13: 978-4822886011,1365,[kinokuniya][BK1][amazon]
◆198612 『チェルノブイリ 最後の警告』,七つ森書館,212p.ISBN-10: 4822886026 ISBN-13: 978-4822886028,1470,[kinokuniya][BK1][amazon]
◆19861209 『原発事故――日本では?』,岩波ブックレット,岩波書店,71p. ISBN-10: 4000030159 ISBN-13: 978-4000030151,[amazon]
◆高木 仁三郎・関 廣野 19870514 『科学の「世紀末」』,ポリフォニー・ブックス,平凡社,194p. \1300+税 ISBN-10: 4582745091 ISBN-13: 978-45827450921300 [amazon]
◆花崎 皋平・高木 仁三郎,198712 『あきらめから希望へ――生きる場からの運動』,七つ森書館,ISBN-10: 4822887030 ISBN-13: 978-4822887032,1470,[amazon]
◆1988 『チェルノブイリ月誌』,反原発運動全国連絡会
◆1988 『もし……どっちのみちにいこうかな』(え・中野こういち),福音館書店
◆19890610 『巨大事故の時代』,叢書・死の文化(6),弘文堂,237p.ISBN-10: 4335550421 ISBN-13: 978-4335550423 1580 [kinokuniya][BK1][amazon]

□目次[boople]
事故への視点
巨大事故の時代―序にかえて
巨大事故の実際
セベソの事故
ボパールの事故
スリーマイル島原発事故
日航機堕落
チャレンジャー爆発
現代事故の十の特徴
チェルノブイリ原発事故
巨大システムとしての原発
チェルノブイリ事故の経過と原因
チェルノブイル事故の影響と意味
巨大事故と人間
事故はなぜ起きるか
ヒューマン・ファクター
巨大事故をどうするか

□内容 [boople]「BOOK」データベースより
大量死の予感…。「核の時代」に生きる私たちは、予告なき巨大技術システムの破綻に備えているか?きたるべき惨事と破局を直視する、書下ろし。

◆1989 『原発廃棄に向けて』,チェルノブイリ事故3周年の今、脱原発を考える神高教ブックレット
◆高木 仁三郎・渡辺 美紀子,19900220 『食卓にあがった死の灰』,講談社現代新書〈984〉、講談社 246p. ISBN-10: 4061489844 ISBN-13: 978-4061489844,560,[amazon]


◇1991年〜1995年
◆1991 『チェルノブイリ事故抹殺は許されない――IAEA報告批判』,原子力資料情報室
◆199101 『核燃料サイクル施設批判』,七つ森書館,ISBN-10: 4822891089 ISBN-13: 978-4822891084,3150,[amazon] (再版,20031031,七つ森書館,ISBN-10: 4822830098 ISBN-13: 978-4822830090,\6500+税,[amazon]
◆199101 『下北半島六ヶ所村核燃料サイクル施設批判』,七つ森書館,351p.ISBN:4-8228-9108-9,3150[BK1]
◆19911215 『核の世紀末――来るべき世界への構想力』,人間選書〈161〉,農山漁村文化協会,166p.ISBN-10: 4540910922 ISBN-13: 978-4540910920,1529 [amazon][kinokuniya] ※ npp.
□内容(amazon「BOOK」データベースより)
いまから約100年前―1895年のレントゲンによるX線の発見に始まる「核の世紀」は、ネバダ、広島、長崎、セミパラチンスク、チェルノブイリと続く「被爆の世紀」でもあり、人類史上空前のエネルギー消費が、人間を含むすべての生命の環境を脅す時代の始まりでもあった。一方、その数年間の世界体制の激変は、人類が大きな文明史的転換点を迎えていることを如実に物語っている。その総括をふまえ、「次なる世紀」の科学と技術、人と自然の関係としての文明のありようを、日常生活の最深部から提起する。

詳細(Kinokuniyaデータベースより)
いまから約100年前―1895年のレントゲンによるX線の発見に始まる「核の世紀」は、ネバダ、広島、長崎、セミパラチンスク、チェルノブイリと続く「被爆の世紀」でもあり、人類史上空前のエネルギー消費が、人間を含むすべての生命の環境を脅す時代の始まりでもあった。
一方、その数年間の世界体制の激変は、人類が大きな文明史的転換点を迎えていることを如実に物語っている。
その総括をふまえ、「次なる世紀」の科学と技術、人と自然の関係としての文明のありようを、日常生活の最深部から提起する。

第1部 核の世紀末に生きて(核の世紀末に立って;東ヨーロッパの民主革命と科学技術;湾岸戦争と核の世紀末;美浜原発事故が示した原発推進体制の末期的症状)
第2部 来るべき世界への構想力(今、何が起こっているのか;生産的価値から相互的価値への価値転換;共生型社会の構想)

チェルノブイリや湾岸戦争が明らかにしたように、今世紀、人間が造り出した科学・技術は人間を含む地上の生命を根本から脅かしている。その矛盾の根源を辿り、自然と社会との共存の原理を探る来世紀の科学を模索。

□目次[boople]
第1部 核の世紀末に生きて
核の世紀末に立って
東ヨーロッパの民主革命と科学技術
湾岸戦争と核の世紀末
美浜原発事故が示した原発推進体制の末期的症状
第2部 来るべき世界への構想力
今、何が起こっているのか
生産的価値から相互的価値への価値転換
共生型社会の構想

◆1992 『神と人間』,和歌山愛隣教会特別集会講演録,同実行委
◆19920220 『マリー・キュリーが考えたこと』,岩波ジュニア新書〈201〉,岩波書店,205p. ISBN-10: 4005002013 ISBN-13: 978-4005002016,777,[amazon][kinokuniya]
出版社/著者からの内容紹介
みなさんはラジウムの発見でノーベル賞を受賞したマリー・キュリーを知っていますか.祖国ポーランドを出てパリに学び,二○世紀の核の扉を開いたかげには,最悪の困難にも挑む強い意志がありました.夫ピエールや娘たちへのこまやかな愛情にもふれて生涯をたどり,その業績が今日いかに生きつづけるかを語ります.
内容(「BOOK」データベースより)
みなさんはラジウムの発見でノーベル賞を受賞したマリー・キュリーを知っていますか。祖国ポーランドを出てパリに学び、20世紀の核の扉を開いたかげには、最悪の困難にも挑む強い意志がありました。夫ピエールや娘たちへのこまやかな愛情にもふれて生涯をたどり、その業績が今日いかに生きつづけるかを語ります。

詳細(Kinokuniyaデータベースより)
みなさんはラジウムの発見でノーベル賞を受賞したマリー・キュリーを知っていますか。 祖国ポーランドを出てパリに学び、20世紀の核の扉を開いたかげには、最悪の困難にも挑む強い意志がありました。
夫ピエールや娘たちへのこまやかな愛情にもふれて生涯をたどり、その業績が今日いかに生きつづけるかを語ります。

1 マリー・キュリーの生涯(少女マーニャ;ピエールとの出会い;ラジウムへの道;ノーベル賞、そして…)
2 マリー・キュリーとの対話(20世紀の初め;ヒロシマ・ナガサキ;チェルノブイリ;地球にやさしい生きかた)

◆高木 仁三郎 述、監修・反原発出前のお店 編 199304 『反原発、出前します!!――高木仁三郎講義録』,七つ森書館,226p. \2000+税 ISBN-10: 4822893111 ISBN-13: 978-4822893118→20110418 『反原発、出前します――原発・事故・影響 そして未来を考える』,七つ森書館,272p. ISBN-10: 4822811328 ISBN-13: 978-4822811327 [amazon][kinokuniya]

□内容説明[bk1]
原発はNO! の思いを自分たちの言葉で伝えたいとつくられた「反原発出前のお店」。本書には、高木校長による講師養成講座をすべて収録、ライブな語り口と約133点の図表により、基本的な知識から最新情報までキャッチできる。

◆19931029 『原発をよむ(情報源をよむ)』,アテネ書房,178p.ISBN-10: 4871521877 ISBN-13: 978-4871521871,1528,[kinokuniya][BK1][amazon][kinokuniya]

□内容説明[bk1]
原子力発電と人は共存できるのか。再処理は本当に効率がいいのか。事故の危険性は本当にないのか。原発が実際に動いている今、原発問題を知り、考えるための本108冊を紹介するブックガイド。

詳細(Kinokuniyaデータベースより)
原子力発電と人は共存できるのか。
再処理は本当に効率がいいのか。
事故の危険性は本当に無いのか。
原発が実際に動いている今、原発問題を知り、考えるための本100余冊。

□目次[boople]
原子力発電とは
放射線と人間
原発事故
核燃料サイクル
原発と社会
原発とエネルギー政策
脱原発社会の展望

◆199410 『高木仁三郎が語るプルトニウムのすべて』,原子力資料情報室,107p. 1050
◆199412 『プルトニウムの未来――2041年からのメッセージ』,岩波新書 新赤版 (365),岩波書店,247p. ISBN-10: 4004303656 ISBN-13: 978-4004303657,672,[amazon][kinokuniya]
◆19950310 『ぼくからみると――どきどきしぜん』(絵・片山 健),かがくのとも傑作集,福音館書店,28p.ISBN-10: 4834012840 ISBN-13: 978-4834012842,879,[amazon][kinokuniya]

詳細(Kinokuniyaデータベースより)
4才から。
ここは森の中の池のほとり。鳥や虫や魚など、たくさんの生き物が隠れています。それぞれの生き物から、この世を見てみると……。生物それぞれの多様な“立場”について考えさせます。
<読んであげるなら>4才から
<自分で読むなら>小学低学年から

□内容説明[bk1]
ある日のひょうたん池。自転車にのったしょうちゃんから見た池、池の中のさかなが見た池、空から見た池…同じひょうたん池なのにみんな違ってみえる。ふしぎだけどいろんな表情してるんだね。ぼくにはこんなふうに見えるよ…。

◆19950430 『宮澤賢治をめぐる冒険――水や光や風のエコロジー』(絵・高頭 祥八),社会思想社,156p. ISBN-10: 4390603892 ISBN-13: 978-4390603898,1260,[amazon][kinokuniya]

◇1996年〜2000年
◆19960422 『もんじゅ事故の行きつく先は?』,岩波ブックレット(401),62p. \462 ISBN-10: 4000033417 ISBN-13: 978-4000033411 [amazon][kinokuniya]

出版社/著者からの内容紹介
原発の安全神話があらためて問われている.核燃料・プルトニウムの基本的性質から,高速増殖炉の実態,廃棄物処理まで,核をめぐる問題をわかりやすく解説し,エネルギー政策の根本的な転換を主張するハンドブック.

◆1996 『プルトニウムの未来――2041年からのメッセージ』(韓国語訳),環境出版社(ソウル)
◆1997 『プルトニウムと市民のはざまで』,1997ライトライブリフッド賞受賞記念講演,自費出版
◆199801 『このままだと「20年後のエネルギー」はこうなる』,20年後シリ−ズ No.6,カタログハウス,63p. ISBN-10: 4905943388 ISBN-13: 978-4905943389,380,[amazon][kinokuniya]
◆19980809 『MOX総合評価 プルトニウム燃料 IMA(国際MOX燃料評価)プロジェクト最終報告――MOX燃料(ウラン・プルトニウム混合酸化物燃料)の軽水炉利用の社会的影響に関する包括的評価』,七つ森書館,421p.ISBN-10: 4822898288 ISBN-13: 978-4822898281,2835,[amazon][kinokuniya]

詳細(Kinokuniyaデータベースより)
“プルトニウム分離の継続とMOXの軽水炉利用の推進には、今や何の合理的な理由もなく、社会的な利点も見いだすことができない。 ”研究代表・高木仁三郎氏と副代表・マイケル・シュナイダー氏がライトライブリフッド賞(もう一つのノーベル賞)を共同受賞する契機となった記念碑的報告書。

□内容説明[bk1]
1997年秋に出された「国際MOX燃料評価プロジェクト最終報告」の完全日本語版。冒頭に、詳しい「要約報告書」を付して理解の便宜をはかる。
□目次[boople]

第1章 序論 とくに環境、健康及びその研究の全体的視点について
第2章 MOX燃料使用上の保安問題
第3章 軽水炉でのMOX使用の安全性問題
第4章 軽水炉でのMOX燃料使用の経済性―日本の現実に即した検討
第5章 MOXとバックエンド政策
第6章 社会的・法的側面から見たMOX計画
第7章 MOX利用にともなう放射性物質の輸送
第8章 結論と提言

◆1999 『持続可能で平和なエネルギーの未来』地球温暖化防止調布会議実行委員会
◆19990125 『市民の科学をめざして』,朝日選書 617,朝日新聞社,219p.ISBN-10: 4022597178 ISBN-13: 978-4022597175,1260,[amazon][kinokuniya]

詳細(Kinokuniyaデータベースより)
わたしたちにとって科学とは何か。 「もうひとつのノーベル賞」ライト・ライブリフッド賞を受賞した著者が四半世紀にわたる反原発運動の経験を振り返り、新しい科学のあり方を提言する。

第1部 市民の科学(市民と科学―序にかえて;専門的批判の組織化について;原子力資料情報室;プルトニウムと市民のはざまで)
第2部 市民にとってのプルトニウム政策(プルトニウム利用政策を問い直す;プルトニウム軽水炉利用の中止を提言する―プルサーマルに関する評価報告;解体核兵器からのプルトニウムをどう処分するか?;「市民の科学」のこれから―高木学校によせて)

□内容説明[bk1]
「もうひとつのノーベル賞」といわれるライト・ライブリフッド賞を受賞した著者が四半世紀にわたる反原発運動の経験を振り返り、新しい科学のあり方を提言する。
□目次[boople]
第1部 市民の科学
市民と科学―序にかえて
専門的批判の組織化について
原子力資料情報室
プルトニウムと市民のはざまで
第2部 市民にとってのプルトニウム政策
プルトニウム利用政策を問い直す
プルトニウム軽水炉利用の中止を提言する―プルサーマルに関する評価報告解体核兵器からのプルトニウムをどう処分するか?
「市民の科学」のこれから―高木学校によせて

◆19990920 『市民科学者として生きる』,岩波新書 新赤版 631,岩波書店,260p.ISBN-13: 978-4004306313 ASIN: 4004306310,819,[amazon][kinokuniya]
○詳細(Kinokuniyaデータベースより)
専門性を持った科学者が、狭いアカデミズムの枠を超え、市民の立場で行動することは可能なのか。 長年にわたって核問題に取り組み、反原発運動に大きな影響を与えてきた著者が、自分史を振り返りつつ、自立した科学者として生きることの意味を問い、希望の科学としての「市民の科学」のあり方を探る。

○目次 序章 激変のなかで
第1章 敗戦と空っ風
第2章 科学を志す
第3章 原子炉の傍で
第4章 海に、そして山に
第5章 三里塚と宮沢賢治
第6章 原子力資料情報室
第7章 専門家と市民のはざまで
第8章 わが人生にとっての反原発
終章 希望をつなぐ

専門性を持った科学者が市民の立場で行動することは可能なのか.長年にわたって核問題に取り組み,反原発運動に大きな影響を与えてきた著者が,自分史をまじえつつ自立した科学者として生きることの意味を問う.

○書籍紹介(日経ビジネス)
反原発に立つ原子力の専門家が問う専門家の責任
著者の高木仁三郎氏については、かねて関心を持っていた。チェルノブイリの事故で原発の安全性について関心が高まったころ、氏はテレビの討論番組に反原発の立場でよく出ていた。肩書は原子力資料情報室代表(現理事)とあるだけで、原子力発電という巨大な国家プロジェクトに対して、どんな政党にも機関にも頼らず、在野の一科学者ということだった。 一体どういう人だろうと長らく疑問を抱いていた。氏は東大で核化学を専攻した後、日本の原子力開発の創成期に日本原子力事業(後に東芝に吸収された)で原子炉で生成される放射性物質の研究に取り組み、その後東大原子核研究所に転じて宇宙核化学の研究で成果を出し、1969年30歳で都立大の助教授にスカウトされた人物だった。俗な言い方をすれば、この時点で学会での将来は保証されていたと言っていいだろう。
だが、高木氏はドイツに留学してやりかけた研究の決着をつけると、慰留を振り切って73年に都立大を退職してしまう。なぜか。それが、本書に書いてあるわけだが、一口で言うと科学者の責任ということだろう。責任と言っても、家族に対する責任、給料をくれる会社や組織に対する責任、 社会人としての責任といろいろあるが、この場合は専門知識を持った者の責任と言ったらいいだろうか。
もし医者が、売り上げが上がるからと必要もない手術をし、必要もないクスリを投与したとすると、病院経営者としては責任を果たしているが、本来の医者としての責任を果たしているとは言えない。同じことが企業内で、研究機関でさまざまな研究開発、巨大プロジェクトを遂行している専門家たちにも言えるのではないか。会計士、法律家 、経営者、エコノミスト、ジャーナリストなどにも言えることだが、原子力や遺伝子などの地球規模でしかも何世代にもわたって深刻な影響を及ぼす分野の研究者の責任は、重さが違う。
本書には、高木氏が自分の道を突き進もうとして、壁にブチ当たっては煩悶したさまが赤裸々に語られている。暗澹たる気持ちにさせる組織的な嫌がらせや、昨年夏発病したガンとの闘い、そこから得た新たな心境についても語られている。しかし全編を通じて、群馬県の前橋で過ごした少年時代のちょっと反抗的でやんちゃな高木少年の面影がこだましている感じで、けっして暗い印象はない。こんな時代にこういう人物がいるのが、不思議である。いや、こんな時代だからこそ、出てきたのだろう。

(ジャーナリスト 野口 均)
(日経ビジネス1999/10/11号 Copyrightc日経BP社.All rights reserved.)

◆原子力資料情報室編,19991220 『恐怖の臨界事故』岩波ブックレット No. 496,岩波書店,ISBN-10: 4000091964 ISBN-13: 978-40000919611999,462,[amazon][kinokuniya]
◆高木 仁三郎,金 源植訳,2000 『市民科学者として生きる』緑色評論社
◆Takagi, Jinzaburo and CNIC, Citizens' Nuclear Information Center, translated by G.Hoerner, A.Fukami and T.Miwa 2000 The Criticality Accident at Tokai-mura』1mg of Uranium That Shattered Japan's Nucelar Myth, Citizens' Nuclear Information Center
◆川名 英之,梶山 正三,岸川 浩一郎,大島 輝男,村田 徳治,高木 仁三郎,中下 裕子,藤原 寿和 著,化学物質問題市民研究会 編,20000215 『“奪われし未来”を取り戻せ 有害化学物質対策――NGOの提案』,リム出版新社,220p.ISBN-10: 4898001300 ISBN-13: 978-4898001301,1890,[amazon][kinokuniya]

詳細(Kinokuniyaデータベースより)
環境ホルモンの危険性は、これまでの毒物の働きとはまったく違う。 私たちは考えの枠組みを変えていかなければならない。

□内容説明[bk1]
今日の化学汚染問題を日本公害史の脈絡のなかに位置づけ、行政任せでも企業主導でもない、市民・住民主導の対策を構想し、NGOの役割と課題を論じる。「化学物質問題市民連続講座」の講演をもとに編集。

□目次[boople]
第1章 化学汚染史・被害者の叫びと環境政策の軌跡―足尾鉱毒からダイオキシン問題まで
第2章 法制度・規制手法だけで汚染はなくせない―「ごみ裁判」の経験から
第3章 情報公開・PRTR(環境汚染物質排出移動登録)をどう生かすか―鍵にぎる市民の働きかけ
第4章 海外の取り組み・企業と市民の相互理解の進め方―PRTRとリスクコミュニケーションを中心に
第5章 環境リスク論争・ダイオキシン対策は「空騒ぎ」か?―中西準子教授・日垣隆氏との論点
座談会 NGOの役割・"奪われし未来"を取り戻すために―いま、私たちにできること

◆20000830 『原子力神話からの解放――日本を滅ぼす九つの呪縛』カッパ・ブックス 新書,光文社,281p.ISBN-10: 4334006876 ISBN-13: 978-4334006877,890,[amazon][kinokuniya]

内容(「BOOK」データベースより)
一九九九年九月三〇日に起こった東海村のJCOウラン加工工場における臨界事故は、原子力産業や政府のみならず、すべての日本人に、根底から、今までの原子力問題に対する態度の甘さを痛感させるものでした。原子力利用にバラ色の期待をして五十年もの間、夢を見続けてきた私たちは、今こそ目を覚ます必要があります。臨界事故でピカッと光ったあの光は、そのようなメッセージだったのではないでしょうか。
内容(「MARC」データベースより)
原子力という「パンドラの箱」を開けてしまった人類に未来はあるのか? JCO臨界事故から「安全神話」は崩壊した。「核の世紀」と決別するため今、自分たちが選ぶべき道を説く。〈ソフトカバー〉

□内容説明[bk1]
原子力という「パンドラの箱」を開けてしまった人類に未来はあるのか? JCO臨界事故から「安全神話」は崩壊した。「核の世紀」と決別するため今、自分たちが選ぶべき道を説く。

詳細(Kinokuniyaデータベースより)
一九九九年九月三〇日に起こった東海村のJCOウラン加工工場における臨界事故は、原子力産業や政府のみならず、すべての日本人に、根底から、今までの原子力問題に対する態度の甘さを痛感させるものでした。 原子力利用にバラ色の期待をして五十年もの間、夢を見続けてきた私たちは、今こそ目を覚ます必要があります。 臨界事故でピカッと光ったあの光は、そのようなメッセージだったのではないでしょうか。
□目次[boople]

原子力発電の本質と困難さ
「原子力は無限のエネルギー源」という神話
「原子力は石油危機を克服する」という神話
「原子力の平和利用」という神話
「原子力は安全」という神話
「原子力は安い電力を提供する」という神話
「原発は地域振興に寄与する」という神話
「原子力はクリーンなエネルギー」という神話
「核燃料はリサイクルできる」という神話
「日本の原子力技術は優秀」という神話
原子力問題の現在とこれから

◆20001020 『証言 核燃料サイクル施設の未来は――「六ケ所ウラン濃縮工場の核燃料物質加工事業許可処分無効確認・取消請求訴訟第45回口頭弁論」と講演』,七つ森書館,257p.ISBN-10: 4822800423 ISBN-13: 978-4822800420,1890,[amazon][kinokuniya]

内容(「BOOK」データベースより)
本書は、二〇〇〇年四月二八日に青森地裁で行なわれた「六ヶ所ウラン濃縮工場の核燃料物質加工事業許可処分無効確認・取消請求訴訟第四五回口頭弁論」と四月二八日に青森県三沢市で行なわれた講演会「私たちの運動と核燃の未来」(主催・核燃サイクル阻止一万人訴訟原告団、共催・青森県反核実行委員会)を収録したものです。
内容(「MARC」データベースより)
2000年4月、青森地裁で行われた「六ヶ所ウラン濃縮工場の核燃料物質加工事業許可処分無効確認・取消請求訴訟第45回口頭弁論」と、青森県三沢市で行われた講演会「私たちの運動と核燃の未来」を収録。〈ソフトカバー〉

□内容説明 [bk1]
2000年4月、青森地裁で行われた「六ヶ所ウラン濃縮工場の核燃料物質加工事業許可処分無効確認・取消請求訴訟第45回口頭弁論」と、青森県三沢市で行われた講演会「私たちの運動と核燃の未来」を収録。

□目次[boople]
1 主尋問
証人の地位と経歴
『核燃料サイクル施設批判』発行後に発生した重大事故と特徴的な事実
核燃料サイクル施設批判
核燃料サイクル政策のあり方について
2 反対尋問
証人の地位と経歴
ウラン濃縮工場
再処理工場
3 講演
4 証拠書類
証言用メモ
最近の諸事故に見られる共通性
陳述書

◆20001120 『鳥たちの舞うとき』,工作舎,221p.ISBN-13: 978-4875023388 ASIN: 4875023383,1680,[amazon][kinokuniya]

出版社/著者からの内容紹介
2000年10月逝去された高木仁三郎氏の遺作。敬愛する宮澤賢治にならい、市民科学者をめざしてきた著者が、ホスピスに入院する直前に原稿チェックを終えた念願の小説。余命半年を宣告された主人公と、ダム建設にゆれる天楽谷の人々や鳥たちとの交流を描き、「いのちへの祈り」が全篇にひびきわたる。
内容(「BOOK」データベースより)
深い森と清流に恵まれたG県天楽谷で、ダム工事車の不信な事故があいついだ。地元の利権をめぐる対立、政争を背景に人とカラスの報復合戦がくりひろげられ、天楽地区の長(おさ)が逮捕・起訴される。肺ガンにおかされ余命半年を宣告された草野浩平は、裁判の支援を頼まれ、いつしか天楽谷の人々や森の鳥たちと深くかかわってゆく…。

□内容説明 [bk1]
G県天楽谷でダム工事車の不審な事故があいついだ。地元の利権をめぐる対立、政争を背景にした人とカラスの報復合戦で天楽地区の長が逮捕された。肺ガンで余命半年の草野浩平は裁判の支援を頼まれる…。緊急追悼出版。

□目次[boople]

第1章 プロローグ
第2章 誘いこまれる
第3章 アオとの出会い
第4章 天楽平
第5章 長
第6章 告白
第7章 歯車がまわる
第8章 裁判
第9章 長の死
第10章 鳥たちの舞うとき
第11章 エピローグ

◆20001220 『原発事故はなぜくりかえすのか』,岩波新書 赤703,岩波書店,188p.ISBN-10: 4004307031 ISBN-13: 978-4004307037,693,[amazon][kinokuniya]

出版社/著者からの内容紹介
日本中を震撼させたJCO臨界事故から1年….原子力施設の事故はなぜ繰り返されるのか? 国の政策や原子力産業の問題を問い直し,安全性の考え方,これからの技術と人間のあり方を語る.生涯をかけて原発問題に取り組み,ガンで逝った市民科学者・高木仁三郎が,壮絶な闘病生活のなかで最後に残したメッセージ.
内容(「BOOK」データベースより)
日本中を震撼させたJCOの臨界事故をはじめ、数々の原子力施設の事故から明らかになった国の政策や原子力産業の問題、技術者の姿勢を問い、これからの科学技術と人間のあり方を考える。生涯をかけて原発問題に取り組み、ガンで逝った市民科学者・高木仁三郎が闘病中に残した最後のメッセージ。

□目次[boople]

1 議論なし、批判なし、思想なし
2 押しつけられた運命共同体
3 放射能を知らない原子力屋さん
4 個人の中に見る「公」のなさ
5 自己検証のなさ
6 隠蔽から改ざんへ
7 技術者像の変貌
8 技術の向かうべきところ

◆20010525 『人間の顔をした科学』,市民科学ブックス1,七つ森書館,154p.ISBN-10: 9784822801441 ISBN-13: 978-4822801441 ASIN: 4822801446,1260,[amazon][kinokuniya]

□内容説明[bk1]
2000年3月に放送されたNHK教育テレビ人間講座「人間の顔をした科学」や高木学校特別講座の講義を収録。JCO臨界事故や原子力問題、プルトニウムの問題点などを解説する。

□目次[boople]
1 人間の顔をした科学
東海村臨界事故から思索する
市民科学者・宮沢賢治 ほか
2 高木学校とその志
宮沢賢治の志に学ぶ
プラトンの学園アカデメイア ほか
3 プルトニウムと市民
化学物質としてのプルトニウム
地獄の王の元素 ほか
4 原子力神話とJCO臨界事故
原子力発電の困難―その基本
原子力神話―その形成と崩壊 ほか

◇2001年〜
◆200110 『高木仁三郎著作集 4――プルートーンの火』,七つ森書館,709p.ISBN-10: 4822830012 ISBN-13: 978-4822830014,\6500+税,[amazon][kinokuniya]

*出版社のサイトより転載
http://www.pen.co.jp/index.php?id=287
(内容紹介) 時代の先を読むメッセージ──小木曽美和子

 高速増殖炉「もんじゅ」のナトリウム火災事故が起きるまでは、「プルトニウムは国家機密」「プルトニウム情報は非公開」。そんな時代の初期に『プルトニウムの恐怖』は出版された。巨大システムの片隅にある市民科学者による国の秘匿情報公開である。安全面だけでなく政治経済、社会など広範な問題が議論されぬまま計画だけが進行する状況に、著者は「責任をもって社会のあり方を選択しよう」と世に問うた。その姿勢は核燃料サイクル全般にわたるその後の著作に貫かれ、専門書であって専門書でなく、一般市民に分かりやすく、ありうべき社会と世代責任を問い続けた。時代の先を読む優れたメッセージにあふれている。

(目次)
『プルートーンの火――地獄の火を盗む核文明』
『プルトニウムの恐怖』
『証言「もんじゅ訴訟」』
『高木仁三郎が語る プルトニウムのすべて』
『プルトニウムと市民のはざまで』
【共著書の論文】
「プルトニウムの毒性について」
「プルトニウム時代に生きる」
「日本のプルトニウム利用計画の批判的検討」
「日本のプルトニウム政策ともんじゅ事故」
「序論――とくに環境、健康、及びこの研究の全体的視点について」
「軽水炉でのMOX使用の安全性問題」
【未公刊資料】
「死を-つめながら――わが闘病記」
「友へ――高木仁三郎からの最後のメッセージ」
解説:古川路明「プルトニウムという元素」
   小木曽美和子「時代の先を読む、将来へのメッセージ」
解題:西尾 漠

◆20020115 『高木仁三郎著作集 1――脱原発へ歩みだす 1』,七つ森書館,580p.ISBN-13: 978-4822830021 ASIN: 4822830020,\6500+税,[amazon][kinokuniya]

*出版社のサイトより転載
http://www.pen.co.jp/index.php?id=284
(内容紹介)
スリーマイル、チェルノブイリの原発事故──科学技術は発展したにもかかわらず、巨大事故はなくならない。現代社会が直面する問題には、市民の視点が不可欠。“市民科学”を提唱した高木仁三郎の業績が今、求められる!
(目次)
『スリーマイル島原発事故の衝撃』
『チェルノブイリ――最後の警告』
『原発事故――日本では?』
『ヨーロッパ反原発の旅』
『チェルノブイリ月誌』
【共著書の論文】
「私たちの生活に原子力はいらない」
「原子力技術を考える」
「原子力問題の現段階」
「セシウムに染まったヨーロッパ」
「技術体系のなかの原子力」
【未公刊資料】
「ドイツから中田久仁子への手紙」
解説:久米三四郎「高木さんを押し出した『時代の力』」
解題:西尾 漠

◆20020325 『高木仁三郎著作集 7――市民科学者として生きる 1』,七つ森書館,732p.ISBN-10: 4822830039 ISBN-13: 978-4822830038,\6500+税,[amazon][kinokuniya]

*出版社のサイトより転載
http://www.pen.co.jp/index.php?id=290
(内容紹介)
刊行の辞──高木仁三郎著作集編集委員会 花崎皋平
 高木仁三郎さんは、その六十二年の人生の走路を、全速力で走り抜いて去りました。彼が去った後には、夜空の星々のように、たくさんの論文、著書、エッセイ、記録が輝いて残っています。
 高木さんは、核化学の研究者として出発しながら、生産力の無限の発展を進歩とみなし、核エネルギー利用をバラ色にえがいた二十世紀科学技術文明への根本的な批判に舵を切りました。反原発の市民・住民運動を推進し、「原子力資料情報室」を組織し、「市民科学者」という生き方を世に問いました。亡くなる直前には、市民教育の場としての「高木学校」を創設し、次の世代の「市民科学者」を育てる活動に着手しました。
 あきらめから希望へ、希望の組織化へ、そして地球の未来をとりもどす希望の科学へ、その担い手としての市民科学者へと、高木さんはひたむきに歩みました。そういう彼の生き方はどこから生まれたのでしょうか。
 人間への愛から、現代文明への見通しからでした。
 そういう高木さんの全体像は、二十一世紀の社会の担い手として必要な総合的人間のイメージを身を以て示しています。それは、科学、思想、教育、社会運動を結びつけ、いのちと暮らしと環境を破壊から守り、その質をゆたかにする道をすすむイメージです。
 この道をともに歩むよう世の中に呼びかけることが、彼と志をともにしつつ同時代を生きてきた者たちに高木さんが託した願いだと思います。
 この著作集は、市民科学者高木仁三郎の生き方と思想と業績を、とくにこれからの世界と日本を担う次の世代がまなび、研究できるようにととのえるという思いで編まれています。
 高木さんの志を受け継ぎ、希望を組織化する人々がさまざまな分野に現れることを願って、この著作集を刊行します。

(目次)
『科学は変わる』
『いま、普段着の科学者として考えること――専門に進む皆さんへのメッセージ』
『危機の科学』
『わが内なるエコロジー――生きる場での変革』
『反原発・エコロジーについて』
『少数派の力を見なおす』
【共著書の論文】
「現代科学の問題としての原発」
座談会「運動に新しい風を」
【未公刊資料】
『ぷろじぇ』の論文から
解説:花崎皋平「希望を捨てないこと、希望を組織すること」
解題:西尾 漠

◆20020727 『高木仁三郎著作集 11――子どもたちの未来』,七つ森書館,632p.ISBN-10: 4822830047 ISBN-13: 978-4822830045,\6500+税,[amazon][kinokuniya]
*出版社のサイトより転載
http://www.pen.co.jp/index.php?id=294
(内容紹介)
存在が希望である人──佐高 信

 高木さんはその存在が希望である人だった。もちろん、高木さんに迷いや失意がなかったわけではない。しかし、そうしたものに占拠されそうになっても、高木さんはそれらを払いのけ、みんなに勇気を与えつづけた。高木さんほど、最期まで若々しかった人はいない。それはやはり、絶望よりは希望を、過去よりは未来を語りつづけたからだろう。
 高木さんのどこにその湧き口があったのか。私はこの著作集を読み通すことによって、その秘密をさぐりあてたい。

(目次)

『元素の小事典』
『ぼくから みると』
『単位の小事典』
『エネルギーをかんがえる――浪費社会をこえて』
『もし……/どっちの みちへ いこうかな』
『マリー・キュリーが考えたこと』
【未公刊資料】
「中学生時代の作品」から
「初めて出会う原子力」
「高木周とのメール」
解説:澤地久枝「未来の希望にむかって」
解題:西尾 漠

◆20021130 『高木仁三郎著作集 2――脱原発へ歩みだす2』,七つ森書館,640p.ISBN-10: 4822830055 ISBN-13: 978-4822830052,\6500+税,[amazon][kinokuniya]

*出版社のサイトより転載
http://www.pen.co.jp/index.php?id=285
(内容紹介)
現在進行形で提起するもの──西尾 漠

『プルトニウムの恐怖』を高木仁三郎さんは、「現在進行形の物語」として書いた。同書だけでなく、現代の科学技術と社会にかかわる根源的な物語を、高木さんは常に現在進行形で語ってきた。となればその著作集も、いまの読者に改めて現在進行形で問題を提起するものでなくては具合が悪かろう。
 そして十分にそれが可能となるのも、もともと高木さんの著作が、一貫して開かれた議論の素材を提供しつづけてきたからと言える。単行本に未収録の初期の論文から遺稿まで、鮮度の高い著作集に乞うご期待と、大見得を切れるゆえんである。
(目次)
『原発廃棄に向けて』
『食卓にあがった死の灰』
『チェルノブイリ事故抹殺は許されない』
『反原発、出前します!――高木仁三郎講義録』
【共著書の論文】
「反原発から脱原発へ」
「核エネルギーの解放と制御」
対談「土地を売らなければ原発はできない」
【未公刊資料】
「爆取事件の科学検定の謀略性」
「『警視総監公舎爆破未遂事件』に使用された『タイマー付手製爆弾ようのもの』に関する鑑定書」
解説:市川定夫「反原発から脱原発へ」
解題:西尾 漠

◆20030131 『高木仁三郎著作集 6――核の時代・エネルギー』,七つ森書館,592p.ISBN-10: 4822830063 ISBN-13: 978-4822830069,\6500+税,[amazon][kinokuniya]

*出版社のサイトより転載
http://www.pen.co.jp/index.php?id=289
(内容紹介)
"不思議な人"の軌跡──山口幸夫

 科学者をこころざし、核化学の最前線で活躍。研究をすすめていくうちに、徹底して原子力の批判者となっていった人。
 三里塚の百姓のたたかいに魂をゆさぶられ、時空を超えて宮澤賢治のこころとひびきあい、市民にとって科学とは何かを追い求めた人。
 ドイツで核分裂が発見された年に生まれ、核文明の悲劇を見、みせかけの平和利用を看破。プルトニウム時代の終焉を導きつつ、20世紀を駆け抜けていった人。
 21世紀を生きるきみたちへ、この希有な魂の歩みの記録を推薦したい。
(目次)
『核時代を生きる――生活思想としての反核』
『核に滅ぶか?』
『核の世紀末――来るべき世界への構想力』
『核と人間――いのちの立場から原発を考える』
『このままだと「20年後のエネルギー」はこうなる』
『持続可能で平和なエネルギーの未来』
【共著書の論文】
「リスク評価と原爆線量見直し」
「エネルギーとエコロジー」
「核の社会学」
【未公刊資料】
スライド「許すなトマホーク――巡航核-サイルの配備を阻止するために」
解説:山口幸夫「高木仁三郎さんとあの時代」
解題:西尾 漠

◆20030430 『高木仁三郎著作集 8―― 市民科学者として生きる 2』,七つ森書館,760p.ISBN-10: 4822830071 ISBN-13: 978-4822830076,\6500+税,[amazon][kinokuniya]

*出版社のサイトより転載
http://www.pen.co.jp/index.php?id=291
(内容紹介)
情熱の原点を知る手がかり──松崎早苗

 原子力利用に根本的な技術的危うさを覚えて、それを訴え続けてきた高木さんが、まだ早すぎた晩年に、市民とともに「科学」を抱きたいと新しい事業に取り組みはじめた。しかし、「市民の科学」という言葉に中身を詰める時間もなく逝ってしまった。どんな中身を詰めようとしていたのか、私にはまだ分からない。高木さんの一生を支えた情熱の原点は何かを知る手がかりとなる若い時代の文章を、この著作集で読むのが楽しみである。「市民の科学」に期待を寄せてこころざしを向けている若い人々にも、「読んでみようよ」と彼の口調をまねて呼びかけたい。
(目次)
『いま自然をどうみるか』
『森と里の思想――大地に根ざした文化へ』
『科学とのつき合い方』
『科学の「世紀末」』
『あきらめから希望へ――生きる場からの運動』
【共著書の論文】
「自然観の解放と解放の自然観」
【未公刊資料】
『科学』「科学時事」から
解説:松崎早苗「“希望”を祈りとして」
解題:西尾 漠

◆20031031 『高木仁三郎著作集 5――核燃料サイクル施設批判』,七つ森書館,560p.ISBN-10: 4822830098 ISBN-13: 978-4822830090,\6500+税,[amazon][kinokuniya]

*出版社のサイトより転載
http://www.pen.co.jp/index.php?id=288
(内容紹介)
全生涯をかけた運動の記録──鎌田 慧

 高木さんは、ラジカルな生涯を完うした知識人だった。日本の世論が脱原発にむかいはじめた矢先、無念にも病に斃れたのだが、彼はその運動の先頭に立っていた。
 彼は市民運動家として抵抗するばかりでなく、科学者として獲得した知識をわかりやすい言葉で広く啓蒙し、原発を推進する側の弱点を暴露して、運動する側に科学的根拠と希望とを与えた。
 この著作集十二巻は、高木仁三郎が全生涯を賭けた運動の記録の輝しい記念碑である。
(目次)
『核燃料サイクル施設批判』
『証言――核燃料サイクル施設の未来は』
【共著書の論文】
「核燃料サイクルの黄昏」
「再処理問題」
【未公刊資料】
スライド「核燃料サイクルは死のサイクル」
解説:鎌田 慧「詐術としての原子力行政」
解題:西尾 漠

◆20040331 『高木仁三郎著作集 10――鳥たちの舞うとき』,七つ森書館,600p.ISBN-10: 482283011X ISBN-13: 978-4822830113,\6500+税,[amazon][kinokuniya]

*出版社のサイトより転載
http://www.pen.co.jp/index.php?id=293
(内容紹介)
市民運動家の生きざまを伝える──高木隆郎

 弟、仁三郎の著作集を刊行していただけるという。かれの業績と思想が体系化されて、あらためて世に問われることになる。さらに、編集委員会では、かれの人柄や人間臭さのにじみ出るものにしたいという方針が話し合われた。どこまで裸にされるのか、身内のものとしては嬉しさ半分、怖さ半分である。
 仁三郎の「市民科学者」という旗印は、その主張であると同時に、自ら追求してやまなかった理想像でもあった。死の直前になって、かなり自伝的なことを語ったり、書いたりしているが、作家のように自分をさらけ出すことは決してなかった。
 この著作集が、20世紀最後の市民運動家の生きざまを、余すところなく伝えるものになる筈である。
(目次)
『見る月見られる月――人は地球を離れるか』
『閉じたせかい開いたせかい――SFと科学の間』
『プルトニウムの未来――2041年からのメッセージ』
『鳥たちの舞うとき』
【共著書の論文】
「科学のクロスロード」
「SFと科学のあいだ」
【未公刊資料】
『科学』「科学時事」から
解説:佐高 信「高木仁三郎の憤怒の源」
   高木隆郎「高木家について――父四郎を中心に」
解題:西尾 漠

◆20040426 『高木仁三郎著作集 12――論集』,七つ森書館,384p.ISBN-13: 978-4822830120 ASIN: 4822830128,\6500+税,[amazon][kinokuniya]

*出版社のサイトより転載
http://www.pen.co.jp/index.php?id=295
(内容紹介)
高木仁三郎、科学者──古川路明

 私の知っている高木さんは、最期まで真摯な科学者でした。日本原子力事業に在籍していた時は、日本の未来を担う若い原子力研究者のようにみえました。東京大学原子核研究所助手になった後は宇宙地球化学の研究に没頭していました。その活躍振りに目をとめた学界関係者は多く、若くして東京都立大学助教授に昇任しました。大学を辞職してからの活躍は多くの人の知る通りですが、その活動の間も高木さんは常に科学者の立場を保っていました。この著作集の中の一巻で、高木さんの科学者としての活動とその奥にひそむ苦悩を若い世代に伝えたいと考えています。
(目次)
【学術論文】
「Evaporation Behavior of Non-gaseous Fission Products from UO2」
「UO2からの不揮発性核分裂生成物の放出挙動の検討」
「Aluminum-26 and Beryllium-10 in Marine Sediment」
「Cosmic-Ray Muon-Induced Iron 59 in Cobalt」
「テルル鉱物中の129I」
「深海底泥中のAl26とBe10」
「深海底堆積物中より採取したSilicate Spherulesの放射能測定」
「“Silicate Spherules”中の26Alの測定」
「COSMIC-RAY MUON-INDUCED 129I IN TELLURIUM ORES」
「プルトニウム毒性の考察」
「ホット・パーティクル論争」
「プルトニウム問題と化学者」
【共著書の論文】
『元素の事典』から
『脱原発年鑑』『原子力市民年鑑』から
【未公刊資料】
【年表】
【収録著作一覧】
解説:古川路明「真摯な科学者 高木仁三郎」
解題:西尾 漠

◆七つ森書館編集部 編,20040612 『市民科学通信――高木仁三郎著作集月報より』,七つ森書館,306p.ISBN-10: 4822804828 ISBN-13: 978-4822804824,3150,[amazon][kinokuniya]

内容(「BOOK」データベースより)
『高木仁三郎著作集』に挟み込まれた月報「市民科学通信」を編集したもの。

□内容説明 [bk1]
2004年4月に完結した「高木仁三郎著作集」(全12巻)の月報をまとめる。家族と学友が語る高木仁三郎の幼年〜青春時代、原子力資料情報室、市民運動の仲間たちなどのテーマで編集する。大豆油・植物油インク使用。

□目次[boople]
1 家族・校友が語る
2 研究者としての出発
3 市民科学者が残したもの――原子力資料情報室・高木学校・高木基金
4 原発現地での出会い
5 脱原発の仲間たち
6 市民運動の中の“仁さん”
7 「市民科学」を問う
8 編集者・ジャーナリストの目から
9 仁さんと私

◆七つ森書館編集部 編,20041008 『希望の未来へ――市民科学者・高木仁三郎の生き方』,七つ森書館,332p. ISBN-10: 4822804887 ISBN-13: 978-4822804886,2625,[amazon][kinokuniya]
内容(「BOOK」データベースより)
本書は、『高木仁三郎著作集』の解説と解題を編集して一冊にまとめたものである。

□内容説明[bk1]
科学の世紀を疾走した高木仁三郎。あきらめから脱し、希望の種子をまき、育てていこうと呼びかけ、生涯を脱原発に捧げた「市民科学者」の業績をまとめた「高木仁三郎著作集」の解説と解題を集成。大豆油・植物油インク使用。
[有馬次郎名]
『現代の博物誌 見る月見られる月』教養文庫、社会思想社、1976
『閉じたせかい開いたせかい』教養文庫、社会思想社、1978

詳細(Kinokuniyaデータベースより)
1 脱原発と核燃料サイクル施設批判(高木さんを押し出した「時代の力」;反原発から脱原発へ ほか)
2 プルートーンの火(プルトニウムという元素;時代の先を読む、将来へのメッセージ)
3 市民科学者として生きる(高木仁三郎さんとあの時代;希望を捨てないこと、希望を組織すること ほか)
4 小説と子どもたちの未来(高木仁三郎の憤怒の源;高木家について―父四郎を中心に ほか)

脱原発と脱プルトニウムの運動をすすめ、その功績によってライトライブリフッド賞(もう一つのノーベル賞)を受賞した高木仁三郎。彼の思想と生き方を各界の著名人がさまざまな角度から論じます。

1 脱原発と核燃料サイクル施設批判
  1 高木さんを押し出した「時代の力」―― 久米三四郎(核化学者)
  2 反原発から脱原発へ―― 市川定夫(放射線遺伝学者)
  3 新しい文明を展望する ―― 武本和幸(柏崎原発反対同盟)
  4 詐術としての原子力行政 ―― 鎌田 慧(ルポライター)

2 プルートーンの火
  5 プルトニウムという元素 ―― 古川路明(放射化学者)
  6 時代の先を読む、将来へのメッセージ ―― 小木曽美和子(原子力発電に反対する福井県民会議)

3 市民科学者として生きる
  7 高木仁三郎さんとあの時代 ―― 山口幸夫(原子力資料情報室共同代表)
  8 希望を捨てないこと、希望を組織すること ―― 花崎皋平(哲学者)
  9 “希望”を祈りとして ―― 松崎早苗(環境化学)
  10 高木仁三郎と宮澤賢治 二人の科学者 ―― 斎藤文一(物理学者)

4 小説と子どもたちの未来
  11 高木仁三郎の憤怒の源 ―― 佐高 信(評論家)
  12 高木家について 父四郎を中心に ―― 高木隆郎
  13 未来の希望にむかって ―― 澤地久枝(作家)

――高木仁三郎著作ガイド 著


REV:....20040829,1102,20110325, 0404, 07, 11, 0729
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