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竹中 恵美子

たけなか・えみこ


・経済学
・大阪市立大学名誉教授

◆1969 『現代労働市場の理論』
 日本評論社  千葉教養D527 *r
 →◆1979 『現代労働市場の理論 増補版』,日本評論社
◆編 19721220 『現代の婦人問題』,創元社(創元新書25) 250p. *,
 http://www.ritsumei.ac.jp/acd/gr/gsce/db1970/7212te.htm
◆19770620 『婦人の賃金と福祉――婦人解放の今日的課題』(↓)
 創元社,創元新書,240p. 630 千葉366.35 *r
◆197809 『婦人労働とILO看護婦条約』
 労働教育センター 262p.
◆編 19830530 『女子労働論――「機会の平等」から「結果の平等」へ』
 有斐閣選書437,308p. 1700 千葉社2433共通  *r
◆19850420 『私の女性論――性的役割分業の克服のために』,啓文社,168p. ISBN: 4772912495 [amazon] *
 http://www.ritsumei.ac.jp/acd/gr/gsce/db1980/8504te.htm
◆19890130 『戦後女子労働史論』(↓)
 有斐閣,394p. 7210 千葉社4024共通 *r
◆編 19911030 『新・女性労働論』
 有斐閣選書496,335p. 1854 立岩/千葉教養D820.2
◆編 19930730 『グローバル時代の労働と生活――そのトータリティをもとめて』
 ミネルヴァ書房 398,12p. 4281
◆竹中 恵美子・久場 嬉子 編 19940310 『労働力の女性化――21世紀へのパラダイム』
 有斐閣選書502,321,6p. 1995
◆19950810 『女性論のフロンティア――平等から衡平へ』
 創元社,243p. ISBN:4422320238 2233 [amazon]
◆編 20010305 『労働とジェンダー』
 明石書店,叢書・現代の経済・社会とジェンダー2,284p. ISBN:4750313823 3800 [amazon] ※0
◆姜 在彦・竹中 恵美子 20031119 『歳月は流水の如く』
 青丘文化社,206p. 2100
◆関西女の労働問題研究会・竹中恵美子ゼミ編集委員会 編 20040810 『竹中恵美子が語る労働とジェンダー』
 ドメス出版,213p. ASIN: 4810706222 2100 [amazon] ※, f/w (↓)

◆19911130 「差別の仕組み――その根源に迫る」
 関西婦人問題研究会編[1991:019-056] ※ *r
◆19911130 「働く女ための歩み(戦前編)――戦前労働運動における「婦人の特殊要求」をめぐって」
 関西婦人問題研究会編[1991:057-089] ※ *r
◆19911130 「これからの女の労働」
 関西婦人問題研究会編[1991:213-249] ※ *r

◆198005 「労働力再生産の資本主義的性格と家事労働」
 『経済学雑誌』81-1 *r
◆198212 「「機会の平等」か「結果の平等」か」(↓)
 『日本婦人問題懇話会会報』37→鈴木尚子編[198510:110-120],井上輝子他編[19941213:50-62]* *r
*井上 輝子・上野 千鶴子・江原 由美子 編 19941213 『権力と労働』,岩波書店,日本のフェミニズム4,242p. 2000 [amazon] ※
◆19861021 「働く女性支える社会システムの構築を――「雇用均等法」後の課題をさぐる」
 『エコノミスト』64-44:032-038 *r
◆19890125 「再編のなかの女子労働」(婦人労働問題研究・15)
 『賃金と社会保障』1002:004-011 *r
◆198907  「1980年代マルクス主義フェミニズムについての若干の覚書――Patriarchal Capitalismの理論構成をめぐって」
 『経済学雑誌』90-2:001-023 *r
◆1991   「日本におけるマルクス主義フェミニズムの源流――山川菊栄の今日的意義について」
 『日本婦人問題懇話会会報』51:071-077
 (現代フェミニズムと山川菊栄――山川菊栄生誕100年記念シンポジウム) *r
◆199204  「労働力のフェミニゼーション(feminization)――その今日的意味(社会科学概論)
 『経済学雑誌』93-別冊:031-041
 (大阪市立大学経済学部講義資料――教養編) *r
◆1993   「総括 現代の女性労働と社会政策――論点のサーベイ」
 『社会政策学会年報』37:109-124(共通論題:現代の女性労働と社会政策) *r

◆20020329 「家事労働論の現段階――日本における争点とその特質」
 久場編[2002:121-152]* ※ *r
*久場 嬉子 編 20020329 『経済学とジェンダー』,明石書店,叢書・現代の経済・社会とジェンダー1,257p. ISBN:4750315540 3800 [amazon]

 ※は生存学資料室にあり


 
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◆竹中恵美子『婦人の賃金と福祉』[1977]

 T 婦人問題と私

第1章 婦人問題と私

 U 婦人と賃金

第2章 女子労働者と賃金問題

 低賃金→高蓄積[48]

 封鎖 分断された労働市場→格差[64]

 理由@ 企業別組合 [68-69]
   A 合理化 女性→中小 [69ー70]

 企業内賃金[70ー]

第3章 イギリスの「男女同等賃金法」

 イギリスの「男女同等賃金法」(The Equal Pay Act of 1970)1970年

第4章 婦人労働における「保護」と平等・・労基法をめぐって

 労働基準法

 V 社会保障と家事労働

第5章 社会保障における女性の地位

 年金

第6章 家事労働の社会的評価 [171-] ←『ジュリスト』1976

1家事労働をめぐる最近の論調

2家事労働の資本制的性格

 @私的労働
    経済的価値をうまない 社会的分業の一環ではない

3家事労働の社会化批判論批判
    毛利明子 「家事労働の社会化と家事労働の経済的評価」『日本の友』1975.4.7

4家事労働の経済的評価の理論的性格

 「…経済的評価は、家事労働が価値生産的であるからではない。労働力の再生産のための労働が、社会的労働ではなく、私的労働によって代行されていることにもとづいている。その意味では、家事労働の経済的評価は,社会的労働を代行していることにもとづく社会的権利の要求ということができよう。
 つまり私的労働を社会的労働に還元して,部分的にせよ経済的価値をかちとっていくということは,労働力の再生産の社会的結合態としての社会化が,社会的権利として労働者階級によってかちられていくのとは同じライン上にあり,厳密にいうならば,家事労働の社会化が制約されている条件のもとで,こうした社会化をすすめるための過渡的,媒介的過程だといったよいであろう。」(191)
 …理屈になっていない


5むすび

 W 婦人解放のために

第7章 婦人解放と労働運動


 
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◆198212 「「機会の平等」か「結果の平等」か」
 『日本婦人問題懇話会会報』37→鈴木尚子編[198510:110-120],井上輝子他編[19941213:50-62]* *r
*井上 輝子・上野 千鶴子・江原 由美子 編 19941213 『権力と労働』,岩波書店,日本のフェミニズム4,242p. 2000 [kinokuniya] ※

 「「機会の平等」派の特徴は、結論的にみて、「特別措置」の不合理派であり、性差別の定義においては、狭義の差別概念をとっている点にある。最近とみに積極的な発言をしている近代経済学派の人々による主張に多く代表されるものである(たとえば八代尚宏『現代日本の病理解明』東洋経済新報社、および季刊『現代経済―特集・女性労働は差別されているか―』38、日本経済新聞社など)。
 この主張の特徴は、まず差別概念を二つにわける。一つはいわれなき差別(不当な・不合理な)であり、二つは当然な差別(合理的な差別=公正な格差)であり、本来の差別は、不合理な差別であるという。では不合理な差別は、いかに定義されるのか。例えば八代尚宏氏は、「『差別の経済学』で通常用いられる賃金差別とは、労働市場における賃金格差の内、個人の労働生産性と結びついた合理的な理由で差別できない残渣をいう」とのべている。要するに男女の生産性のちがいという影響をとり除いた残りの部分が差別であるということになる。
 もうそうであるとすれば、ここで扱われる経済的な性差別とは、あくまで能力や生産性が同じである男女の間で、賃金や雇用機会、昇進などに違いがある場合にのみ限定されることになる。男女の能<0054<力や生産性の格差を生み出す原因が、男女の役割分担という社会システムにあるとしても、ここでは経済外的要因として排除される。つまり女性が家庭責任のために離職率が高くなり、そのため雇主から採用や昇進が拒まれたり、特殊訓練りから排除され、その結果低い賃金となっても、この差別概念に従えば、それは合理的な差別=公正な格差であり、本来的(=不合理な)差別の対象とはならない。」(→1994:54-55])


 
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◆竹中恵美子[1989]『戦後女子労働史論』

[144-]

 差別の経済学

@嗜向と選好 …… 新古典派

A混雑仮説 

Thowrow→B統計的差別仮説 八代 篠崎

 「ここで扱われる経済学上の性差別とは、能力や生産性が同じである男女の間で、賃金や雇用機会、昇進などの違いがあるばあいにのみ限定される。かりに男女の能力や生産性の格差を生み出す原因が性役割分業という社会システムにあるとしても、ここでは経済外的要因として排除されることになる。
 たとえば女性が家庭責任のために離職率が高くなり,そのため採用を拒否されたり,昇進や教育訓練機会から疎外され,結果として低い賃金になったとしても,このばあいの性別賃金格差は,同一労働同一賃金原則にもとづく合理的差別=公正な格差であって,不合理な差別とはいえないということになる。」(竹中[1989:146])

 [立岩:指摘はその通り しかしこのこと自体に問題があるわけではない。]

 篠崎:男女異種労働間の賃金が整合的であるかが論外にされている
 職業差別要因を無視[146]

1家庭的条件
八代:本質的に政府の直接的な政策の対象となるものではない として経済分析から排除

家事労働のもつ強制的構造としての社会経済的意味は,全く問われない[147]

2企業の性別雇用管理→家族領域を捨象

Thowrowの論は評価

 [立岩:総じてその通り しかし]


 
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◆竹中恵美子編『女子労働論――「機会の平等」から「結果の平等」へ』1983

第1章 資本制経済と女子労働 久場嬉子

1現代女子労働の分析視角
(1) 現代社会と女子労働
 実態
(2) 現代女子労働の分析視角――フェミニズムとマルクス主義の再検討
 フェミニズムによるマルクス主義への批判
 マルキスト・フェミニズム
 課題1:資本制社会を「二種類の生産」の体系としてとらえ直し,その中で労働の性別 分業がどのように位置づけられているからをあきらかにすること。
 課題2:資本の論理が,男性の論理あるいは女性抑圧の論理としてあらわれるという…
 課題3:性別分業によって,家族の中でおおむね女性が担っているところの労働(生産)
 の本質は何か

2労働力商品体制と女子労働
(1) 「二種類の生産」と全体の再生産
 生活資料の生産/人間そのものの生産
 相互に密接な関係をもちながら,「全体の再生産」システムを形成
 資本制生産様式における「全体の再生産」の構造…資本・賃労働関係という生産関係と,かたや「二種類の生産」の完全な構造的分裂の上に成立するところの「全体の再生産」システム。性別分業を「制度的予件」とし,社会的生産の場における女性抑圧を体制的に取りこんでいる資本制的生産様式。(17)
(2) 「労働力商品化」体制と女子労働
 「…労働力の直接的生産領域は社会的生産のシステムの枠外に除外されており,したがってこの労働の一大セクターは,”みえざる労働”として,社会的生産領域から除外されている」(22)
(3) 労働力商品化体制と”みえざる労働”――資本・家事労働関係について

3資本蓄積と女子労働――これからの展望


 
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◆竹中恵美子編『新・女子労働論』1991


 
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◆20020329 「家事労働論の現段階――日本における争点とその特質」
 久場編[2002:121-152]※

 「労働力の価値の中には、主婦役割を担う妻の生活費は含まれるが、膨大な家事労働は無償である。この無償の家事労働は、直接的には夫が領有することになるが、資本−賃金労働関係の中では、究極的にはこの不払い労働部分は、資本の剰余価値として領有されるという構造になっているというべきであろう。」(竹中[2002:137])


 
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◆竹中 恵美子 19950810 『女性論のフロンティア――平等から衡平へ』
 創元社,243p. ISBN:4-422-32023-8 2233 [kinokuniya][amazon][bk1] ※,

□内容説明
単なる機会の平等ではなく男女間の実質的平等=衡平を達成するためには社会経済システムの大胆なリストラが必要。世界の流れとなった「衡平と効率」の二つの目標を市場原理を越えて追求する時代が日本にもやってきた。
□著者紹介
1929年生まれ。花園大学社会福祉学部教授。各自治体の女性施策作りにも活躍。著書に「婦人の賃金と福祉」「女のしごと・女の職場」ほか。

1章 女性労働研究の現在―40年の研究を振り返って
2章 女性の社会参画で豊かな生活を
3章 「男女共生」社会をどうつくるか
4章 日本的経営と女性労働―働きつづけたい女たちへのメッセージ
5章 現代家族と家事労働―その変遷と現在・未来
6章 女性にとっての税制・社会保険―被扶養からの自立化をめざして
7章 保護と平等・対立の構造をきる―山川菊栄生誕100周年によせて
8章 フェミニズムと知の場の変容―フェミニズムの果たしたもの
9章 現代フェミニズムからのアプローチ―社会政策学84回大会の論点サーベイ

5章 現代家族と家事労働―その変遷と現在・未来 pp.96-132

「今まで私たちは、制役割分業はごく自然なものとして受け止めてきたのですが、歴史的にいえば決してそんなに古い話ではないということです。それは資本主義経済の発展の中で確立してきたもので、主婦の誕生は、イギリスの場合二〇世紀初頭、日本では、大正−昭和初期と言っていいと思います。たとえば「主婦の友」を始めとする主婦雑誌が出てくるのは大正期ですが、専業主婦を対象にした雑誌が生まれるということは、確実に性役割分業による専業主婦の概念が確立してきたことを意味していると思います。イギリスの場合について、アン・オークレーが書いた『主婦の誕生』(三省堂)という本が出ていますが、日本の問題については、荻野美穂さんの『制度としての女』(平凡社)という本の中に書かれている「日本における性役割分業の形成」という論文(千本暁子さんの執筆)がありますが、それは、そのことを分析しているものです。」(p.109)


 
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◆立岩 真也 1994/12/00「労働の購入者は性差別から利益を得ていない」より
 『Sociology Today』5号,pp.46-56(1994年12月) 40枚

「(5) [略]例えば、竹中[1991]で、「なぜ…労働力商品化体制のなかに性役割分業が組み込まれたのか…。労働力商品化体制は、なぜ性役割分業を基礎とするのか、性役割分業において、家事労働のほうを担当するのがなぜ男でなくて女になったのか」という壮大な問いが提出され、それに対する答えとして大きく3つあげられ、その3番目、性別分業が「経済効率的」であるという答えとして4点があげられている中の最初のものが、「一人の人間であればできないような労働時間が生活時間にまでくい込んでできる」という点なのだが、以上のような疑問については考えられておらず、したがって答えもない。これを積極的な主張点とする以上は、「くい込んでできる」という事実――これは確かに事実ではある――を指摘するので終わるのではなく、それが他に考えられる様々の場合(そのいくつかを本文にあげた)に比べて、どうして、そしてどれほど有利であるかを言わねばならない。拠証責任は、まずはこのような主張する側にある。こうした議論の現状は他の論点についてもそう変わらない。」

竹中 恵美子 1991 「差別の仕組み――その根源に迫る」、関西婦人問題研究会編『ゼミナール女の労働』(ドメス出版、251p.):019-056


*増補:村上 潔
REV:...20030816,17,1022 20050930 20060107 0915 1106 20100317
女性と労働  ◇フェミニズム  ◇女性学  ◇WHO

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