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しま・しげお ◆島 成郎 19970925 『精神医療のひとつの試み 増補新装版』,批評社,405p. ISBN:4-8265-0236-2 2625 [bk1] ※ □内容説明 凄まじいまでに差別され、幽閉され続けてきた精神障害者の苦悩を一身に担い、「地域精神医療」を地道に歩み続けた一人の精神科医の核心に迫るリポート。 ◇198011 「「保安処分」に思う」 『精神医療』臨時増刊号・特集:保安処分新設阻止のために →島[1997:289-304]* *島 成郎 19970925 『精神医療のひとつの試み 増補新装版』,批評社,405p. ISBN:4-8265-0236-2 2625 [bk1] ※ 「近代的処遇の一方の極に、まだ生々しく記憶にのこされているナチス・ドイツの悲劇があります。 数百万に及ぶユダヤ人大虐殺の暴挙はひろく世に知られていますが、ここに至る過程でまず最初の血祭りにあげられたのが七〇〇〇余名の幼い重度心身障害児と十数万もの精神病者であったことは意外と余り追求(ママ)されていません。そしてこの人類史上類をみない現代の残虐性が、ナチズムの狂気の沙汰としてのみ葬り去られていることに私は恐ろしさと不可思議さを覚えざるをえません。 人類近代文化の数々を生んだドイツ、優れた技術のもと世界有数の高度近代社会を築いたドイツが、ただ一人の政治指導者の恣意によってこのような「野蛮な奇蹟」をなしえるでしょうか。 むしろ私は、精神障害者は民族−社会にとって役立たず害をもらたすものであって、その管理と保護に労力と金をかける価値はないと判断する近代国家の論理血が極致にまで進んで、その最も合理的解決としての大量抹殺がはかられた、すなわちこの悲劇は決して一煽動家の狂気の沙(294)汰によってでなく、近代国家の理性的判断によったのだと考えるのです。そしてこの恐怖の「安楽死」計画立案に世界的に著名な精神科医が多く参画していたことを知るとき、決して遠い他国の過ぎ去った事件として看過すわけにはいかないのです。 私は今保安処分新設を目論む刑法改訂の作業と議論のなかに、天皇制日本とナチス・ドイツで極端な形で示された精神障害者の処遇のなかに「民主主義」諸国家にも共通する近代国家理念をみないではいられません。」(pp.294-295) cf.優生・ナチス・ドイツ ◆島成郎記念文集刊行会 編 20020615 『島成郎と60年安保の時代I――ブント書記長島成郎を読む』,情況出版 2600 ※ * ◆島成郎記念文集刊行会 編 20020615 『島成郎と60年安保の時代II――60年安保とブントを読む』,情況出版 2600 ※ * UP:20041111 REV:20050106 ◇精神障害 ◇WHO |