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佐藤 哲彦

さとう・あきひこ

■著書

◆佐藤 哲彦 20081030 『ドラッグの社会学――向精神物質をめぐる作法と社会秩序』,世界思想社,274p. ISBN-10:4790713695 ISBN-13:978-4790713692 \2415 [amazon][kinokuniya] ※ s. sm. m. c01. d07.
◆佐藤 哲彦 20060430 『覚醒剤の社会史――ドラッグ・ディスコース・統治技術』,東信堂,446p. ISBN-10: 4887136714 ISBN-13: 978-4887136717 \5880 [amazon][kinokuniya] ※ sm. d07.

◆佐藤哲彦,19991030,「医療化と医療化論」進藤雄三黒田浩一郎編,19991030,『医療社会学を学ぶ人のために』世界思想社,122-38.ISBN-10: 4790707776 ISBN-13: 978-4790707776 \2310 [amazon][kinokuniya] ※ sm

■引用

◆佐藤哲彦,19991030,「医療化と医療化論」進藤雄三黒田浩一郎編,19991030,『医療社会学を学ぶ人のために』世界思想社,122-38.ISBN-10: 4790707776 ISBN-13: 978-4790707776 \2310 [amazon][kinokuniya] ※ sm

「医療化(medicalization)という概念は,通常,従来は医療的領域外にあったさまざまな現象が医療的現象として再定義される傾向を意味している.〔中略〕諸社会現象に対して医療的対処(医学的知識による解釈とそれに基づいた医療的実践による改善,それらの制度化)をうながす歴史的傾向が医療化と呼ばれている〔中略〕」(122-3).

「これまでの多くの医療化論では,「本来」医療的な領域と「本来」そうでない(非医療的)領域の境界が仮定されている〔中略〕それは「自然な(natural)」領域と「社会・文化的な(socio-cultural)」領域とを分けることができるという素朴な仮定である.実はこれは,病の「自然な」側面をdiseaseとして対象とはせず,その「社会・文化的」側面をillnessとして医療社会学の対象と確定した,医療社会学自体の出発点における仮定なのである.しかしながら自然は〔中略〕なんらかの共働的解釈行為を通じて立ち現れてくる,構成(産出)されるものである.正確には,科学の中における自然は「自然な」ものであると同時に「社会文化的な」ものでもある」(135).


UP:20120218 REV:
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