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太田 和夫

おおた・かずお
1931/07/18〜2010/07/20


・太田 和夫
・おおた かずお

◆太田 和夫 19760220 『これが腎移植です』,南江堂,192p.,ISBN-10: 4524209581 ISBN-13: 978-4524209583 1545 [amazon] ※ ot.k01.
◆太田 和夫・白須 敞夫・須磨 幸蔵 編 1980 『人工臓器の基礎と臨床』,秀潤社
◆太田 和夫・阿岸 鉄三 編 1983 『人工臓器』,南江堂
◆太田 和夫 198707 『これが腎移植です 改訂第三版』,南江堂
◆太田 和夫 1989 『臓器移植はなぜ必要か』,講談社
◆太田 和夫 19990710 『新 これが腎移植です』,南江堂,167p. ISBN-10: 4524221743 ISBN-13: 978-4524221745 1800 [amazon] ※ ot.k01.,

◆19860215 「臓器移植――その現況と将来・13 腎移植とシクロスポリン」
      『医学のあゆみ』136-07:481-488
◆19860322 「臓器移植――その現況と将来・17 臓器移植をめぐる問題」
      『医学のあゆみ』136-12:921-927
◆1989   『臓器移植はなぜ必要か』,講談社
◆19900707 「臓器移植をめぐる社会的諸問題」
      (特集:臓器移植1990――移植医と内科医の立場から)
      『医学のあゆみ』154-01:1-4
◆19901001 「脳死問題がネックの日本の臓器医療」(FACE'90・インタヴュー)
      『クォーク』09-10(100):031 ※COPY
◆19901120 「わたしはなぜ脳死を認め,臓器移植を推進するのか」
      『仏教』別冊4:162-168 ※
◆19910815 「臓器提供の実状」
      (第89回日本医学会シンポジウム――臓器移植――臓器移植のシステム)」
      『日本医師会雑誌』106-04:531-536
◆199111  「臓器移植と社会的諸問題」(特集:移植を考える)
      『化学と工業』44-11:1888-1892
◆199203  「外科と社会ー13ー脳死臨調の最終答申を受けて」
      『外科』54-03:271-273
◆19920321 「臓器移植をめぐる社会的諸問題」
      『医学のあゆみ』160-12:925-926
◆19990601 『臓器移植の現場から――移植免疫のしくみから脳死移植の実際まで』,羊土社,172p. ISBN-10: 4897068673 ISBN-13: 978-4897068671 \1890 [amazon] be ot
◆太田 和夫・渕之上 昌平 1986 「わが国における死体腎提供の現況と問題点」
      『移植』21-2

 ※は生存学資料室にあり



太田 和夫 1989 『臓器移植はなぜ必要か』,講談社

 「…腎臓の摘出は、ドナーにとって治療としての意味合いはまるでないのである。これは結局、摘出行為に、移植に役立てるという高度な文化的・倫理的目的があり、また、社会的な了解を得られているので、ドナーが成人に達しており、肉体的・精神的に健全であれば問題はないだろうという線で一応の決着がつけられている。訴訟騒ぎもおきたことはなく、まずはよしとしていい問題かもしれない。」(太田[1989:145])
さらに夫婦間での提供の是非の議論については、
 「…わたしたち日本移植学会は、最近まで原則として夫婦をドナー・レシピエント(提供を受ける人)とする手術はおこなわないよう指導してきた。医学的に見て、非血縁者間の移植は組織の適合性がよくなく、成績が若干落ちるとの事情をその根拠の一つとしていたが、シクロスポリンの登場以来、拒絶反応の発生も減って、この根拠はあまり説得力をもたなくなってしまった。
 …別の、もう一つの大きな理由がその背後に控えている。医学的な問題ではなく、人と人との関係であり…本来、提供するかどうかは個人の意思に基づくべきものなのに、社会的な風潮のなかで否応なく、提供せざるを得ない状況に追い込まれていくのは目に見えている」(太田[1989:149-150])


REV:20080424
臓器移植 (organ transplantation)  ◇WHO
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