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岡江 晃
おかえ・あきら
1946〜2013
last update:20110110
◆2013/10/29 「岡江晃氏が死去 元京都府立洛南病院長」
日本経済新聞2013/10/29 21:32
http://www.nikkei.com/article/DGXNASDG2903M_Z21C13A0CC1000/
「岡江 晃氏(おかえ・あきら=元京都府立洛南病院長)28日、へんとう腺がんのため死去、67歳。告別式は30日午後1時から京都市東山区五条橋東3の390の中央ブライトホール。喪主は長男、寛明氏。
2001年6月の大阪教育大付属池田小の校内児童殺傷事件で宅間守元死刑囚(04年執行)の精神鑑定を担当した。」
◆洛南病院のHPより
http://www.rakunan-hosp.jp/introduction/doctor.html
岡江 晃 院長 精神保健指定医 精神保健判定医 日本精神神経学会:評議員 法と精神医療学会:理事 司法精神医学会:評議員会議長 全国自治体病院協議会精神科特別部会:運営委員 京都府精神医療審査会:副会長 京都府精神障害者社会適応訓練事業運営協議会:会長 京都府精神医療審査会:副会長 京都府医療扶助審議会:委員
◆
http://dze.ro/authors/akiraokae
「精神科医。1946年、高知県に生まれる。京都大学医学部卒業後、1972年から京都府立洛南病院に勤務し、重大犯罪を犯した精神障害者や覚醒剤精神病者の治療に精力的に取り組む。1998年に副院長、2003年から2011年まで院長を務める。1992年より刑事事件の精神鑑定を担当するようになり、2002年の宅間守の精神鑑定を含め、2012年までに90件の精神鑑定を行ってきた。著書には、『宅間守 精神鑑定書』(亜紀書房)がある。」
■著作
◆岡江晃 2013 『宅間守精神鑑定書――精神医療と刑事司法のはざまで』、亜紀書房
◆岡江 晃 20131121
『統合失調症の責任能力――なぜ罪が軽くなるのか』,dZERO(インプレス) ,288p. ISBN-10: 4844375938 ISBN-13: 978-4844375937
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※ m.
*これから頁(ファイル)作ります。
◆
岡江晃
,20020510,「特集『司法と精神医療』を編むにあたって」,『精神医療』4-26(101): 3-5.
◆平田豊明・
中島直
・池原毅和・
岡江晃
(司会),20020510,「座談会 『重大犯罪を犯した精神障害者』問題をめぐって」,『精神医療』4-26(101): 86-114.
◆岡江 晃 20031225 「大学院再開について(94年)」,京都大学精神医学教室編[2003:95-96]*
*京都大学精神医学教室 編 20031225
『精神医学京都学派の100年』
,ナカニシヤ出版,121p. 3150 ISBN-10: 4888488347 ISBN-13: 978-4888488341
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■言及
◆立岩 真也 2014/05/01
「精神医療現代史へ・追記2――連載 99」
,
『現代思想』41-(2014-4)
:-
「☆01 (池田小学校事件の)宅間守の精神鑑定を行なった岡江晃が二〇一三年一〇月二八日に亡くなった。その鑑定書に基づく本が刊行された(岡江[2013])。『飢餓陣営』を編集発行している佐藤幹夫が世話人をする研究会で、その本を取り上げようということになり、著者本人を呼ぶことができ、二〇一三年八月十一日に行なわれたその研究会での講演(岡江晃[2014])とその後の討議(香月他[2014])その他が
『飢餓陣営』四〇号
に掲載された。
犯罪を行なった人の責任能力や情状酌量の問題と、再犯可能性の前提の上での処遇(保安処分)とはもちろん別のことではあるが、関係はする。この本を読んだ様々な人たちがその感想を書いたり話したりしている。その受け止め方の差異も含めて、意義のある特集になっている。なお、私は佐藤の著書『自閉症裁判――レッサーパンダ帽男の「罪と罰」』(佐藤[2005])の書評を書かせてもらっている(立岩[2005])。そのことについて【370】。
なお岡江は洛南病院の院長も務めた人であり、そこで電撃療法がなされていたことを、さきに名だけ出した「前進友の会」の人たちに糾弾されたこともある。そのことや京都大学でのこと【112】等について岡江の弟でやはり精神科医の岡江正純(京都市いわくら病院勤務)が書いて『飢餓陣営』に掲載された文章(岡江正純[2014])に、ごく短いものではあるが、言及がある。」
※【】内の数字は
『造反有理――精神医療現代史へ』
内の頁
◇香月真理子・竹島正・小林隆児・清水邦光・阿久津斎木・滝川一廣・愛甲修子・水田恵・佐藤幹夫 「岡江晃氏を囲んで――精神鑑定と臨床診断」(討議)、『飢餓陣営』40:102-123
◇岡江晃 2013 『宅間守精神鑑定書――精神医療と刑事司法のはざまで』、亜紀書房
◇―――― 2014 「刑事責任能力と精神鑑定」、『飢餓陣営』40:82-101
◇岡江正純 2014 「兄の思い出」、『飢餓陣営』40:152-154
◆立岩 真也 2013/12/10
『造反有理――精神医療現代史へ』
,青土社,433p. ISBN-10: 4791767446 ISBN-13: 978-4791767441 2800+
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※ m.
〔京大精神科評議会は〕「学位・大学院を拒否する。それで二〇年余を維持するのだが、一九九二年十二月、「大学院再開にあたって」という文書を出し、九四年に大学院が再開される(岡江[2003]、扇谷[2003])。扇谷明は、木村敏(→309頁)が京都大学の教授でいた一九八六年から九四年までのこと、その後のことを、評議会のメンバーでもあり助教授(一九九一〜二〇〇一、その後開業)でもあった人として回顧している。木村は、評議会との対立を回避し、病棟の方は評議会の方にまかせそれはそれで機能していたこと、しかし助手を決めようといったことになると評議会の一人一票という仕組みのもとでなかなか決まらないといったことがあったという。そして基本的に教授会は評議会の解体を求め続けた。
評議会を支持する力は弱くなっていく。大学院を出ず学位をもたないままでは大学にせよ病院にせよ就職が困難になるという事情もある。そして国立大学の独立行政法人化、それら(のいくつか)における学部より大学院を中心とする制度改革が全国に起こってもくる。そうした中で、評議会は大学院が再開された一九九四年で実質的には終わった――――「精神科評議会が大学院を認め、学位を認めたとき、評議会は実質的に終焉したといえよう[…]この時点で、精神科評議会はその存在を自ら否定し、求心力を失った。」(林[2003:112])――という記述も、「今から振り返ってみれば、大学院再開とは、理念においては医局解体闘争を継承する組織であった評議会から、理念においても現実的にも、他大学の精神科医局に比して、より「民主的な運営」であり、より「臨床を重視」する評議会へと大きく舵を切った節目であったのは間違いないように思う。」(岡江[2003:96])という回顧もある。
また高木俊介は次のように記す。[…]」(立岩[2013:114-1115])
◆
http://kyosei.bbs.coocan.jp/?m=listthread&t_id=54
2008/03/21 23:03
3月7日に阿部議員事務所から以下のメールを受けました。ご報告します。
厚労省から調査委員会(医療観察法病棟事案にかかる第三者評価会議構成員)の
名簿が来ました。
岡江晃(京都府洛南病院院長)
高橋克朗(長崎県立精神医療センター院長)
岩永建保(佐賀地方検察庁検事正)
奥田律雄(はやて法律事務所弁護士)
岩瀬達雄(佐賀県健康福祉本部健康増進課長
(病院職員)
平野誠(肥前精神医療センター院長)
杠 岳文(同副院長)
山崎一雄(同事務部長)
橋本美佐代(同看護部長)
1名(同病棟医長)
1名(同病棟師長)
1名(同専門職)
以上です。
医者二人の内、岡江医師は、かつてブント系のプシ共闘のメンバーで、いっぱしの革命家を気取っていたという人物です。いまは完全にブルジョワ転向しています。京都府立洛南病院院長として、公立病院としては岡山についで二つ目に保安病棟建設に手を上げました。しかし、京都府が経済合理性を理由に反対しているので建設されていないのです。とんでもない裏切り者です。
もう一人の高橋医師の、長崎県立精神医療センターは今年4月から17病床で保安病棟が開設されます。
いずれもバリバリの保安処分推進派です。これらのひとが書く報告書に中立性も客観性もありません。病院擁護のための第三者機関にすぎません。あくまで反対派による調査を求め続けていきたいと思います。
UP:20101230 REV:20110109, 20140103, 0418, 19, 0829
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精神障害/精神医療
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病者障害者運動史研究
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