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三脇 康生

みわき・やすお
1963〜

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http://www.filmart.co.jp/practica/page/activity.html

三脇康生(みわきやすお)プロフィール
京都大学文学部(美学美術史)卒業、同大学医学部卒業、パリ第一大学科学哲学科DEA課程卒業、京都大学医学研究科博士課程卒業。芸大非常勤講師や精神科医として勤務し、美術展覧会の企画に参加し、作品を批評した。またフランスと日本の精神医療を比較検討し精神医療の考察を行う。それらは全て、開き直りやニヒリズムに陥らずどう生きられるのかという、自らへの問いかけでもある。現在は仁愛大学大学院(臨床心理コース)助教授。(現在は教授 2011)

http://artstudium.org/profile/miwaki.htm

三脇 康生
1963年生まれ。精神科医/美術批評家。ガタリが運営に参画したラ・ボルド病院をフィールドワークした経験に基づき精神科医として診療を継続しながら、現在、仁愛大学大学院(臨床心理コース)准教授。ガタリとラカンの関係性の比較から「制度を使った精神療法 psychotherapie institutionnelle」を研究している。展覧会企画など、現代美術の分野で参与観察的な作品批評や講義を行なってきた。主な著書に『ナルシシスムを静かに破壊せよ』(ノマルエディション)、『医療環境を変える――「制度を使った精神療法」の実践と思想』(共編著、京都大学学術出版会)、『ドゥルーズ/ガタリの現在』(共著、平凡社)などがある。


■著作

◆三脇 康生 2015/12/** 「書評:早川一光・立岩真也・西沢いづみ『わらじ医者の来た道――民主的医療現代史』」,『図書新聞』

◆三脇 康生 2014/04/19 「立岩真也著『造反有理』を読む――「ここはどうなっているのかわからない」と書く勇気」,『図書新聞』3155(2014-4-19):5

■著作

◆杉村 昌昭・三脇 康生・村澤 真保呂 編訳 20000407 『精神の管理社会をどう超えるか?――制度論的精神療法の現場から』,松籟社,290p. ASIN: 4879842117 [amazon][kinokuniya] ※ m.
◇三脇 康生 200004 「精神医療の再政治化のために」,杉村他編訳[2000:131-217]
◆三脇 康生・岡田 敬司・佐藤 学 編 20030428 『学校教育を変える制度論――教育現場と精神医療が真に向き合うために』,万葉舎,284p. ISBN-10:4860500083 1714 [amazon][kinokuniya] ※ m. e02.
◆多賀 茂・三脇 康生 編 20080830 『医療環境を変える――「制度を使った精神療法」の実践と思想』,京都大学学術出版会,426p. ISBN-10: 4876987513 ISBN-13: 978-4876987511 5700+ s[amazon][kinokuniya] ※ m.

■著作


■言及

◆立岩 真也 2015/11/13 『精神病院体制の終わり――認知症の時代に』,青土社,433p. ISBN-10: 4791768884 ISBN-13: 978-4791768882 2800+ [amazon][kinokuniya] ※ m.
 第1章「陰鬱な現況と述べること予め」・註10

 「☆10 前書を書くにあたって、そこには記すことを忘れたのだが、次のようなこともあった。
 「例えば、関東圏の大学に籍を置く大学院生で精神医療のことを調べようという人と、数年前にすこし話をしたことがある。その人は、『精神の管理社会をどう超えるか?』(杉村他編訳[2000])を読んで、ガタリやフランスの精神病院のこと――でその本に書いてあること――を知っていたりするのだが、この国に起こってきたここ数十年のことは――その本の中にも三脇[2000]が収録されているのだが――まったくごくおおまかにも、知らないのだった。そんなにすばらしいことがその時期にあったとは思わない。それでも、なにも知らないのはあまりよくないことだと思った。そのように思うことがよくある。」(立岩[2008a])
 そこに付した註は以下。「それにもそれなりのわけはあると思う。例えば自分たちの言ってきたことややってきたことに自信がもてなくなったり、あるいは今の自分たちにとって都合が悪くなってしまったら、語らないことにする。そしてそのことと[…]別の時代のことを語ること、別の社会のことを語ることとは結びついている。つまり、自分たちのことを語るのは様々にためらわれるのだが、しかしその自分たちの社会に対する不満であるとか怨念であるとかは絶えているわけではなく、そこで、他所について語ることになるのである。」
 前書の書評の一つに三脇[2014]。なお、立岩[2008a]は『みすず』連載の第三回でその大部分は『自閉症連続体の時代』(立岩[2014b])のもとになったが、この部分はその本には収録されていない。」(立岩[2015:39])
 ※「前書」は『造反有理――精神医療現代史へ』



◆立岩 真也 2008/09/01 「集積について――身体の現代・3」,『みすず』50-9(2008-9 no.564):48-57 資料,

 「例えば、関東圏の大学に籍を置く大学院生で精神医療のことを調べようという人と、数年前にすこし話をしたことがある。その人は、『精神の管理社会をどう超えるか?』(杉村他編訳[2000])を読んで、ガタリやフランスの精神病院のこと――でその本に書いてあること――を知っていたりするのだが、この国に起こってきたここ数十年のことは――その本の中にも三脇[2000]が収録されているのだが――まったくごくおおまかにも、知らないのだった。そんなにすばらしいことがその時期にあったとは思わない。それでも、 なにも知らないのはあまりよくないことだと思った。そのように思うことがよくある☆05。
 […]
☆05 それにもそれなりのわけはあると思う。例えば自分たちの言ってきたことややってきたことに自信がもてなくなったり、あるいは今の自分たちにとって都合が悪くなってしまったら、語らないことにする。そしてそのことと、註01に記した、別の時代のことを語ること、別の社会のことを語ることとは結びついている。つまり、自分たちのことを語るのは様々にためらわれるのだが、しかしその自分たちの社会に対する不満であるとか怨念であるとかは絶えているわけではなく、そこで、他所について語ることになるのである。」


UP:20110901 REV:20110909, 20151211
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