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三島 亜紀子

みしま・あきこ


last update: 20101026
・東大阪大学こども学部
[外部リンク]所属機関の教員紹介頁
・1971年,兵庫県生まれ

■研究テーマ

社会福祉学,障害学

■学歴

大阪市立大学大学院生活科学研究科博士後期課程単位取得退学

■職歴

会津短期大学講師
→東大阪大学こども学部講師→准教授

■業績

□単著(新着順)

◆20071130 『社会福祉学の「科学」性――ソーシャルワーカーは専門職か?』,勁草書房,211+36p. ISBN-10: 4326602066 ISBN-13: 978-4326602063 \3150 [amazon][kinokuniya] ※
→cf. 立岩 真也 20080825 「『社会福祉学の「科学」性』」(医療と社会ブックガイド・85),『看護教育』48(8)
→cf. 立岩真也 2008/02/01 「二〇〇七年読書アンケート」,『みすず』50-1(2008-1・2):75-76

◆20050617 『児童虐待と動物虐待』 ,青弓社(青弓社ライブラリー38),214p. ISBN-10: 4787232452 ISBN-13: 978-4787232458 \1680 [amazon][kinokuniya] ※ c10
→cf. 立岩 真也 20050825  「『児童虐待と動物虐待』」(医療と社会ブックガイド・52),『看護教育』46(8)

□共著(新着順)

◆三島 亜紀子(文)・みしま えつこ(絵)/平下 耕三 監修 20100420 『妖怪バリャーをやっつけろ!――きりふだは,障害の社会モデル』,生活書院,ISBN-10: 4903690539 ISBN-13: 978-4903690537 \1575 [amazon][kinokuniya] ds

□翻訳(新着順)

◆Oliver, Michael, 1990, The Politics of Disablement: A Sociological Approach, London: Macmillan, 152+xivp. ISBN-10: 0333432932 ISBN-13: 978-0333432938 [amazon][kinokuniya] ds
(=20060605 三島 亜紀子・山岸 典子・山森 亮須賀 俊二 訳 『障害の政治――イギリス障害学の原点』,明石書店,276p.ISBN-10: 4750323381 ISBN-13: 978-4750323381 \2940 [amazon][kinokuniya] ※ ds)
→cf. 立岩 真也 20061225 「『障害の政治』」(医療と社会ブックガイド・66),『看護教育』47(11)

□分担執筆(新着順)

◆20071225 「動物虐待から見る人間関係」,橋本 和明 編 『虐待と現代の人間関係――虐待に共通する視点とは』(シリーズ こころとからだの処方箋),ゆまに書房,275-295. ISBN-10: 4843318264 ISBN-13: 978-4843318263 \3675 [amazon][kinokuniya] c10
◆20050620 「誘いの受け方,断り方――社会福祉実習指導の問題点」,倉本 智明 編 『セクシュアリティの障害学』,明石書店,268-294.ISBN-10: 4750321362 ISBN-13: 978-4750321363 \2940 [amazon][kinokuniya] ※ ds
◆20030310 「〈書評〉障害学という政治」見田 宗介内田 隆三市野川 容孝 編 『「身体」は何を語るのか――20世紀を考える(II)』(ライブラリ相関社会科学 8),新声社,54-63.ISBN-10: 4883840514 ISBN-13: 9784883840519 \ [amazon][kinokuniya] ※
◆20010310 「医師とソーシャルワーカーの専門職化――A・フレクスナーの及ぼした影響を中心に」,黒田 浩一郎 編 『医療社会学のフロンティア――現代医療と社会』世界思想社,111-132.ISBN-10: 4790708632 ISBN-13: 978-4790708636 \1995 [amazon][kinokuniya] ※ sm

□論文,その他書いたもの(新着順)

◆201004** 「原理論・方法論部門――変化に伴走する社会福祉学」(2009年社会福祉の回顧と展望)『社会福祉研究』107: 99-103.ISSN: 02862980
◆20090710 「赤松昭の時間――語らなかった『当事者』 (追悼 赤松昭)」『障害学研究』5: 238-241.ISSN: 18825265 ※
◆2009**** 「障害平等研修(DET: Disability Equality Training)と日本の福祉教育への示唆――イギリスにおける実践の事例」『東大阪大学・東大阪大学短期大学部教育研究紀要』7: 9-17.ISSN: 13485636
◆2009**** 「障害平等研修(DET: Disability Equality Training)と日本の福祉教育への示唆――その理念と特長」『東大阪大学・東大阪大学短期大学部教育研究紀要』7: 1-8.ISSN: 13485636
◆20070623 「書評論文 日本の児童虐待問題に関する研究の10年――社会福祉学の研究者 V.S. 社会学の研究者?(田邉泰美著,2006『イギリスの児童虐待防止とソーシャルワーク』明石書店 田澤あけみ著,2006『20世紀児童福祉の展開』ドメス出版 上野加代子編著,2006『児童虐待のポリティクス』明石書店)」『福祉社会学研究』4: 189-196.ISSN: 13493337
◆200612** 「書評 キャス・ギャレスビー=セルズ,ジェーン・キャンベル著(久野研二訳)『障害者自身が指導する権利・平等と差別を学ぶ研修ガイド――障害平等研修とは何か』」『障害学研究』2: 287-292.ISSN: 18825265 ※
◆200510** 「教育・福祉の対象者について――『ろう者』に焦点を絞って」『ろう教育科学』47(3): 121-131.ISSN: 02871548
◆2004**** 「1933年『児童虐待防止法』に先行する児童虐待への介入に関する考察」『会津大学短期大学部研究年報』61: 107-122.ISSN: 13406329
◆2003**** 「障害者観とジェンダー――『チャタレー夫人の恋人』にみる中途障害者」『会津大学短期大学部研究年報』60: 111-126.ISSN: 13406329
◆200204** 「社会福祉学における『主体』に関する一考察」ソーシャルワーク研究』28(1): 39-44.ISSN: 03853772
◆20011215 「オランダ 福祉の理念に関する一断面――オランダにおける障害者向け性的サービス」『総合ケア』11(12): 44-47.ISSN: 09167013
◆20010331 「『性的虐待』をめぐる諸解釈――対象者としてのヴァージニア・ウルフ」『女性学評論(神戸女学院大学)』15: 97-116.ISSN: 09136630
◆200101** 「『ポストモダニズム』と相対化されたsocial work theory――契機としてのクリーヴランド児童虐待事件」『ソーシャルワーク研究』26(4): 137-141.ISSN: 03853772
◆2000**** 「ベビーホテル事件再考――イデオロギーとしての『母性』」『児童・家族相談所紀要 (大阪市立大学)』17: 113-125.ISSN: 09152954
◆199903** 「社会福祉の学問と専門職」大阪市立大学大学院生活科学研究科修士論文
→cf. 立岩 真也 2003**** 「パターナリズムについて――覚え書き」野家啓一(研究代表者)『臨床哲学の可能性』,国際高等研究所報告書
[外部リンク]http://copymart.mediagalaxy.ne.jp/iiasap/itiran_17.html→×
(「注13 三島[1999]が,社会福祉(学)が自らに破壊的な契機――反専門職主義,フーコー(的なもの),等――を否定できないとき,その内部に生じた複雑な運動を辿っている」)
◆199807** 「『社会福祉学』におけるポストモダン的分析――近代を懐疑するまなざしについての最近の論争」『ソーシャルワーク研究』24(2): 137-141.ISSN: 03853772

□学会・シンポジウム報告,講演等(新着順)
◆20091011 「障害平等研修の実際――イギリスにおける個人や団体の取り組みを例に」日本社会福祉学会第57回大会ポスターセッション1(国際・医療・実習),於:法政大学多摩キャンパス
◆20081026 「障害学とソーシャルワーク」(パネラー)障害学会第五回大会学会シンポジウム2,於:熊本学園大学
◆20011223 「障害・動物・排除」障害学研究会関西部会第13回研究会,於:茨木市福祉文化会館
◆20011220 「障害者と動物」第20回神大障害学セミナー,於:六甲道勤労市民センター
◆20001223 「チベットの盲学校――近代化以前にあるもの」障害学研究会関西部会第9回研究会,於:大阪市立大学杉本キャンパス田中記念館

■科研費,その他研究助成

[外部リンク]https://kaken.nii.ac.jp/ja/r/30352545
◆「障害者の自立生活を支える環境整備のための福祉教育――DETによるエンパワメント」(代表)(若手研究(B): 2008-2010年度)
◆「ソーシャルワーク理論の動向に関する研究――M・フーコーの思想を実践の論拠とする意義」(代表)(若手研究(B): 2004-2006年度)




■障害学研究会関西部会第9回研究会
(1) 海外リポート(14: 00-14: 30)
「チベットの盲学校――近代化以前にあるもの」
 報告者:三島亜紀子 (大阪市立大学大学院後期博士課程)

 *以下、土屋貴志による記録

【記録者注:以下,配布レジュメに補足したもの】

・はじめに
 チベットのプロジェクトの紹介と発表者の関わり.2000年3月に2回目の訪問.たまたま,知人の知人の家の隣が盲学校だった.

・私の立場
 もともと中国好き.政府批判的な立場はとりあえず採らない.

・チベット(西蔵自治区)
言語:チベット語,公用語は北京語
人口:252万人
面積:122万平方キロ
省庁:拉薩(lasa)
歴史:紀元前400年にはこの地にツァンポ(王)がいた.唐代(7世紀),32世ツァンポのソンツァンガンポがチベットを統一し吐蕃王朝を開いた.元代には烏思蔵宣尉司都元帥府が置かれ,明には二都指揮使司が置かれた.清代に入り康煕帝が西蔵と名づけた.清朝が倒れると独立を宣言するが実現せず,1951年には共産党の軍隊が入り,1959年ダライ・ラマ14世はインドへ亡命.1965年9月に西蔵自治区が発足.
地理:大部分が海抜5000メートル以上の高地.西には聖なる山カイラス,南にはヒマラヤがそびえる.最近グランドキャニオンより長い世界最大の峡谷ヤルツァンポ大峡谷が発見された.主にチベット族が住むが,ほかに漢,メンパ,ロッパ,回族も.農牧業が主な産業で,山羊,漢方薬材,鉱石,セメントなどの産地でもある.

・Blind in Tibet
[外部リンク]http://www.blinden-zentrum-tibet.de/より.原文ドイツ語)
Before the opening of the Project blind children in the Tibet Autonomous Region did not have access to education. They led a life on the margin of society with few chances of integration. According to official statistics more than 10.000 of the 2.5 million inhabitants of the T.A.R. are blind.Compared to most areas in the world this is well above the average ratio. The causes of visual impairment or blindness are both climatic and hygienic: dust, wind, high ultra-violet light radiation, soot in houses caused by heating with coal and/or yak dung, and lack of vitamin A at an early age. Inadequate medical care also plays a role. Cataracts are widespread. Indeed governmental and private organizations have set up eye-camps where medical surgery is being performed and local doctors are taught to do the procedure. However, there is a large group of blind people that can't be helped this way. For this group of people the Project for the Blind, Tibet was founded.

・Project for the Blind, Tibet:内容
0. ラサの盲学校(1998→)
1. 視覚障害児向けの教材づくり
2. re-integration project 地方の学校の備品の整備,教材,紙など
3. 職業訓練

・Project for the Blind, Japan:
2001夏 ホームページの日本語訳 
2001秋 募金の開始(0,3+諸経費)
2002  職業訓練の開始(日本人鍼灸師の派遣)
2003 職業訓練(チベット人教師の研修留学)
協力メンバー 鍼灸師(障害学研究会にも出席された戸塚辰永さん含),チベット滞在日本人,チベット研究家など.
協力団体 ICB(財団法人 全国視覚障害者)

・興味深い点:
「IL運動的な発想からはじまっている」ということ
〈以前〉盲学校以前は,家にいるか普通校
〈今〉「自立生活」を口にする盲学校の職員
〈今後〉「現代化」・「西部大開発」(1999→)の一環としての中国政府による盲学校設立予定

・チベット医学
政治と医学:国家資格化されるチベット医師(1999→)
「祖傳」(伝統的な医師の家系)の存在は保留されている.
盲人の排除:チベット医大に入学できないため,四川省成都にある盲人按摩学校で学び,中国流按摩の免許を取る(視覚障害者はチベット医師の免許が取れない).ラサの中心地に政府がたてた盲人按摩診療センターがあるが,そこの医師も成都で学んだ.

【質疑応答】(以下,質問者は発言順にアルファベットで表記)
(A)ホームページはまだできない?
(三島)これから取り組む.

(B)チベットの盲学校は高卒以上の教育なのか?
(三島)6-14歳まで,幅がある.2年間(1セメスター4カ月くらい.それを4セメスターで修了),宿舎生活をしながら盲学校で勉強し,地元の学校に通う予定.そのためにプロジェクト1や2がある.それに加えて年齢を特定しない職業訓練センター設立の動きもある.

(C)「IL運動的な発想」とは?盲学校を自立生活センターのような障害者運動の拠点としていくということか?チベット解放運動との関係は?
(三島)「施設化」や「近代化」,国の事業に対抗する形で出てきたというのではなく,まず「IL運動的な発想」が先にあって順序が逆ということに興味を持った.解放運動には直接荷担していない.

(D)学校内の使用言語は?
(三島)まずチベット語の点字を教えるが,教材がないので北京語の点字を教えて,さらに英語の点字を教える.2年で三つの言語を学ぶ.チベット語の中の方言の問題もある.チベット語しか話さない教員もいる.

(E)教員の点字能力は?識字率は?
(三島)質問しづらかったのでよくわからない.識字率は,子どもには一から教えている.健常者でも学校に行っていない人は多い.


UP: 20030904 REV: 20050629, 0701, 20080626, 20101016, 23, 26
子どもの権利/児童虐待  ◇障害学  ◇WHO 
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