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加納 実紀代

かのう・みきよ
https://twitter.com/ikuta1665/
1940-2019

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last update:20190310

■目次

訃報/追悼  新着/新刊  ◇研究テーマ  ◇略歴
『ジェンダー研究を継承する』インタビュー
市民講座・講演・ブックトーク
ドキュメンタリー映画『何を怖れる――フェミニズムを生きた女たち』
書評・エッセイ・自著解題・脱原発  ◇研究業績  ◇引用

■訃報/追悼

◆2019/02/25 「加納実紀代さん追悼」『Women's Action Network』
 「加納さんは、『銃後史』の創始者のおひとり。加害と被害の重層性に着目して女性の戦争責任を問い、現実を多元的・複眼的に見ることの大切さを教えてくださいました。」
 https://wan.or.jp/article/show/8253
◆2019/02/23 「加納実紀代さん死去 78歳 女性史研究家『銃後史ノート』」『毎日新聞』
 「加納実紀代(かのう・みきよ=女性史研究家、元敬和学園大特任教授)さん。78歳。22日、膵臓がんのため死去。本人の遺志で葬儀は行わない。」
 https://mainichi.jp/articles/20190223/k00/00m/040/181000c

■新着/新刊

◆2019/01/25 https://twitter.com/ikuta1665/status/1088611999674597376
「そういえば、昨秋、40年の軌跡を『「銃後史」をあるく』として上梓。¥3000+税もするので、図書館にでも注文してくださると嬉しい。書影と短い紹介添付します。」(加納実紀代さんご本人のツイート)
◆2019/02/19 「特集ワイド 女性史研究家・加納実紀代さんからのメッセージ 戦中と重なる印象戦略」『毎日新聞』東京夕刊(会員限定有料記事)
 「〈誰もが迎える人生の「最期」に向き合うことになりました〉。昨年11月に刊行された『「銃後史」をあるく』(インパクト出版会)に挟まれたメッセージには、こんな一文があった。著者は、戦時の女性史を研究してきた加納実紀代さん(78)。闘病生活の中、何を今の世に問うているかを知りたくて、川崎市の自宅を訪ねた。【井田純】」
 https://mainichi.jp/articles/20190219/dde/012/040/006000c

◆加納 実紀代 20181101 『「銃後史」をあるく』,インパクト出版会,505p.  ISBN-10: 4755402905 ISBN-13: 978-4755402906 ¥3000+税  [amazon][kinokuniya] ※ f03
『「銃後史」をあるく』
■内容
戦争は女を“解放”したか。戦前・戦後をつらぬく被害と加害。

■研究テーマ

日本の女性史、女性と戦争、女性と天皇制、女性と労働

■略歴

1940年7月、日本統治下の京城(現ソウル)に生まれる。1976年より「女たちの現在(いま)を問う会」会員として、1996年までに『銃後史ノート』10巻(JCA出版)、『銃後史ノート戦後篇』8巻(インパクト出版会)を刊行。2002年から2011年まで、敬和学園大学特任教授を務める。
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■『ジェンダー研究を継承する』インタビュー

◆加納 実紀代
 http://gender.soc.hit-u.ac.jp/sentanken14/inheritingGS_kanohm.html
◆『ジェンダー研究を継承する』アーカイブ特設サイト
 http://gender.soc.hit-u.ac.jp/sentanken14/
◆ジェンダー社会科学研究センター
 http://gender.soc.hit-u.ac.jp/

◆佐藤 文香・伊藤 るり 編 20171010 『ジェンダー研究を継承する』,人文書院,524p.  ISBN-10: 4409241192 ISBN-13: 978-4409241196  ¥4800+税  [amazon][kinokuniya] ※ f03
『ジェンダー研究を継承する』
■内容
ジェンダー研究の「パイオニア」たちは、どのように学問の道を志し、課題を探究してきたのか。研究中の困難や研究への思い、運動や政治との関係も絡め、後続世代が先達21人に果敢に問う。世代や領域を横断する対話を通じて研究の根幹を継承し、現代的課題を見出すに至る、類例なきインタビュー集。
原 ひろ子井上 輝子金井 淑子上野 千鶴子江原 由美子伊藤 公雄、木本 喜美子、勝方=稲福 恵子、鄭 暎惠、もろさわ ようこ、伊藤 康子、加納 実紀代、西川 祐子、有賀 夏紀、荻野 美穂、宮城 晴美、金 富子、坂元 ひろ子、鹿野 政直、池上 千寿子、村瀬 幸浩

■編者略歴
佐藤 文香(さとう・ふみか)
1972年生。慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科博士課程修了。博士(学術)。一橋大学大学院社会学研究科教授。専門はジェンダー研究、軍事・戦争とジェンダーの社会学。主な業績に『軍事組織とジェンダー――自衛隊の女性たち』(慶應義塾大学出版会、2004年)、“A Camouflaged Military: Japan's Self-Defense Forces and Globalized Gender Mainstreaming," The Asia-Pacific Journal, 10-36-3 (September 2012)、「ジェンダーの視点から見る戦争・軍隊の社会学」福間 良明・野上 元・蘭 信三・石原 俊 編『戦争社会学の構想――制度・体験・メディア』(勉誠出版、2013年)、翻訳にシンシア・エンロー/上野 千鶴子 監訳『策略――女性を軍事化する国際政治』(訳、岩波書店、2006年)、メアリー・ルイーズ・ロバーツ/西川 美樹 訳『兵士とセックス――第二次世界大戦下のフランスで米兵は何をしたのか?』(監訳、明石書店、2015年)など。

伊藤 るり(いとう・るり)
1954年生。フランス社会科学高等学院社会学専攻博士課程修了(社会学博士)。一橋大学大学院社会学研究科教授。専門は国際社会学、国際移民とグローバリゼーションのジェンダー分析。主な業績に『国際移動と〈連鎖するジェンダー〉――再生産領域のグローバル化』(共編著、作品社、2008年)、『モダンガールと植民地的近代――東アジアにおける帝国・資本・ジェンダー』(共編著、岩波書店、2010年)、天野 正子・伊藤 公雄・伊藤 るり・井上 輝子・上野 千鶴子・江原 由美子・大沢 真理・加納 実紀代 編集委員/斉藤 美奈子 編集協力 編『新編 日本のフェミニズム9 グローバリゼーション』(編著、岩波書店、2011年)、“Negotiating Partial Citizenship under Neoliberalism: Regularization Struggles among Filipino Domestic Workers in France (2008-2012)," International Journal of Japanese Sociology (March, 2016)など。
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■市民講座・講演・ブックトーク

■シビル市民講座「加納実紀代さんと読む『戦争は女の顔をしていない』」
◇2018/01/29 第1回「社会主義は女性を解放したか?」
 https://wan.or.jp/article/show/7657
◇2018/02/04 第2回「戦争はなぜ女の顔をしていないか――戦争がジェンダーを構築した?」
 https://wan.or.jp/article/show/7666
◇2018/02/18 第3回「なにが書かれ、なにが書かれていないか?」
 https://wan.or.jp/article/show/7682

■講演・メッセージ
◇2016/02/15 基調講演「戦後70年――平和の礎としての女性史を」第12回全国女性史研究交流のつどいin岩手
 https://wan.or.jp/article/show/6493
◇2015/03/10 講演会「脱原発の論理――放射能障害を越えて」
 https://wan.or.jp/article/show/4153
◇2015/04/25 メッセージ「第34回山川菊栄賞贈呈式」
 https://wan.or.jp/article/show/4157

■ブックトーク
◇2017/12/03 ブックトーク「シリーズミニコミから学ぶI『銃後史ノート』編 こうして戦争は始まる――孫世代が出会う銃後の女たち」
 https://wan.or.jp/article/show/7574
◇2016/11/24 和光大学ジェンダーフォーラム公開ブックトーク「高群逸枝と母性主義」
 https://wan.or.jp/article/show/6959
◇2015/02/05 ブックトーク映像館「新編日本のフェミニズム第10巻『女性史・ジェンダー史』」
 https://wan.or.jp/article/show/4945
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■ドキュメンタリー映画『何を怖れる――フェミニズムを生きた女たち』

◆ドキュメンタリー映画『何を怖れる――フェミニズムを生きた女たち』Website
 http://feminism-documentary.com/
◆加納 実紀代
 http://feminism-documentary.com/interviewees/kanoumikiyo/

◆ドキュメンタリー映画『何を怖れる――フェミニズムを生きた女たち』Twitter
 https://twitter.com/naniwoosoreru/
◆ドキュメンタリー映画『何を怖れる――フェミニズムを生きた女たち』Facebook
 https://www.facebook.com/naniwoosoreru/

◆松井 久子 編 20141015 『何を怖れる――フェミニズムを生きた女たち』,岩波書店,204p  ISBN-10:4000241710 ISBN-13: 978-4000241717 \1400+tax  [amazon][kinokuniya] ※ f03
『何を怖れる――フェミニズムを生きた女たち』
■内容
1970年のウーマン・リブ誕生から40数年。第一世代として、批判や攻撃をものともせず、最前線で活躍してきた田中美津米津知子、滝石典子、井上輝子上野千鶴子樋口恵子、加納実紀代、池田恵理子、高里鈴代、中西豊子、田中喜美子、桜井陽子の12人が、自らの人生とフェミニズムへの思いを語った貴重な同時代史。編者が撮影した同名の映画に収めきれなかったインタビューを全面的に活字化!
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■書評・エッセイ・自著解題・脱原発

◆2018/06/06 書評「孫世代がひらくリブの新次元――柳原恵著『〈化外〉のフェミニズム 岩手・麗ら舎読書会の〈おなご〉たち』」
 https://wan.or.jp/article/show/7927
◆2018/01/29 エッセイ「銃後の女たち――戦争のリアル孫世代に」「風の案内人」『新潟日報』2018年1月6日
 https://wan.or.jp/article/show/7658
◆2014/09/11 エッセイ「女たちの現在と『銃後の女』――手作業の史料集め、手づくりの機関誌」
 https://wan.or.jp/article/show/1512
◆2013/05/14 自著解題「加納実紀代『ヒロシマとフクシマのあいだ――ジェンダーの視点から』」
 https://wan.or.jp/article/show/1245

◆2011/08/28 「WAN的脱原発 12 ヒロシマとフクシマのあいだ 1」
 https://wan.or.jp/article/show/3328
◆2011/08/31 「WAN的脱原発 13 ヒロシマとフクシマのあいだ 2」
 https://wan.or.jp/article/show/3330
◆2011/09/03 「WAN的脱原発 14 ヒロシマとフクシマのあいだ 3」
 https://wan.or.jp/article/show/3333
◆2011/09/06 「WAN的脱原発 15 ヒロシマとフクシマのあいだ 4」
 https://wan.or.jp/article/show/3337
◆2011/09/09 「WAN的脱原発 16 ヒロシマとフクシマのあいだ 5」
 https://wan.or.jp/article/show/3338
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■研究業績

[2010]
◆加納 実紀代 20181101 『「銃後史」をあるく』インパクト出版会,505p.  ISBN-10: 4755402905 ISBN-13: 978-4755402906 ¥3000+税  [amazon][kinokuniya] f03

[2000]

[1990]
◆加納 実紀代 19960410 「売春は「悪」か――売春をめぐる言説の過去・現在」,長谷川 啓・橋本 泰子 編 19960410 『現代女性学の探究――二十一世紀にむけて共生時代を生きぬくキーワード』,双文社,159p.
◆加納 実紀代 編 19950400 『ニュー・フェミニズム・レビュー6 母性ファシズム――母なる自然の誘惑』学陽書房. 1600
◆加納 実紀代 19930601 「日本のフェミニズムの危うさを覚える」(インタヴュー)『法学セミナー』38-06(462):001-003 ※COPY
◆加納 実紀代 19920330 「戦争とポルノグラフィー――言論統制下の阿部定事件」『ニュー・フェミニズム・レビュー』03:160-171. ※/千葉社5011-3共通
◆加納 実紀代 19910101 「私の「社縁総撤退論」その後」『新しい家庭科We』1991-01.
 →小倉 利丸・大橋由香子 編[1991:254-260] ※ *r
◆加納 実紀代 19910930 「「母性」の誕生と天皇制」原 ひろ子・館 かおる編[1991:089-094]*
原 ひろ子・館 かおる 編 19910930 『母性から次世代育成力へ――産み育てる社会のために』,新曜社,355p. 2884 ※

小倉 利丸大橋 由香子 編 19910911 『働く/働かないフェミニズム――家事労働と賃労働の呪縛?!』,青弓社.

◆加納 実紀代 19910911 「労働の意味をとりもどしたい」(インタヴュー)
 →小倉 利丸・大橋 由香子 編[1991:125-143] ※/千葉社5068共通 *r
◆加納 実紀代・小倉 利丸 19910911 「自分にとってどっちがマシか――討論・それでも残る「総撤退論」への疑問をぶつける」小倉 利丸・大橋 由香子 編[1991:144-159] ※/千葉社5068共通 *r
◆加納 実紀代 編 19901215 『自我の彼方へ――近代を超えるフェミニズム』社会評論社,思想の海へ「解放と変革」 22,317p. 2600 三鷹

[1980]
◆加納 実紀代 19881225 「天皇制って外からの価値だから腹が立つ」(インタビュー 聞き手:佐野利男)『福祉労働』41:04-07 ※
◆加納 実紀代 19881210 「「新しい女」の誕生から戦後までの軌跡」『別冊宝島』085:060-069 ※ *r
◆加納 実紀代 19870101 『女たちの〈銃後〉』,筑摩書房.
◆加納 実紀代 19861220 「なぜ「社縁社会からの総撤退」か」『日本婦人問題懇話会会報』45.
 →小倉 利丸・大橋 由香子 編[1991:203-218] ※ *r
◆加納 実紀代 19860131 「交換価値から使用価値へ」社会主義理論フォーラム 編[1986:071-083] *r
*社会主義理論フォーラム 編 19860131 『挑戦するフェミニズム』,社会評論社,231p. 1600
◆加納 実紀代 19851101 「社縁社会からの総撤退を――具体的解放戦略を提起する」,『新地平』1985-11.
 →小倉 利丸・大橋 由香子 編[1991:162-185] ※ *r
◆加納 実紀代 19850626 「働くことの意義の問い直しが豊かな国の労働運動再生の道」,『月刊総評』331(1985-07):018-019.(総評に期待する) ※COPY *r

[1970]
◆加納 実紀代 197907 『女性と天皇制』,思想の科学社. 1700 *

※は生存学書庫に所蔵。*は立岩のデータベースに保有。ほか多数。
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■引用

◆加納 実紀代 19851101 「社縁社会からの総撤退を――具体的解放戦略を提起する」,『新地平』1985-11.
 →小倉 利丸・大橋 由香子 編[1991:162-185] ※ *r
小倉 利丸大橋 由香子 編 19910911 『働く/働かないフェミニズム――家事労働と賃労働の呪縛?!』,青弓社.

 「構造不況以後、資本の経営戦略の中心は「付加価値による差別化」である。つまり、商品の使用価値、基本的有用<0178<性とは無縁なデザインやファッンション性によって他の商品との差別化をはかり、「消費者の多様なニーズ」にこたえようというわけだ。それによって交換価値と使用価値の乖離はますます大きくなる。
 労働における疎外の昂進は、ハイテク化といった技術革新の結果だけでなく、生産物そのものが使用価値のみえない付加価値的なものになりつつあることにも大きな原因がある。
 したがって私の解放戦略は、まず女たちが社縁社会から総撤退することである。家庭に戻って火事・育児にいそしむためではもちろんない。マイホームの枠をこえた住縁・知縁のネットワークで、使用価値のある仕事を作り出すためだ。
 男ではなく、まず女が撤退する理由は簡単だ。ダブル・インカムを前提にしたとき、いまの日本では妻の家計簿寄与率はまだまだ低いからだ。つまり男が撤退すればたちまちオマンマの食い上げになるが、稼ぎの少ない女の場合は、幸か不幸か生活の切り下げですむことが多い。
 使用価値のある仕事をつくり出すといっても容易なことではないし、たとえつくり出せてもこの資本主義社会ではかなり厳しい状況を覚悟しなければならない。男たちには気の毒だが、いましばらく疎外に満ちた交換価値の世界で働いてもらって、女たちの仕事の下支えをしてもらおうというわけだ。」(加納[1985→1991:178-179])


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*増補:北村 健太郎
REV:..20060710, 20190226, 0310
フェミニズム (feminism)  ◇女性と労働  ◇歴史記述  ◇歴史・年表  ◇WHO

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