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かわしま・こういちろう ◆https://academy.meiji.jp/shop/commodity_param/ctc/20/shc/0/cmc/07120001/backURL/+shop+mainより 川島 孝一郎 (カワシマコウイチロウ) 仙台往診クリニック院長 1954年山形県酒田市生まれ。北里大学医学部、東北大学医学部大学院卒業、東北大学情報科学研究科修了。医学博士。酒田市立病院等勤務、1996年在宅医療専門の診療所「仙台往診クリニック」開業。東北大学医学部臨床教授、東北大学サイクロトロン・ラジオアイソトープセンター研究教授。日本在宅医学会幹事、NPO在宅ケアを支える診療所・市民全国ネットワーク理事、日本プライマリ・ケア学会評議員、厚生労働省「在宅療法の普及及び技術評価に係る調査」実施委員会委員、厚生労働省「終末期医療に関するガイドライン策定検討会」委員。 ◆20080410 「こんなになってまで生きることの意味」,上野他編[2008]* *上野 千鶴子・大熊 由紀子・大沢 真理・神野 直彦・副田 義也 編 20080410 『ケアという思想』,岩波書店,ケアその思想と実践1,249p. ISBN-10: 4000281216 ISBN-13: 978-4000281218 2310 [amazon]/[kinokuniya] ※ c04. ◆NHK 「患者が自宅で過ごすには〜ある往診専門医の取り組み〜」 2005年5月5日(木)・8月11日(木) http://www.nhk.or.jp/heart-net/fnet/arch/thu/50505.html 「もしあなたが重い病を経て寝たきりになってしまったら、あるいは、もう治療の手だてがなくなってしまったとしたら、どのように残された限られた日々を過ごしたいとお考えになるでしょうか。長年暮らした自宅で、愛する家族に囲まれて過ごしたいと思う人も多いと思います。 きょうは、全国でも珍しい往診専門の医師の活動を通し、在宅医療の現状と課題を探ります。 「今後の終末期医療の在り方」より (2004年7月 厚生労働省) Q:自宅で最後まで療養できますか? A:医師の52%、一般の66%が、「実現は困難」 ※現実に、高齢者の8割は病院で亡くなっている。 患者が自宅で過ごすには 宮城県仙台市の医師、川島孝一郎さん(50歳)は、全国でも珍しい往診専門の医師として、毎日10軒ほどのお宅を回っています。その際、「患者の生活にとけ込みたい」と、白衣は着ません。 この日訪れたのは、昨年5月から週に2〜3度足を運んでいるという末期ガンの患者、今井照さん(76歳)のお宅です。ご主人の信夫さん(80歳)と2人暮らしをしている照さんは、4年前、肝臓ガンと診断され手術。しかし、ガンが転移し、昨年春には「余命3か月」と言われました。 在宅で病状が安定し、笑顔が戻ったという照さん。今では川島さんに冗談を言うこともたびたびです。この日も、尿の管を取り換えている川島さんに対して 照: 先生。頑張れ、ほら。 川島: 慰められる医者(笑)。 照さんが在宅療養を始めたころ、心労から夫の信夫さんも脳こうそくで倒れてしまいました。今、川島さんのアドバイスを受け、家事や介護はヘルパーに依頼しています。 去年、退院する時、ホスピスを勧められた照さんですが、「どうせ治らないなら自宅で死にたい」と、川島さんを紹介してもらいました。川島さんは年じゅう無休、24時間対応で照さんを支えています。照さんが急に発熱などした場合、夜中でも川島さんは往診に来てくれます。いつでも先生が来てくれる。その安心感が在宅で療養する不安を解消しています。 自分がしんどい時に、スッと来てくれることですよね。安心感は。(今井照さん) しかし、川島さんのように24時間対応している医師は少ないのが現状です。去年7月に厚生労働省から出された報告書によると、「自宅で最後まで療養できない理由」として、医師の54%、一般の人の57%が、「症状が急変した時の対応に不安である」と答えています。 川島さんはどのようにして24時間対応の診療体制をつくっているのでしょうか。 川島さんは全国でも珍しい往診専門医です。外来の診察は行っていません。患者は現在180人、その多くが重症の病気を抱えています。往診しない日でも病状の変化をチェックするため、毎日、患者の家から症状を記したファクスが届きます。 スタッフは医師4名、看護師4名。いつ、誰から緊急に呼び出しがかかるかわからないため、スタッフ全員が情報を共有することが必要です。朝のミーティングでは、その日定期訪問する患者の症状を全員で確認します。 患者の家には夜間の担当医と携帯電話番号も伝えており、24時間いつでも駆けつける体制をとっています。 クリニックを始めてから1,000人以上の在宅医療を行ってきました。その皆さんに、何が一番安心かを伺ったら、「先生が24時間365日、いつでも対応していること」とおっしゃいます。「緊急の場合にはいつでも医師が往診しますよ」という体制をとってさえすれば、医師の行く所はどこでも、居宅でさえも医療がなされる場になります。(川島孝一郎さん) 末期のガン患者にとってもうひとつ重要なのが、痛みを和らげる治療です。 2年前、ガンの夫を川島さんの往診を受けながらみとった今井京子さんは、これまで2回の肝臓ガン手術を受けた実の父親、羽田栄蔵さん(88歳)を、ことし1月から在宅で介護しています。 3年前、京子さんの夫、憲一さん(享年56歳)が、ガンと診断された時には、すでに全身に転移が進み、「余命3か月」と言われました。 川島さんは、憲一さんをみとるにあたって、「痛みを和らげる」ということに何よりも気を遣いました。ガン患者は、時に耐えられないほどの痛みを感じると言います。憲一さんは、痛み止めの薬の副作用で意識が薄れることもありました。「意識を保ちたい」という憲一さんの希望をかなえるため、川島さんは薬の量を微妙に調節しました。 初孫の諒華ちゃんの成長ぶりを見ることが何よりの楽しみだったという憲一さんは、痛みをほとんど訴えることなく、およそ半年間、穏やかな日々を過ごしました。 家族全員一人一人が、主人との時間を持つことができました。わたしの知らないところで娘と主人、息子と主人の時間があって、それぞれにそれぞれの思い出ができたんじゃないかしら。6か月間、お互いがもう一度家族のあり方を見直しながら暮らしたような気がします。(今井京子さん) 厚生労働省の調査では、ガンの痛みを和らげる世界的な標準になっている治療法について、「内容をよく知っている」と答えた医師は15%、逆に「知らない」と答えた医師は26%もいます。 痛みを緩和する治療法を知らない医師の多いことが、在宅でのみとりを妨げる1つの要因となっています。 「みとり」には、ご本人の苦痛を緩和できるということが第一に求めらます。治す医療ではなくて、苦しみの緩和が十分にできるということが、われわれにとっては必要なことです。(川島孝一郎さん)」 UP:20080327 REV:20080329,0421 ◇WHO |