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稲葉 振一郎
いなば・しんいちろう
http://www.meijigakuin.ac.jp/~inaba/


このHP経由で購入していただけたら感謝
<岡山大学 経済学部 応用経済学講座 助教授
→200104〜明治学院大学

1963年11月6日生

 ※以下,もっと詳しくは,上記ホームページを,是非,御覧下さい。

●新着

◆2006/03/11 対談:稲葉振一郎氏・立岩真也
 13:30〜 阪急梅田駅「阪急ターミナルスクエア」17階 共催:紀伊国屋書店
 http://www.kinokuniya.co.jp/04f/d03/osaka/01event.htm


◆20041123 「書評:ALS――不動の身体と息する機械』
 稲葉振一郎のインタラクティヴ読書ノート・別館
 http://www.meijigakuin.ac.jp/~inaba/books/books.htm

◆稲葉 振一郎 20040122 『経済学という教養』,東洋経済新報社,301p. ISBN:449239423 2100 [boople][amazon] ※,

◆20050303 『オタクの遺伝子』,太田出版,349p. ISBN: 4872338693 1955 [boople][amazon] ※

出版社/著者からの内容紹介
オタクの楽園は、本当に不毛の荒野なのか?
『ナウシカ解読』で明晰な宮崎駿論を展開した著者が、日本で2番目にオタクの心がわかっているまんが家(by岡田斗司夫)長谷川裕一を中心に、鉄腕アトム、鉄人28号からガンダム、エヴァンゲリオンにいたるオタクの遺伝子=SFの変容と可能性を描く、壮大な長谷川裕一&SF論。
「オタク的快楽が、ある種常識的な人々に怖気をふるわせる理由は、その人工物や虚構への耽溺でしょう。(中略)しかし本当に人工物、そして虚構とは、何も生み出さない不毛なものなのでしょうか? そして人工物と虚構で埋め尽くされたオタクの楽園には、本当に「外」が存在しないのでしょうか? 本書のテーマは、実はそういうことです。オタクの楽園は本当に不毛の荒野、管理された箱庭、ポルノグラフィックなディズニーランドでしかないのか――ということです。その問題について考えるために、オタクの原点であるSFについて、いま一度考えてみよう、という作業の、とりあえずの最初の一歩です。――稲葉振一郎「はじめに」より

出版社からのコメント
従来、「美少女」というタームで語られることが多かったオタク論に対し、SFこそ、オタクの遺伝子であったというもう一つのオタク論の主張であり、いまや「動物的」と呼ばれるようになってしまったオタクの可能性を探ったのが本書です。
その際に、著者が取った戦略は、オタキング・岡田斗司夫をして「日本で2番目にオタクの心が分かっているまんが家」と言わしめた長谷川裕一との対話を通じて、日本のオタク文化の系譜を検証するという手法です。
長谷川裕一というまんが家は、オタク第一世代であり、SFへの耽溺を出自に持ち、その作品において、ロボットと人間という問題では手塚治虫の、ユートピアという問題では宮崎駿の、宇宙観という問題では富野由悠季の、美少女という問題では吾妻ひでおの、いわばオタク文化の先達の遺産を継承し、展開している稀有な存在です。また特撮に関する評論、ゲーム《スーパーロボット大戦》への関与など、オタク文化全般を横断する活動でも知られています。
もちろん、長谷川裕一を知らなくても読めるように、詳細な注、年表、長谷川作品の解題もつけてあります。
オタクの楽園の「外」の光景を見るためにも一読をお勧めします。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
稲葉 振一郎
1963年生。86年一橋大学社会学部卒業。92年東京大学大学院経済学研究科単位取得退学。岡山大学経済学部講師、助教授等を経て、2001年より明治学院大学社会学部助教授(社会倫理学)

目次
はじめに オタクの楽園は不毛の荒野か? by稲葉振一郎
第1章 オタクの遺伝子としてのSF 長谷川裕一vs稲葉振一郎
第2章 マルチバースのビメイダー――長谷川裕一試論 by稲葉振一郎
第3章 長谷川裕一作品解題+オタク史年表
あとがき 素材のつぶやき by長谷川裕一

◆稲葉 振一郎 20050910 『「資本」論』,ちくま新書,304p. ISBN: 4480062645 993 [boople][amazon] ※,

内容(「BOOK」データベースより)
「私的所有」が制度化され、市場経済が発展し、資本主義の秩序が支配する世界は、それ以前の「自然」な状態よりも、おおむね有益である。だがそうした世界は不平等や労働疎外をも生みだす。それでもなお、私たちはこの世界に踏みとどまるべきであり、所有も市場も捨て去ってはならない。本書はその根拠を示し、無産者であれ難民であれ「持たざる者=剥き出しの生」として扱われることがないよう、「労働力=人的資本」の所有者として見なすべきことを提唱する。「所有」「市場」「資本」等の重要概念を根本から考察した末に示されるこうした論点は、これからの社会を考える上で示唆に富む。
内容(「MARC」データベースより)
資本主義の秩序が支配する世界は、不平等や労働疎外をも生みだす。それでもなお、私たちはこの世界に踏み留まるべきであり、所有も市場も捨て去ってはならない。その根拠を示し、所有・市場・資本等の重要概念を根本から考察。

目次

プロローグ 自然状態からの社会契約
1 「所有」論
2 「市場」論
3 「資本」論
4 「人的資本」論
エピローグ 法人、ロボット、サイボーグ―資本主義の未来

◆稲葉 振一郎・松尾 匡・吉原 直毅 20060327 『マルクスの使いみち』,太田出版,272p. ISBN: 4778310101 1890 [boople][amazon] ※,


 
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◆19991005 「自由主義の隘路――『リベラリズムの存在証明』の余白に」
 上:『思想』904(1999-10):095-108

●単著

◆『ナウシカ解読 ユートピアの臨界』窓社(1996)
 *本書の録音図書版(本田尚子氏朗読、90分テープ全6巻)がご利用になれます。詳しくは横浜市中央図書館(tel045-262-7341)サービス課 障害者サービス担当 までお問い合わせ下さい。横浜市外の方でも、お近くの点字図書館、ないし障害者サービスを行っている公共図書館を通じての相互貸借によって利用できるそうです。

◆19990708 『リベラリズムの存在証明』
 紀伊國屋書店,430p.,4200円

 *「自由・自由主義」のファイルに引用

 第1章 リベラルな制度の検討
 第2章 「私」の固有性とはなにか
 第3章 リベラルな制度における権力
 第4章 自由主義の思想史――第一の屈曲
 第5章 第二の屈曲――進化論的思考を超えて
 第6章 最小国家論の可能性と限界
 第7章 リベラリズムは悪に耐えうるか
 第8章 悪の神話化を超えて

◇第1章 リベラルな制度の検討

 一 「特段の理由なくして差別しない」
 二 制度の境界
 三 制度はどのようにして存立するか
 四 洗練された無関心

◇第2章 「私」の固有性とはなにか

「……リベラルな立場と共同体の対立は、正義と善との対立と言うよりは、尊厳の座として個人を重視するか共同体を重視するか、である。」(p.49)

◇第3章 リベラルな制度における権力

◇第4章 自由主義の思想史――第一の屈曲

◇第5章 第二の屈曲――進化論的思考を超えて

◇第6章 最小国家論の可能性と限界

 一 『アナーキー・国家・ユートピア』 221
 二 最小国家論の検証(一)「見えざる手」による移行 238
 三 最小国家論の検証(二)拡張国家への移行の正当化 247
 四 平等主義と人格 271

 「ノージックは超最小国家までは「みえざる手」過程、すなわち、人々の間の自発的な相互行為、市場的交換の過程の結果として生じうる、と考えている。そしてそこから最小国家への移行は、道徳的に要請されるのである。支配的保護機関が領域内の暴力行使の事実上の独占に達した結果、自力救済を行なえなくなった独立人に対して、賠償措置が講じられねばならず、そのもっとも適切な手段が独立人に対する保護差の提供である、というわけである。こうした賠償措置は独立人の侵害された権利を回復し、かつ超最小国家のメンバーの権利を侵害することもないため、その超最小国家から最小国家への移行は道徳的に正当化される。
 ……
 しかし私は、まず支配的保護機関から超最小国家への移行が「見えざる手」過程として起こりうるか、について疑問を抱く。さらに、もし仮にそれが「見えざる手」過程としては起こらないのだとしたら、その移行が道徳的正当化が可能かどうかが別の問題として論じられなければならないことになるが、それについても疑念を抱いている。」(稲葉[1999:241])

 「…ある保護機関が勝利し、支配的な地位を獲得したとたん、独立人たちは自衛権の行使を抑止されてしまうのだが、この機関の以前からの顧客たちもまた、単に他の保護機関に乗り換える機会のみならず独立人になる機会をも喪失し、保護機関に対する交渉力を失ってしまうことになる。
 このような問題に対処するルートはおそらくただ一つしかない。移住の自由を認めることである。」(p.245)

 「以上の考察の結論としては、ノージックの主張とは異なり、厳密な意味で最小国家は「みえざる手」によって形成されうることになる。もし仮に自力救済の禁止への賠償が保護サービスの提供によってよくなされうるのだとしたら、それは誰の権利も侵害することのない過程であると言える。ただしそのためには、複数の国家の併存と個人の移住の自由が前提となっていなければならない。」(p.246)

 「ナショナル・ミニマムを具体的にどこに、どうやって設定するか、という問題が残っている」(p.270)

◇第7章 リベラリズムは悪に耐えうるか

 一 ルサンチマン問題
 二 歴史原理の限界
 三 リベラルな道徳の困難

 「…自由尊重主義的な権利本位的道徳それ自体は、特定の生のスタイルを指定し、強制するものではなく、それを生み出すものでもなく、ただ、自然に事実として生成してくる個人の唯一無二性を尊重するがゆえに、その唯一無二性の内実を構成するさまざまな生のスタイルの尊厳を擁護するだけであり、それゆえ個々の特定の生のスタイルをではなく、生のスタイルの多様性を支える社会制度に肩入れするのである。ところが、この権利本位的道徳が以上のような機制を通じて、特定の生のスタイルを正しいもの、他の特定の生のスタイルを悪いものと断じ、ある特定の生のスタイルに肩入れしてそれへと人々を強制していくものへと変容していくのである。」(p.295)

★  「……ハイエクは、社会主義や福祉国家主義の根底にある平等主義は、嫉妬という感情に根ざすものであって道徳的に正当化できない、と論じる。そしてノージックもまた同趣旨の議論を提示している。ローカルな組織や共同体にあってはこの種の平等主義は、成員間のある程度の同質性を前提とする限りにおいて許容されるが、「偉大な社会」において平等主義を追求することは、個々人の間の差異、唯一無二性の否定につながる、とハイエクは論じる。それはそれぞれの個人がそれぞれに唯一無二の存在である、という事実を受け入れられない心弱さ、それに基づく弱者の強者への嫉妬を正当化する思想に他ならないのだ、と。
 彼らによれば、国家はこのようなローカルな組織や共同体を超えた「偉大な社会」のルールの擁護者でなければならないから、平等主義を政策理念として採用してはならない。つまり、国家による経済的再分配政策としては、ただ最低限の生存の保障のみが正当化され、累進課税などによる積極的な再分配は正当化されない。福祉国家主義や社会主義は、、ミニマムの保障の域を超えた平等主義的再分配を求めるが、それは嫉妬に基づく根拠なき復讐心の発露に他ならない。(p.298)
 しかしながら前章以来の議論を踏まえるならば、以上のハイエク的、そして本来のノージック的立論がことの半面しか見ていないことが容易にわかる。第一に、ミニマムの生活水準というものは自明ではない。それゆえ、ミニマムの生活保障と、ミニマムの保障の域を超えた再分配とを適切に識別する方法もない。さらにこのミニマムの水準自体が、本章で考えてきたような交渉のプロセスによって決定されたものであるとしたら、それが「真」のミニマムではなく、ミニマムの域を逸脱した平等主義的再分配である、との強者(富者)による批判は、それ自体根拠なき復讐心の発動、ルサンチマンに他ならないのである。
 ……ハイエクの示唆によって、同じ道徳を共有していない他人を、同じ道徳の拘束を受けた仲間と錯覚し、ルール破りの咎を以て責める、という現象としてルサンチマンを理解することができる。」(稲葉[1999:298-299])

◇第8章 悪の神話化を超えて


 

■共著

◆中西洋・京極高宣編著『福祉士の待遇条件』
 第一法規(1990)
◆川本・須藤・水谷・鷲田編『マイクロ・エシックス』
 昭和堂(1993)

●論文

◆「アダム・スミスと「労働問題」のパラダイム T・U」
 『経済評論』第38巻第6号、第7号 (1989)
◆「高齢者の「生きがい就労」をめぐる原理的考察」
 『月刊福祉』第75巻第1号(1992)
◆「市民社会論・序説」
 『季刊窓』11号(1992)
◆「労使関係史から労使関係論へ」
 http://www.e.okayama-u.ac.jp/~sinaba/rousi_.htm
 『経済評論』第41巻第10号(1992)
◆「貧民問題をめぐるスミスとヘーゲル T・U・V」
 『岡山大学経済学会雑誌』第25巻第3号、第4号、第26巻第1号(1994)
◆「日本型企業社会と市場の論理」
 社会政策叢書第18集『日本型企業社会と社会政策』啓文社(1994)
◆「ナウシカあるいは旅するユートピア ロバート・ノージック、笠井潔、そして宮崎駿」
 http://www.e.okayama-u.ac.jp/~sinaba/nou.htm
 『季刊窓』第22号(1994)
◆「サイエンス・フィクションの終焉 ある歴史哲学についてのノート」
 http://www.e.okayama-u.ac.jp/~sinaba/scifi~1.htm
 西村・竹中・中西編著『個人と共同体の社会科学』ミネルヴァ書房(1996)
◆‘Zur Beschaeftigungspolitik in Japan seit der Oelkrise’,
 in Ulrich Juergens(Hrsg.)“Stuetzpfeiler des japanischen Erfolgsmodells”, Hans-Boeckler, 1996.
◆「メタ・ユートピアの構図 ロバート・ノージック『アナーキー・国家・ユートピア』再読」
 http://www.e.okayama-u.ac.jp/~sinaba/nozick~1.htm
 『情況』1996年8・9月号
◆「自由主義への制度派的アプローチ(1)」
 『岡山大学経済学会雑誌』第28巻第2号(1996)

●書評

◆「飯田経夫『経済学誕生』」
 『季刊窓』第11号(1992)
◆「室山義正『日米安保体制』」
 『季刊窓』第12号(1992)
◆「村井紀『南島イデオロギーの発生』」
 『季刊窓』第13号(1992)
◆「笠井潔『哲学者の密室』」
 『季刊窓』第14号(1992)
◆「ピーター・ブローナー『欲望の街』」
 『季刊窓』第15号(1993)
◆「水谷三公『江戸は夢か』」
 『季刊窓』第16号(1993)
◆「植村邦彦『同化と解放』」
 『季刊窓』第17号(1993)
◆「フェミニスト社会科学の到来 大沢真理『企業中心社会を超えて』」
 http://www.e.okayama-u.ac.jp/~sinaba/osawa.html
 『季刊窓』第18号(1993)
◆「佐藤俊樹『近代・組織・資本主義』」
 『季刊窓』第19号(1994)
◆「関満博『フルセット型産業構造を超えて』」
 『季刊窓』第20号(1994)
◆「新古典派経済学の底力 大瀧雅之『景気循環の理論』」
 http://www.e.okayama-u.ac.jp/~sinaba/ohtaki.html
 『季刊窓』第21号(1994)
◆「中西洋『〈自由・平等〉と《友愛》』」
 http://www.e.okayama-u.ac.jp/~sinaba/nakanishi.htm
 『社会政策学会年報第39集』(1995)
◆「関曠野『歴史の学び方について』」
 http://www.e.okayama-u.ac.jp/~sinaba/sekihirono.htm
 『図書新聞』2360号(1997年10月4日付)

■未定稿

◆「魂のリベラリズム」
 『リベラリズムの臨界(仮題)』(紀伊国屋書店刊行予定)準備稿の一部 

●雑文

◆「『装甲騎兵ボトムズ』雑感」
 『ポップ・カルチャー・クリティーク 0.『エヴァ』の遺せしもの』青弓社(1997年12月)
◆「思想の現在形 自由の条件B ユートピアは葬られたか」
 http://www.e.okayama-u.ac.jp/~sinaba/kyotoshinbun.htm
 『京都新聞』1998年1月7日
◆「影薄い「自由な個人」 ロングラン『もののけ姫』を読み解く」
 http://www.e.okayama-u.ac.jp/~sinaba/mononoke.htm
 『朝日新聞』1998年3月18日
◆「緊急アンケート:14歳の中学生に「なぜ人を殺してはいけないの? 」と聞かれたらあなたは何と答えますか」
 http://www.e.okayama-u.ac.jp/~sinaba/kawade.htm
 『文藝』37巻 2号 (1998年夏)
◆「ユートピアを読み解く10冊」
 http://www.e.okayama-u.ac.jp/~sinaba/ronza.htm
 『論座』1998年10月号

 〇オタク系雑文 on the Web

◆「『装甲騎兵ボトムズ』論」
 http://www.NetLaputa.or.jp/~ariadne/polylogos/anime.txt
 (1996年10月)
◆「「物語」としての『ファイナルファンタジーVII』」
 http://www.dtinet.or.jp/~tai-a/game/inaba/ff7.htm
 (1997年4月)


■言及

◆立岩 真也 1999/12/17 「一九九九年の収穫」
 『週刊読書人』2315:3
◆立岩 真也 2000/01/15 「一九九九年読書アンケート」
 『みすず』42-1(2000-1)


◇ホームページ
 旧:http://www.e.okayama-u.ac.jp/~sinaba/inabahp.htm

REV:...20041126,28 20060424
哲学・政治哲学  ◇自由・自由主義  ◇リバタリアニズム  ◇Nozick, Robert  ◇Core Ethics? /Core Sociology?  ◇WHO 

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