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石坂 直行

いしざか・なおゆき

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 ・進行性筋ジス1.1 ハンディツアーズ代表 一人ぐらし12年 (86) 電動車椅子使用  『われら人間』38:10


■著書他

◆石坂 直行 1973 『ヨーロッパ車いすひとり旅』,日本放送出版会,273p.,680
◆石坂 直行・日比野 正己 200010 『石坂直行旅行・福祉著作集――障害者の海外旅行・福祉文化・福祉のまちづくりの情報』,HM研究所,福祉のまちづくり関連の先駆的文献シリーズ

◆石坂 直行 19810930 「病弊し活力を失い不毛で貧困な社会――障害者の交通とまちづくりの問題点」,『ジュリスト増刊総合特集24 障害者の人権と生活保障』:144-148

■言及

◆立岩真也 2014- 「身体の現代のために」,『現代思想』 文献表

◆立岩 真也 2018 『病者障害者の戦後――生政治史点描』,青土社

「★09 その前にこれも一部では知られていた、というより出版当時はかなり話題になった石坂直行(一九二四〜)の『ヨーロッパ車いすひとり旅』(石坂[1973])がある。ただ彼は、進行性で子どもの時に発症するデュシェンヌ型の人ではなかった。石坂に行動と思想についての著作に馬場[2004]。
 「石坂さんは一九二四年一〇月大分県別府市に生まれた。中学生の頃、柔道でケガをした後、手足が少し不自由になり、筋ジストロフイーの一種と診断された。その後銀行に就職。それでも杖を使わずに歩けたし、日常生活そのものはそれほど不自由を感じなかったこともあり、自分を「身体障害者」と自認することだけは絶対にしないとの思いで過ごしていた。
 ところがある日、車での出勤の途中、わき見運転のダンプカーに追突され、その半年後、突然一夜にして両足がマヒし、立っていることもできなくなった。」(馬場[2004:18])
 石坂は七一年に車いすで単独でヨーロッパへの団体旅行に参加し、その体験をさきの本に書いた。「その本の与えたインパクト」は「大きかった[…]これは日本におけるバリアフリー旅行の歴史の出発点ともいえる書物だろう」(馬場[2004:18])と馬場は述べる。石坂の本は絶版になったが、その全体が石坂・日比野[2000]に再録された。また石坂の文章の一覧も馬場[2004]にある。」(立岩[2018:179])


UP: 20160112 REV:20220901
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