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石川 文之進

いしかわ・ぶんのしん
1925〜

last update: 20180525

◆プロフィール・石川文之進
 http://www7a.biglobe.ne.jp/~ishikawab/

・1925生

 「◇石川文之進(一九二五〜)。一九四九年大阪大学付属医学専門部卒業、五二年石川医院(診療所)開設、六一年医療法人報徳会宇都宮病院開設、六二年同院理事長就任、八四年同理事長・院長辞任。著書に『静塔・文之進・百物語――俳句と精神医学』(石川[1999])、『アルコール症――病院精神医学の40年』([2003])、『精紳医学と俳句』([2008])。」(立岩[2013:109])

◆立岩 真也 2016/11/28 「秋元波留夫(11月号転載9)――「身体の現代」計画補足・266」
 https://www.facebook.com/ritsumeiarsvi/posts/1810083782591934

■著作

◆石川 文之進 19990420 『静塔・文之進・百物語――俳句と精神医学』,近代文芸社,373p. ISBN-10: 4773364181 ISBN-13: 978-4773364187 \1575 [amazon][kinokuniya] ※ m
◆石川 文之進 20030510 『アルコール症――病院精神医学の40年』,メディカル・ジャーナル社,479p. ISBN-10: 4944012519 ISBN-13: 978-4944012510 \4410 [amazon][kinokuniya] ※ m alc
◆石川 文之進 20081115 『精紳医学と俳句』,幻冬舎ルネッサンス,584p. ISBN-10: 4779003709 ISBN-13: 978-4779003707 \1890 [amazon][kinokuniya] ※ m [67]

■言及

◆宇都宮病院事件・廣瀬裁判資料集編集委員会 編 20081031 『都宮病院事件・廣瀬裁判資料集』、発行:宇都宮病院事件・廣瀬裁判資料集編集委員会,197p. 1000 連絡先:東京都東久留米市東本町14-7 滝ビル1F グッドライフ気付 荻久保 ※ m.

立岩 真也 20110501 「社会派の行き先・7――連載 66」,『現代思想』39(7): 8-20 資料

◆立岩 真也 2013/12/10 『造反有理――精神医療現代史へ』,青土社,433p. ISBN-10: 4791767446 ISBN-13: 978-4791767441 2800+ [amazon][kinokuniya] ※ m.

 「悪名高い「宇都宮病院事件」――といってもどれだけの人たちがどれだけのことを覚えているのか――について書かれたものが幾つかあるが☆16、そのなかでも知られることが少ないだろう『宇都宮病院事件・広瀬裁判資料集』(宇都宮病院事件・広瀬裁判資料集編集委員会[2008])という冊子が出されている。
 まず石川文之進という人、および東京大学の関係死者たちはこの報告書では次のように記される。

 「石川文之進は内科医から精神科医に「転身」していく際に、東京大学精神医学教室の秋元波留夫教授(当時)に近づき、同教室の武村信義医師から精神科医としての指導を受けた。宇都宮病院と東大との関係はこのときに始まる。
 宇都宮病院と東大との関係はキブ・アンド・テイクと言える。宇都宮病院側からすると、東大の医師の名を借りることによって病院の権威付けをすることができる。東大の医師の側からすると、短期間のディスカッション(通常の病院では複数の医師らが患者の診断や治療について一定の方針を出すもの。宇都宮病院ではこれと異なり、ビールを飲みながら不真面目に患者さんの人格への誹謗を繰り返すだけのもの)に関わるだけで多額の謝礼を受け取れる。入院患者を「研究材料」として提供されたり、宇都宮病院を実験の場として事実上の人体実験を行った者もあった。宇都宮病院では無届けの解剖が多数行われており、それによって得られた脳を送られていた者もいる。
 宇都宮病院に関係した東大の医師は多数にのほるが、反省の弁を述べている者はごくわずかである。その中には大学の教授になっている者も多い。今なお宇都宮病院と共同で研究している人もいる。上記の武村は事件発覚時は東大脳研究所の助教授であったが、東大の中で追及の声があがったため、宇都宮病院に逃げ込み、長く常勤医として宇都宮病院に勤めた。」(編集委員会編[2008:7])」(立岩[2013:107-108])

◆立岩 真也 2018 『病者障害者の戦後――生政治史点描』,青土社


UP: 20110504 REV: 20110602, 20140107, 0829, 20180525
宇都宮病院事件  ◇精神障害/精神医療  ◇病者障害者運動史研究  ◇生を辿り道を探る――身体×社会アーカイブの構築  ◇WHO 
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