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原田 正治

はらだ・まさはる
http://www.meijigakuin.ac.jp/~inaba/


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◆原田 正治 200408 『弟を殺した彼と、僕。』,ポプラ社,265p. ISBN: 4591082350 [kinokuniya][amazon] ※

出版社/著者からの内容紹介

【内容紹介】
  1984年に愛知県で発覚した「半田保険金殺人事件」。本書の著者である原田氏の実弟・明男さんを含む三人が保険金目当てで殺害された、残虐非道な事件である。この事件によって、主犯格の長谷川敏彦をはじめ3人が逮捕・起訴された。当初は事故死だと思われていた弟が、実は殺されていたという事実を知り、著者は大きな衝撃を受ける。平穏だった暮らしは一変し、弟を失った深い悲しみは、時を待たず長谷川敏彦への憤怒と憎悪の念へと形を変えていった。「長谷川に極刑を望む」……著者の願いはただそれのみだった。  裁判が始まり、一審・二審と長谷川には当然のごとく死刑判決が下されていった。しかし、著者の心の中には「死刑とはいったい何だろう」という疑念が渦巻きはじめる。「罪を背負い、生き続けることこそが長谷川にとって真の意味での罰であり、弟への償いであり、被害者遺族である自分が望んでいることではないのか」。
  最高裁での判決の直前、著者はついに長谷川敏彦との対面を果たす。彷徨する魂に、果たして救いの日は訪れるのだろうか?

内容(「BOOK」データベースより)
「半田保険金殺人事件」で弟を殺された著者が、彷徨する魂の救済を綴った壮大なノンフィクション!苦悩する魂にあふれる愛と涙。真夏の拘置所。アクリル板を挟んで向き合った加害者と、被害者の兄。10年ぶりの邂逅は、さまよう二つの魂に“光”を投げかけた…。

目次

プロローグ  僕が長谷川君と呼ぶ男
第一章 弟の死

1. 刑事の訪問
2. 交通事故
3. 事情聴取
4. 遺体
5. 知らぬ顔の長谷川君
6. 母におりた保険金
7. 金の無心

第二章 憎しみの日々

1. 逮捕
2. やり場のない怒り
3. 彼のしたこと
4. 憎しみを込めた凝視
5. 裁判所の証言台に立つ
6. 保険金返還請求
7. 薬指切断
8. 長谷川君の家族
9. 夜遊び
10. 死刑判決

第三章 「思い」は静かに発酵する

1. むなしさのあとで
2. 空白の四年
3. 長谷川君のキリスト教信仰
4. 手紙
5. 一枚のポスター
6. 彼の民事裁判
7. 獄中の長谷川君とその友人たち
8. 代理墓参

第四章 面会

1. 拘置所
2. 死刑に思いを巡らす
3. 最高裁判決
4. 死刑廃止運動
5. 死刑確定後の交流
6. 長谷川君の長男の死
7. 最後の面会
8. 禁止されても

第五章 生きていく意味

1. 虚構の被害者遺族像
2. 他の死刑囚
3. 絵画展
4. 死の覚悟
5. 脳幹出血
6. 顔と名前を公表
7. 世界の中の僕

第六章 執行の後で

1. 法務大臣室
2. 恩赦請求
3. 死刑執行
4. 通夜、告別式
5. これで終わりではない
6. 離婚
7. 赦す権利
8. 自分の足で歩み続ける

エピローグ  被害者の救済と支援

○言及

森 達也 20050421 『こころをさなき世界のために――親鸞から学ぶ〈地球幼年期〉のメソッド』,洋泉社,新書y133,206p. ISBN: 4896919092 819 [kinokuniya] ※,

 
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◆2004/03/01 「弟を殺した加害者と僕」
 『現代思想』32-03(2004-03) 特集:死刑を考える ISBN: 4791711181 1300 [kinokuniya] ※


 
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◆アムネスティ秋の人権セミナー
「死刑廃止を考える 〜被害者の兄 原田正治さんに訊く〜」
講師:原田正治さん
http://www.jinkennews.com/meeting97.html
    1983年1月保険金を搾取する目的で殺害された原田昭男さんの兄。
    殺害した3名のうちの一人長谷川敏彦死刑囚と文通を通じて面会する。
    原田さんは法務大臣に「生きて償いを」と減刑を求める上申書を提出するも
    長谷川死刑囚は2001年12月に執行される。
日時:2002年11月24日(日) 13:30〜16:00
場所:奈良県女性センター 3F会議室
   (近鉄奈良駅からより徒歩3分 東向き商店街中ほど п@0742-27-2300)
主催:アムネスティ第45(奈良)グループ
問合せ先:入江幸男 п@[略]
参加費:500円
事前申込不要


UP:20050803 REV:0807,25
犯罪/刑罰  ◇WHO
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