◆橋本 健二 19990630 「現代資本主義の階級構造:エリック・オリン・ライトとその周辺」 高増・松井編[1999:086-109]
◆橋本 健二 20010523 『階級社会 日本』,青木書店,281p. ASIN: 425020118X 2835 [kinokuniya]/[amazon] ※,
◆橋本 健二 20030720 『階級・ジェンダー・再生産――現代資本主義社会の存続メカニズム』,東信堂,224p. ASIN: 4887134975 3360 [kinokuniya]/[amazon] ※,
◆橋本 健二 20010523 『階級社会 日本』,青木書店,281p. ASIN: 425020118X 2835 [kinokuniya]/[amazon]
内容(「BOOK」データベースより)
「一億総中流」は幻想だった!時流にのった議論とイデオロギーを排除「階級」をキーワードに日本社会の実像を解き明かす。
内容(「MARC」データベースより)
いま必要なのは、階級という概念を日本の社会科学に取り戻し、これを社会的不平等の構造を解明するための道具として確立することだ-。「階級」をキーワードに日本社会の実像を解き明かす。
目次
第1章 自画像としての階級論
第2章 日本から階級が「消えた」時代
第3章 現代社会の階級構造―マルクシズムからマルクシアンへ
第4章 四つの階級・四つの生活世界
第5章 階級は越境できるか―『不平等社会日本』の真実
第6章 女たちの階級社会
第7章 閉ざされた政治空間
第8章 新しい「平等社会」へ
◆橋本 健二 20030720 『階級・ジェンダー・再生産――現代資本主義社会の存続メカニズム』,東信堂,224p. ASIN: 4887134975 3360 [kinokuniya]/[amazon] ※,
内容(「BOOK」データベースより)
社会とその基底をなす教育を貫く「隠れたメカニズム」―現階級社会を正当化するイデオロギーの発出とそれに照応した人間と文化の再生産は、今なお日々繰り返されている。男女の非対称性、高校教育の階層構造等、今日の日本における「欺瞞の構造」を明確に摘出した、新たな現代国家・社会批判の書。
内容(「MARC」データベースより)
現階級社会を正当化するイデオロギーの発出とそれに照応した人間と文化の再生産は今なお日々繰り返されている。男女の非対称性、高校教育の階層構造等、今日の日本における「欺瞞の構造」を明確に摘出する。
目次
第1部 文化的再生産の理論
第1章 文化としての資本主義・資本主義の文化
第2章 資本主義社会の文化的再生産
第3章 文化の階層性と階級構造の正統化
第2部 ジェンダーと家父長制の再生産
第4章 教育と家父長制の再生産
第5章 スクール・セクシュアル・ハラスメントとは何か
第6章 ジェンダーと階級構造――セクシズムの克服と理論的統合を目指して
第3部 階級構造と教育改革
第7章 現代日本の階級構造と高校教育
第8章 高校教育の社会的位置の変遷と高校教育改革
第9章 階級社会日本の大学教育
第4部 再生産と国家装置
第10章 資本主義社会の再生産と国家装置の理論
第4章 教育と家父長制の再生産
1「ジェンダーと教育」研究の誕生
2「ジェンダーと教育」研究の性格と問題点
「「ジェンダーと教育」研究を支配したのは、まさにフェミニズム理論抜きの「ジェンダー」概念であった。」(p.71)
3家父長制とその再生産過程
4家父長制の再生産過程における学校教育制度
5結論
第6章 ジェンダーと階級構造――セクシズムの克服と理論的統合を目指して
1問題の所在
2階級・階層研究の男性中心的傾向
3男性中心主義の結果
4女性と階級構造――新たな理論化と実証分析に向けて
(2)階級一元論と性一元論の間で
「第一の立場は、ジェンダーを階級所属の決定要因とみなすものである。[…]ハートマンとウェスターガード」(p.106)
「ウェスターガードは、「性による不平等は(人種による不平等と同様)かなりの部分まで階級的不平等を通じて表現され、その逆ではない。実際、女性は、その男性への従属への多くの部分を(全部ではない)……階級の経済的秩序のなかの比較的低い立場に置かれることを通じて、体験する5という。つまり、まず階級構造や階級内部のヒエラルキーがあり、その上でジェンダーが所属階級や階級内で諸個人が占める位置を決定するのである。(Westergard 1993=1993)。」(p.106)
「第二の立場は、ジェンダー間の関係は、生産領域における階級関係とは独立した、家事労働やセクシュアリティの搾取にもとづく種の階級関係だとするものである。[…]デルフィ、ファーガソン」(p.106)
「第三の立場は、ジェンダーは階級分化の形態や階級の内部構成そのものに影響するのであり、階級構造と構成的な関係にある、すなわち階級構造は「ジェンダー化(gendered)されているとするものである。[…]マン、アンデス、ヴェールホフ」(p.107)