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あまもと・ひろし ◆天本 宏 19991115 「高齢者にとってよい医療とは」,嶺・天本・木下編[1999:89-102]* *嶺 学・天本 宏・木下 安子 編 19991115 『高齢者のコミュニティケア――医療を要する在宅療養者の生活の質の向上を目指して』,御茶の水書房,法政大学多摩地域研究センター叢書3,249p. ISBN-10: 4275017900 ISBN-13: 978-4275017901 3990 [amazon] ※ b a02 a06 「例えば、摂食嚥下障害、高齢者に対する栄養摂取のあり方は大きな問題である。西洋では食べられなくなったら死ぬのが当たり前という考え方であるが、日本人は、高齢者が、「どうして食べないんですか。鼻腔栄養しても死ぬんですか」と質問される場合が非常に多い。」(天本[1999:89]) 歴史的にみると、スウェーデン、イギリスなど諸外国は without them→for them→to them→with them with them:「これは、"we"(年齢、障害に区別なく人間として一緒に生きる)現在のノーマライゼーションという考え方で、障害者も年寄りも同じく、「自立」をキーワードに、できないことだけを助けることにした。ある意味では、冷たい位に徹底的に、合理的な生活支援スタイルをとることである。[…] いまの日本のお年寄りにとって、自我はむしろ否定されてきたわけで、自我の抑制こそ、3世代が仲良く同居生活する基本原則であった。急に「自立」が目標と言われても困って質うことは理解できる。<0092< 我々も「寝たきりゼロ作戦」で、お年寄りをどんどん起こすようにしたが、評判は良くなかった。「起きて、私は何をするんでしょう」ということで、お年寄り自身の方向性がはっきりせず、何をしたいという意思がないことに、一番困っているのが実態である。」(天本[1999:92-93]) ◆天本 宏 20040521 「在宅重視の二四時間体制コミュニティケア」,新福監修[2004]* *新福 尚武 監修 20040521 『老いと死を生きる――老人病院医師へのインタビュー』,老人病院情報センター ,223p. ISBN-10: 4990198301 ISBN-13: 978-4990198305 2100 [amazon]/[kinokuniya] b a06 「一九八五年に『老人の専門医療を考える会』は、できました。僕や青梅慶友病院の大塚先生が、病院を建てたのは一九八〇年です。その頃は、悪徳老人病院の告発記事が新聞に掲載されて、老人病院バッシ<35<ングの時代です。我われのやっていることすべてが否定されました。 お世話料の問題もそうですし、付き添いもつけないでやってるとか、痴呆症の人にリハビリさせているとか。必要な治療としての点滴注射もぜんぶカットされ、仲間の医者からも否定された。我われは現場で医療、ケア、リハビリも必要だと思うからしているんだけど、学問的にも誰も肯定しないし、いろんなことで叩かれた。 それに憤りを感じた人達が集まってきた。なんとなく集まってというふうにしていたら、そこに青梅慶友病院の大塚宣夫先生がいて僕がいた。老人病院の中でも真剣に取り組んでいる姿を、当時の厚生省の人がみていて、中核になるような人に声をかけたんじゃないでしょうか。 ある意味では『老人の専門医療を考える会』で、大塚先生と僕がやってきたことが今のような形になってし、組織をつくって良くしていかなきゃいけないという発想でした。そして僕がその会の初代の会長になりました。」(天本[2004:35-36]) ◆天本 宏 監修 20000616 『脳血管障害者の在宅リハビリ――家庭に帰ってイキイキ生活するための本』,宙出版,192p. ISBN-10: 4872878124 ISBN-13: 978-4872878127 1300 [amazon]/[kinokuniya] ※ b ■言及 ◆大熊一夫 19860531 『あなたの「老い」をだれがみる』,朝日新聞社,朝日ノンフィクション,261p. ISBN-10: 4022555408 ISBN-13: 978-4022555403 1100 [amazon]/[kinokuniya]→199003 朝日新聞社,朝日文庫,307p. ISBN-10: 4022605898 ISBN-13: 978-4022605894 480.[amazon]/[kinokuniya] 「「老人病院」には、どこか、うさん臭いイメージがついてまわる。そうなった理由は、はっきりしている。 この日本には、残念ながら、医療の名に値しない姥捨山的な病院がすくなからず存在する。そのいくつかが、あまりにもあこぎに走りすぎて新聞記者や警察に尻尾をつかまれ、おそるべき実態の一部が世に知られるところとなる。本書第3章に紹介した三郷中央病院、幽霊看護婦で荒稼ぎをして、六十年夏に話題になった北九州グループ、チェーン病院の中でお年寄りをタライ回しにして巨額の収入をあげ、脱税し、院長がおめかけさんに入れあげていた荻中病院などは、その見本である。 一方で、お年寄りの身を案じてくれる真面目な老人病院が、ないわけではない。そのいくつかは本書にも登場した。実際の数はつかみにくいが、しかし世の人々が「良い病院」を探すときのなみなみならぬ苦労から推して、真面目派病院は多数勢力になり得ていないようである。(中略)<212< そのうえ、もっといまいましいことがもちあがった。三郷中央病院など悪徳病院の摘発をきっかけにして、昭和五十八年二月に生まれた「老人保健法」という法律のおかげで、お年寄りの患者によかったと思われる診療が十分にできにくい雰囲気になってしまった、というのである。 そんな状況に腹をすえかねて、立ち上がった老人病院の院長さんがいる。東京・多摩ニュータウン近くにある天本病院(多摩市買取)の天本宏院長は、五十九年秋、同じく志を抱く老人病院の院長に呼びかけて「老人の専門医療を考える会」をつくった。「本物の老人医療を志向する院長さんは、この指とまれ」というわけである。そして、この一年で、四十人の病院長が天本院長の指にとまった。」(大熊[1986:212-213]) 「天本さんは「お年寄りだから」という理由で、治療の手を差しのべないのは罪悪だと考えている。 こんな事件があった。 老人保険法が施行されて四ヶ月後の五十八年六月、医療費請求額三千万円のうち約一割の三百万円分が保険の審査会でバッサリ減額された。「減点通知書」にはこう書かれていた。 「特定患者収容管理料算定の症例に対する運動療法は妥当と認められません」 この患者さんは、ひらたくいえば、寝たきりで全面介護を必要とする鼻腔栄養の人であった。寝たきりになった人にはリハビリは不必要だから、そんな請求はダメだというのである。「脳軟化症の(人の)腰痛に運動療法は認められません」という通知書もあった。これに対して、天本さんは猛然と意義を唱えた。」(大熊[1986:217]) UP:20080114 REV:20081006 ◇老い ◇WHO |