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 ■「拠点形成計画の概要」=概要(MS Word版)
  *20070128掲載開始 REV:...0205,06,07,08,09,10,11.. 13完成
 ■「拠点形成計画調書」=様式1(MS Word版)
  *20070206掲載開始 .. 13完成
 ■「拠点形成計画調書」=様式2(MS Word版)
  *20070127掲載開始 REV:....0201..0205,06,07,08,09,10.11 .. 13完成
 ■「教育研究活動調書」=様式3(MS Word版)
  *20070128掲載開始 REV:....0201..0205,06,07,08,09,10.11.. 13完成

 ■調書について(別ファイル)
  ■天田調書(MS Word版) 1.22..0211.. 13完成
  ■小泉調書(MS Word版) 1.19..0211.. 13完成
  ■後藤調書(MS Word版) 2.5..0211.. 13完成
  ■佐藤調書(MS Word版) 1.30,31..0211.. 13完成
  ■立岩調書(MS Word版) 1.27..0211.. 13完成
  ■デュムシェル調書(MS Word版) 2.6..0211.. 13完成
  ■西調書(MS Word版) 1.30..0211.. 13完成
  ■松田調書(MS Word版) 1.30,31..0211.. 13完成
  ■松原調書(MS Word版) 1.30..0211.. 13完成
  ■渡辺調書(MS Word版) 2.3..0211.. 13完成


 

  *以下は1月27日以降更新していません。上のMSワードのファイルに手をいれています。


 ■研究拠点・生存学(公開されているページ)

 ■2004・様式3(MS Word版)
 ■2007・様式3(MS Word版)

 ■http://www.jsps.go.jp/j-globalcoe/02_koubo.html
  「拠点形成計画の概要」=概要
  「将来構想調書等」=様式1
  「拠点形成計画調書」=様式2
  「教育研究活動調書」=様式3

 ■教員(別ファイル)


■目次
 ■概要
 □様式1−1
 ■様式2−1
  ■1拠点のこれまでの教育研究活動
  ■2拠点形成の目的、必要性・重要性、期待される効果
   ■@−2 …拠点形成計画の構想・目的・必要性… 43字×38行
   ■@−4 …重要性・発展性… 43字×
  ■3拠点の運営体制
  ■4拠点の運営体制の概念図
  ■5人材養成の計画
  ■6研究活動の計画
  ■7他の関連する事業との相違
 ■様式3−1
  [1]
  ■1人材育成面の状況
  ■2研究活動面の状況
  [2]教育研究活動評価対象者一覧
  [3]教育研究評価対象者調書
    □立岩の書きかけの調書 他の人のは↑


 
 
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■■■■概要

■■2 E<学際、複合、新領域>
■■3 
■■4 ――
■■5 なし

■■6 (案であり確定したものではない)
○07 立岩真也   社会学
 http://www.arsvi.com/ts/0.htm
○01 天田城介   社会学
 http://www.arsvi.com/0w/amdjusk.htm
○04 小泉義之   哲学
 http://www.arsvi.com/0w/kizmysyk.htm
○05 後藤玲子   経済学
 http://www.arsvi.com/0w/gturik.htm
○06 サトウタツヤ(↓) 心理学
○12 松原洋子   科学史
 http://www.arsvi.com/0w/mtbryuk.htm
□03 栗原彬*   社会学
 http://www.arsvi.com/0w/krhrakr.htm
□08 デュムシェル 政治哲学
 http://www.ritsumei.ac.jp/acd/gr/gsce/s/pd01/index.htm
□09 西成彦    比較文学
 http://www.arsvi.com/0w/nsmshk.htm
□11 松田亮三
□13 望月昭(↓)
□14 渡辺公三   人類学
 http://www.arsvi.com/0w/wtnbkuzu.htm
□15 大谷いづみ
 http://www.ritsumei.ac.jp/acd/gr/gsce/g/oi01.htm
□10 林達雄*   国際援助論
 http://www.arsvi.com/0w1/hystto.htm
□02 遠藤彰    生態学
 http://www.ritsumei.ac.jp/acd/gr/gsce/s/ea01/index.htm
□** 中村正    対人援助論

■■[拠点形成の目的] 43字×19行?

 様式2−1の2「拠点形成の目的、必要性・重要性、期待される効果」をご覧ください。この欄の記述等をさらに、凝縮し、わかりやすくして、この項目にします。→以下は「目的…効果」を使って書いた書きかけ。よって表現に重複等あります。調整等これから 1.22 

 人々は身体の様々な異なりのもとで、まだ自分自身における変化のもとに生きている。それは人々の連帯や贈与の契機であるとともに、人々の敵対の理由ともされる。また、個人の困難であるとともに、現在・将来の社会の危機としても語られる。こうしてそれは、人と社会を形成し変化させている、大きな本質的な部分である。本研究拠点は、様々な身体の状態を有する人、状態の変化を経験して生きていく人たちの生の様式・技法を知り、それと社会との関わりを解析し、人々のこれからの生き方を構想し、あるべき社会・世界を実現する手立てを示す。
 世界中の人が他者との異なりと自らの変容とともに生きているのに、世界のどこにでもにあるこの現実を、従来の学は十分に掬ってこなかった。もちろん、病人や障害者を対象としてきた医療や福祉の学はある。ただそれらは治療し援助する学問で、そこから見えるものだけを見る。あるいは、押し付けはもう止めるから、自分で決めろと言われる。例えば生命倫理学(バイオエシックス)はそう言う。また、ある型の哲学や宗教は現世への未練を捨てることを薦める。しかし、もっと多くのことが実際に起こっている。また理論的にも追究されるべきである。同じ人が身体を厭わしいと思うが大切にも思う。技術に期待しつつ技術を疎ましいとも思う。援助が与えられる前に生きられる過程があり、自ら得てきたものがある。また、援助する人・学・実践・制度と援助される人の生との間に生じた連帯や摩擦や対立がある。それらを学的に、本格的に把握する学が求められている。その上で未来の支援のあり方も構想されるべきである。
 関連する研究は過去も現在も世界中にある。しかしそれらは散在し、研究の拠点はどこにもない。私たちが、これまで人文社会系の研究機関において不十分だった組織的な教育・研究の体制を確立し、研究成果を量産し多言語で発信することにより、これから5年の後、その位置に就く。

UP: 2007.1.22 REV:

■■[拠点形成計画の概要] 43字×34行?

 様式2−1の2「拠点形成の目的、必要性・重要性、期待される効果」斜/ 様式2−1の6「研究活動の計画」をもとにした草稿。表現に重複などあります。 1.22

 なにより日常の継続的な研究活動に重点を置き、研究、とりわけ学生(大学院生・PD)による研究を生産することを目指す。効率的に成果を産み出し集積し、成果を速やかに他言語にする。そのための研究基盤を確立し、強力な指導・支援体制を敷き、以下の研究を遂行する。
 ■1身体を巡り障老病異を巡り、とくに近代・現代に起こったこと、言われ考えられてきたことを集積し、全容を明らかにし、公開する。◆1日本については既にかなりの蓄積を我々は有する。それを増補・整理、ウェブ等で公開する。重要なものは英語化。多くを学会報告・論文として発表する。◆2世界の病者・障害者の活動・主張が一覧でき、現況を把握できる情報拠点を確立・運営する。各国の政策、各種国際組織について調査する。以上を基本的に教員・学生の共同作業・共同研究として行う。資料も重要なものは英語化。こうして集めるべきものを集めきり、それを土台に考察を行う。◆3諸学の成果を整理し、主要な理論的争点について考究する。例:どこまでを病・障害とし、身体のどこまでを変えてよいのか。なおすこと、補うこと、そのままにすることの関係はどうなっているのか。この苦しみの状態から逃れたいことと、その私を肯定したいこととの関係はどうか。また、本人の意思として示されるものにどのように対するのか。「生命倫理学」は決定に従うべきだと言うが、それで終わるのか。等。
 ■2差異と変容とを経験している人たちやその人たちとともにいる人たちが学問に参加し、学問を利用し作る場と回路を作る。当事者参加は誰も反対しない標語になったが、どこでも実現されていない。また、専門家たちも何を求められているかを知ろうとしている。両者を含み、繋ぐ回路・機構を作る。◆1障害等を有する人の教育研究環境、とくに情報へのアクセシビリティの改善。まず我々自身の教育・研究環境を再検討・再構築し、汎用可能なものとして他に提示する。また、著作権等、社会全体の情報の所有・公開・流通のあり方を検討し、対案を示す。その必要を現に有する学生が主体となり、教員が協力し、複数の学問領域に成果を発表する。◆2自然科学研究・技術開発への貢献。利用者が何が欲しいのか、欲しくないかを伝え、聞き、やりとりし、作られたものを使い、その評価をフィードバックする経路・機構を作る。◆3人を相手に調査・実験・研究する社会科学・自然科学のあり方を、研究の対象となる人たちを交えて検討する。さらにより広く研究・開発の優先順位、コストと利益の配分について研究し、将来像を提案する。
 ■3 このままの世界では生き難い人たちがどうやって生きていくかを考え、示す。政治哲学や経済学の知見をも参照しつつ、またこれらの領域での研究を行い成果を発表しつつ、より具体的な案を提出する。◆1民間の活動の強化につながる研究。現に活動に従事する学生を含め、様々な人・組織と協議し、企画を立案し実施する。組織の運営・経営に資するための研究も並行して行い、成果を社会に還元する。◆2資源の分配、社会サービスの仕組み、供給体制・機構の立案、提示。まず実地調査を含む歴史と現状の分析。そして基本的・理論的な考察・分析。資源・予算の制約という条件をどう捉えるか、等を検討し、具体的な提案を行う。◆3直接的な援助に関わる組織とともに政策の転換・推進を目指す組織に着目。国際医療保険の構想等、国境を越えた機構の可能性を研究、財源論を含め国際的な社会サービス供給システムの提案を行なう。

UP: 2007.1.22 REV:

 
 
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■■■■様式2−1
 
 
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■■■1拠点のこれまでの教育研究活動 作成:松原

  *最新のものはワード版

 先端研は「プロジェクトを基礎とした人社系研究者養成(プロジェクトベーストプログラムの構築)」で、平成17年度「魅力ある大学院教育」イニシアティブ(大学院GP)に採択された。これは、学際的編成による人社系の一貫性博士課程として、現代社会の新たなニーズに応えられる創造性豊かな若手研究者の養成を目指した独創的な編成とカリキュラムが、大学院教育の実質化を推進するとして評価されたものである。病気や障害、また様々な異なりをもった身体について、既存の専門分野の枠組みでは解けない問いを抱え、それを考究したいという意欲にあふれた多数のストレートマスターおよび社会人院生が、以下のような教育プログラムのもとで研鑽を重ねている。
 1.院生は「公共」(公共性の再定義)、「生命」(生命・環境の倫理と現代的課題)、「共生」(多文化・多言語主義の可能性と困難)といった「領域」に所属しながらも、指導教員3名を「領域」を横断する教員スタッフから選ぶことができる。このように院生は人文科学、社会科学、自然科学を横断する教員スタッフから指導者を選び、集団指導体制のもとで教育を受けている。教員には、病気や障害といった身体性に関わる研究に従事し、「本人」たちとのつながりをもち、さらに研究科内さらに研究科と人間研の間ですでに連携的に研究している者が存在する。
 2.3年次以降は「プロジェクト研究」で学内外の研究者と共同研究をする道が開かれており、「プロジェクト演習」においてそのために必要な訓練を受けることができる。また、ここでの論文指導は博士論文およびその基礎となる学術論文の作成につながる。とくに『Core Ethics』への投稿者は、指導教員(執筆指導)と内部審査教員(査読によるコメント)によって、査読を前提とした論文執筆の実地的指導を受けることができる。また、教員が投稿論文のテーマにふさわしい外部審査員に査読を依頼することによって、高い水準の内容を確保することができる。
 3.「プロジェクト演習」の履修要件である「博士予備論文」の合格を目標に、1・2年次では「プロジェクト予備演習」で、研究に必要な基礎的素養の訓練を受ける。予備演習には複数の教員が参加し、日常的に共同指導を行っている。
 4.サポート科目として「アカデミック・ライティング」(日・英)、複合的テーマを解決するための「リサーチ・マネジメント」、IT技術を駆使して研究成果を発信するスキルを獲得するための「ディジタル・デザイン」があり、研究アイデアの立案と実現、論文執筆および成果の発表を高レベルで実現するために必要な訓練を受けることができる。
 とくに大学院GPの獲得により、1.ライティングスタッフによる個別指導を充実して人社系大学院教育の根幹である論文執筆能力を向上させるとともに、英語での成果発表を支援し、2.ライティング・マニュアルを作成してスキルの共有を図り、3.国内外の第一線の研究者を招いて院生が参加するワークショップや授業を展開して、高水準のプロジェクト研究のモデルを提示することができた。

UP: 2007.1.22 REV:0127(ワードのファイル)

cf.第1草稿
 
 
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■■■2拠点形成の目的、必要性・重要性、期待される効果
 
 
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■■@−1 本拠点がカバーする学問分野

 哲学、倫理学、生命倫理学、文学、科学技術社会論、歴史学、科学史、人類学、心理学、経済学、政治哲学、社会学、社会福祉学、障害学、社会政策学、国際援助論

UP: 2007.1.18 REV:22


 
 
>TOP

■■@−2 ……拠点形成計画の構想・目的・必要性について記入してください。 43字×38行

 【構想】様々な身体の状態を有する人、状態を経て生きていく人たちの生の様式・技法を知り、人々のこれからの生き方を構想し、あるべき社会・世界を実現する手立てを示す。
 【目的】人は様々な異なりのもとで生きてきたし、生きている。人がみな同じなのであれば、人はみな同じだけ働くことができ、交換は起こるとしても、贈与の必要はない。また、人がみな同じなら、他者を欲することもないかもしれない、同時に、敵対の理由も見つけにくいかもしれない。しかし人は異なる。人とその身体は不可避に変化する。だから私たちは「周縁」的なものが珍しいからそれを問題にしようとするのではない。普遍的な現実を主題にする。むしろ、多くの学問が数少ない「普通」の人を学問してきたのだ。
 もちろん、病人や障害者を対象としてきた医療や福祉の学はある。ただ、それは治療し援助する学問で、専らそこから見えるものだけを見る。もっと多くのことが起こっている。同じ人が身体を厭わしいと思うが大切にも思う。技術に期待しつつ技術を疎ましいとも思う。援助が与えられる前に生きられる過程があり、自ら得てきたものがある。また、援助する人・学・実践・制度と援助される人の生との間に生じた連帯や摩擦や対立がある。それらを学的に、本格的に把握する学が求められている。その上で未来の支援のあり方も構想されるべきである。
 そこで、第一に、その歴史と現在とを知り、考える。障老病異を巡って起こり語られてきた、膨大に知られるべき事実があり資料もある。だが、その集積はどこでも本格的にはなされていない。実践的な諸学においては自らの仕事に直接に関係する範囲の情報だけが集められたためでもある。またその含意が十分に深く検討されることはなかった。多くの学術論文は、事実の記述をいくらか行い、その後少し考察を行うと終わってしまう。共同作業・共同研究によって集めるべきものを集めきり、それを土台にして考察がなされるべきである。
 第二に、差異と変容とを経験している人たちやその人たちとともにいる人たちが学問に参加し、学問を利用し作っていく場と回路を作る。誰もが「本人」の参画はよいことだと言うが、その仕組みは実際に作られていない。また、専門家はときに望まれないことをし、望まれることをしない。それではいけない、何かをせねばと思うのだが、何をしたらよいかわからない。だから両者をともに含み、繋ぐ回路・機構を作る。
 第三に、このままの世界では生き難い人たちがどうやって生きていくかを考え、示す。世界的には知られていない経緯があって、この国は、その一部においてではあるが、重度の障害・難病の人が、他の国より生きていられる国になった。それを無駄で過剰なこととだけ捉えることができるだろうか。他方に、世界に、はるかに困難な状況におかれている人たちが多くいる。そうした人々の皆が生きていける仕組みを作ることは不可能ではないはずだ。
 【必要性】人がそうして生きているから、生きていた方がよいから、どうして生きてきたかを知ること、どのようにして生きていくかを考え、示すことは必要である。それは当たり前のことだが、その当たり前のことがなされていないから、この研究と研究拠点は独自の存在意義を有する。そのために様々な学問分野のすべてが有効であり必要であるが、たんにみなを足し合わせ混ぜ合わせればよいのではない。大切なことはそれぞれがどこまでのことができるか、できないのか、すべきなのか、すべきでないのか、それを考えることである。だから自らの領域だけにとどまろうとしない人たちが考える。そこに意義がある。その各々の研究者が一つの拠点に集まり、今まで研究者でなかった人たちとともに、研究を進めていく必要がある。

cf.第1草稿
UP: 2007.1.16 REV:21(第2草稿掲載),22


 
 
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■■@−3 他の大学等と連携した取組…

 [なし]


 
 
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■■@−4 ……どのような重要性・発展性があるのか、いかに優れたもの、または、ユニークであるかについて、国際的な水準から見た現状等を……

 ◇「生命倫理学」の拠点はある(米国ヘイスティング・センター等)。病はよくないから、なおす。では、なおらず、もっとわるくなったらどうするか。それは本人が決めることだ。煎じつめれば生命倫理学はそう言ってきた。それはよい知恵である。しかし世界にあるものはそれだけか。なおることを切望しているが、その手立ては今はない、何も決められないが生きている。ではどうして生きているのか。それは迷妄であるのか。
 ◇新しい学問である「障害学」は違う立場をとる。その拠点もある(英国リーズ大学等)。私たちにもその学に関わり、研究者たちと関係を有する者がいる。それは、なおらない障害については補い、受容し、さらに肯定しようとする。それももっともである。しかしなおったらそれはそれでよいとするのか。この問いもまだ残されている。
 ◇「社会政策」の学もあり、世界中で研究されている。経済学や政治学などが関わる。疑いなくそれらは必須である。貧富の巨大な差の克服は大切である。ただ、ともすれば絶望的になってしまう困難をどう越えていくか、まだすべきことはある。そしてその際、リスクとその回避・軽減という捉え方で十分か。これらもまた考えるべきこととしてある。
 ◇そして、生死を越える「哲学」や「宗教」も魅力的である。しかしそうたやすく達観できるものでもないなら、生にとどまって、そこにある葛藤を捉え、束の間の愉しみを持続する途を、この世で、具体的・現実的に探ろうとする。その試みは世界各地に様々あるが、様々に分散してもいる。世界的な拠点は存在しない。その拠点になる。
 ◇まず日本で起こったこと、考えられたことを知り、知らせる。この国の人文社会科学は、内外の事情の紹介で半ば終わってしまい、国内のことは国内で閉じてしまってきた。事実の記録、研究の成果、発信する中身は私たちにあるが、資源がないために妨げられてきた。その状態を脱却するために、研究基盤を確立し、効率的に成果を産み出し集積し、成果を速やかに他言語にすることが必要である。それによってその次に進むことができる。
 ◇これはこの国のことを知らせるだけにとどまらない。世界のどこにでもにあるのに従来の学によって掬われてこなかった思想・行動を取り出す。例えば病による共通性のもとでどのような対話が生み出されるのか、その場を具体的に設定し、ともに考える。それを世界へ発信し、世界の共有財産とする。

UP: 2007.1.16 REV:


 
 
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■■A ……5年後に期待される教育研究の成果及び拠点により見込まれる学術的または社会的な意義・波及効果等について……

 ◇すくなくともここ50年間、さらにここ100年間、身体を巡って起こってきたことの全容が明らかにされる。関係する制度・組織・人・出版物等についての情報が網羅され、公開可能なすべてがウェブで公開される。現代史と現況に関わる資料集、資料解題等の書物が年2点以上公刊される。既に存在する日本語の刊行物・資料も、重要なものから翻訳される。
 ◇歴史と現在の記述と分析、主要な理論的争点についての考究、制度構築の提案と実現可能性の検証、これらに関わる学会報告が多種の学会で行なわれる。年間 100本以上の論文が発表され、5年で20点以上の書籍が刊行される。価値のあるものは基本的に英語化される。
 ◇障害・病を有する院生が利用可能な教育・研究環境、とくに情報の提供・流通機構が構想され、試され、汎用可能なものとして他に提示される。広く社会全体の学問的・実用的な情報の所有・公開・流通のあり方が提案される。結果、高等教育を受け研究の仕事をする人間の多様性が増加する。
 ◇社会・国際社会で、とくに民間の自発的な活動を担っていける人材、国際政治・経済の現況を分析し、そこに介入できる「役に立つ人材」が育成され、実際に幾人かは活動を始める。院生のすべてを大学・研究機関所属の研究者にすることは目指されない。
 ◇社会経済的な要因によって寿命をまっとうできない人を減らす仕組み、死なずにすむ人が死なずにすむ仕組みが、まず高齢化社会日本とエイズが蔓延するアフリカについて、具体的に、提案される。

UP: 2007.1.16 REV:21


 
 
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■■■3拠点の運営体制

■■@拠点リーダーを中心とした事業推進担当者の教育活動の連携体制(他の大学等と連携した取組については、その実施体制を含む) 作成:松原

 プロジェクトベーストプログラムと集団指導体制という先端研の現在の枠組みを発展させ、研究拠点としての高度化を目指す。また人社系大学院教育の前提とされてきたゼミナール方式ではなく、協働的に研究教育を行うラボラトリー方式を確立する。
・拠点リーダーは生存学センター長として、センターにおける研究教育の統括を行う。
・生存学センターでは複数のプロジェクトが同時並行的に進行する。先端研所属の事業推進担当者は全員プロジェクトリーダーとなる。プロジェクトリーダーはプロジェクト研究の統括と同時に授業(プロジェクト演習・プロジェクト予備演習)として教育指導を行う。また、事業推進担当者は他のプロジェクトの共同研究者・教育指導者にもなる。
・各プロジェクトの課題は、事業推進担当者で構成されるプロジェクト運営会議で議論し設定する。これは研究拠点としてのミッションを共有し、生存学センターのプロダクティビティとパフォーマンスを高め、研究拠点にふさわしい入学志願者、若手研究者を結集させるために必要である。
・生存学センターは教育組織として先端研の一部を構成し、研究組織として人間研と連携する。また、人間研スタッフは先端研院生を「プロジェクト演習・プロジェクト予備演習」で先端研教員と共同指導する。
・各プロジェクトは、プロジェクト研究メンバー(教員・3年次以上の院生)からなるシニア・プロジェクト(SP)と、プロジェクト予備演習を履修する2年次までの院生が教育訓練を受けつつ成果を出すジュニア・プロジェクト(JP)から構成される。ひとつのプロジェクトに複数のSP、JPが並行して実施されることもある。
・シニア・プロジェクトは、院生がプロジェクト演習として教育指導を受けながら、適性がある場合には院生自身が実質的な推進者となって、展開される。なお、1,2年次であっても患者会の担い手など、生存学に関わる特定領域に精通する院生である場合は、シニア・プロジェクトに参加することができる。
・ジュニア・プロジェクトは、SP参加の3年次以上(シニア)が2年次までの院生(ジュニア)と共同で運営する。シニアがメンターとしてジュニアの活動を支援する。教員はスーパーバイザーとして関わり、プロジェクト予備演習においてジュニア院生を指導する。
・生存学センターは、人間科学研究所と合同で研究倫理委員会を運営する。「人を対象とした研究」を行う院生・若手研究者が、倫理的に適切な方法で調査研究を実施できるよう指導助言するとともに、倫理的配慮にもとづく研究を支援する。
・全ての指導のプロセスで教員は各院生の教育指導上の所見・課題等を「カルテ」に記入し、全ての教員が「カルテ」を共有する。また、各院生の指導に従事する教員は、博士予備論文、博士論文の準備・作成・審査過程で、個別院生に関する「カンファレンス」を開催し、教育および拠点研究活動に関する課題について議論し、対策を検討する。
・研究拠点としての求心力を高め、ラボとしての活動の基盤を確保するために、生存学センターのスペースを確保する。

UP: 2007.1.23 REV:


□□A教育研究活動の状況を組織的に把握・改善する仕組み、自己点検・評価体制(外部者による評価も含む)の整備

 ◇この書類、およびこの書類に記したことの根拠となるデータを含めすべてをウェブ上に公開するhttp://www.arsvi.com/0u/01.htm)。そのことにより誰もがいつでもこの計画を知ることができる。またこれからの研究の過程・成果も、もちろん研究倫理・科学倫理に留意した上で、基本的にすべてウェブ上に公開する。国内・国外の専門家・非専門家が利用できるものとすることによって、誰によっても評価され点検されるものとする。どの程度のことが実際にできているのか、いないのかを知り、私たちを判断できる。
 ◇外部者による評価委員会を設置し、評価してもらう。

UP: 2007.1.21 REV:


 
 
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■■■4拠点の運営体制の概念図
 (3拠点の運営体制で述べた実施体制を示すイメージ図を添付してください。)

 拠点の運営体制の概念図(MS Wordファイル) 作成:松原

UP: 2007.1.23 REV:


 
 
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■■■5人材養成の計画
 
 
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■■@人材養成の具体的な達成目標 43字×15行/15行

 ◇職業研究者を志す有能な学生については、下記する既に実績をあげつつある様々な支援策によって支援する。また教員や他の院生との様々な共同研究の機会を提供し、方法においても主題においても幅広い研究者とすることで、研究教育職に就ける可能性を高める
 ◇ただしすべての学生を職業研究者にすることを目指さない。2割程度の学生は既に研究教育職等に就いている。その学生たちには、これまで経験した学校・職場で得られなかった発想を得、知識を身につけ、新たな構えで仕事・教育・研究に取り組めるよう支援する。
 ◇収入が得られるにせよ得られないにせよ、民間の活動、とくに非営利の活動をしてきた人に力をつけ、優秀な研究者にする。そうした場でこそ研究力が求められているのは明らかである。そしてその活動の場で、より力を発揮し、より社会に貢献できるようにする。その中には「在野」から職業的研究者教育者になる者も現れるだろう。
 ◇他方、学問と社会の状況を知らずに研究を始める多くの若い人社系の学生は、手近な、そしてそうであるがゆえに既に言いうることは言われ尽くされた主題を選んでしまい、多くの場合、行き詰る。放任せず、十分に話し合い、将来のある研究を行なうことを支援する
 ◇詳しくは下に記すが、留学生を積極的に受け入れる。海外での調査研究、研究発表、留学を積極的に支援し、国外でも活動できる人材を育成する。

UP: 2007.1.16 REV:21


 
 
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■■A @の人材を育成するための具体的な教育計画 43字×14行/35行
・人材育成のために必要な指導体制(研究指導体制、キャリアパス形成に対する支援体制など)、教育プログラム等
・博士課程学生に対する経済的支援や、若手研究者に自立して活躍できる機会を与えるなど、若手研究者がその能力を発揮できような取組
・国内外の優れた教員の雇用・招聘や留学を含む若手研究者の派遣・受入れ・海外の大学等と協力した人材育成プログラムの実施など、国際的に活躍できる人材を育成するための工夫

  *この項目は大幅に書き足す。14行→24行→

 ◇教員の多くは基本的に大学院だけを担当する体制をとり、既に実施している集団指導体制のもとで十分な時間をかけて指導を行なう。とくに若い学生については、学生一人ひとりに委ね、演習等でときに意見するという体制をとらない。どんな主題が各学問領域においてまた社会において求められているのか、どのような方法が有効か、教員他のスタッフが学生の適性を考慮しながら協同で関与して具体的に詰めていく。
 ◇一人ひとりの院生について、各自の主題や業績はもちろん、複数の教員が指導・助言内容の履歴を記録した「カルテ」を作成し保存する。指導にあたる際に利用する。
 ◇自らの主題に一人で深く沈潜するという研究をまったく否定しないが、従来に増して、共同研究、共同の成果作成・発表を積極的に支援する。年齢や社会的出自、現在置かれている状況のの違いを積極的に活かす道を探る。例えば相対的に時間はある若い学生と、経験は豊富で何をすべきかを知っているが割くことのできる時間・労力が限られている学生がいっしょのチームを組んで研究を行い、共同で成果を発表するといった協働の形態をとることで、双方にとって得るものがある。教員他のスタッフはそれを支援する。
 ◇博士課程を修了した適切な人材をポストドクトラルフェローとして雇用する。研究に十分な時間を確保させた上で、研究・論文指導にも当たってもらう。また学生との共同研究の機会を増やす。以上は大学院GPで既に効果を実証済みである。
 ◇日本学術振興会特別研究員については、学費と同額の研究奨励奨学金を支給、面接に進んだ人には半額相当の奨学金を支給することにし、研究に専念することができる体制を整えている。また、特別研究員は年齢制限によって応募の資格がないが、研究の力量としては同等以上の学生がいる。そこで応募資格のない学生でも、半額分の研究奨励奨学金が得られる制度も用意されている。
 ◇大学院GPの資金を利用し、論文指導スタッフを雇用し、研究計画の構築、学会報告・論文執筆を支援してきた。また英語での学会報告・論文執筆についても外国人スタッフを雇用し、支援している。この体制を維持・拡大し、学生の研究水準を高める。
 ◇2006年度から、研究企画を募集し、その意義を認めたものに研究資金を提供し、学生の共同研究を支援している(2006年度○件、総額○万円)。それを拡大する。

UP: 2007.1.18 REV:22


 
 
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■■B博士課程学生を含めた若手研究者の育成・支援の実績… 43字×38行

 【成果】◇先端総合学術研究科は、2006年度が4年目の5年制一貫博士課程の大学院であり、後期課程が始まってまだ2年であるため、本格的な研究者の輩出はこれからである。ただ他の大学院で修士号を取得し、在学期間を短縮した院生が3名、博士号を取得している。それはいずれもこのプロジェクトに関わる主題の研究であり、その1本は2007年に公刊される予定である(大谷いづみ『尊厳死言説の誕生』勁草書房)。
 ◇院生は多様な学問分野での発表を行なっている。本企画に関連するものに限界しても、この2年の間に32の学会で発表を行なっている。また国際学会・国際会議で報告する院生が出てきている。以下50音順に列挙。医学・哲学倫理学会/科学技術社会論学会/関西社会学会/作業療法学会/質的心理学会/死の臨床研究会/社会思想史学会/社会政策学会/障害学会/日本医史学会/日本エイズ学会/日本家族社会学会/日本教育工学会/日本経営倫理学会/日本経営学会/日本公衆衛生学会/日本社会科教育学会/日本社会学会/日本社会病理学会/日本社会福祉学会/日本女性学会/日本人権教育学会/日本生命倫理学会/日本難病看護学会/日本保健医療社会学会/日本保健科学学会/日本ボランティア学会/日本倫理学会/福祉社会学会。国際学会ではAsia-Pacific Hospice Conference/Congress of European Association for Palliative Care/International Symposium on ALS/MND/World Congress of Criminology)。
 ◇論文もまた多様な媒体に発表された。研究科には外部査読者を含む査読体制を有する学術誌『Core Ethics』(2005年発刊)がある。大学院GPの予算も使ってPD等を雇用、各論文について約半年間、継続的な指導・助言を行ない、論文の質の向上、採用・掲載本数の増加に努めている。また『Core Ethics』については掲載論文を研究科のウェブサイトに公開している。
 ◇日本学術振興会特別研究員に、2005年度:3名、2006年度:2名、2007年度:5名が合格した。2007年度は5名以外に面接に進んだ者が4名いる。
 【態勢】◇当拠点のウェブサイト(http://www.arsvi.com)に収蔵されるデータベース作成については、前期課程を含む約30名の院生が各々の関心に関わる部分を担当し、ファイルの作成・更新の作業を行なってきた。科研費の研究補助者に対する謝金等も用いた。それは自らの研究の基礎となる情報を蓄積する作業でもあり、収集と整理の実践的な訓練にもなる。また公開されるものであるため、質の維持・向上が動機づけられる。
 ◇また、研究科のウェブサイト(http://www.ritsumei.ac.jp/acd/gr/gsce/)に学生各自のページを置くことを推奨、現在80名がページをもっている。論文や学会報告など、学生の研究内容をそれで知ることができるようにしている。
 ◇視覚障害(全盲1・弱視1)を有する学生、入院等で通学が困難な学生、遠隔地に住む学生、社会人の学生に対して、Eメール、メーリングリスト、ホームページを最大限活用することで対応してきた。演習等で配布される文章については研究科内限定のホームページを別に設置し、利用に供している。また、視覚障害・身体障害の受講者に対するTAによる援助を行っている。また聴覚障害を有する受講者に対するPC要約筆記の提供も行なった。
 ◇民間研究助成に応募し資金を獲得して研究している学生がいる。その研究には教員が共同研究者として協力しているものがある(→(5))。
 ◇台湾、韓国から留学生を受け入れている。大学院GPの資金を用い、日本語での論文執筆や学会報告の指導を行っている。研究科のホームページには英語の入試情報も掲載しており、今後世界各国から留学生を受け入れる用意がある。

UP: 2007.1.18 REV:21


 
 
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■■■6 研究活動の計画
 
 
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■■@ 43字×17行

 ■1◆1[収蔵公開1]資料の収集・集積・整理。すべてをウェブに掲載。重要なものは全文掲載、英語化。◆2[収蔵公開2]。世界の病者・障害者の活動・主張が一覧でき、現況を把握できる情報拠点を確立・運営する。各国の政策、各種国際組織を調査、結果を英語で報告。◆3[考究]諸学の成果を整理し、未だ解明・解決されていない主題について研究。
 ■2・◆1[教育研究機構構築]障害等を有する人が研究するための、とくに情報へのアクセシビリティを改善する組織の実現と制度の提言。◆2[技術開発支援]自然科学研究・技術開発への貢献。利用者が何が欲しいのか、欲しくないかを伝え、聞き、やりとりし、作られたものを使い、その評価をフィードバックする経路・機構を作る。◆3[研究技術倫理]人を相手に調査・実験・研究する社会科学・自然科学のあり方を、研究の対象となる人たちを交えて検討する。さらにより広く研究・開発の優先順位、コストと利益の配分について研究し、将来像を提案する。
 ■3・◆1[連携連帯]各種、大小、全国・地域民間団体と協議して企画を立案、実施。NPOの運営・経営のための研究・情報提供。◆2[社会像提示]資源の分配、社会サービスの仕組み、供給体制・機構の立案、提示。まず歴史・現状分析。実際調査。そして基本的・理論的な考察・分析。資源・予算の制約という条件をどう捉えるかについて、等。具体的な提案。◆3[国際連帯連携発信]直接的な援助に関わる組織とともに政策の転換・推進を目指す組織に着目。国際医療保険の構想等、国境を越えた機構の可能性を研究、財源論を含め国際的な社会サービス供給システムの提案を行なう。

UP: 2007.1.20 REV:21


 
 
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■■A具体的な計画 43×34

 ■1【集積と考究】◆1[収蔵公開1]関連書籍を発行年順に配架、同時にデータベース化(現在は3000冊→10000冊)、主題・人名・著作別のファイルを増補。すべてをウェブに掲載。重要なものは全文掲載。出版社・編集者と連携し文字化、公開(既に企画進行中)。学生の研究の基礎作業になるとともに、研究業績とする。マッギル大学(カナダ)のSocial Studies of Medicineの研究者達と連携。◆2[収蔵公開2]。日本の資料・刊行物で重要なものを英語化。英語出版の恒常的なルートを確立。世界の病者・障害者の活動・主張が一覧でき、現況を把握できる情報拠点を確立・運営する。各国の政策、各種国際組織を現地調査、結果を英語で報告。1・2の業務について、雇用する若手研究者が指揮する。リーズ大学(英国)disability studies centerと連携。学生の派遣・学生の受け入れ。◆3[考究]諸学の成果を整理し、未だ解明・解決されていない主題について、共同研究も含め、研究。論文・著作を発表。例:どこまでを病・障害とし、身体のどこまでを変えてよいのか。本人の決定にどのように対するのか。
 ■2【学問の組換】◆1[教育研究機構構築]障害等を有する人が研究するための機構・体制作り。@とくに情報へのアクセシビリティについて。組織内でできることは何か。これまでの試行を踏まえ、研究として展開、実現可能な機構を作り、提案する。A著作権・特許権等、規範的な問題についても調査、検討、提言。博士後期課程の院生(学振研究員)が中心となる。◆2[技術開発支援]自然科学研究・技術開発への貢献。本拠点自体は開発を行わない。利用者が何が欲しいのか、何は欲しくないかを伝え、聞き、やりとりし、作られたものを使い、その評価をフィードバックする経路・機構を作る。例:動作を支援する工学技術。例:遺伝子医学への期待にどう対するか。◆3[研究技術倫理]人を相手に調査・実験・研究する社会科学・自然科学のあり方を、研究の対象となる人たちを交えて検討する。さらにより広く、研究・開発の優先順位、コストと利益の配分について研究し、将来像を提案する。
 ■3【連帯と構築】◆1[連携連帯]各種、大小、全国・地域民間団体(例:日本ALS協会、県の難病者団体連絡協議会)と協議して企画を立案、実施。大学院生など研究者が参加し、論文等にまとめる。研究者・専門家/企業/政府/市民との関係の形成・維持。NPOの運営・経営のための研究・情報提供。◆2[社会像提示]資源の分配、社会サービスの仕組み、供給体制・機構の立案、提示。まず歴史・現状分析。実際調査を含む。とくに人数の少ない病気・障害についてはほとんど研究の蓄積がない。そして基本的・理論的な考察・分析。資源・予算の制約という条件をどう捉えるかについて、等。具体的な提案。◆3[国際連帯連携発信]少なくとも介護については、より多くの人が生きられるようになっている日本の在宅ケアの普遍化可能性を探る。直接的な援助に関わる組織とともに政策の転換・推進を目指す組織に着目、アフリカのエイズの問題に関わってきたNGOの代表を特別招聘教員に迎えた。アジア、アフリカ等の研究機関・研究者、NGOの活動との連携を強化する。国際医療保険の構想等、国境を越えた機構の可能性を研究、財源論を含め国際的な社会サービス供給システムの提案を行なう。

UP: 2007.1.20 REV:


 
 
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■■B 研究活動の実績 43×34


 ◇関連する著作を多く発表している。中心メンバーがここ約10年間に関連する主題で書いた単著の本、編者となった本は40冊。松原・小泉編『生命の臨界』(人文書院、2005)は研究科の企画として出版された。『現代思想』2003年11月号特集「争点としての生命」、2004年11月号 特集「生存の争い」の企画に協力。全国の若手研究者の論文が集まった。
 ◇中心となるメンバーは、ここ数年の間に、この拠点の任務と深く関係する主題の科研費研究の代表者を務め、研究を推進してきた。また学生の発案で、民間の研究助成に教員と学生が連盟をで応募し、研究資金を得て研究を行ってもきた。
 ◇科研費研究の多くに複数の教員が関わっており、異なった研究領域を専攻しながら、互いに協力して研究してきた。対談や書評等で互いの研究について意見を交わしてもきた。
 ◇網羅的なデータベースの構築・整備を行なってきた。この拠点のウェブサイトhttp://www.arsvi.comに約10000ファイル、400字詰20万枚のデータを有し、アクセス(ヒット数)は1年に約900万(トップページへは約20万)。国内唯一のものになっている。さらに整理・増補すればより学問的社会的に有意義なものになり、英語化すれば世界的に利用されるものになる。これまでの研究や研究者についての情報も、論文の全文掲載を含め、このサイト・研究科サイトにすべて公開されている。
 ◇基礎的規範的議論の構築作業を行なってきた。2002年、2004年にノーベル賞受賞の経済学者アマルティア・セン他を招き、国際会議を開催。その後も国際ワークショップを開催してきた。今後、理論化を継続しつつ具体化していく。
 ◇種々の民間団体、当事者団体との関係がある。例えば立岩は身体障害者・難病者のの組織と20年来の関係があり、シンポジウム等に呼ばれるだけでなく、共同研究に協力するなどしてきた。
 ◇アフリカのエイズについて既にNGOとの協同研究の実績がある。アフリカ日本協議会に教員・学生が協力し冊子を作り刊行した。この度、その代表でもある林達雄を特別招聘教員に迎えた。NGOスタッフ、大学やシンクタンクの研究者たちを含め研究を遂行する。
 ◇他大学のCOEに講演者あるいはシンポジストとして関わってきて(大谷・松原→御茶の水女子大、後藤・西→一橋大、西・渡辺→東京外語大、立岩・大谷→東京大、立岩→関西学院大、立岩→大阪大、天田→京都大)事情を知っている。企画に時間と労力を取られかえって研究が妨げられるといった状況もある。なにより必要なのは日常の研究と教育である。  ◇私たちの多くは、少人数で多くの院生の教育に時間をかけざるをえなかったために、また、論文や著書の執筆依頼が多く、作業を分業し、若い世代に渡すことができなかったために、個々に負荷がかからざるをえなかった。労働の集中のために、大量の資料を読みこむ等手間のかかる研究に従事できず、また外国語にして発信することもできなかった。それをシステム化し、教員の研究を院生に引き継がれるものとしていく。そのことによって発信していくことができると考える。

UP: 2007.1.21 REV:22


 
 
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■■■7他の関連する事業との相違点

43字×50行

   *2000年以降の研究助成を列挙する予定。→せっかく(他の欄が小さいのに比べて)まるまる1頁分あるので、「相違点」を言うというより、過去に「関連する研究」をどれだけたくさんやってきたかを宣伝する記述にする。

 以下の科学研究費他を得ている。本研究拠点と関連するもののみをあげた。今回の申請は、以下のすべてに関係しつつ、研究教育の全体をより組織化し、綜合が可能で有効な部分については綜合し、さらに強力に前進させようとするものである。
 そして大学院GPで成果をあげてきた。それは、その制度の趣旨のとおり、基礎的な研究力を獲得するためのものであり、本プログラムでは、GPによる一定の基盤整備の上に、実際の研究成果を生産しようとする。
 他に立命館大学内の「学内提案公募型研究推進プログラム」の研究助成に応募し当選している。また、その中からさらに絞られる「政策的重点研究」にも選ばれている。これは、COE形成のために学内的に可能な基盤を準備・整備することを援助するものである。
◇財団法人日本証券奨学財団研究調査助成金/2000/「高齢社会におけるエイジング・プロジェクション―老いとバイオ・テクノロジーをめぐって」/天田城介(代表)/1000
◇「病者・障害者の権利を擁護するNPOの研究」科学研究費基盤研究C12610172/2000〜2003/立岩真也/3800
◇「現代世界における言語の多層化と多重言語使用がもたらす文化変容をめぐる多角的研究」科学研究費基盤研究B13410144/2001〜/西成彦/5600
◇科学研究費補助金若手研究B/2001〜2002/「高齢者福祉サービスの市民事業化に関する日米比較分析研究」/天田城介(代表)/2000
◇科学研究費基盤研究B13410022/「心理学実験室設立(1903)以降の心理学の進展」/佐藤達哉(代表)/2001〜2003/3年で7400
◇科学研究費補助金研究成果公開促進費/2002/「〈老い衰えゆくこと〉の社会学」/天田城介(代表)/2600
◇ユニベール財団研究助成/2002/「米国の高齢者福祉政策をめぐるポリティックスと老年期のアイデンティティ」/天田城介(代表)/1000
◇トヨタ財団研究助成/2002〜2003/「負の遺産としての公害・水俣病事件と水俣地域市民社会の再生に関する総合的研究――水俣学の構築・発展に向けて」/天田城介(代表:原田正純)/4000
◇「生命科学・生命技術の進展に対応した理論と倫理と科学技術社会論の開発研究」/2003〜2005/小泉義之/7500
◇「生命科学/技術の公共性と生活者の利益をめぐる諸問題の歴史的・社会的・倫理的研究」/2003〜2005/松原洋子/12500
◆「人文・社会科学振興のためのプロジェクト研究事業(日本学術振興会)/2003〜2007/「科学技術や市場経済等の急速な発展や変化に対応した社会倫理システムの在り方」領域(「ボトムアップ人間関係論の構築」)/佐藤達哉/各年約7700
◇熊本学園大学付属社会福祉研究所研究助成/2003/「国立ハンセン病療養所における老いと生活史に関する調査研究」/天田城介(代表)/600
◇熊本学園大学付属社会福祉研究所研究叢書/2003/「老い衰えゆく自己の/と自由―高齢者ケアの社会学的実践論・当事者論」/天田城介(代表)/2000
◇独立行政法人福祉医療機構委託研究 「長寿・子育て・障害者基金」福祉等基礎調査/2003/「社会福祉援助実践に応用可能な質的研究方法論に関する研究――高齢者福祉援助実践におけるアクションリサーチ法の生成・開発」/天田城介(代表)/1500
◆科学研究費基盤研究B/2004〜2007/「ケイパビリティ・アプローチの定式化に基づくグローバルな福祉保障システムの構想」/後藤玲子・立岩(代表:後藤)/15900
◆科学研究費基盤研究B16330111/2004〜2007/「分配と支援の未来」/後藤・立岩真也(代表:立岩)/15700
◆科学研究費基盤研究B16330138/2004〜2007/「社会状況や海外学説との関連からみた本邦臨床心理学の歴史的展開」/佐藤達哉・望月(代表:佐藤)/*****
◇熊本学園大学付属社会福祉研究所研究助成/2004/「国立ハンセン病療養所における老いと生活史に関する調査研究」/天田城介(代表)/600
◆科学研究費若手研究B17730331/2005〜2007/「米国の高齢者医療福祉制度における老いと死をめぐる表象の政治学」/天田城介(代表)/3200
◆科学研究費基盤C17530407/2005〜2007/「台湾および沖縄のハンセン病当事者における個人史と歴史に関する社会学的考察」/天田城介(代表:羽江忠彦)/3400
◆科学研究費基盤B/2005〜2008/「水俣病事件と水俣地域社会の再生に関する総合的研究」/天田城介(代表:原田正純)/15000
◇熊本学園大学附属社会福祉研究所研究助成/2005/「沖縄および台湾におけるハンセン病当事者の個人史と歴史に関する調査研究」/天田城介(代表)/500
◆科学研究費基盤研究B18300302/2006〜●「患者主導型科学技術研究システム構築のための基盤的研究」/松原洋子・立岩(代表:松原)/11000
◆科学研究費基盤研究C18202009/2006〜●/「モダニズムの世界化と亡命・移住・難民化」/西成彦(代表)/16100
◆萌芽研究18653069/2006〜2008/「発達の多様性を描くための複線径路・等至性モデルの展開」/佐藤達哉(代表)/*****

 他に立命館大学内の……を得ている。これは準備として位置づけられるものであり、本プログラムによる助成を獲得することによって、その目的が果たされることになる。

UP: 2007.1.21 REV:


 
 
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■■■■様式3−1
 
 
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■■■1人材育成面の状況

 
 
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■■(5)博士課程学生の学会発表、学術雑誌等への論文発表数

■学会発表数 06回(0回)  46回(09回)  39回(02回)
■論文発表数 02件(0件)  28件(13件)  39件(23件)

■主な発表論文(25→26点)

◆吉村 夕里 200403 「精神障害をもつ人の生活世界のアセスメント――リハビリテーションにおけるソーシャルワークの視点」,『龍谷大学大学院研究紀要』11:73-92
◆大谷 いづみ 200408 「生命「倫理」教育と/の公共性」,『社会科教育研究』92: 67-78
◆川口 有美子 20041101 「人工呼吸器の人間的な利用」,『現代思想』32-14(2004-11):057-077
◆大谷 いづみ 20041101 「「尊厳死」言説の誕生」,『現代思想』32-14(2004-11):142-152
◆吉村 夕里 20050320 「精神保健福祉分野のソーシャルワークと心理臨床」,川畑 直人編『心理臨床家アイデンティティの育成』,創元社,340-359
◆樋澤 吉彦 200503 「同意」は介入の根拠足り得るか?:パターナリズム正当化原理の検討を通して」,『新潟青陵大学紀要』5:77-90
◆大谷 いづみ 20050325 「太田典礼小論――安楽死思想の彼岸と此岸」,『死生学研究』(東京大学大学院人文社会系研究所)5:99-122
◆吉村 夕里 20050325 「精神障害をもつ人に対するボディワークの試み』,『京都文教大学人間学部紀要』7:47-56
◆北村 健太郎 20050331 「「錆びた炎」問題の論点とその今日的意義」,『Core Ethics』1:1-14
◆横田 陽子 20050331 「科学知識の伝達――スーパースプレッダーの例」,『Core Ethics』1:57-72
◆田島 明子 20050815 「ひとの価値と作業療法――障害者の就労の3つの位相をめぐる一考察」,『作業療法』24-4:340-348
◆大谷 いづみ 20050825 「生と死の語り方――「生と死の教育」を組み替えるために」,川本隆史 編 2005 『ケアの社会倫理学――医療・看護・介護・教育をつなぐ』有斐閣,333-36
◆大谷 いづみ 20060105 「「市民的自由」としての死の選択――松田道雄の「死の自己決定」論」,『思想』981(2006-1):101-118
◆吉村 夕里 200603 「精神科デイケアにおける家族療法」,京都文教大学人間学部紀要』8:●
◆川端 美季 20060331 「「湯屋取締規則」及び「湯屋營業取締規則」に関する考察」,『Core Ethics』2:59-74
◆北村 健太郎 20060331 「血液利用の制度と技術――戦後日本の血友病者と血液凝固因子製剤―」,『Core Ethics』1:75-88
◆北村 健太郎 20060331 「全国ヘモフィリア友の会の創立と公費負担獲得運動」,『Core Ethics』2:89-102
◆小林 勇人 20060331 「初期ワークフェア構想の帰結――就労要請の強化による福祉の縮小」,『コア・エシックス』2: 103-114
◆定藤 邦子 20060331 「大阪・兵庫の障害者自立生活運動の原点」,『Core Ethics』2:129-140
◆高田 一樹 20060331 「Cause Related Marketingによる2つの利益追求についての研究――「乳がんで亡くなる患者を減らす」という大儀を企業の利益に結びつけるビジネスの事例にもとづいて」,『Core Ethics』2:141-152
◆吉村 夕里 200603 「精神障害をもつ人に対するアセスメントツールの導入――臨床ソーシャルワークの新たな問題」,『質的心理学研究』5:121−143
◆青木 慎太朗 20060303 「大学における障害者支援ウエブサイトの可能性について――障害学生への情報保障とメディア活用・総説」 『NIME研究報告』14:17-27 
◆小林 勇人 20060415 「カリフォルニア州GAINプログラムの再検討――ワークフェア政策の評価にむけて」 『社会政策研究』6: 165-83
◆田島 明子 200610 「リハビリテーション臨床における「障害受容」の使用法――臨床作業療法士へのインタビュー調査の結果と考察」,『年報筑波社会学』●(印刷中)
◆田島 明子 200600 「リハビリテーション領域における障害受容に関する言説・研究の概括」,『障害学研究』2:●

■研究費の獲得状況及び学会賞等各賞の受賞状況等(06→07)

◆川口 有美子(申請代表者)・桑木 なつみ・小長谷 百絵・塩田 祥子・中村 記久子・橋本 操 NPO法人ALS/MNDサポートセンターさくら会、「ALS療養患者の日常生活を支えるヘルパー育成事業――進化する介護」,2004年度ファイザープログラ ム「心とからだのヘルスケアに関する市民活動支援プロジェクト」,150万円
◆青木 慎太朗 「高等教育における障害学生支援の研究」,財団法人倶進会助成研究 2005年4月〜2006年3月,50万円
◆片山 智哉・川口 有美子(代表)・的場 和子(+サトウ・立岩) 財団法人在宅医療助成勇美記念財団,2005年度,160万円
 http://www.zaitakuiryo-yuumizaidan.com/
 http://www.zaitakuiryo-yuumizaidan.com/result2005.htm
◆川口 有美子 他 「特定疾患患者の生活の質(QOL、Quality of life)の向上に関する研究」,厚生労働科学研究費補助金難治性疾患克服研究事業(主任研究者:中島孝),2004〜2007年度,年300万円
◆川口 有美子 他 「在宅重度障害者に対する効果的な支援の在り方に関する研究」,厚生労働科学研究費補助金障害保険福祉総合研究事業(主任研究者:川村佐和子),2005〜2007年度,年300万円
◆吉村 夕里(研究代表者)「ヒューマンサービスを共通基盤とする援助専門職等の現任者訓練に関わる研究」,平成18年度科学研究費補助事業基盤研究C,3年間(2006〜2008年度),300万円
◆上田 宜子・青木 信雄・吉村 夕里・冨田 しず子・吉村 雅樹 「認知症グループホームケア実践の相互行為分析による解明」,平成18年度学術研究高度化推進経費,2006〜2007年,50万円

UP: 2007.1.17 REV:21

 
 
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■■■2.研究活動面の状況
 
 
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■(1)レフェリー付き学術雑誌等への研究論文発表状況又は専門書等の発行状況

 [平成16年](2004)
 論文(○○件) 専門書(○○件)
 <主な学術雑誌、専門書等名>
 ◇立岩真也『自由の平等――簡単で別な姿の世界』岩波書店
 ◇塩野谷祐一・鈴村興太郎・後藤玲子編『福祉の公共哲学』東京大学出版会
 ◇西成彦『新編 森のゲリラ 宮澤賢治』平凡社
 ◇天田城介『老い衰えゆく自己の/と自由――高齢者ケアの社会学的実践論・当事者論』ハーベスト社
 ◇西成彦『耳の悦楽――ラフカディオ・ハーンと女たち』紀伊国屋書店
 ◇『現代思想』11号
 ◇立岩真也『ALS――不動の身体と息する機械』医学書院
 ◇『F−GENSジャーナル』『神奈川大学評論』『現代思想』『社会学評論』『社会科教育研究』『社会政策研究』『思想』『現代思想』『フランス哲学・思想研究』『立命館言語文化研究』

 [平成17年](2005)
 論文(○○件) 専門書(○○件)
 <主な学術雑誌、専門書等名>
 ◇松原洋子・小泉義之編『生命の臨界――争点としての生命』人文書院
 ◇栗原彬『「存在の現れ」の政治――水俣病という思想』以文社
 ◇菅原郁夫・佐藤達哉・黒沢香編『法と心理学のフロンティア』
 ◇池内靖子・西成彦編『異郷の身体――テレサ・ハッキョン・チャをめぐって』人文書院
 ◇林達雄『エイズとの闘い――世界を変えた人々の声』岩波書店
 ◇城山英明・小長谷有紀・佐藤達哉編『クリニカル・ガバナンス』至文堂
 ◇『科学』『家族研究年報』『現代思想』『公衆衛生』『死生学研究』『思想』『質的心理学研究』『市民科学』『社会学評論』『助産雑誌』『日本医療経済学会会報』『日本顔学会誌』『フランス哲学・思想研究』

 [平成18年](2006)
 論文(○○件) 専門書(○○件)
 <主な学術雑誌、専門書等名>
 ◇渡辺公三・木村秀雄編『レヴィ=ストロース『神話論理』の森へ』みすず書房
 ◇小泉義之『病いの哲学』筑摩書房
 ◇小泉義之『「負け組」の哲学』人文書院
 ◇佐藤達哉・荒川歩編『「病い」への人文社会的アプローチ』  ◇立岩真也『希望について』青土社
 ◇稲葉振一郎・立岩真也『所有と国家のゆくえ』日本放送出版協会
 ◇『科学』『現代思想』『国民医療』『思想』『質的心理学研究』『世界思想』『総合社会福祉研究』『日本医療経済学会会報』『福祉社会学研究』『保健医療社会学論集』『未来思想』


  *以下は集計用
  *cf.2004年申請時
    平成13年度 09/03
    平成14年度 17/07
    平成15年度 11/10

    平成16年度 32/23
    平成17年度 53/31
    平成18年度 52/25

[平成16年](2004)
 論文  天田4・遠藤1・大谷3・小泉3・後藤4・佐藤4・立岩7・D4・西(1)・松田0・松原0・望月2・渡辺0 ……33
 専門書 天田2(1)・遠藤2・大谷2・小泉1(1)・後藤4・佐藤4・立岩4(2)・西2(2)・松田1・松原0・渡辺1 ……23
 ・天田『社会学評論』……
 ・遠藤論文1/本2
 ・大谷『現代思想』『社会科教育研究』『F−GENSジャーナル』
 ・小泉『神奈川大学評論』『社会学評論』『フランス哲学思想研究』
 ・後藤4+4/
 ・佐藤『発達研究』
 ・立岩『社会学評論』『社会政策研究』『思想』『現代思想』
 ・デュムシェル Dialogue/J. of Comparative Literature & Aesthetics/Rationality and Society
 ・西 『立命館言語文化研究』/『新編 森のゲリラ 宮澤賢治』『耳の悦楽――ラフカディオ・ハーンと女たち』
 ・林
 ・松田
 ・松原4
 ・望月2
 ・渡辺 書「人類学・妖術・構造」『〈世界化〉を再考する――P.ルジャンドルを迎えて』西谷修編,東京外国語大学大学院21世紀COEプログラム史資料ハブ地域文化研究拠点研究叢書,47〜55頁.

 残り 中村

[平成17年](2005)
 論文  天田7・遠藤1・大谷1・小泉5・後藤2・佐藤7・立岩12・D6・西0・松田4・松原5・望月3・渡辺1……53
 専門書 天田0・大谷3・小泉2(1)・後藤1・佐藤14・立岩3・D1・西2(2)・林1(1)・松田1(1)・松原1(1)・渡辺(2)……31
 ・天田『家族研究年報』『社会学評論』
 ・遠藤・論文1
 ・大谷『死生学研究』
 ・小泉『現代思想』『フランス哲学・思想研究』
 ・後藤2+1
 ・佐藤『科学』『質的心理学研究』『日本顔学会誌』/『クリニカル・ガバナンス』・『法と心理学のフロンティア』他
 ・ドゥムシェル 本1/論文4 European Journal of Sociology/Raison Politique 19: 161-171.  ・西 /『異郷の身体――テレサ・ハッキョン・チャをめぐって』『東欧の20世紀』  ・松田『公衆衛生』『日本医療経済学会会報』
 ・松原『現代思想』『助産雑誌』
 ・望月3
 ・渡辺:書◇「サリーンズ『歴史の島々』」山下晋司編著『文化人類学入門古典と現代をつなぐ20のモデル』弘文堂,2005年3月.◇「アメリカ人類学の発生現場を検証する――モーガンとインディアン「土地問題」へのメモ」科学研究費成果報告書,2005年3月  ◇論文「プロジェクトを基礎とした人社系研究者養成〜立命館大学大学院先端総合学術研究科の試み〜」『大学と学生』第22号、(平成17年12月)、51〜57ページ。

 残り 中村

[平成18年](2006)
 論文  天田4・遠藤2・大谷1・小泉4・後藤6・佐藤1・立岩25?・西−・松田3・松原1・渡辺1 ……48
 専門書 天田3(0)・大谷0・小泉2(2)・後藤5・佐藤4・立岩5(2)・西−・松田1・渡辺2 ……25
 ・天田『福祉社会学研究』『保健医療社会学論集』
 ・大谷『思想』
 ・遠藤論文2季刊d/SIGN』・本3
 ・小泉『科学』『現代思想』『世界思想』『未来心理』
 ・後藤6+5
 ・佐藤『質的心理学研究』
 ・ドゥムシェル ?
 ・松田『国民医療』『総合社会福祉研究』『日本医療経済学会会報』
 ・渡辺公三・木村秀雄編『レヴィ=ストロース『神話論理』の森へ』みすず書房
 ・渡辺+書1=2「変動の時代に問われた「人間」とは」『結社の世界史3―アソシアシオンで読み解くフランス史』(福井憲彦編、山川出版、2006年、3月)、159-173ページ  論文1「アメリカ人類学の発生現場を検証する―モーガンとインディアン「土地問題」へのメモ―」『言語文化研究17巻3号』(2006年3月)115-128ページ。
 残り 中村

UP: 2007.1.17 REV:19,21,23 0205


 
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■(2)学会賞等各賞の受賞状況等

[国内学会賞]
◆天田城介 2004年 第3回日本社会学会奨励賞(著書の部)『〈老い衰えゆくこと〉の社会学』
[その他の表彰]
◆西成彦 平成16年度芸術選奨文部科学大臣新人賞受賞『耳の悦楽――ラフカディオ・ハーンと女たち』
UP: 2007.1.17 REV:


 
 
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■(3)国際学会での発表(基調講演・招待講演等)…10以内

◆Matsuda, R. "Structural Reform and Health Equity in Japan: A Policy Analysis," International Society for Equity in Health(ISEqH) 3rd International Conference, Durban, South Africa, June 11, 2004
◆Gotoh, R. "The Possibility of Public-Provision Unit in Global Context: Towards "Social Contract" Based on Reciprocity," Social Choice & Welfare Society, Osaka University, July 21-25, 2004
◆Sato, T., Yasuda, Y., & Kido, A. "Historically Structured Sampling (HSS) Model: A Contribution from Cultural Psychology," 28th International Congress of Psychology, Beijing, China, August 12, 2004
◆Gotoh, R. "Understanding Sen's Idea of a Coherent Goals-Rights System in the Light of Political Liberalism," 4th International Conference on the Capability Approach: Enhancing Human Security, University of Pabia, Italy, September 5-7, 2004.
◇Gotoh, R. "The Possibility of Public-Provision Unit in Global Context: Towards "Social Contract" based on Reciprocity," International Seminar of Political Science: Reconsidering Rawls and Sen in the light of Against Injustice, Ritsumeikan University, November 6, 2004.
◆Watanabe, K. "Anthropological Knowledge and Technology of Colonial Domination," East Asian Anthropology and Japanese Colonialism,3rd Conference at Seoul National University,November 12-14, 2004.
---6

◆Matsubara, Y. "A History of Eugenic Laws in Japan: The Ethical Background of the Debate about Reproductive Technologies," International Bioethics Conference : Bioethics and Asian Culture Seokdang Academic Research Institute of Traditional Culture, Dong-A University, Busan City, January 26, 2005.
◇Gotoh, R. Discussant, IEA Roundtable Meeting on Intergenerational Equity, 10-12 March 2005, Yamano Hotel, Hakone, Japan

◇Gotoh, R. "Towards a "Social Contract" Based on Reciprocity," an Occasional Seminar of Global Equity Initiative", Harvard University, March 30, 2005.
◆Matsuda, R., Takayama, K., & Aoki,I. "Pursuing "Clinical Health Equity" in a Mixed Economy of Health Care: A Framework for Policy Analysis," The 5th World Congress of International Health Economics Association, Barcelona, Spain, July 11, 2005.
◇Gotoh, R. "Justice and Public Reciprocity, International Conference, Ethics, Economics and Law: Against Injustice," Ritsumeikan University, October 28-30 2005
◇Sato, T. 20051126 「社会発展と文化基盤としての人文学的価値の社会的な活用方案」(招待講演)、日・韓人文振興政策懇談会 (第2回),主催: (日本) 文部科学省、(韓国) 経済・人文社会研究会 韓国ソウル:ロッテホテル, November 26, 2005
◇ポスター発表 Tatsuya Sato 2005 History of Applied Psychology in Japan. The 36th Annual Meeting of Cherion:The International Society for the History of Social and Behavioral Sciences.

---7

◆Matsuda, R. "Changing Health Care Governance in Japan," 3rd International Jerusalem Conference on Health Policy, Jerusalem, Israel, 10-13 Decempber, 2006.
◇Gotoh, R. "Basic Capability, Work Incentive and Public Reciprocity," Workshop on the Quality of Life Conceptual Issues and Measurement, UCR June 3 and 4, 2006
◆Gotoh, R. "Welfare Reform in Japan and Capability Approach," 20th IPSA World Congress, Fukuoka Kokusai Kaigi-jo, July 9-13, 2006
◆Gotoh, R. "Welfare Reform based on Capability Theory and Public Reciprocity: An Idea of Reformulation of Basic Income," The 2006 Annual Meeting of the Human Development and Capability Association, Groningen, Netherlands, 29 August - 1 September, 2006
◇Matsubara, Y. 20061125 「戦後日本の生命倫理思想の形成――優生保護法批判運動を例として」(招待講演)、日・韓人文振興政策懇談会 (第3回)生命に対する認識,文部科学省研究振興局,京都リサーチパーク, November 15, 2006
---5


UP: 2007.1.17 REV:18,19,23 0206


 
 
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■(5)この拠点形成計画に関連して従来受けた補助金等 平成18年度
(平成18年度に事業推進担当者又は拠点となる大学が受けた補助金(科学研究費補助金、その他の官庁・研究助成法人・民間企業等からの教育研究費を含む。)のうち主なも気を記入してください。

   →*平成18年度(2006年度)に限る

 事業の名称/期間/プログラム名等/交付を受けた者(研究者名又は機関名)/金額(千円)

◆人文・社会科学振興のためのプロジェクト研究事業(日本学術振興会)/2003〜2007/「科学技術や市場経済等の急速な発展や変化に対応した社会倫理システムの在り方」領域(「ボトムアップ人間関係論の構築」)/佐藤達哉/各年約7700
◆科学研究費基盤研究B/2004〜2007/「ケイパビリティ・アプローチの定式化に基づくグローバルな福祉保障システムの構想」/後藤玲子・立岩(代表:後藤)/15900
◆科学研究費基盤研究B16330111/2004〜2007/「分配と支援の未来」/後藤・立岩真也(代表:立岩)/15700
◆科学研究費基盤研究B16330138/2004〜2007/「社会状況や海外学説との関連からみた本邦臨床心理学の歴史的展開」/佐藤達哉・望月(代表:佐藤)/*****
◆科学研究費若手研究B17730331/2005〜2007/「米国の高齢者医療福祉制度における老いと死をめぐる表象の政治学」/天田城介(代表)/3200
◆科学研究費基盤C17530407/2005〜2007/「台湾および沖縄のハンセン病当事者における個人史と歴史に関する社会学的考察」/天田城介(代表:羽江忠彦)/3400
◆科学研究費基盤B/2005〜2008/「水俣病事件と水俣地域社会の再生に関する総合的研究」/天田城介(代表:原田正純)/15000
◆科学研究費基盤研究B18300302/2006〜●「患者主導型科学技術研究システム構築のための基盤的研究」/松原洋子・立岩(代表:松原)/11000
◆科学研究費基盤研究C18202009/2006〜●/「モダニズムの世界化と亡命・移住・難民化」/西成彦(代表)/16100
◆萌芽研究18653069/2006〜2008/「発達の多様性を描くための複線径路・等至性モデルの展開」/佐藤達哉(代表)/*****

 ……ここまでで10
 ※金額:平成18年度(2006年度)分を記入すべきだとすると修正の必要あり。

 終わったもの
◇1997(平成9)年度奨励研究(A)(課題名;主要7名の心理学者の業績からみた戦前期日本における教育・社会系心理学の展開。研究代表;佐藤達哉)
◇1999(平成11)年度奨励研究(A)(課題名;明治期日本における実験心理学の実際とその多様な役割についての解明。研究代表;佐藤達哉)
◇2001(平成13)年度基盤研究(B)(課題名;心理学実験室設立(1903)以降の心理学の進展。研究代表;佐藤達哉)
◇2004(平成16)年度基盤研究(B)(課題名;社会状況や海外学説との関連からみた本邦臨床心理学の歴史的展開。研究代表;佐藤達哉)
◇2006(平成18)年度萌芽研究  (課題名;発達の多様性を描くための複線径路・等至性モデルの展開。研究代表;佐藤達哉)

◇松田「公平志向の医療政策の国際比較」(文部科学省基盤研究(B)研究代表者)
◇「病者・障害者の権利を擁護するNPOの研究」科学研究費基盤研究C12610172/2000〜2003/立岩真也/3800
◇「現代世界における言語の多層化と多重言語使用がもたらす文化変容をめぐる多角的研究」科学研究費基盤研究B13410144/2001〜/西成彦/5600
◇「生命科学・生命技術の進展に対応した理論と倫理と科学技術社会論の開発研究」/2003〜2005/小泉義之/7500

  http://www.ritsumei.ac.jp/acd/gr/gsce/p2/2003.htm

◇「生命科学/技術の公共性と生活者の利益をめぐる諸問題の歴史的・社会的・倫理的研究」/2003〜2005/松原洋子/12500

UP: 2007.1.17 REV:17,


 
 
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■■■[4]教育研究拠点の特色 43×50

 先端総合学術研究科は2006年度に開設4年目の研究科で、後期課程の実績はまだ2年しかない。その短い期間に、相対的に多くの研究業績をあげてきた。ただ以下では、この拠点に、普通の大学院とは異なった人たちがいること、その中のある部分は従来の意味では「アカデミック」な研究をする「若手研究者」ではないことを記す。次に、しかし、というよりむしろ、であるがゆえに、本研究拠点が「高度」な拠点となる必要があり、そしてそれを追求するなら、必ず「国際的」な拠点になることを述べる。
 【研究者・専門職者の学生】この拠点が追究する主題を研究する人、関連する領域の研究をする人が、前期課程の学生を含め、現在約60人いる。学部を卒業して大学院生になった若い学生だけでなく、多様な出自の人がいる。大学の教員、医療・看護・福祉等の社会サービスを職業とする人がいる。いわゆる専門職者では、医師2、看護士5、作業療法士1、社会福祉士2、等。そして重要なのは、職業や教職を続けていくために博士号を取得することが目的であるなら、この人たちに他に専門の大学院はあり、そうした場で学位を取得する方が教育研究職を続けていく上でも有利なのだが、あえてそれを選択しなかったということである。その学問領域から見えるものしか見ないことに飽き足らず、それでこの研究科、研究拠点に来ている。
 【本人・関係者の学生】現在、車椅子使用者2、視覚障害2、内部障害、等々の学生がいる。また母親が神経性の難病を患って長い人がおり、姉を同じ病で亡くした人がいる。戦後日本の血友病者の歴史を研究する血友病の学生がいる(2007年に博士論文「日本における血友病者の歴史」を提出)。また、性的少数者と括られる人たちを研究の主題にする学生が複数いる。私たちは、遠隔地の人、社会人、視覚障害者、入院している人、等に対応する体制として、ホ−ムページとメーリングリストでの情報交換・助言を行ってきた。他に聴覚障害を有する受講者への対応として、手話、PC要約筆記による翻訳・情報の提供も行ってきた。そして、滋賀県や東京都の難病の人たちを支援する地域組織や全国組織で活動している人等、関連する分野で有給・無給で社会的な活動をしてきた人たちがいる。長年定職につかず(現在は大学教員)聴覚障害の子の教育に家庭教師のようなかたちで関わってきて、著書のある人がいる(上農正剛『たった一人のクレオール』)。日常において、また社会的活動において、日常的な接点を有している。
 【教育の必要性と有効性】その中には長く研究者をしてきている人もいるが、そうでない人もいる。ではそうした人たちについては、大学院はよいとしても、それは普通のものでよく、「高度」な大学院教育、研究拠点である必要はないのか。そんなことはない。
 まず私たちが、そして学生たちが取り組もうとしている主題には、満足な先行研究が存在しない。そして抱えている問題は重要であり、複雑であり、そしてその解決は困難である。だから、十分なことを言うためには、長い時間をかけて、本格的に取り組まねばならず、その人たちにこそ業績を出してもらわねばならない。その研究は必然的に高度なものであらざるをえない。
 同時に、そのためには人手と時間がいることを痛感している。これまで人文社会系の大学院教育は、学生の「自主性」に委ね、学部教育の片手間に助言・指導を行うというものだった。しかしそれでは、多くの学生からよい研究が生まれること、研究できる研究者が育つことは期待できない。さらに、これまでは研究者でなかった人たち、しかし重要な経験を有している人たちが成果を生み出すためには、優秀なスタッフによる時間をかけた指導が必要であり、それが加わった時には大きな効果がある。私たちは、開設当初から、また2005年度後半からは2006年度にかけては大学院GPの予算なども使い、院生の研究計画・研究・研究成果の発表に積極的に関与してきた。その成果はあがりつある。それをさらに発展させる必要がある。私たちの研究科では多くの学生が学術振興会特別研究員に採用されたが、この制度には年齢の制限がある。私たちは、若い研究者だけでなく経験を研究に結びつけようとする人たちに期待しているし、制度が対応していない分、この研究費によって積極的に研究を支援しその成果をあげさせたいと考えている。
 【国際的拠点】以上記してきた人たちが多くいて、この計画に記した問題関心を明確にもっていて、実行力のある研究体制を有する大学院、研究拠点は世界中に存在しない。リーズ大学(英国)には障害学センターがあるが、これは、障害を社会の問題として捉えようという明確な方針をもつセンターである。その把握には基本的に間違っていない。ただ事態はもっと複雑であり、私たちが直面しているのはもっと多様な状況である。例えば障害者と病者の思うことは食い違うことがある。一方は障害のある自分を前提する。他方はなおりたい思う。両者が同じ場にいて、間に対立、齟齬があることが必要である。そこから学問が生成する。そのような研究拠点が世界にある必要がなるが、これまでにない。そこでここに国際的研究拠点が形成される。

UP: 2007.1.21 REV:22


 
 
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■■■■[3]教育研究評価対象者調書(対象者毎に1枚)

 ◆調書について(別ファイル)

■更新履歴
 20070117
 ……
 20070123 佐藤業績数を追加
 20070127 MS Wordへの移植・MS Word版での加筆・修正開始。


UP:20070116 REV:0117,18,19,20,21,22,23,27,28,29,30,31,0201,02,03,04,05,06,07,08,09,10,11,13
研究拠点・生存学
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