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立岩 真也 2005- 『現代思想』2005 2006 2006 2007 2008 2009 2010 ※2010/08/01 「「社会モデル」・序――連載 57」,『現代思想』38-10(2010-8):〜 →資料 ※ *1 「有限でもあるから控えることについて」は、手を入れた後、以下の本の第3章になりました。 cf.資料 ◆立岩 真也 20090325 『唯の生』,筑摩書房,424p. ISBN-10: 4480867201 ISBN-13: 978-4480867209 3360 [amazon]/[kinokuniya] ※ et. ※ *2 税制について 第38回(2008年11月号)〜第44回(2009年07月号)は以下の本の第1部になりました。 ◆立岩 真也・村上 慎司・橋口 昌治 2009/09/10 『税を直す』,青土社,350p. ISBN-10: 4791764935 ISBN-13: 978-4791764938 2310 [amazon]/[kinokuniya] ※ t07 ※ *3は、加筆などした後、以下の本の第1部になりました。 ◆立岩 真也・齊藤 拓 2010/04/10 『ベーシックインカム――分配する最小国家の可能性』,青土社,ISBN-10: 4791765257 ISBN-13: 978-4791765256 2310 [amazon]/[kinokuniya] ※ bi. ◆第16回「ワークフェア、自立支援」〜 □家族・性・市場 1 2005/10/01 『現代思想』33-11(2005-10):008-019 □労働を買う側は利益を得ていない――家族・性・市場 2 2005/11/01 『現代思想』33-12(2005-11):28-38 □労働を買う側は利益を得ていない・続――家族・性・市場 3 2005/12/01 『現代思想』33-13(2005-12):8-19 □経済という語で何を指しているのか――家族・性・市場 4 2006/01/01 『現代思想』34-1(2006-1):8-19 □専業主婦体制・1――家族・性・市場 5 2006/02/01 『現代思想』34-2(2006-2):8-19 □専業主婦体制・2――家族・性・市場 6 立岩 真也 2006/03/01 『現代思想』34-4(2006-3):8-19 □専業主婦体制・3――家族・性・市場 7 2006/04/01 『現代思想』34-5(2006-4):8-19 □専業主婦体制・4――家族・性・市場 8 2006/05/01 『現代思想』34-2(2006-2):8-19 □労働について(これからの予定)――家族・性・市場 9 2006/06/01 『現代思想』34-7(2006-6):8-19 □「不払い労働」について・1――家族・性・市場 10 2006/07/01 『現代思想』34-8(2006-7):8-19. □撤退そして基本所得という案――連載 11 2006/08/01 『現代思想』34-9(2006-8):8-20 □労働の義務について・再度――連載 12 2006/08/01 『現代思想』34-10(2006-9):8-20. □「不払い労働」について・2――連載 13 20061001 『現代思想』34-11(2006-10):8-20. □「不払い労働」について・3――連載 14 2006/11/01 『現代思想』34-13(2006-11):8-19 ◆ワークフェア、自立支援――連載 15 20061201 『現代思想』34-14(2006-12):8-19 ◆ワークフェア、自立支援・2――連載 16 2007/01/01 『現代思想』35-1(2007-1):8-19 ◆ワークフェア、自立支援・3――連載 17 2007/02/01 『現代思想』35-2(2007-2):8-19 □労働を得る必要と方法について――連載 18 2007/03/01 『現代思想』35-4(2007-3):8-19 □技術について――連載 19 2007/04/01 『現代思想』35-5(2007-4):20-31 □人の数について――連載 20 2007/05/01 『現代思想』35-6(2007-5):8-19 □人の数と生産の嵩について――連載 21 2007/06/01 『現代思想』35-7(2007-6):20-31 □生産・消費について――連載 22 2007/07/01 『現代思想』35-8(2006-7):8-19. □夢想を回顧すること――連載 23 2007/08/01 『現代思想』35-10(2007-8):8-19. □人々の意識の位置――連載 24 2007/09/01 『現代思想』35-12(2007-9):8-19. ◆無償/有償――連載 25 2007/10/01 『現代思想』35-13(2007-10):8-19. ◆無償/有償・続――連載 26 2007/11/01 『現代思想』35-14(2007-11):8-19 ◆働いて得ること――連載 27 2007/12/01 『現代思想』35-16(2007-12):8-19. ◆働いて得ることについて・案――連載 28 2008/01/01 『現代思想』36-1(2008-1):32-43 *1有限でもあるから控えることについて――連載 29 2008/01/01 『現代思想』36-2(2008-2):48-60 *1有限でもあるから控えることについて・2――連載 30 2008/03/01 『現代思想』36-3(2008-3):20-31 *1有限でもあるから控えることについて・3――連載 31 2008/04/01 『現代思想』36-4(2008-4):32-44 *1有限でもあるから控えることについて・4――連載 32 2008/05/01 『現代思想』36-5(2008-5):14-25 *1有限でもあるから控えることについて・5――連載 33 2008/05/01 『現代思想』36-7(2008-6):14-25 *1有限でもあるから控えることについて・6――連載 34 2008/07/01 『現代思想』36-8(2008-7):38-49 *1有限でもあるから控えることについて・7――連載 35 2008/08/01 『現代思想』36-10(2008-8):8-21 ◆無償/有償・結――連載 36 2008/09/01 『現代思想』36-11(2008-9):14-25 □半分の要約・1――連載 37 2008/10/01 『現代思想』36-13(2008-10):14-26 *2税制について――連載 38 2008/11/01 『現代思想』36-14(2008-11):14-25 *2税制について・2:「労働インセンティヴ」続――連載 39 2008/12/01 『現代思想』36-15(2008-12):13-25 *2税制について・3:「労働インセンティヴ」2――連載 40 2009/01/01 『現代思想』37-1(2009-1):38-50 *2税制について・4――連載 41 2009/03/01 『現代思想』37-3(2009-3):26-44 *2税制について・5――連載 42 2009/04/01 『現代思想』37-4(2009-4):36-70 *2税制について・6――連載 43 2009/05/01 『現代思想』37-5(2009-5):44-56 *2税制について・7――連載 44 2009/06/01 『現代思想』37-6(2009-6):28-39 *2「税制について・8(終):法人税について――連載 45」 2009/07/01 『現代思想』37-(2009-7):- □「『税を直す』+次の仕事の準備――連載 46」 2009/09/01 『現代思想』37-12(2008-9):24-35 □「政権交代について――連載 47」 2009/10/01 『現代思想』37-13(2008-10):, *3「資産としての職・1――連載 48」 2009/11/01 『現代思想』37-14(2009-11): *3「ベーシックインカムという案について――連載 49」 2009/12/01 『現代思想』37-15(2009-12):54-66 *3「ベーシックインカム・2――連載 50」 2010/01/01 『現代思想』38-01(2010-01):22-33 *3「ベーシックインカム・3:「非優越的多様性」――連載 51」 2010/02/01 『現代思想』38-02(2010-02):40-51 *3「差異とのつきあい方――連載 52」 2010/03/01 『現代思想』38-03(2010-03):26-35 □「差異とのつきあい方・2――連載 53」 2010/04/01 『現代思想』38-04(2010-04):- □「『税をなおす』の続き――連載 54」 2010/05/01 『現代思想』38-7(2010-5):26-37 □「『ベーシックインカム』の続き――連載 55」 2010/06/01 『現代思想』38-(2010-6):- □「過剰/過少・1――連載 56」 2010/07/01 『現代思想』38-9(2010-7):36-46 □「「社会モデル」・序――連載 57」 2010/08/01 『現代思想』38-10(2010-8): □「「社会モデル」・1――連載 58」 2010/09/01 『現代思想』38-11(2010-9): □「「社会モデル」・2――連載 59」 2010/10/01 『現代思想』38-(2010-10): □「社会派の行き先・1――連載 60」 2010/11/01 『現代思想』38-(2010-11): □「社会派の行き先・2――連載 61」 2010/12/01 『現代思想』38-(2010-12): □「社会派の行き先・3――連載・62」 2011/01/01 『現代思想』39-1(2011-01):20-31 □「社会派の行き先・4――連載・63」 2011/02/01 『現代思想』39-2(2011-02):2-19 □「社会派の行き先・5――連載・64」 2011/03/01 『現代思想』39-(2011-03): ■■『現代思想』の特集 ◆『現代思想』32-07(2004-06) 特集:フェミニズムの最前線前――女性の動員と主体化 238p. ISBN: 479171122X 1300 [boople] http://www.seidosha.co.jp/siso/200406/ ◆『現代思想』33-10(2005年09月号) 特集:女はどこにいるのか 246p. 1300円(本体1238円)ISBN: 4791711408 [boople] ※ http://www.seidosha.co.jp/siso/200511/ ■■連載 ◆第1回 『現代思想』33-11(2005年10月号):8-19 特集:宇宙論との対話,1300円(本体1238円)ISBN4-7917-1141-6 [boople] ■■ はじめに+概要を記すことについて ■■概要1 家族単位+「古典的」分業 ■1 ごく素朴には、市場で働かせないことに利はない ■2 拡張し分解して考えると、違う答になる ■3 古典的な近代家族体制の成立 ■■概要2 市場内での格差 ■1 専業主婦体制の解体・変容 ■2 格差の説明 ■3 生産・流通の変化と男女間格差 ■■概要3 家事労働/「再生産労働」をどう考えるか? ■1 まちがいについて ■2 「ケアの仕事」はなぜ安いか? ■■4 どうするか ◆労働を買う側は利益を得ていない――連載・2 『現代思想』33-12(2005-11):028-038 *『現代思想』33-12(2005年11月号) 特集:マルチチュード 238p. 1300円(本体1238円)ISBN: 4791711424 ; Vol.33-12 [boople] ■差別して誰が得しているのか? ■得する人はいるのか? ■雇用主の趣味=嗜好? ■その趣味が通る場合 ■消費者 ■消費者は趣味を通せる ■消費者主権はどこまで認められるか? ■男性労働者は利益を得ている ◆ 第3回 『現代思想』33-13(2005-12):08-19 *『現代思想』33-13(2005年12月号) 特集:1990年代論――規律から管理へ 214p. 1300円(本体1238円)ISBN: 4791711432 ; Vol.33-12 [boople] ■■労働を買う側は利益を得ていない・続 ■同じなら同じはずだと言われた ■「人的資本」+「統計的差別」 ■「労働市場分断」 ■改善の論理にも使えること ■まだ終わらないはずだ ◆第4回 『現代思想』34-01(2006-01):008-019 *『現代思想』34-01(2006年01月号) 特集:災害 難民・階級・セキュリティ 1300円(本体1238円)ISBN: 4791711440 [boople] ※ http://www.seidosha.co.jp/siso/200601/ ■■経済という語で何を指しているのか――家族・性・市場 4 ■少しまとめ・予告 ■構成要素 (1)格差 (2)拡大 (3)維持 ■関係 ■家族という単位 ■利害の布置とその評価 ◆第5回 『現代思想』34-02(2006-02):008-019 *『現代思想』34-02(2006年02月号) 特集:ポストゲノムの進化論 1300円(本体1238円)ISBN: 4791711459 [boople] ※ http://www.seidosha.co.jp/siso/200602/ ■■専業主婦体制・1――家族・性・市場 5 ■簡略な一つの歴史 ■知られ言われていること ■辻褄は合っているのか? ■何が起こったのか? ■注(↓) ◆第6回 『現代思想』34-0(2006-03):- *『現代思想』34-0(2006年03月号) 特集: ■■専業主婦体制・2――家族・性・市場 6 ■わけを知ろうとすることについて ■楽であること/の顕示 ■男にとってどうか? ◆第7回 『現代思想』34-0(2006-04):- *『現代思想』34-05(2006年04月号):008-019 特集: ■■専業主婦体制・3――家族・性・市場 7 ■心構えおよび復習 ■男の支配 ■補:生産と男の優位に関する論点 ■男も大変だ、について ■怒らない人・気にしない人 ◆第8回 『現代思想』34-0(2006-05):- ■■専業主婦体制・4――家族・性・市場 8 ■「経済」にとって ■労働者が多いほどよいとは言えない ■生存・生活の維持 ■生産・成長 ◆第9回 『現代思想』34-07(2006-06):8-19 ■■労働について これからの予定――家族・性・市場 9 ■予告:不払い労働論について ■予告:労働について ■予告:家事労働・世話する仕事について ■予告:専業主婦体制後 ◆第10回 『現代思想』34-0(2006-07):- ■■「不払い労働」について・1――家族・性・市場 10 ■不払い労働という理解 ■夫が支払うということ ■夫に対する労働に対する夫の支払い ■子に対する労働に対する夫の支払い ◆第11回 『現代思想』34-09(2006-08):008-020 ■■撤退そして基本所得という案――家族・性・市場 11 ◆第12回 『現代思想』34-10(2006-09):008-020 ■■労働の義務について・再度――家族・性・市場 12 ■事情の説明 ■義務は与えられる ■どの範囲にある問題なのか ■1・離せないもの ■2・負荷 ■特定された行為の義務はあまり課される必要がない ■義務としてなされると無効になる行ない ■他人に役立たないもの/必須であるもの ◆第13回 『現代思想』34-11(2006-10):- ■■「不払い労働」について・2――家族・性・市場 13 ■迂回と迂回前について ■価格設定について ■合理化される可能性 ■機会費用という論 ■共働・共有 ■■「不払い労働」について・3――家族・性・市場 14 ◆『現代思想』34-(2006-11):- ■復習 ■子どもによる支払い ■子から受け取っても得失はない ■市場での支払い ■国家による支払い? ■<外部>への依存という理解について ■■ワークフェア、自立支援――家族・性・市場 15 ◆『現代思想』34-(2006-12):- ■また逸脱することについて ■ワークフェアへ ■変化と連続 ■正義感から発する反感 ■しかしあなた方が不当な損失を被っているのか ■■ワークフェア、自立支援・2――家族・性・市場 16 ■逸脱を続けることについて ■記録すべきこと ■義務の履行も含め、並みでよいと考えればよい ■■ワークフェア、自立支援・3――家族・性・市場 17 20070201 『現代思想』35-2(2007-2)8-19 ■復習 ■権利と義務の割り振りという問題 ■仕事を課すこと/褒美を与えること ■褒美に釣られない人のこと ■苦労できない人にとっての迷惑 ■決定的な手段はない ■■労働を得る必要と方法について――家族・性・市場 18 20070301 『現代思想』35-3(2007-3):8-19 ■全体の中に位置づけて見るべきこと ■「動因」について ■「動機づけ」について ■仕事の楽しみ ■褒美の位置 ■■技術について――家族・性・市場 19 20070401 『現代思想』35-(2007-4): ■復習等 ■技術 ■1・身体の侵襲 ■2・人の徴の喪失 ■3・仕事の楽しみの喪失 ■4・稼ぎの喪失 ■5・他への影響と開発の偏重 ■補足 ■■人の数について――家族・性・市場 20 20070501 『現代思想』35-(2007-5): ■度々の復習 ■人の数のこと ■将来は足りない説 ■■人の数と生産の嵩について――家族・性・市場 21 20070601 『現代思想』35-(2007-6): ■気にしておくべきところ ■人の数のこと・続 ■物について ■■生産・消費について――家族・性・市場 22 20070701 『現代思想』35-(2007-7): ■例えば年金という枠組 ■生産=消費の制限論・1 ■生産=消費の制限論・2 ■■夢想を回顧すること――家族・性・市場 23 20070801 『現代思想』35-(2007-8): ■中断して回顧することについて ■夢想について ■現実の現実的な変革案 ■回帰と停滞 ■再度 ■一番目の夢想 ■■人々の意識の位置――家族・性・市場 24 20070901 『現代思想』35-(2007-9): ■「分業の廃絶」について・予告 ■関係と意識の循環、を断つものとしての革命、の困難 ■個別の関係にある意識、からの再度の出立 ■意識・選好を正しく位置づけるべきこと ■人は何を思っているとするのか ■可能であるはずのことが可能でない(とされる)ことについて ■■無償/有償――家族・性・市場 25 20071001 『現代思想』35-(2007-10): ■夢想について・続 ■手段であること/人を使うこと ■贈与 ■方法 ■双方の言い分 ■もう一つ ■■無償/有償・続――家族・性・市場 26 20071101 『現代思想』35-(2007-11): ■考えてみていること ■無条件に請求される有限の責務 ■本当に公平に実施されるか ■■働いて得ること――家族・性・市場 27 20071201 『現代思想』35-(2007-12): ■何に反対したのか ■賞罰の理由 ■賞罰は別のものか ■β:労苦への返礼 ■直接に行わせること ■■28 働いて得ること・案 20080101 『現代思想』35-(2008-1): 第29〜35回・資料 ■■36 無償/有償・結 ■支払うことについて・再唱 ■心性の損耗という懸念 ■質の劣化という心配 ■組織の場合 ■本人による要求について ■支払いが不要な場合 ■■37 半分の要約・1 ■構え ■最も短い要約 ■夢想について ■義務について ■動機について ■義務について ■間違った義務の与え方 …… ■■2009/09/01 「『税を直す』+次の仕事の準備――家族・性・市場 46」 『現代思想』37-(2008-7):- 資料, >TOP ■■資料・引用 ■「近代家族」の形成 ◇「高度成長期は、男にとってはいわば「一億総サラリーマン化」の完成、女にとっては「サラリーマンの妻」=「奥さん」に成り上がる[「成り上がる」に傍点]夢の完成であった[…]六〇年代の高度成長期をつうじて、日本の社会は、滅私奉公する企業戦士とそれを銃後で支える家事・育児に専念する妻、というもっとも近代的な性別役割分担を完成し、それを大衆規模で確立した。」(上野[1990:196]) ◇「戦前の都市中間層の世帯には、夏目漱石のように手もと不如意をつねにこぼすような家庭にも、下女の一人や二人はいたことが知られている。[…]/「主婦」という言葉は、語源的には、ヨーロッパ語でも日本語でも「家の女あるじ」を意味していた。「主婦」であるための資格は、家長の妻であることとともに、下働きの「女子衆(おなごし)」や親族の女性を配下に従え、それに采配をふるう家政の指揮監督権を握っていることであった。しかし、都市化と核家族化の進展の過程で、「主婦」の大衆化(と地位の低下)が起きる。核家族の中の「主婦」は、下女を失うだ<0138<けでなく、拡大家族の中にいた他の成人女性メンバーをも失った。今や家族中の唯一の成人女性メンバーとなった主婦の肩に、すべての家事労働がかかってくる。こうして世帯内の家事専従者としての「主婦」が成立する。アン・オークレー流に言うなら、「主婦」とは「家事使用人を失った家長の妻」のことである。」(上野[1991:138-139]、言及されているオークレーの著書はOakley[1974=1986]) ◇「主婦という言葉が雑誌などに登場し始めたのは明治四〇年代であるが、[…]主婦がいるのが「普通の家庭」の姿になったのは、高度成長期の終わりである。主婦が大衆化する前、「サラリーマン」は都市の限られた層であり、「主婦であること」は中流階級のサラリーマン家庭の「奥さん」として女性の憧れだっ<0075<た。」(国広[1993:75-76]) ◇「「戦後、女性は社会進出した」のではありません。「戦後、女性は家庭に入った」のです。「戦後、女性は主婦化した」のです。」(落合[1994:19]) 「「おくさん」というのは、要するに月給取りの妻なのです。戦後、日本社会がサラリーマン社会になったことによって、女はみな主婦になったのだと言いましたが、そのルーツはまさにこの大正時代にありました。第一次大戦後の好況期、産業化の急速な進展により、大組織の管理的労働を担う「俸給生活者」が大量に生み出されました。今日の言葉でいえば、ホワイトカラーのサラリーマンです。梅棹さんの生家のような商家を「旧中間層」と呼ぶのに対し、会社員は教師、官吏などと共に「新中間層」と呼ばれます。彼らは、大都市郊外に新しくひらかれた郊外住宅地に住み、そこからまた新しく敷設された市電に乗って職場まで通勤するという、新しい生活<0044<様式を創出しました。このような職場と家庭の分離、いいかえれば公私の分離があって初めて、妻は夫の留守を守る「おくさん」になったのです。(落合[1994:44-45) ◇「当時の中流家庭には、しばしば「女中」という名の家事使用人が雇われていました。一九世紀ヨーロッパの中産階級でもそうです。」(落合[1994:45]) 千本暁子の研究への言及(p.46) ◇「戦前のおくさんと戦後の主婦との違い、その一つは家事使用人を使わなくなったことですが、もう一つ大きな違いがあるとわたしは考えています。それは、日本女性全体の中で占める割合という量的な問題です。しかし量的な問題は、単なる量的問題にとどまりません。多数派であるかないかということは、それが持つ規範力の強さに関係してきます。」(落合[1994:47]) ◇「この本のテーマである「家族の戦後体制」、これもまた人口過剰時代に適合していたのではないかと考えられます。男性のみが職業労働をし、女性は家事専業になるという近代家族的性別分業は、効率という点から見ると、実は非効率です(17)。性別などにこだわらず、能力によって適材適所に配置して働かせた方が効率はいいに決まっていますから。[…]性別分業は女性を「失業者」ならぬ「主婦」という名で各家族にかかえこます役割を果たしたとも言えます。しかし性別分業は、一人の女性を一人の男性に貼りつけることでまたとない「失業対策」となり、社会不安<0217<を防いだことになるでしょう。」(落合[1994:217-218] 注(17)は落合・落合[1991]) ・落合 恵美子 19940405 『21世紀家族へ――家族の戦後体制の見かた・超えかた』,有斐閣選書1613,249p. 1648 ※ *r http://www.ritsumei.ac.jp/acd/gr/gsce/db1990/9404oe.htm ・落合 仁司・落合 恵美子 1991 「家父長制は誰の利益か――マルクス主義フェミニズム批判」、『現代思想』19-11:199-207 ◇「最近話題を呼んだ落合恵美子さんの『二一世紀家族へ―家族の戦後体制の見かた・超えかた―』(有斐閣選書、一九九四年)では、近代家族の大衆化が完成するのは、第一次大戦から第二次大戦前であるとしています。そして氏は近代家族も一九世紀近代家族(女中さんのいる中流家族)と二〇世紀近代家族(一般大衆の家族)を峻別するとするならば、大正期の日本は、十九世紀的近代家族の成立といった方が妥当であって、二〇世紀的近代家族の成立は、むしろ第二次大戦後五〇年代以降とみるべきだと主張しています。一九五〇年代までの日本の就業構造からみても、この考え方は妥当だといってよいでしょう。」(竹中[1995:109]) 「今まで私たちは、制役割分業はごく自然なものとして受け止めてきたのですが、歴史的にいえば決してそんなに古い話ではないということです。それは資本主義経済の発展の中で確立してきたもので、主婦の誕生は、イギリスの場合二〇世紀初頭、日本では、大正−昭和初期と言っていいと思います。たとえば「主婦の友」を始めとする主婦雑誌が出てくるのは大正期ですが、専業主婦を対象にした雑誌が生まれるということは、確実に性役割分業による専業主婦の概念が確立してきたことを意味していると思います。イギリスの場合について、アン・オークレーが書いた『主婦の誕生』(三省堂)という本が出ていますが、日本の問題については、荻野美穂さんの『制度としての女』(平凡社)という本の中に書かれている「日本における性役割分業の形成」という論文(千本暁子さんの執筆)がありますが、それは、そのことを分析しているものです。」(竹中[1995:109]) ・竹中 恵美子 19950810 『女性論のフロンティア――平等から衡平へ』,創元社,243p. ISBN:4-422-32023-8 2233 [boople]/[bk1] ※, ◇「産業化が進行し都市化が進む明治末年から大正期には、そうした新しい家族観念を実現しうる、都市の新中間階級が一つの社会階層をなすに至る」(牟田[1996:36]) ◇「日本においてマジョリティ女性が主婦という時代を迎えたのは、第二次大戦後に起こった急激な高度経済成長のただなかであった。「三食昼寝つき」が専業主婦の代名詞となり、「総サラリーマン化」した男性と「総専業主婦化」した女性という組み合わせが一般的なものとなり、働く女性にあっても、まず主婦であり母であるということが第一義的に位置づけられる段階が形成されたのである(4)。」(木本[1996:127]) ◇「専業主婦化を促進する条件は、高度経済成長にともない増加する。同時に専業主婦を要請する条件も、夫が「企業戦士」化することによって強化されていった」(杉野・米村[2000:182]) ◇「高度成長期にむかっての主婦転換型ライフコースの増加の背景には、自営業・家族従業者の減少、サラリーマンの増加とその賃金や雇用の安定、配偶者控除の制度化などの主婦化を促進する条件があった。加えて、結婚後女性が働き続ける職場も限られていた。配偶者(多くの場合妻)の所得が一定額以下の場合、主たる所得者(多くの場合夫)の所得から控除が受けられるという配偶者控除は、結婚退職制度や社内結婚の禁止とともに、「企業戦士」を家庭で支えるという、女性の主婦化を助長する制度であった。一九六一年以降導入されたこの制度が、いわゆるパートの「一〇〇万円の壁」を生み出すこととなった」(杉野・米村[2000:182) ◇「一九六〇年代から七〇年代にかけては、サラリーマンの夫が外でフルに働き、妻が家事に専従するという仕組みが完成へと向かった時代であった」(杉野・米村[2000:182-183) ◇「 」落合[2000:154ff.] ◇「結論を先取りしていえば、第一次世界大戦後の1920年代に、日本的労使関係の原型が形形成されてくるが、まさにその時、その対象となる重工業の大企業男子労働者の家庭で、相対的高賃金に支えられて、単独稼得で生活できる近代家族が成立してきたのである。とはいえ、生活水準に落差があり、かつ、これまで多就業であった下層社会でも、同様に、妻の就業率が減少し、近代家族が成立してくることも事実である。つまり、経済的基盤の有無にかかわらず、幅広い層で同時に近代家族が成立してきたわけである。その意味では、近代家族の成立には、経済的要因だけではなく、それとは別の要因も作用していると考えられる。そして、そのような要因のうち重要なものが、良妻賢母思想と家庭イデオロギーであり、これらは国民国家成立に不可欠の近代家族を成立させるために明治半ば以降普及してきたイデオロギーであった。」(川東[2001:102]) ・川東 英子 2001 「日本的労使関係の源流――1920年代の近代的労働者の創出と性別分業の成立」、三宅編[2001:101-128]* *三宅 義子 編 20011220 『日本社会とジェンダー』,明石書店,叢書 現代の経済・社会とジェンダー3,276p. ISBN: 4750315060 3800+ [boople] ※ ◇「19世紀の近代家族は中産階級だけのものであり、労働者の家族には妥当しない。近代家族の特徴が労働者の家族にまで大衆化するのは、20世紀におけるフォーディズムの生成と発展を通じてである。」(若森[2002:239]) ◇「一九〇六年(明治三九)時点で、繊維工業の女工数六十三万人に対して、ほぼ同数の家事サービス労働者として女中がいた(七十六万人)。つまり、当時の女性の主要な働き口<0198<は女性と女工で占められていたことがわかる。もちろん商業にもほぼ同じ程度の多くの雇用が吸収されていたが、この産業には零細の行商から大手デパートまであらゆる小売り、卸売りが含まれているので、職業としては雑多なものを含むことになる。」(篠塚[1995:198-199])西成彦が……を述べている(西[2005])。「労働力の女性化」とか「労働のジェンダー化」(これらの語が書名にある本として、竹中・久場[1994]と言われる。このことを考える上でも気にかけておいてよいことだと思う。……) ◇「竹中[1991]では「なぜ…労働力商品化体制のなかに性役割分業が組み込まれたのか…。労働力商品化体制は、なぜ性役割分業を基礎とするのか、性役割分業において、家事労働のほうを担当するのがなぜ男でなくて女になったのか」という壮大な問いが提出され、それに対する答えとして大きく三つあげられ、その三番目、性別分業が「経済効率的」であるという答えとして四点があげられている中の最初のものが、「一人の人間であればできないような労働時間が生活時間にまでくい込んでできる」という点なのだが、以上のような疑問については考えられておらず、したがって答えもない。これを積極的な主張点とする以上は、「くい込んできる」という事実――これは確かに事実ではある――を指摘するので終わるのではなく、それが他に考えられる様々の場合(そのいくつかを本文にあげた)に比べて、どうして、そしてどれほど有利であるかを言わねばならない。拠証責任は、まずはこのような主張する側にある。こうした議論の現状は他の論点についてもそう変わらない。」 ■「家族賃金」 ◇「フェミニストによる「家族賃金」観念の定着過程の把握において、論者によって力点のおき方に相違はあるものの、ほぼ共通の認識としては、労働運動がこれにかかわったという事実をあげることができる。[…] ここでの重要なポイントは、バレットらとともにヒラリ・ランドも指摘するように、これが「資本主義の要求」であるだけではなく、組織された労働者(特に熟練労働者)が自分たちの利益にかなうものとしてこの戦略を選択し、支持したという点である(Barrett & McIntosh[1980:53]、Land[1980:54])。労働組合運動が、賃金交渉の重要な論点として「家族賃金」観念を掲げ、単純労働者の場合も、十九世紀から二十世紀初頭の間にこれを、賃金交渉の主要な武器とするようになった(Lewis[1986:103])。とりわけ組織された労働者の中心勢力であった熟練労働者にとって、「家事に専念する妻によって秩序正しく清潔に管理された家庭で妻にかしづかれること」(原[1988:233])が、理<0064<想の家庭像になり、下位の階層にもこれが普及していったのである。ここに、労働者が自ら主体的に、「家庭賃金」観念を、したがって近代的な性別分業構造を選択し受容したプロセスを見出すことができる。[…] ウォリィ・セカムによれば、第一次世界大戦までにこの観念は、「すべての発達した資本主義国において、プロレタリアの理想として強烈に信じられるようになった」(Seccombe[1986:54])」(木本[1995:64-65]) 「吉田恵子は、妻や子どもを加えた複合的な家計収入構造から、夫のみの単一的な家計収入構造への変化の時期を一八八〇年代以降とし、その背景として実質賃金の上昇に注目する(吉田[1985])。児童労働はすでに一八七〇年の義務教育法によって減少へと向かっていたが、実質賃金の上昇が、既婚女性の就労の必要性を低下させるとともに、女性労働が可視的に現われる最後の領域だった家内工業を衰退させたのである。こうして既婚女性の経済活動からの撤退が方向づけられ、性別分業構造が明瞭な姿をとることになった。」(木本[1995:67]) Humphries[1977]の紹介:「ここでハンフリーズは、労働者の「家族賃金」を求める運動の動機を、「伝統的家族構造を擁護するという強い動機」(Humphries[1977:244])に求める。この「伝統的家族構造」の含意は定かではないが、これを労働者階級が擁護する理由が二点あげられている。一つは、資本主義の発展とともに家族の「共同体的関係」が堕落させられる傾向が現れるが、少なくとも工業化初期段階の労働者階級にとって、家族の維持は家族内部の被扶養メンバーをサポートするために不可欠なものであったとする。つまり低コストの親族関係にもとづく相互扶助が、家族依存の「物質的基礎」であり、同時にそれは「人間的な行為」に導かれたものであるとする。第二の理由は、普遍的プロレタリア化のもとでの労働力の価値低下に遭遇した労働者が、「労働供給のコントロール」を通じて、家族の生活水準を維持しようとしたところに求められる。すなわち家族のあるメンバーが労働市場から撤退し、残った労働者の賃金増加を求める「家族賃金」要求は究極的には、家族擁護を「階級の利益」とする労働者階級が採用した戦略だということになる。」(木本[1995:71])。 批判:Barrett & McIntosh[1980]、Seccombe[1986] Humphries[1981]の紹介:「鉱山法以前にすでに、性と年齢に応じての職域分離構造が堅固にできあがったいたので、男女労働者間の労働市場における「競合」はそもそもありえなかった。しかも労働家族団として雇用される習慣のもとでは、男性労働者にとって妻や娘の就労は家族収入を最大化する道であった。適当な家族員とチームを組めない場合は、家族外の労働者を雇い、彼らに賃金を支払わねばならなかったからである。また夫の統率下の家族労働においては、基本的に個人として賃金を受けとる習慣がなかった。また「個人の収入」という観念が存在しないので、妻と娘の就労によって、夫(父親)の権威が損なわれることは少しもなかったのである。したがってこの事例に関する限り、男性が「家族賃金」要求によって得る利益はまったくなかったことになる。」((木本[1995:73]) ◇Barrett, Michele & McIntosh, Mary 1980 The 'Family Wage': Some Problems for Socialists and Feminists, Capital and Class 11, Summer 1980 ◇Humphries, Jane 1977a "Class Sturuggle and the Persistance of the Working Class Family", Cambgidge Journal of Economics 1-3 The Review of Radical Political Economics 9-3 ◇木本 喜美子 19951120 『家族・ジェンダー・企業社会――ジェンダー・アプローチの模索』,ミネルヴァ書房,シリーズ・現代社会と家族,258p. ISBN: 4623025861 3675 [boople] ※ ◇Land, Hilary 1980 The Family Wage, Feminist Review 6 ◇Lewis, Jane 1986 The Working-Class Wife and Mother and State Intervention, 1870-1918, Lewis ed.[1986] ◇Lewis, Jane ed. 1986 Labour and Love: Women's Experience of Home and Family, 1870-1918, Basil Blackwell ◇Seccombe, Wally 1986 Patricarchy Stabilized: The Construction of the Male Breadwiner Wage Norm in Nineteenth-Century Britain, Social History 12-1 ◇竹中 恵美子 編 20010301 『労働とジェンダー』,明石書店,叢書・現代の経済・社会とジェンダー2,284p. ISBN: 4750313823 3,800+ [boople] ※ ◇山田 和代 20010301 「戦後日本の労働組合における家族賃金の形成と展開」,竹中編[20010301:77-101] ◇吉田 恵子 1985 「家庭経済よりみた十九世紀末英国における貧困」,大陽寺順一教授還暦記念論文集編集委員会編[1985] ■工場法 「さて、工場法史をジェンダーの視点から見直す作業が1970年代以降めざましく進展しているにもかかわらず、奇妙なことに、これらの成果はわが国の工場法史研究にはほとんど反映されているないようである。姫岡とし子も批判するように、わが国の工場法史研究においては、工場法のジェンダー・スペシフィックな性格の含意が問われることはなく、その傾向は最近の研究においても同様である23)。千本暁子は、わが国はじめての工場法である1911年法を女性保護を実現した「大きな前進」としており、この点については姫岡も批判的である24)。もちろん、工場法のジェンダー・スペシフィックな性格のもつ否定的側面が大勢を占めても、あえて工場法を積極的に評価する立場もありうる。「資源をもたない」男女労働者にとってジェンダー・スペシフィックな工場法を求めたのは他に選択の欲のない戦略であるとして、工場法の積極的意義を再評価しようとしたジェーン・ハンフリーの研究などはそれにあたろう25)。しかしながら、千本は少なくとも、女性保護の否定的含意を強調する近年の研究との緊張関係の中でそれをすべきだったであったろう。」(竹内[2001:83]) ◇千本 暁子 1995 「日本における女性保護規定の成立――一九一一年工場法成立前史」,『阪南論集 人文・自然科学編』30-3 ◇姫岡 とし子 199904 「労働のジェンダー化――日独における女性保護規定」,『思想』898→姫岡[2004]に収録 ◇――――― 20040325 『ジェンダー化する社会――労働とアイデンティティの日独比較史』,岩波書店,世界歴史選書,211+18p.ISMN:4-00-026850-3 2600 [boople] ※ *f ◇三宅 義子 編 20011220 『日本社会とジェンダー』,明石書店,叢書 現代の経済・社会とジェンダー3,276p. ISBN: 4750315060 3800+ [boople] ※ ◇竹内 敬子 1985-6 「イギリス一八四四年工場法における婦人労働の規制について」,『社会経済史学』51-2:80-98 ◇――――― 1994 「イギリス1847年工場法と女性」,『成蹊大学文学部紀要』29 ◇――――― 20011220 「工場法とジェンダー――1911年工場法と女性をめぐる「仮説」の受容」,三宅編[2001:075-099] >TOP ■第5回・注 ★01 「アン・オークレー流に言うなら、「主婦」とは「家事使用人を失った家長の妻」のことである。」(上野[1991:139→1994:169]、言及されているオークレーの著書はOakley[1974=1986])。 A使用人+専業主婦家庭→B専業主婦家庭という移行があり、AあるいはBが拡大し普及していくときに、A→Bという経路を通ったのか、つまりいったんはAのタイプの家族になった後Bになったのか、それともはじめからBのタイプだったのか。これについては、本稿の関心からはおおまかなことが言えればよい。つまり、時期・階層によって異なる。ある部分についてはA使用人を雇った形態からBそうした人のいない形態に移っていったが、ある階層については最初からBだった。時期的には、戦後の専従主婦家庭はほとんどがBになる。使用人を雇うほどの余力はなかった、使用人の賃金が上がっていた、家電製品の導入などで人手のかかり方が少なくなった、といった要因があるだろう。 ★02 男が外で働き、女が家の中で家事をするといった事実に反する描かれ方はあって、それは例えばセガレーヌによって批判されもする(Segalen[1980=1983])。篠塚[1984→1995a:79-80]に紹介)。ただ、米国の場合にはまだ農業社会であった時期から、女が農作業をすることは少なかったという(篠塚[1984→1995a:78-83])。篠塚が各種資料から作成した「女性労働力率の長期変動(一八九〇〜一九九〇年)」(篠塚[1984→1995a:77])は貴重な資料であり、例えば二〇世紀初頭においては日本の女性の労働力率の方が、既に産業革命を経ている英国や(産業構造の変化という要因だけでは説明できないとされる)米国よりずっと高かったことがわかる。落合[2004:25]には、後に篠塚の著書に収録されたもとの論文(篠塚[1984])からこのグラフが引用されている。篠塚が依拠した資料名も記載されている(落合[1994:228-229])。さらに独自に推計した英国における労働力率の長期変動(一八五一年〜一九八一年)のグラフも掲載されている(落合[1994:26])。 ★03 言うまでもないことだが、現金収入は得ないにしても農業などを行いながら他の家事も行う主婦のあり方と近代家族における専業主婦とを同じものと考えるべきではない。「アンペイドワーク」の多様なあり方については中村・川崎編[2000]に様々に記されているのだが、そこに収録されている座談会(姜他[2000])でもそのことは述べた。 ★04 もう一つは、注1にも関連し、「女中」である。「一九〇六年(明治三九)時点で、繊維工業の女工数六十三万人に対して、ほぼ同数の家事サービス労働者として女中がいた(七十六万人)。つまり、当時の女性の主要な働き口は女性と女工で占められていたことがわかる。もちろん商業にもほぼ同じ程度の多くの雇用が吸収されていたが、この産業には零細の行商から大手デパートまであらゆる小売り、卸売りが含まれているので、職業としては雑多なものを含むことになる。」(篠塚[1995b:198-199])「労働力の女性化」とか「労働のジェンダー化」と――後者はあまり使われないかもしれないが――言われる(これらの語が書名にある本として、竹中・久場編[1994]、姫岡他編[2005])。そのことを考える上でも――もちろん時代が違うと様々に異なりはするのだが――気にかけておいてよいと思う。西成彦が後者の本の中で女中の位置に注意を向けるべきことを述べている(西[2005])。 ★05 むろん、全体として何を言っているかが大切であり、文章が置かれている文脈が大切である。しかし紙面の制約もありそう長く引用できない。私のホームページにより長い引用を掲載してある。今後も増補していく。他にむろん外国について述べている文献も多くある。以下にフォーディズムと関連させた論文からの引用を一つ。 「19世紀の近代家族は中産階級だけのものであり、労働者の家族には妥当しない。近代家族の特徴が労働者の家族にまで大衆化するのは、20世紀におけるフォーディズムの生成と発展を通じてである。」(若森[2002:239]) ★06 戦時に女性労働力が利用されたのは例えば米国でも同じである。ファイアストーンが、その有名な著作で、第二次大戦後の米国について次のように書いている。「女たちが雇われたのは危機のときの臨時使用として有効な剰余労働力となることがわかったからであったが、今女たちを公然と解雇するわけにはいかなかった。もしそうすれば注意深く考え出された解放の神話を台無しにしてしまうだろう。一番良い方法は、女たちを自分から進んで辞めるようにさせることである。女性の神秘は、まさにこの目的にうってつけであった。」(Firestone[1970=1972:35-36]、篠塚[1995b:145]にこの部分への言及がある) ★07 この部分について、以前次のように書いた。「これを積極的な主張点とする以上は、「くい込んでできる」という事実――これは確かに事実ではある――を指摘するので終わるのではなく、それが他に考えられる様々の場合に比べて、どうして、そしてどれほど有利であるかを言わねばならない。拠証責任は、まずはこのような主張する側にある。こうした議論の現状は他の論点についてもそう変わらない。」(立岩[1994b]) ★08 もちろん普通には失業と言われない。総務省統計局の『労働力調査』が把握するところの「完全失業者」とは、「(1)就業者以外で、仕事がなく調査期間間に少しも仕事をしなかった者のうち、(2)就業が可能でこれを希望し、かつ(3)仕事を探していた者、あるいは(4)仕事があればすぐにつける状態で過去に行なった就職活動の結果を持っている者」(樋口[2003:1-2])を言うから、もちろん、ここで私が言う「失業者」の中のごく一部である。それで、やはり当然のことであるが「失業と女子労働」という章(篠塚[1982]第4章)でも、他の書物でも、私がすればよいのにと思う話がなされることはない。「潜在失業者」が議論される時には女性のことがいくらか言われるのではあるが(古郡[1998:111-112])、それでも記述はやはりごく穏健なものである。 ★09 ただ、これはこれまでのことでこれからは違う、家庭内でも外でも労働力が不足するようになる、というのが落合の見方であり、その立場はその後も維持されている。落合[1994]には新版(落合[1994])と第三版(落合[2004])があるが内容は変わっていない。私は落合[2000:154ff.]に言及して次のように述べた。「落合はこれからは労働力が不足する時代だからこれまで通りではいけないと言う。向かうべき方向について同意するが、私は、全体として労働力不足になるとは言えないのでないかと考え、また不足でないのに不足とされる部分と不足しているのに不足とされない部分が同時に存在する状況が現われる、既に現われていると理解しており、その理解の上で考える必要があると考えている。」(立岩[2003]) なお「実は非効率です」とあるところの注で参照を求められているのが落合・落合[1991]。この論文について、やはり以前、次のように書いた。「落合・落合[1991]の結論とほぼ同じことを言いたいのだが、あの論議については、縦軸=「市場において購入される財・サーヴィスの量」、横軸=「家事労働の量」の「家族再生産関数」の線が原点に向かって凸型の曲線であるとする時、ほとんど結論は出たも同じではないかという素朴な疑問を抱いている。そして、私達は「誰の利益にもならない」のになぜあるのか、「その次」を考えてみようとする。」(立岩[1994a]) >TOP ■注 ★01 家族賃金について、日本語の文献では、英国について吉田[1985]、本になったものとして原[1988]、等。日本については、各社会層で夫の稼ぎが一家の生計費を上回を時点を調査し、それと専業主婦化との対応を示した千本[1990]があること、また千本が調査した後の時期についての研究として居神[2004]があることを前々回に紹介した。また川東[2001]は「日本的労使関係」の形成を追い、それと「良妻賢母思想」との関係を記している。そして山田[2001]は、「戦後日本の賃金研究では、「家族賃金」概念を批判的に分析したものはほとんどみられない」(山田[2001:78])とした上で、電算賃金体系、総評の賃金政策を検証している。以下、より長い引用・紹介はHP(http://www.arsvi.com/)に掲載。 なかでも、木本[1995]は、一つの章をあてて英国での議論を紹介し検討しており、それはこの稿で考えようとしている多くの論点と関わっている。そこではそれまでの日本での研究にも言及しながら――例えば原の著書は「近代社会における女性の従属的地位と「家族賃金」観念の成立・定着とを結びつける視角をもたない。」(木本[1995:63-64])と評される――とくにハイジ・ハートマンとジェイン・ハンフリーズとの間の論争に焦点が当てられている。以下は、木本に全面的に依拠する。(なお木本の著書のこの部分は、木本[1996]として別の本にも収録されている。) 家族賃金は「「資本主義の要求」であるだけではなく、組織された労働者(特に熟練労働者)が自分たちの利益にかなうものとしてこの戦略を選択し、支持した[…](Barrett & McIntosh[1980:53]、Land[1980:54])。労働組合運動が、賃金交渉の重要な論点として「家族賃金」観念を掲げ、単純労働者の場合も、十九世紀から二十世紀初頭の間にこれを、賃金交渉の主要な武器とするようになった(Lewis[1986:103])。とりわけ組織された労働者の中心勢力であった熟練労働者にとって、「家事に専念する妻によって秩序正しく清潔に管理された家庭で妻にかしづかれること」(原[1988:233])が、理想の家庭像になり、下位の階層にもこれが普及していったのである。ここに、労働者が自ら主体的に、「家庭賃金」観念を、したがって近代的な性別分業構造を選択し受容したプロセスを見出すことができる。[…]ウォリィ・セカムによれば、第一次世界大戦までにこの観念は、「すべての発達した資本主義国において、プロレタリアの理想として強烈に信じられるようになった」(Seccombe[1986:54])」(木本[1995:64-65]) ここでは、家族賃金は「資本主義の要求」であるとされているのだが――このことについての説明はとくになされてない――ハートマンは、より男性の側の利害を重視する。 「家父長制の物質的基盤は、男性による女性の労働力の支配にある。この支配は、重要な経済的生産資源から女性を遠ざけることにより、そして女性のセクシュアリティを制約することにより維持される。」(Hartmann[1981=1991:53]) ここは前回にも引用したが、その前の論文では以下。 「性による職からの排除は、資本制社会において男の女に対する優越性を維持する基本的な機構である。」(Hartmann[1976→1976:139])。 「男性労働者たちが女性の雇用を彼等の職に対する脅威と見たのは、労働者間の競争によって特徴づけられる経済システムを所与とすれば、不思議なことではない。女性がより低い賃金で雇われたことは、その脅威をいっそう激化させた。しかし、その対応が、女性たちを組織化することより女性たちを排除しようとすることであった理由は、資本制によってではなく、男性と女性の間の家父長制的関係によって説明される。男性たちは女性が家庭であてがわれた仕事を続けることが保証されることを欲したのである。」(Hartmann[1976→1976:155]、木本[1995:70]では初出の雑誌から「女性たちを組織化[…]関係によって」の部分(Hartmann[1976:70-71→1976:155])が訳出されている) このような理解とハンフリーズの理解は異なる。 「ハンフリーズは、労働者の「家族賃金」を求める運動の動機を、「伝統的家族構造を擁護するという強い動機」(Humphries[1977:244])に求める。[…]これを労働者階級が擁護する理由が二点あげられている。一つは、資本主義の発展とともに家族の「共同体的関係」が堕落させられる傾向が現れるが、少なくとも工業化初期段階の労働者階級にとって、家族の維持は家族内部の被扶養メンバーをサポートするために不可欠なものであったとする。つまり低コストの親族関係にもとづく相互扶助が、家族依存の「物質的基礎」であり、同時にそれは「人間的な行為」に導かれたものであるとする。第二の理由は、普遍的プロレタリア化のもとでの労働力の価値低下に遭遇した労働者が、「労働供給のコントロール」を通じて、家族の生活水準を維持しようとしたところに求められる。すなわち家族のあるメンバーが労働市場から撤退し、残った労働者の賃金増加を求める「家族賃金」要求は究極的には、家族擁護を「階級の利益」とする労働者階級が採用した戦略だということになる。」(木本[1995:71])。 その論は、ハートマンらによって批判されるのだが(Hartmann & Markusen[1980]、他にBarrett & McIntosh[1980]、Seccombe[1986])、ハンフリーズは、一九八一年の論文では、さらに実証的で慎重な言い方で、反論する。労働の現場で男と女とは競合しておらず、女の撤退は男の利益にはならなかったという。 「鉱山法以前にすでに、性と年齢に応じての職域分離構造が堅固にできあがっていたので、男女労働者間の労働市場における「競合」はそもそもありえなかった。しかも労働家族団として雇用される習慣のもとでは、男性労働者にとって妻や娘の就労は家族収入を最大化する道であった。[…]また夫の統率下の家族労働においては、基本的に個人として賃金を受けとる習慣がなかった。また「個人の収入」という観念が存在しないので、妻と娘の就労によって、夫(父親)の権威が損なわれることは少しもなかったのである。したがってこの事例に関する限り、男性が「家族賃金」要求によって得る利益はまったくなかったことになる。」(木本[1995:73]) まず一九八一年の論文の主張について。男と女の職種が異なっているなら、男が女を追い出しても男に益がないというのは、まずははもっともである。しかし、本文に述べたことは、またハートマンが言うことは、それが事実であるとして、なお妥当しうる。かつて一家総出で働いていたのが、妻を家庭に残して自らが稼ぎ手になることで、男が象徴的また物質的に優位に立つことができたと言うことはできる。本文に記したように、必要なのは、ある事実の指摘が別の何かを消しさってしまうのか、それとも並存することがあるのかを検証していくことである。 一九七七年の論文について。「伝統的家族構造」の保存という主張については留保するが、労働力の価値低下(そこには供給過剰があったはずだ)に対する生活の防衛策として専業主婦体制が採用されたという主張は――どのようにそれを「実証」するかという問題はあるが――本文に述べることと合致する。そして、これも本文で述べることになるが、この指摘と、男性の支配が存在するという理解も、やはり両立する。 次に、このように見てゆくと、ハンフリーズとハートマンの「お互いを「階級第一主義」「家父長制第一主義」とネーミングしあった両者のヴォルテージのやや高い論争」(木本[1995:69])において何が争われていたのか、というより、そこにあったのはいずれかが正しくいずれかが間違っているという意味での論争であったのか。木本は以下のようにまとめる。 「ハートマンの議論は、「家族賃金」という観念が定着した結果から考察した視角であり、それはこの観念それ自体が有していた歴史的限界が時間の経過とともに明確になった地平からとらえようとするものである[…]。これに対してハンフリーズはあくまでも、歴史的事実としてどのようにこの観念が受け入れられ、定着してきたのかを把握しようとする。」(木本[1995:75]) 当時の本人たちとしてはしかじかのつもりだったのだが、結果としては男の優位・支配をもたらすものであったのだという。そのように捉えることもできようが、私は本文に記すように考える。女を労働市場から引っ込めるという戦略は、その時に人々がそれを志向したというだけでなく、この形態がいったん成立した後においても、労働供給の調整という意味では有効な戦略でありうる。そしてこのやり方が男女双方に利得をもたらしたかもしれないということと、そこに男の支配があったということは並存する。ではたんに両方あったということを言えばよいのか。そうは考えない。なにかしらの有効性があったとして不当なものは不当である。不当でないそして有効な方法を考えるべきだという主張をすることになる。 さらに注意しておいてよいのは、敵・味方の布置である。(通常理解される、といって何が通常の理解なのかがよくわからないのだが)「二元論」は、家父長制と資本制を、まずは別々に立てて、相互の関係を見てゆくという立場なのだろう。そして、これに対置される(これもまたよくわからない)「一元論」は、家父長制と資本制(の利害・他)の共通性、共犯性、さらに同一性を見ようとする立場ということになる。それに対して、ハンフリーズの論は、単純にすれば、男・女が共通の階級的利害を有しており、資本に対抗しているというものであり、古典的な(家父長制の方を無視あるいは軽視した)社会主義の路線に読める。ここでは家族賃金は資本に抗してなされて要求されたということになり、資本と男がぐるになっているという一元論の方向とも、(資本の側は、ここでは、得してないかもしれないが)男が得をしているという二元論の理解とも異なる。そしてもちろん、古いものが古いがゆえにまちがっているということにもならない。ようするに、様々な論点が混在しており、各々の立場がどんなものであるのかよくわからなくなるほど錯綜しているから、整理しながら、一つひとつ見ていかなければならないということである。 >TOP AIU保険会社[1989]の試算によれば、子供1人に親が直接にかける費用は、大学を卒業するまでに基本的な養育費1549万円+教育費(けいこごと等にかかる費用も含む) 647万(幼稚園から大学まで国公立)〜1392万円(すべて私立で大学は理系)、総計2196万〜2941万円★09であり、ここには住居費や水道光熱費は含まれていない。これらを含め、子供2人とすれば、かかる費用は4500万〜6000万円を(特に大都市圏でははるかに)超える額になるだろう★10。他方、専業主婦の妻は労働だけを提供する。その総時間は、調査から大まかに試算すると約23000時間(有職の主婦の場合14000時間)である★11。例えば時給2500円として換算し両者を比較するなら、 ★09 東京都民の「生活費調査」(『都民の暮らしむき』)や各種データをもとに1989年の物価水準で算出したもの。桝潟[1991:136ー138]に紹介されている。なお経済企画庁編[1992:128-130]では、全て幼稚園から大学まで公立の場合の教育費(学費)543万円、小学校のみ公立でそれ以外私立の場合1057万円(大学生活費を加えた場合、公立自宅〜市立下宿、714万円〜1057万円)となっている。 ★10 他に、結婚総費用768万5千円のうち、親の援助額が40.3%の309万9千円などという数字もある(1991年の三和銀行の調査、経済企画庁編[1992:130])。 ★11 総時間を求めるのに、育児にかける時間とされる一日あたりの時間(NHKの調査(→注8)では「子どもの世話」は非共働きの妻で行為者(行為者率44%)平日2時間22分、共稼ぎの妻で行為者(行為者率26%)平均1時間21分(井上・江原編[1991:171]に採録)をそのまま積算することはできないだろう。今回は、結局適切なデータを探し出すことができず、ひとまず、直井編[1989]に掲載されている、A末子未就学、B末子小学生、C末子中高生以上、D同居子なしの場の家事時間のデータを用い、2年を隔てて2人の子が生まれるものとし、AからDを差し引いた時間を8年間、B−Dを6年間、C−Dを6年間積算し集計した。 ■言及している&するかもしれない文献(210→217) ◇AIU保険会社 1989 『現代子育て経済考』 ◇新井 美佐子 20020329 「労働市場の分断と女性労働――二重労働市場論・SSAアプローチ・レギュラシオン理論を中心にして」、久場編[2002:97-120] ◇Arrow, Kenneth Joseph 1973 "Models of Job Discrimination", Ashenfelter & Rees eds.[1973] <367> ◇――――― 1974 "The Theory of Discrimination", Ashenfelter & Rees eds.[1974] ◇安積 純子・岡原 正幸・尾中 文哉・立岩 真也 1990 『生の技法――家と施設を出て暮らす障害者の社会学』→1995 増補改訂版、藤原書店、2500円 ◇Ashenfelter, Orey ; Rees, 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ISBN: 4773370173 1050 [boople] ※, ◇鎌田 とし子 19950710 『男女共生社会のワークシェアリング』,サイエンス社,女性社会学者による新社会学叢書,226p. ISBN: 4781907717 1700+ [boople] ※, *f *w ◇姜 尚中・井上 泰夫・立岩 真也・中村 陽一・川崎 賢子 2000 「アンペイド・ワークから見えてくるもの――グローバリゼーション、ポストコロニアル、家族・地域」(座談会)、中村陽一・川崎賢子編[2000:137-174] ◇金井 淑子 1992 『フェミニズム問題の転換』、勁草書房、2369円 ◇関西婦人問題研究会編 1991 『ゼミナール女の労働』、ドメス出版 ◇金城 清子 1991 『法女性学――その構築と課題』、日本評論社、3700円 ◇川東 英子 2001 「日本的労使関係の源流――1920年代の近代的労働者の創出と性別分業の成立」、三宅編[2001:101-128] ◇川口 章 1997 「男女間賃金格差の経済理論」,中馬・駿河編[1997:207-241] ◇経済企画庁 編 1992 『平成4年度版国民生活白書――少子社会の到来、その影響と対応』大蔵省印刷局、1400円 ◇Keynes, J. M. 1936 The General Theory of Employment, Interest and Money, Macmillan=1941 塩野谷九十九訳,『雇傭・利子および貨幣の一般理論』,東洋経済新報社 ◇木本 喜美子 19951120 『家族・ジェンダー・企業社会――ジェンダー・アプローチの模索』,ミネルヴァ書房,シリーズ・現代社会と家族,258p. ISBN: 4623025861 3675 [boople] ※ ◇――――― 1996 「「家族賃金」観念の現代的意味――家族・「個人生活」・ジェンダー」、西川他編[1996]→1995 「「家族賃金」という観念と現代家族」、木本[1995:61-86] ◇小池 和男 19910620 『仕事の経済学』,東洋経済新報社,275p. ISBN: 4492260420 3700 [amazon]/[boople] ※, ◇――――― 19990506 『仕事の経済学 第2版』,東洋経済新報社,349p. ISBN: 4492260579 3200+ [amazon]/[boople] ※ ◇厚生労働省 20010426 『ワークシェアリングに関する調査研究報告書』 http://www.mhlw.go.jp/houdou/0104/h0426-4.html ◇厚生労働省発表 20020329 「ワークシェアリングに関する政労使合意/別紙 ワークシェアリングについての基本的な考え方」 http://www.mhlw.go.jp/houdou/2002/03/h0329-1.html ◇久場 嬉子 1991 「資本制経済と女子労働」(竹中恵美子編『新・女性労働論』、有斐閣選書496、335p.):001-031 ◇久場 嬉子 編 20020329 『経済学とジェンダー』(叢書現代の経済・社会とジェンダー 1),明石書店,257p. 4-7503-1554-0 3800 [boople] ※ ◇熊沢 誠 20020424 『女性労働と企業社会』,岩波新書 ※ ◇――――― 20030418 『リストラとワークシェアリング』,岩波新書新赤834,213p. <289> ※ ◇国広陽子 19931110 「都市の生活世界と女性の主婦意識」,矢澤編[1993:69-106] ◇Kruger, A. 1963 "The Economics of Discrimination", Journal of Political Economy October 1963 <367> ◇桑原 靖夫 197810 「差別の経済分析」,『日本労働協会雑誌』1978-10 <*> ◇――――― 197811 「差別の経済分析」,『日本労働協会雑誌』1978-11 <*> ◇――――― 19800407 「性差別経済理論の展望」,『季刊現代経済』38:084-099 <*> ◇Land, Hilary 1980 The Family Wage, Feminist Review 6 ◇Lewis, Jane 1986 The Working-Class Wife and Mother and State Intervention, 1870-1918, Lewis ed.[1986] ◇Lewis, Jane ed. 1986 Labour and Love: Women's Experience of Home and Family, 1870-1918, Basil Blackwell ◇Lewis, W. 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ISBN:4-00-023396-3 3570 [boople]/[amazon]/[bk1] ※ ◇荻野 美穂・田邊 玲子・姫岡 とし子・千本 暁子・長谷川 博子・落合 恵美子 19900723 『制度としての<女>――性・産・家族の比較社会史』,平凡社,322p. 3300 ◇小倉 利丸・大橋 由香子 編 1991 『働く/働かない/フェミニズム――家事労働と賃労働の呪縛?!』、青弓社、2575円 ◇岡野 八代 20011015 「リベラリズムの困難からフェミニズムへ」,江原編[2001:3-34] ◇――――― 20031210 『シティズンシップの政治学――国民・国家主義批判』,白澤社,262p. 1900 ※ ◇木本 喜美子 1996 『家族・ジェンダー・企業社会』、ミネルヴァ書房 ◇大沢 真理 19930805 『企業中心社会を超えて――現代日本を<ジェンダー>で読む』,時事通信社,247p. 1700 ※ ◇Phelps, E. S. 1972 "The Statistical Theory of Racism and Sexism", American Economical Review Sept.1972:659-661 <368> ◇Phelps, E. S. 1972 Inflation Policy and Unemployment Policy, Macmillan ◇労働総研・労働時間問題研究部会 編 199405 『日本の労働時間――賃下げなしのワークシェアリングと大幅時短への展望』,学習の友社,271p. 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ISBN: 4326651776 3045 [boople] ※ ◇――――― 19951228 『女性と家族』,読売新聞社,20世紀の日本8,302p. 2000 ※ *r ◇篠塚 英子 19961115 「高学歴女性は男性を労働市場から締め出したか」 篠塚英子,利谷・袖井・湯沢・篠塚編[1996:119-138] ◇――――― 19970625 「アンペイド・ワークの議論と女性労働」,中馬・駿河編[1997:313-335] ◇塩田 咲子 20000515 『日本の社会政策とジェンダー――男女平等の経済基盤』,日本評論社 *r ◇副田 義也 1992 「老人福祉は利用者の家族をどうあつかっているか」、上野千鶴子他編『家族に侵入する社会』(シリーズ変貌する家族 6):063-083、岩波書店 ◇Sokoloff, Natalie 1978 Between Money and Love : The Dialectics of Women's Homeand Market Work, Praeger Publishers=1987 江原由美子他訳『お金と愛情の間――マルクス主義フェミニズムの展開』、勁草書房 ◇Stiglitz, J. 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ISBN: 4000026437 2100 [boople] ※, ◇竹内 敬子 1985-6 「イギリス一八四四年工場法における婦人労働の規制について」,『社会経済史学』51-2:80-98 ◇――――― 1994 「イギリス1847年工場法と女性」,『成蹊大学文学部紀要』29 ◇――――― 20011220 「工場法とジェンダー――1911年工場法と女性をめぐる「仮説」の受容」,三宅編[2001:075-099] ◇玉井 金五・久本 憲夫 20040215 『高度成長のなかの社会政策――日本における労働家族システムの誕生』,ミネルヴァ書房,MINERVA現代経済学叢書,250p. ISBN: 4623039765 4200 [boople] ※ ◇立岩 真也 1990a 「はやく・ゆっくり――自立生活運動の生成と展開」、安積他[1990:165-226] ◇――――― 1990b 「接続の技法――介助する人をどこに置くか」、安積他[1990:227-284] {01} ◇――――― 1991 「愛について――近代家族論・1」、『ソシオロゴス』15:35-52 {01} ◇――――― 1992 「近代家族の境界――合意は私達の知っている家族を導かない」、『社会学評論』42-2:30-44 {01} ◇――――― 1992-1996 「自立生活運動の現在」、『季刊福祉労働』55号から69号まで連載(全15回)※ ◇――――― 1993a 「生殖技術論・2――自己決定の条件」、『年報社会学論集』6:107-118 ◇――――― 1993b 「生殖技術論・4――決定しない決定」、『ソシオロゴス』17:110-122 ◇――――― 1993c 「身体の私的所有について」、『現代思想』21-12:263-271 ◇――――― 1993d 「生殖技術論・3」、『Sociology Today』4 ◇――――― 19930613 「誰が性別分業から利益を得ているか」、関東社会学会第41回大会報告* 要旨集原稿/配布原稿 ◇――――― 1993b 「家族そして性別分業という境界 ――誰が不当な利益を利益を得ているのか」、日本社会学会第66回大会報告* 要旨集原稿/配布原稿 ◇――――― 1994a 「能力主義とどうつきあうか」、『解放社会学研究』8 ◇――――― 1994a 「夫は妻の家事労働にいくら払うか――家族/市場/国家の境界を考察するための準備」、『千葉大学文学部人文研究』23:63-121 * {01} ◇――――― 1994b 「労働の購入者は性差別から利益を得ていない」、『Sociology Today』5:46-56 * {01} ◇――――― 1994b 「何が性の商品化に抵抗するか」(仮題)、江原由美子編『<性の商品化>をめぐって』(仮題)、勁草書房 ◇――――― 1995 「私が決め、社会が支える、のを当事者が支える――介助システム論」、安積他[1995:227-265] ◇――――― 1995b 「自立生活センターの挑戦」、安積他[1995:267-321] ◇――――― 1996 「「愛の神話」について――フェミニズムの主張を移調する」、『信州大学医療技術短期大学部紀要』21:115-126 * {01} ◇――――― 1997 「「ケア」をどこに位置させるか」、『家族問題研究』22:2-14※ ◇――――― 1997a 「私が決めることの難しさ――空疎でない自己決定論のために」、『分析・現代社会――制度・身体・物語』、八千代出版 ◇――――― 1997 『私的所有論』、勁草書房 ◇――――― 20000205 「選好・生産・国境――分配の制約について」(上・下)、『思想』908(2000-2):65-88、909(2000-3):122-149 ◇――――― 20000301 「遠離・遭遇――介助について」(1〜4)、『現代思想』28-4(2000-3):155-179,28-5(2000-4):28-38,28-6(2000-5):231-243,28-7(2000-6):252-277→立岩[2000c:219-353] ◇――――― 2000c 「過剰と空白――世話することを巡る言説について」、副田義也・樽川典子編『現代社会と家族政策』、ミネルヴァ書房、pp.63-85 ◇――――― 2000d 『弱くある自由へ――自己決定・介護・生死の技術』、青土社 ◇――――― 2000e 「こうもあれることのりくつをいう――という社会学の計画」、『理論と方法』27:101-116→2004 盛山和夫・土場学・織田輝哉・野宮大志郎編『社会学の現在』(仮題)、勁草書房 ◇――――― 2001a 「国家と国境について」(1〜3)『環』5:153-164,6:153-161,◇――――― 2001b 「停滞する資本主義のために――の準備」、栗原彬・佐藤学・小森陽一・吉見俊哉編『文化の市場:交通する』(越境する知5)、東京大学出版会 pp.99-124 ◇――――― 2001/11/10 「常識と脱・非常識の社会学」,安立清史・杉岡直人編『社会学』(社会福祉士養成講座),ミネルヴァ書房 ◇2001/12/25「できない・と・はたらけない――障害者の労働と雇用の基本問題」,『季刊社会保障研究』37-3:208-217(国立社会保障・人口問題研究所) http://www.ipss.go.jp/ ◇――――― 2001-2003 「自由の平等」、『思想』922(2001-3):54-82,924(2001-5):108-134,927(2001-8):98-125,931(2001-11):101-127,946(2003-2):95-122,947(2003-3):243-249 ◇――――― 2002/10/00 「労働の分配が正解な理由」,『グラフィケーション』123(富士ゼロックス)特集:働くことの意味 ◇――――― 2003/01/01 「生存の争い――医療の現代史のために・9」,『現代思想』2003年1月号 ◇――――― 2003a 「<ジェンダー論>中級問題」(1〜3)、『環』12:243-249,13:416-426,14:416-425 ◇――――― 20031105 「家族・性・資本――素描」,『思想』955(2003-11):196-215 {01} ◇――――― 2004 『自由の平等――簡単で別な姿の世界』、岩波書店 ◇――――― 2004/11/15(2004b) 『ALS――不動の身体と息する機械』,医学書院 ◇――――― 2005/08/05 「他者を思う自然で私の一存の死」,『思想』976(2005-08):023-044 目次・文献表 [了:20050623] ◇――――― 2005/12/26「限界まで楽しむ」,『クォータリー あっと』02:050-059 ◇――――― 2005/05/11-2007 「よい死」,『Webちくま』連載http://www.chikumashobo.co.jp/w_chikuma.html ◇――――― 20060710 『希望について』,青土社 ◇――――― 2006 ◇利谷 信義・袖井 孝子・湯沢 雍彦・篠塚 英子 編 19961115 『高学歴時代の女性―女子大学からのメッセージ』,有斐閣,有斐閣選書,211p. ISBN: 464118271X 1785 [boople] ※, ◇堤 清二 1988 ◇上原 隆 1992 『上野千鶴子なんかこわくない』、毎日新聞社、1500円 ◇上野 千鶴子 1982a 「解説 主婦の戦後史――主婦論争の時代的背景」、上野編[1982a:221-241] ◇上野 千鶴子 1982b 「解説 主婦論争を解読する」、上野編[1982b:246-274] ◇――――― 1985 『資本制と家事労働――マルクス主義フェミニズムの問題構制』、海鳴社、515円 ◇上野 千鶴子 19901031 『家父長制と資本制――マルクス主義フェミニズムの地平』,岩波書店,341p. 2500 ISBN: 400000333X [boople] ※ *r {01} ◇――――― 19911106 「技術革新と家事労働」,上野他編『家族のフォークロア』(シリーズ変貌する家族 4):137-161→上野[19940325:167-192] ◇――――― 1991 「梅棹「家庭」学と文明史的ニヒリズム」、『梅棹忠夫著作集第9巻 女性と文明』、中央公論社→上野[19940325:147-165] ◇――――― 1992 「唯物論フェミニズムは可能である」、『社会学評論』42-3:316-318 ◇――――― 19940325 『近代家族の成立と終焉』,岩波書店,354p. 出版社: 岩波書店 ; ISBN: 4000027425 2200 [boople] ※/千葉社4901共通 *r ◇――――― 20020222 『差異の政治学』,岩波書店 2500 *r ◇上野 千鶴子 編 19821130 『主婦論争を読むI 全記録』,勁草書房,viii+241p. ISBN: 432665032X 2266→3045 [boople] ※ *r ◇上野 千鶴子 編 19821210 『主婦論争を読むII 全記録』,勁草書房,iv+288p. 2270→3990 [boople] ※ *r ◇上野 千鶴子・鶴見 俊輔・中井 久夫・中村 達也・宮田 登・山田 太一 編 19911007 『システムとしての家族』(シリーズ変貌する家族3)、岩波書店、2600円 ◇上野 千鶴子・鶴見 俊輔・中井 久夫・中村 達也・宮田 登・山田 太一 編 19911106 『家族のフォークロア』(シリーズ変貌する家族 4),岩波書店,299p.ISBN:4000041444 2600 [boople] ※ *r ◇梅棹 忠夫 1959a 「妻無用論」、『婦人公論』1959-6→上野編[1982a:191-206],梅原[1988],梅原[1991] ◇――――― 1959b 「母という名の切り札」、『婦人公論』1959-9→上野編[1982a:207-220],梅原[1988],梅原[1991] ◇――――― 198811 『女と文明』,中央公論社,中公叢書,223p. ISBN: 4120017451 1365 [boople] ※ ◇――――― 199102 『梅棹忠夫著作集第9巻 女性と文明』、中央公論社,528p. ISBN: 4124028598 5913 [boople] ◇若森 章孝 2002 「フォーディズム・ポストフォーディズム・女性労働――社会的レギュラシオンの視点から」,久場編[2002:229-253] ◇脇坂 明 20020529 『日本型ワークシェアリング』,PHP新書,204p. ISBN: 4569622496 714 [boople] ※, ◇Walby, Sylvia 1986 Patriarchy at Work : Patriarchal and Capitalist Relations in Employment, Polity Press. ◇Walzer, Michael 1983 Spheres of Justices: A Defense of Pluralism and Equality,Basic Books=1999 山口晃訳,『正義の領分』,而立書房 ◇Waring, Marilyn 1988 If Women Counted : A New Feminist Economics, Harper & Row, xx+386p.=19940811 『新フェミニスト経済学』,東洋経済新報社,323+35p. 3900 ◇山田 和代 20010301 「戦後日本の労働組合における家族賃金の形成と展開」,竹中編[20010301:77-101] ◇八代 尚宏 1980 『現代日本の病理解明――教育・差別・医療・福祉の経済学』、東洋経済新報社、251p. ◇――――― 198301 『女性労働の経済分析――もう一つの見えざる革命』,日本経済新聞社,221p. ◇――――― 1993 『結婚の経済学――結婚とは人生における最大の投資』、二見書房、1350円 ◇矢澤 澄子 編 19931110 『都市と女性の社会学――性役割の揺らぎを超えて』,女性社会学者による新社会学叢書3,サイエンス社,263p. ISBN: 478190713X [boople] ※ ◇吉田 恵子 1985 「家庭経済よりみた十九世紀末英国における貧困」,大陽寺順一教授還暦記念論文集編集委員会編[1985] ◇柚木 理子 20010301 「「ワークシェアリング」とジェンダー――ドイツにおける1970年代終わりの議論を中心に」,竹中編[2001:191-216] ◇Van Parijs, Philippe 1995 Real Freedom for All: What (If Anything) Can Justify Capitalism?, Oxford Univ Pr, 330p. ASIN: 0198293577 [amazon] ※, ◇Veblen, Thorstein 1899 The History of Leisure Class: An Economic Study in the Evolution of Institution, New York=19610916 小原 敬士 訳,『有閑階級の理論』, 岩波文庫,391p. ISBN: 4003420810 903 [boople] ※ *このファイルは文部科学省科学研究費補助金を受けてなされている研究(基盤(B)・課題番号16330111 2004.4〜2008.3)の成果/のための資料の一部でもあります。 http://www.ritsumei.ac.jp/acd/gr/gsce/p1/2004t.htm UP:20050709 http://www.arsvi.com/0w/ts02/2005051.htm REV:..0926,1003..1205.. 20060107,10 0203,04,05,06 0304,05,06 .. 0810 1010,21 .. 20100315, 0713, 17 ◇女性の労働・家事労働・性別分業 ◇労働 ◇家族 ◇フェミニズム ◇差別 |