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社会学教育委員会報告

立岩 真也 2023/01/23 『日本社会学会ニュース』237
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 2022年11月12日、日本社会学会大会・委員会テーマセッション「質的データのアーカイブ」を実施した。そこでの諸報告については http://www.arsvi.com/ts/20221112.htm からご覧になれる。その他、このかん行なってきたことについて、この頁も含め、「アーカイブ 日本社会学会」で検索するといくつか出てくるからご覧いただきたい。むろん今後も活動を続けていく。2023年の学会大会でもセッションを実施したいと考えている。
 しばらくいろいろと調べてもらって思うのは、諸外国のいくつかで行なわれているようにアーカイブを網羅的に行なうつもりなら、それは個々の研究機関の仕事ではないだろうということだ☆。それは、公的な資金を得たうえでのことだが、社会学会といった組織が担うものになるだろう。個々の研究者・研究機関は、自らが大切と思う記録・記憶を集め残し公開できるものは公開する。その時には、「質的データ」といった言葉を冠するするのも、そんなにうまくないかもしれない。
 これは今のところの感触といったものだ。さらに考えることがあるだろう。そしてなにより、繰り返すが、個々の活動を増やし高めていく必要がある。紙その他の記録は、廃棄されなければ残るだろうが、廃棄されたり劣化したりする。そして人は、それよりも寿命が短く、いなくなる。いくらもすべきことがある。その個々の試み営みを人々に知ってもらい、また互いに様々を交換し、その質・量を高めていくのがよい。必要なこと意義あることはなんでも、というぐらいのつもりで取り組む必要があると思う。2023年の大会前にはまず書籍を1冊と考えている。テーマセッションの募集も行うつもりだ。積極的な参画を歓迎する。

 ※註には送った原稿にはない。
伊東 香純 20220915 「質的データのアーカイブに関するアイルランドにおける取り組み」,『遡航』3:14-26
 http://aru.official.jp/m/SOKOU003.htm
伊東 香純 202210 「欧州における国家的な質的データのアーカイブを巡る議論の検討――日本での取り組みに向けて」,『遡航』4
 http://aru.official.jp/m/SOKOU004.htm

◇2022/11/12 日本社会学会大会・委員会テーマセッション「質的データのアーカイブ」
生を辿り道を探る――身体×社会アーカイブの構築  ◇生を辿り途を探す:身体×社会アーカイブの構築 社会学・社会科学&学会 


UP:20230123 REV:
生を辿り道を探る――身体×社会アーカイブの構築  ◇立岩 真也  ◇Shin'ya Tateiwa 
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