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質的データのアーカイブ

日本社会学会大会・委員会テーマセッション
司会:立岩 真也 2022/11/12

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生を辿り途を探す:身体×社会アーカイブの構築 社会学・社会科学&学会

生を辿り途を探す:身体×社会アーカイブの構築

◆日本社会学会大会
 https://jss-sociology.org/meeting/20211221post-12492/

◆立岩 真也 2022/02/27 「質的データのアーカイブ」
 日本社会学会大会・委員会テーマセッション応募書類
◆『生存学研究』第3号の特集http://www.arsvi.com/m/rsz003.htm
◆「生を辿り途を探す――身体×社会アーカイブの構築」:http://www.arsvi.com/a/arc.htm
◆立岩 真也 2023/01/23 「社会学教育委員会報告」
 『日本社会学会ニュース』237 https://jss-sociology.org/wp/wp-content/uploads/2023/01/5ba498b66794e8af15539059e1ac8cca.pdf


■【日本社会学会】アーカイブのこと進めます──社会学教育委員会より
Fri, 11 Nov 2022 02:51:56 +0000
日本社会学会事務局 <g009jss-staff@ml.gakkai.ne.jp>

 社会学教育委員会では今期、「アーカイブ」を課題としました。その意義について、またこの企画の進行具合について、これからときどきお知らせいたします。まず、今回の大会の初日12日の午後、テーマセッション「質的データのアーカイブ」を行ないます。
http://www.arsvi.com/ts/20221112.htm
関連する論文なども掲載していますので、大会にいらっしゃらない方もどうぞです。

また、「アーカイブ 於:社会学・社会科学&学会」
http://www.arsvi.com/a/arc-soc.htm
を設置し、学会会員、そして社会(学)に関心のある人たちに情報を提供していきます。ときどきご覧いただければ幸いです。また、種々のアーカイブ、関連サイトや文献など、さまざまな情報を、とりあえず窓口になります立岩真也(tae01303@nifty.ne.jp)にいただけますと、さらに幸いです。よろしくお願いいたします。

社会学教育委員会・委員長 立岩真也
**********
※このメールは日本社会学会会員の方全員に自動的に配信されております。
お問い合わせは jss@sociology.gr.jp 宛にお願いいたします。


 ※予定報告:8本

伊東 香純
 「アーカイビング活動に関する欧米の社会学系学界の動向」
 →伊東 香純 20220915 「質的データのアーカイブに関するアイルランドにおける取り組み」,『遡航』3:14-26
 http://aru.official.jp/m/SOKOU003.htm
 →伊東 香純 202210 「欧州における国家的な質的データのアーカイブを巡る議論の検討――日本での取り組みに向けて」,『遡航』4
 http://aru.official.jp/m/SOKOU004.htm

澤岡 友輝
 「病/障害当事者の質的データをアーカイブする取り組みの現状と公開に関する検討」
 →澤岡 友輝 202210 「病/障害の人たちの生をウェブ上に記録する」
 http://aru.official.jp/m/SOKOU004.htm

鈴木 悠平
 「闘病記アーカイビング活動の運営課題――闘病記専門オンライン古書店「パラメディカ」を事例として」
 →鈴木 悠平 202210 「闘病記専門オンライン古書店「パラメディカ」が、日本の「闘病記」文化にもたらしたもの」,『遡航』4
 http://aru.official.jp/m/SOKOU004.htm

種村 光太郎
 「情報保障とアーカイブズの連動――アーカイブのアクセシビリティに注目して」
 →種村 光太郎 202210 「情報保障とアーカイヴィングを繋げる」
 http://aru.official.jp/m/SOKOU004.htm

土屋 葉・後藤 悠里・時岡 新・渡辺 克典・伊藤 葉子・河口 尚子

中井 良平
 「ウェブログアーカイブの実践――意義、方法、課題」
 →中井 良平 202210 「ウェブログアーカイブの必要性と課題」
 http://aru.official.jp/m/SOKOU004.htm

◇光野 百代
 共有されたデータとのコラボレーション――「見つけたデータ」の利用者の気づき

山口 和紀
 「本邦においてウェブ・アーカイブズはいかに可能か――「社会運動のウェブ・アーカイブズ構築」試論」
 cf.◆ウェブアーカイビング
 →山口 和紀 20220915 「社会運動のウェブアーカイブス構築に向けた試論――SNS 運動の何を選び残そうとするのか」,『遡航』3:27-41
 http://aru.official.jp/m/SOKOU003.htm
 →中井 良平 202210 「ウェブログアーカイブの必要性と課題」
 http://aru.official.jp/m/SOKOU004.htm



◆関連情報→http://aru.official.jp/m/index.htm#books


◆2022日本社会学会大会
 2022/11/12 or 13
 日本社会学会大会 https://jss-sociology.org/meeting/20211221post-12492/
 →立岩 真也 2022/02/27 「質的データのアーカイブ」
 日本社会学会大会・委員会テーマセッション応募書類
 ・『生存学研究』第3号の特集http://www.arsvi.com/m/rsz003.htm
 ・「生を辿り途を探す――身体×社会アーカイブの構築」:http://www.arsvi.com/a/arc.htm

●たくさん箱で送られてくるもの/音声・画像も集める
・[中井良平]
 題:「寄贈資料を受け入れ、音声・映像をアーカイブする」
▽寄贈について
・これまでにもらったもの
http://www.arsvi.com/a/gift.htm
〜増えている事情:1960年代・70年代から活躍してきた方々が亡くなっていることも一要因。
・どのように処理しているか
 市販本については、書き込みなどがあって、それに価値がある場合は別として、もとの所有者〜寄贈者を示すシールを貼った上で、発行年順に配架されている棚に置くようにしている。
・故人のものを(許諾の関連で)どう扱ったらよいか
 〜亡くなってからいただいたもの:廣田氏http://www.arsvi.com/d/m01bh.htm 2011逝去 2012いただく
 母里氏:http://www.arsvi.com/w/mh11.htm 2021逝去 2022いただく
 亡くなる1年前に本人にお会いして本人の希望でという場合:吉川氏http://www.arsvi.com/w/yy10.htm
◇『遡航』003 に中井 母里さん※他からのもらいもののこと等
 ※http://www.arsvi.com/w/mh11.htm
 +
▽音声・画像の収集
 [??]
・やってみては(やり始めてみては)いる
 http://www.arsvi.com/a/arc-r.htm
http://www.arsvi.com/d/vl.htm(これの製作は北村)
・著作権・肖像権の問題…
・どのような収蔵法で ユーチューブとかこれからも大丈夫なのか?
 石田佐恵子氏? https://www.lit.osaka-cu.ac.jp/academics/staff/sishita2015
◇石田 佐恵子 200906 「ムービング・イメージと社会――映像社会学の新しい研究課題をめぐって」,『社会学評論』60 1 7 -24
◇石田 佐恵子 200907 「個人映像コレクションの公的アーカイブ化の可能性」,『マス・コミュニケーション研究』75 67 -89
◇石田 佐恵子 201405 「映像アーカイブズと質的研究の展開」,『フォーラム現代社会学』13 133-143
◇石田 佐恵子 201503 「特集によせて」,企画・編集 《特集》映像アーカイブズを利用した質的調査の探求,『社会学評論』65-4 260 454 -464
★誰が報告するか? [中井]さんが上記に加え、二題噺ふうに報告という手もあるかも。

●SNSに現れた情報のアーカイブ
 [山口和紀] 学会の前後に論文化(資料的なものを003and/or004に掲載)◇
 題:「SNS運動の跡を伝える――そのアーカイブス構築に向けた課題整理」
 […]下記を整理して「あら」はあると思いますが話題提供として発表したいと思います。
内容
先行するウェブアーカイビング研究の簡単な整理
主要SNSのデータがどのように残されているのか(Facebook、Twitter)
それらにどのようにアクセスが可能なのか
今後、議論されるべき「法」的な問題について
技術的な課題について
 『遡航』003には、(特に欧米の)SNS運動関連の研究がどのようなデータを取得し分析しているのかについて可能な限り調べあげて、それらを並べたものを「資料」として掲載します。例えば、この間読んだ、BLM運動研究は運動団体のツイッターでどのような内容が投稿されたのか(数百件)を取得し分析していました。あとは「リツイート」のネットワーク分析とかもあります??これは「炎上」研究ですが、運動とも深くかかわると思います。こういうのをとにかく列挙した資料作ります。
 どういうデータがとりあえず利用されているのかがまとまれば、それをもとにどういうデータを「残す」価値があるのかということをある程度は推測できると思います。とはいえ、そもそもツイッターやFacebookはデータ自体は全部取ってあるのですが、そのあたりはいったん置いて考えます。それれが「つぶれたら」データも消えるわけですし。
 あとは著作権とか「忘れられる権利」とか、そうしたものとの兼ね合いも考えられないといけないと思いますが、山口には荷が重いです。これは共同研究が必要なのだと思います。
 ひとまず自分のやれることはやります。」

●組織的・学界・学会的なとりくみ:質的データ 雑誌・機関紙 収集&PDF化等
・[伊東香純] (現在はアフリカ日本協議会の機関誌について作業中)
 題:「アーカイビング活動に関する欧米の社会学系学界の動向」
・海外の動向 cf.
 青山 薫 「UK質的データアーカイブの設立経緯とその後」 [R-Cube] 『立命館生存学研究』,第3号,pp.97-103.(これだけPDFファイルなし〜理由は?)
 ★押さえられる範囲を押さえる わかったところから報告→これ伊東さんの仕事。
◇『遡航』003にまず一つ
・リストをHPに、+α→「資料」として掲載(&リンク)

●これまで集められてこなかったものを集める>インタビューデータの公開
・[澤岡]?
 題:集められてなかったものを集める――インタビューデータの公開
 その意義・意味  ・立岩:「もと」のほうが(よほど)おもしろいという話は幾度もしてきた。
 ・文章を書かない人たちが(たくさん)いる。
これまで集められてこなかったものの中には、言えなかった/隠してきた人たち(その理由と背景もさまざま)というのもある。自らの属性を明かす/隠すことについて、どちらにも良いことと悪いことがあるなら、それぞれの実践がある。その記録は、同じ属性を持ったこれから実践をしようとする人に役立つかもしれないし、対象の周囲の人にとっても、「このような経験があるのだ」と知ることには役に立つ。
紹介:障害のある看護学生と看護職の語り(瀬戸山陽子)、就労している高次脳機能障害者の困りごとと知恵(西村紀子)
 ・許諾〜手続き(の問題):「」()
 「声の記録」:http://www.arsvi.com/a/arc-r.htm
 自分たちが集めたものだけでなく、他に掲載されたりしているものについても。〜「ネットで検索すればいいじゃないか」に対して〜ごもっともだが、集めて整理して掲載することにやはり意味はある。
同じ障害でも、これほどバリエーションがあるのだと、知ることができる。その背景もさまざまであることが考察できる。他者が「文章に書かれたもの」を知ったとしても、それが目の前の本人にも当てはまるとは限らない。(高次脳機能障害者の場合には、症状が多様にある場合とない場合もあるため、本人にとって必要のない配慮を受けるなどするケースもある)

・集めるだけでなく…
 リスト等を作る
 書籍/機関紙・機関誌/報告書等:http://www.arsvi.com/b/index.htm
 HPへの掲載はずっとやってきたが、+執筆者を記した記事・報告として…&論文(化)と連動〜なぜ?:単純にはHPの作成は「業績」と認められないということが。
 山口『遡航』001
 増田『遡航』001(論文)・002(論文と合わせて読むとよい資料)
 ★(報告者に)どんな作業をしてもらうか。まず自分で複数インタビュー〜そのまま使えないものをどうするか。の工夫について。
 録音→文字化→掲載の過程の合理化・省力化の工夫
 今のところの手続き:http://www.arsvi.com/a/arc-r.htm#i
 作業している業者にも聞くのがよいかも。

●学生支援、というか情報アクセシビリティのための技術・仕組みとの連動
 [種村光太郎]
 題:情報アクセシビリティのための技術・仕組みとアーカイヴィングの連動
 そんなにがんばらなくても言えることを言う、ややこしい具体的な経緯は今度論文に書きます、的なかんじか?  障害対応の技術・仕組みとアーカイブを連動させることができるし
 それは双方にとってプラスであるといった類の話かな。
・文字通訳の音声→ログをとっておいて使う
・テキスト化した書籍を複数の人が使う(&著作権が切れたら誰でも使えるようにする まあ「青空文庫」とか昔からある話ですが)
・音声・文字・画像をいっしょに使えるようにする(NHKの「NHK戦後史証言プロジェクト」http://www.arsvi.com/a/arc-r.htmのずっと下ほうにあります――がそんなかんじか。〜私(たち)は今のところ手間のこと考えるととてもとてもという感じですが)
 学会報告はそういうざくっとした話にして。立命館大学における…といった話はまた別途
 多く障害学生支援室の仕事はそのときどきの、だが、常にそうではない。
 各大学が単体でやっていては非効率〜ネットワーク化の必要はずっと言われてはきた。そこで…
 cf.http://www.arsvi.com/ts/20100006.htm
・今回の支援室による『全障連』のPDF化については◇山口『遡航』003で報告
 ★どんな作業をしてもらうか?

●[土屋葉]
 題:土屋葉・後藤悠里・時岡新・渡辺克典・伊藤葉子・河口尚子「障害女性の「語り」のアーカイブ化とそれを用いた「対話」へ向けて」

●[鈴木悠平]
 :医療的ケア児者による「語り」のデジタル・アーカイブ

●[光野百代]…計08
 題:共有されたデータとのコラボレーション――「見つけたデータ」の利用者の気づき

◇検索したら
https://www.oita-pjc.ac.jp/daigaku/edu/education/teachers/interid/mitsuno.html
https://researchmap.jp/mitsunomomoyo
https://nrid.nii.ac.jp/ja/nrid/1000010544942/

◇学会からもらったデータ

光野百代(ミツノモモヨ)
大分県立芸術文化短期大学・国際総合学部講師

共有されたデータとのコラボレーション――「見つけたデータ」の利用者の気づき Collaborating with shared data: insights from a user of 'found data'

 本報告は、報告者がオンライン上の情報をデータとして利用した際に直面した課題を振り返りながら、質的データの共有について研究者と研究対象者・対象物との関係に注目して論じる。特に、研究対象者・対象物自身もデータを生成している場合に、研究者はそのデータを利用する上での倫理課題を認識できても、研究対象者がデータ生成に関して直面する課題を必ずしも認識しているわけではないことを報告する。そして、文脈やデータ収集時の条件に分析が依存する質的データの性質を考慮し、情報提供者が認識する課題を反映したデータの共有を、質的データアーカイブ化の課題として検討することで、その研究上の意義を述べる。
 オンライン上での「見つけたデータ(found data)」(Ang et al., 2013)を利用する場合、その調査では研究目的に則ってデータが収集されるのではなく、そのデータから何が利用可能かという課題に依存して調査が展開されることになると思われる。報告者は2005年〜2007年にかけて、匿名の個人が学校教師の立場で書く複数のブログを印刷して、マニュアルコーディングで分析を行おうとしていた。本報告では、オンライン上の情報を利用した質的研究で一般的に論じられる実用的、倫理的課題に報告者も直面したことを簡単に説明した後、データ収集の中で報告者が特に気になった課題として、調査対象者からの同意を書面等にて得ていないことを紹介し、その課題が、研究倫理上の問題だけでなく、最終的に収集されたデータとも関連することを説明する。
 具体的には、報告者が課題を乗り越える策を模索する中で、ブログユーザーが直面するオンライン上の自己表現についての課題が見えてきた。報告者はその課題が見えてきたことで、ブログから収集したかったデータが独立して存在しているのではなく、情報提供者との協働から作られること、そして、研究対象者・対象物との関係の中で同意という研究倫理を誤解していたことについての気付きが出てきた。
 質的データのアーカイブ化の課題として、データの特徴を失わず、他人にもアクセス可能で、研究倫理の原則に則ったデータ共有が可能なのかが検討されている(McLeod, & O’Connor, 2020)。本報告は、研究者の立場にいない情報提供者が、データを利用する研究者の調査の関心に知見を与える重要な関係者であることを認識した形でのコミュニティーベースのデータの共有という考えを検討する。そして、そのような課題を質的データのアーカイブ化の課題として位置付けることで、オンラインでアクセス可能な情報インフラとは別の、知識インフラを提供できる可能性があることを述べる。

Ang, Chee Siang, Bobrowicz, Ania, Schiano, Diane J, & Nardi, Bonnie. (2013). Data in the Wild: Some Reflections. Interactions, 20(2), 39-43. doi:https://doi.org/10.1145/2427076.2427085
McLeod, Julie, & O’Connor, Kate. (2020). Ethics, Archives and Data Sharing in Qualitative Research. Educational Philosophy and Theory, 53(5), 523-535. doi:https://doi.org/10.1080/00131857.2020.1805310
Mitsuno, Momoyo. (2022). Gifts of Blogs Turned into Data: Learning about equitable data production from what is given to a qualitative researcher Commonplace. doi:https://doi.org/10.21428/6ffd8432.2e3690ff

△マスメディアと
 [岡本](京都新聞)?

司会:立岩(テーマセッションのきまりで、企画者自身は報告はできない)



UP:20220708 REV:20220710, 13, 1018, 1109, 13
生を辿り途を探す――身体×社会アーカイブの構築  ◇Shin'ya Tateiwa  ◇立岩 真也 
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