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藤井梓推薦書

立岩 真也 2021/10/13


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◆RARA学生フェロー:http://www.ritsumei.ac.jp/research/member/news/detail/?id=287
藤井 梓


 申請者は、知的障害のある人のきょうだいの研究をしている。そのような位置にいるその本人でもある。当節、「ヤングケアラー」という言葉がすこし流行のようだが、そのきょうだい本人たちにはそのように呼ばれてよいと思う人と、そういうことではないと思う人とがいる。またそんな役割はたいへんだから、と思うなら、たいがい思いつくのは「社会化」である。しかし例えば身体の方面の障害であれば、それを別の人が担当するというのはできそうなことだが、この場合には、「代替」はそう簡単ではないように思われる。申請者は、なにが現実にやっかいであり、研究の課題として重要であるか、きちんとわかって研究を進めている。査読雑誌に通った論文は1、年度内にあと2本の論文を投稿する予定である。
 誰が、何を、どのように、事実行なっているか、また行なうべきか、また誰が、そのための資源や手段を提供しているか、またするべきか、複数の可能性をどのように組み合わせるか、これは社会科学にとっての基本的な主題であり、申請者の課題はその中に正統に位置づく。そして、私が指導する多くの大学院生が、煎じつめればそのことを研究している。申請者はその人たちを先導してくれ、研究科と、そして私が現在所長を務める生存学研究所の研究全体を前に進めてくれる。
 私の本学での仕事は大学院生や修了者に研究のための助言をし、いっしょに作業をし、成果を作り出し、おおやけにしていくことだ。その速度をもっと速くし、規模を拡大していく必要がある。申請者は、そのための私たちの仕事を手伝ってくれる。申請者を、RARA学生フェローに、強く推薦する。

 ※採用通知:1102


UP:20211014 REV:
立岩 真也  ◇Shin'ya Tateiwa 
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